7.1.22 フィルタリングによるセキュリティーの設定

[書式]

[設定値及び初期値]

[説明]

ip filter コマンドによるパケットのフィルターを組み合わせて、インターフェースで送受信するパケットの種類を制限する


方向を指定する書式では、それぞれの方向に対して適用するフィルター列をフィルター番号で指定する。指定された番号のフィルターが順番に適用され、パケットにマッチするフィルターが見つかればそのフィルターにより通過/ 破棄が決定する。それ以降のフィルターは調べられない。すべてのフィルターにマッチしないパケットは破棄される。
フィルターセットの名前を指定する書式では、指定されたフィルターセットが適用される。フィルターを調べる順序などは方向を指定する書式の方法に準ずる。定義されていないフィルターセットの名前が指定された場合には、フィルターは設定されていないものとして動作する。

[ノート]

フィルターリストを走査して、一致すると通過、破棄が決定する。

# ip filter 1 pass 192.168.0.0/24 *
# ip filter 2 reject 192.168.0.1
# ip lan1 secure filter in 1 2


この設定では、始点 IP アドレスが 192.168.0.1 であるパケットは、最初のフィルター 1 で通過が決定してしまうため、フィルター 2 での検査は行われない。そのため、フィルター 2 は何も意味を持たない。
フィルターリストを操作した結果、どのフィルターにも一致しないパケットは破棄される。


LOOPBACK インターフェースと NULL インターフェースでは動的フィルターは使用できない。
NULL インターフェースでdirection に 'in' は指定できない。
WAN インターフェースは Rev.11.00.16 以降で指定可能。