LANパススルー機能

$Date: 2025/08/18 15:18:13 $


概要

LANパススルー機能は、設定した特定のイーサタイプのパケットを他のインターフェースへ中継する機能です。ブリッジインターフェースとは異なり、ルーターとして動作しながら特定のイーサタイプのパケットだけを中継することができます。

したがって、たとえば、下図のようにLAN3に接続された機器にIPv6のパケットを中継(IPv6パススルー)しながら、ルーター自身はPPPoEのパケットを使って外部にアクセスすることができます。

LANパススルー機能 概要図

注意事項


対象機種とリビジョン

ヤマハルーターでは以下の機種およびファームウェアで、LANパススルー機能をサポートしています。

機種ファームウェア
RTX1300 Rev.23.00.16 以降

詳細

LANパススルー機能は、lan pass-through memberコマンドで設定したインターフェース間でのみ動作します。

LANパススルー機能に設定したインターフェースで、中継対象外のイーサタイプのパケットを受信した場合は、LANパススルー機能で中継をせず、ルーターとして通常の処理を行いパケットを転送します。

lan pass-through member 1 lan2 lan3    # LAN2とLAN3間で特定のイーサタイプのパケットを中継する。
lan pass-through ethertype 1 ipv6    # イーサタイプがIPv6のパケットだけを中継する。

注1) コマンドで設定するインターフェースやイーサタイプの順序はLANパススルー機能の動作に影響ありません。


上記設定の場合、LAN3に接続されたホストからアクセス時に送信される近隣探索プロトコルのパケットはLAN2にのみ送信されます。また、LAN2から近隣探索プロトコルのパケットを受信した場合もLAN3にのみ送信されます。

なお、LANパススルー機能で使用するLANインターフェースはプロミスキャスモードで動作します。

LANパススルー機能で中継するパケットに適用される機能

LANパススルー機能で中継するパケットには、以下の機能が適用されます。

LANパススルー機能におけるフィルターの概念図

LANパススルー機能におけるフィルターの概念図

コマンド


設定例

IPv6をLANパススルー機能で中継し、PPPoEをルーターで使用する構成

以下の設定を追加するだけで、LAN2側とLAN3側をIPv6で接続することができます。

lan pass-through member 1 lan2 lan3
lan pass-through ethertype 1 ipv6

IPv4とARPをLANパススルー機能で中継し、IPv6をルーターで使用する構成

以下の設定を追加するだけで、LAN2側とLAN3側をIPv4で接続することができます。

lan pass-through member 1 lan2 lan3
lan pass-through ethertype 1 ipv4 arp

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