本機能に対応していないルーターで電源スイッチを再投入すると、ルーターのRAM上に蓄積されていたSYSLOGは消えてしまいます。
そのため、何らかの障害からの復旧策として電源の再投入をしてしまうと、その障害の原因解析ができなくなってしまいます。
本機能では、電源スイッチをSTANDBYにするとルーターのRAM上に蓄積されていたSYSLOGを内蔵フラッシュROMに保存し、次に電源スイッチをONにしたときは内蔵フラッシュROMに保存されていたSYSLOGをRAM上に展開する処理を行うため、電源を再投入してもSYSLOGが消えることはありません。
よって、障害が発生した後でも原因解析をすることができます。
以下のいずれかで再起動した場合は、SYSLOGが保存されません。
機種 | ファームウェア |
---|---|
YSL-V810 | Rev.1.03.01以降 |
RTX3510 | Rev.23.01.01以降 |
RTX1300 | Rev.23.00.03以降 |
RTX1220 | Rev.15.04.01以降 |
RTX830 | Rev.15.02.01以降 |
NVR510 | Rev.15.01.02以降 |
NVR700W | Rev.15.00.02以降 |
RTX1210 | Rev.14.01.05以降 |
RTX5000 | Rev.14.00.08以降 |
RTX3500 | Rev.14.00.08以降 |
FWX120 | Rev.11.03.02以降 |
RTX810 | Rev.11.01.04以降 |
NVR500 | Rev.11.00.06以降 |
RTX1200 | Rev.10.01.07以降 |
電源スイッチをONにして起動した時、以下のログ(INFOレベル)が出力されます。
出力メッセージ | 意味 |
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"success to extract syslog" | SYSLOGが保存されていて、RAMへの展開に成功した |
"fail to extract syslog" | SYSLOGが保存されていない、もしくはRAMへの展開に失敗した 最後に電源を落としたときに「SYSLOGが保存されない条件」のいずれかを満たしていた場合が考えられます |