SOHOネットワークの設計 (ケース1)
従業員数が10人程度、端末の台数が30台程度(2~3台/1人)と
かなり小さいSOHOネットワークをヤマハネットワーク機器で構成した場合の例を以下に示します。
お客様の想定利用環境 ネットワークに対するお客様の要件 ネットワーク構成と設計のポイント ネットワーク機器のコンフィグ 関連情報
お客様の想定利用環境
- オフィスはワンフロアで、社員は10名程度(エンジニア、スタッフ各5名程度)
- 社員一人あたりの所有端末数は、3台(有線端末1台、無線端末2台)程度
- フロアには以下の機器を設置
- 社員が共通で使用する複合機が1台
- エンジニア用のサーバーが1台、スタッフ用のサーバーが1台
- IP電話が3台(別途IP-PBXあり)
ネットワークに対するお客様の要件
- アクセス層の冗長性を確保するためにWi-Fi と有線を用意したい
- ギガビットを超える通信の実現に柔軟に対応できるようにしておきたい
- 初期導入費用、固定費を安く抑えたい
- 部署ごとにネットワークを分離したい
- 業務に支障がでないように、ゲスト用ネットワークと分離したい
- ITシステム担当の保守・運用業務を軽減したい
ネットワーク構成と設計のポイント
ネットワーク構成図
ネットワーク機器一覧
レイヤー |
種類 |
機種 |
台数 |
機能 |
---|---|---|---|---|
コア | 拠点ルーター | GbERTX830 | 1 |
VLAN間ルーティング / DHCPサーバー 管理用PC、共用複合機の収容 IPフィルター / QoS LANマップによるLANの見える化 |
アクセス | アクセススイッチ |
GbESWX2110-16G |
1 |
VLANによるセグメント分割 エンジニア用/スタッフ用サーバーの収容 ループ発生時のループ防止 |
アクセススイッチ (PoE) |
GbESWX2110P-8G |
1 |
VLANによるセグメント分割 無線LAN AP、IP電話へのPoE給電 ループ発生時のループ防止 |
|
無線LAN AP |
Wi-Fi 5WLX212 |
1 |
SSID毎にVLANを設定 プライバシーセパレーターによるゲスト間の通信遮断 |
ネットワーク設計のポイント
- インターネット接続、LAN内のレイヤー3機能、IPアドレスの配布は、拠点ルーターで実現
- 部署ごと、ゲスト用ネットワークの分割はVLANで実現
- ゲスト用ネットワークは作業用ネットワークへの影響を軽減するためにQoSで使用帯域を制限する
- アクセススイッチ、無線LAN アクセスポイントは安価なもので実現
- PoE給電用アクセススイッチとして、4台 (IP電話x3, 無線LAN APx1) 以上、給電可能なモデル (SWX2110P-8G) を採用
- 有線端末接続用アクセススイッチとして、エンジニア、スタッフ各々に8台 (作業端末、サーバー) 程度、接続可能なモデル (SWX2110-16G) を採用
- 拠点ルーターとアクセススイッチは、Cat6A ケーブルで接続して将来の通信に備える
- LANマップを活用して日頃の保守・運用業務の軽減を図る
ネットワーク機器のコンフィグ
本構成のサンプルコンフィグを
こちら
から取得できます。
取得したファイルを解凍すると、以下の構成で、構成機器のコンフィグが格納されています。
ご活用下さい。
- office-soho-01-config-ver1
- rtx830
- rtx830_config.txt
- swx2110
- swx2110-16g_lan1_2.conf
- swx2110p-8g_lan1_1.conf
- wlx212
- wlx212_config.txt
- rtx830
本コンフィグは、設定の参考例を示したもので、動作を保証するものではございません。
ご利用いただく際には、十分に評価・検証を実施してください。
なお、 SWX2110-16G と SWX2110P-8G のコンフィグは、バイナリファイルとなっています。
RTX830のコンフィグ設定に書かれた以下のコンフィグファイル名で、SDカードディレクトリに保存すると、RTX830 GUI上から設定を復元させることができます。
SWX2110-16Gのコンフィグファイル名: swx2110-16g_lan1_2.conf
SWX2110P-8Gのコンフィグファイル名: swx2110p-8g_lan1_1.conf
ご利用いただく際には、十分に評価・検証を実施してください。
なお、 SWX2110-16G と SWX2110P-8G のコンフィグは、バイナリファイルとなっています。
RTX830のコンフィグ設定に書かれた以下のコンフィグファイル名で、SDカードディレクトリに保存すると、RTX830 GUI上から設定を復元させることができます。