リモートアクセスVPN(IPsec) 2要素認証機能の設定手順
UTXのリモートアクセスVPN(IPsec)機能で2要素認証機能を利用するための手順になります。
「ユーザー名/パスワード」のみの認証と比較して、リモートアクセスVPN接続時のセキュリティーを強化することができます。
- 動作環境
- 2要素認証機能の設定
- 2要素認証を利用する
※ UTX100、UTX200で同じ手順になります。以下の説明では「UTX」と称します。
※ GUIの画面は、ファームウェアバージョンR81.10.08 (996001750) のキャプチャーになります。
※ リモートアクセスVPN(IPsec)の設定手順は「リモートアクセスVPN(IPsec)の設定手順」をご確認ください。
1-1. 対応ファームウェアバージョン
対応している認証方式とファームウェアバージョンは以下になります。
| 認証方式 | ファームウェアバージョン |
| SMS認証 | すべてのバージョン |
| E-mail認証 | R81.10.08以降 |
| Google Authenticator認証 | R81.10.08以降 |
1-2. 対応VPNクライアント
2要素認証機能を使用するためには、Check Point社製のVPNクライアントソフトを使用する必要があります。対応OSとVPNクライアントソフトは以下になります。
| OS | VPNクライアントソフト |
| Windows | Check Point Endpoint Security VPNクライアント(E87.20 以降を推奨) Check Point Capsule VPN |
| macOS | Check Point Endpoint Security VPNクライアント(E87.20 以降を推奨) |
| iOS | Check Point Capsule Connect |
| Android | Check Point Capsule VPN |
1-3. 制限事項
2要素認証機能には以下の制限事項があります。
- L2TP接続には対応していません
- 2要素認証を特定のユーザーのみで利用することはできません (有効にすると、すべてのVPNユーザーが2要素認証の対象となります)
- SMSで送信されるメールやメッセージは英語表記のみに対応しています
例)SMSで届く認証コードのサンプル
- 認証コードは海外のサーバーから送信されるため、携帯キャリアの設定では国際SMSを許可する必要があります
- デフォルト設定以外の外部のSMSサービスプロバイダとの動作は未サポートとなります
2-1. 利用方式を選ぶ
2要素認証では、次の認証方式から選択することができます。それぞれ必要なものが異なるため、運用に応じて選定してください。
- SMS認証
- SMSを受信できる電話番号がユーザーごとに必要です
- E-mail認証と併用することが可能です
- E-mail認証
- ユーザーごとにEメールアドレスが必要です
- SMS認証と併用することが可能です
- Google Authenticator認証
- 利用登録時にEメールアドレスが必要です
- 他の認証と併用することはできません
2-2. リモートアクセスユーザーの設定
- Webブラウザーを起動します
※推奨:Google Chrome, Mozilla Firefox
- URL欄に次のアドレスを入力します
https://(UTXのIPアドレス):4434
- 【詳細設定】をクリックします
- 「*.*.*.*にアクセスする(安全ではありません)」をクリックします
※実際の画面ではUTXのIPアドレスが表示されます
- 【ユーザ名】と【パスワード】を入力してログインします
- Web GUIの左のメニューから【VPN】タブ > 【リモートアクセス】 > 【リモートアクセスユーザ】とメニューを開きます
- 【新規】をクリックし、「新規ローカルユーザ」画面に情報を入力します
| ユーザ名 | 任意 ※必須 |
| パスワード | 任意(4〜100文字) ※必須 |
| 確認 | パスワードを再入力 ※必須 |
| Eメール | 認証コード受信、またはGoogle Authenticator登録用のEメールアドレス |
| 電話番号 | 認証コード受信用の電話番号 ※ハイフン無し(例:09012345678) |
| コメント | 任意(空欄でも可) |
※ Eメール、電話番号のどちらか1つは必須項目です(利用方式による)
- 「リモートアクセス権限」にチェックが入っていることを確認します
- 完了後、【適用】をクリックします
- 入力したユーザーが一覧に追加されたことを確認します
2-3. 2要素認証の設定
リモートアクセスVPN機能の設定全般に関しては「リモートアクセスVPN(IPsec)の設定手順」をご確認ください
- 「VPN」タブ > 「リモートアクセス」-【ブレードコントロール】メニューを開きます
- 【2ファクタ認証を使用したID確認をユーザに求める】の右にある【設定】をクリックし、「2ファクタ認証の設定」を開きます
2-3-1. SMS認証を利用する
- 「SMS/Eメールを使用」をクリックします
- 「SMS」にチェックを入れます
- 「ベンダーSMSプロバイダサービスを使用する」を選択します
※ 外部SMSプロバイダは日本では利用できません
※「メッセージ」欄を編集すると受信メッセージの本文が変更できます(英語のみ)
- 「詳細」タブに移動します
- 『デフォルトの国コード』に日本の国コードである「81」を入力します
※ 正しい国コードが入力されていない場合、SMSの発信ができません
- 変更が必要な場合、『動的 ID 設定』を編集します
| ワンタイムパスワードの長さ | SMSで届くワンタイムパスワードの長さを指定できます
(デフォルト: 6文字, 最少: 1文字, 上限数: なし) |
| ワンタイムパスワードの有効期限 | ワンタイムパスワード発行後の認証有効期限 (デフォルト: 5分) |
| 最大パスワード入力試行回数 | ワンタイムパスワードを入力可能な回数 (デフォルト: 3回)
※ 入力試行回数の上限に達すると、再度VPNユーザのID/パスワードを使ったログインが必要となります |
- 設定完了後、【適用】をクリックして設定を反映します
2-3-2. E-mail認証を利用する
- 「SMS/Eメールを使用」をクリックします
- 「Eメール - ベンダーEメールプロバイダサービスを使用する」にチェックを入れます
※ 「メッセージ」欄を編集すると受信メッセージの本文が変更できます(英語のみ)
- 【適用】をクリックします
2-3-3. Google Authenticator認証を利用する
- 「Google Authenticatorの使用」をクリックします
- 【適用】をクリックします
2-4. 2要素認証機能の有効化
- Web GUIの左のメニューから【VPN】タブ > 【リモートアクセス】 >【ブレードコントロール】とメニューを開きます
- 「2ファクタ認証を使用したID確認をユーザに求める」にチェックを入れます
- 警告ダイアログが表示されるため、確認後【OK】をクリックします
- 画面下部の【適用】ボタンをクリックし、設定を反映します
SMS認証とE-mail認証を併用すると両方に同じコードが届きます。この設定を変更し、認証コードをSMSとEメールのどちらで受け取るか、ユーザーが選択できるようにすることも可能です。
※ VPN接続のたびに受け取る方法を選択することになります
- 「デバイス」タブ > 【詳細設定】メニューを開きます
- 検索欄に「2ファクタ」と入力します
- 「2ファクタ認証 - パスコードの送信先 (SMS/Eメール) の選択を有効にする」を選択し、【編集】をクリックします
- 『パスコードの送信先 (SMS/Eメール) の選択を有効にする』にチェックを入れます
- 【適用】をクリックします
3-1. SMS / E-mail
2要素認証を利用する場合も、VPN接続設定は通常と変わりません。
リモートアクセスVPN機能の設定全般に関しては「リモートアクセスVPN(IPsec)の設定手順」をご確認ください
- ユーザー名とパスワードを入力し【接続】をクリックします
- 追加の認証画面が表示されます
- 「2-5. SMS / E-mail認証をユーザー選択できるようにする」で「パスコードの送信先 (SMS/Eメール) の選択」を有効にしている場合は、VPNのID/パスワード認証を行うと、以下の画像のようなメッセージが表示されます。
ワンタイムパスワードを受け取る方法を数字で「応答」の欄に入力後、【接続】をクリックします。
- SMSで受け取る : 1
- E-mailで受け取る : 2
- SMS、またはEメールで受信したコードを「応答」の欄に入力します
※ 利用方式によっては入力欄に「DynamicID password」と表示されます
- 【接続】をクリックします
- 「接続成功」と表示されれば VPN トンネルが確立されます
3-2. Google Authenticator
3-2-1. Google Authenticatorを利用する前に
Google Authenticatorで2要素認証を利用する場合、登録用の QR コードは「リモートアクセスユーザ」に設定したメールアドレスに届きます。メールが届くタイミングは以下の通りです。
- 2要素認証を有効化する前にユーザー登録していた: 2要素認証を有効化したとき
- 2要素認証を有効化した後にユーザー登録を行った: ユーザー登録が完了したとき
3-2-2. よくある質問
Q. 登録用のメールを再送したいです。
A. 再送したい「リモートアクセスユーザ」を削除して、再度登録し直してください。
Q. 同じメールアドレスを複数のユーザーで使うことはできますか。
A. 可能です。メール本文の一行目に、「Dear [ユーザー名],」と書かれているため、どのユーザーのQRコードかを見分けてご利用ください。
Q. Google Authenticator以外のツールで利用することはできますか。
A. 一般的なTOTP対応ツールであれば利用できる可能性があります。しかし、Google Authenticator以外はすべて非サポートであるため、利用される場合は自己責任でご利用ください。
3-2-3. Google Authenticatorの設定
- Google Authenticatorを起動し、アカウントの追加メニューを開きます
- 1つ目のアカウントの場合:【QRコードをスキャン】をタップ
- 2つ目以降のアカウントの場合:右下の【+】>【QRコードをスキャン】をタップ
- 登録メールに記載されているQRコードを読み取ります
- Google Authenticatorの画面にコードが表示されれば設定完了です
3.2-4. VPN接続をする
2要素認証を利用する場合も、VPN接続設定は通常と変わりません。
リモートアクセスVPN機能の設定全般に関しては「リモートアクセスVPN(IPsec)の設定手順」をご確認ください
- ユーザー名とパスワードを入力し【接続】をクリックします
- 追加の認証画面が表示されます
- Google Authenticatorに表示されているコードを認証画面に入力します
※ 利用方式によっては入力欄に「DynamicID password」と表示されます
- 【接続】をクリックします
- 「接続成功」と表示されれば VPN トンネルが確立されます
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