フレキシブルLAN/WANポート

$Date: 2023/03/28 20:36:19 $

  1. 1. 概要
  2. 2. 対応機種とファームウェアリビジョン
  3. 3. 注意事項
  4. 4. 詳細
    1. 4-1. 工場出荷状態のポートマッピング
    2. 4-2. ポートマッピングの変更
    3. 4-3. ポートマッピングの確認
    4. 4-4. 無効な設定
      1. 4-4-1. ポートがマッピングされていないLANインターフェース
      2. 4-4-2. 実際のマッピングと異なるポート
    5. 4-5. MACアドレスの割り当てルール
    6. 4-6. RTX1200/RTX1210/RTX1220からの置き換え
      1. 4-6-1. 書式が変更されたコマンドの自動変換
      2. 4-6-2. LAN分割機能を使用していない場合
      3. 4-6-3. LAN分割機能を使用している場合
  5. 5. コマンド
  6. 6. 設定例
  7. 7. 関連情報

1. 概要

フレキシブルLAN/WANポートとは、従来固定されていたLANインターフェースの物理ポート構成をユーザーがフレキシブルに変更することができる機能です。例えば図1のようにLAN1=ポート1〜8、LAN2=ポート9、LAN3=ポート10という構成から、LAN1=ポート1〜4、LAN2=ポート5〜8、LAN3=ポート9、LAN4=ポート10という構成に変更することができます。この例のようにポート構成だけでなくLANインターフェースの数も変更することができます。

図1 LANインターフェースの物理ポート構成を変更する例

図1 LANインターフェースの物理ポート構成を変更する例

本機能により、回線速度やネットワーク構成など、利用環境に応じた構成を取ることで、ルーターのリソースを効率よく利用することができます。

フレキシブルLAN/WANポートには以下のような利点があります。


2. 対応機種とファームウェアリビジョン

ヤマハルーターでは以下の機種およびファームウェアで、フレキシブルLAN/WANポートをサポートしています。

表2 対象機種とファームウェアリビジョン
機種ファームウェア
RTX1300すべてのリビジョン

3. 注意事項

本機能は、設定を反映させるために再起動が必要です。lan flexible-portコマンドの設定、またはWeb GUIの[詳細設定]-[フレキシブルLAN/WANポート]の設定を変更した後は必ず再起動をしてください。

lan flexible-portコマンドでは、以下の条件をすべて満たす必要があります。

RTX1300では、LANに関する一部のコマンドの書式が変更されています。RTX1200/RTX1210/RTX1220のCONFIGを使用した場合、一部の設定で変換できない場合があります。詳しくはRTX1200/RTX1210/RTX1220からの置き換えを参照してください。

RTX1300では、以下の機能を使用することができませんが、LAN分割機能は本機能で代用することができます。


4. 詳細

4-1. 工場出荷状態のポートマッピング

RTX1300の工場出荷状態では、各ポートは以下のようにLANインターフェースにマッピングされています。

表3 工場出荷状態のポートマッピング
LANインターフェースポート番号
lan11 .. 8
lan29
lan310

このときLAN1インターフェースにマッピングされたポート 1~8 は、図4のようにグルーピングされ、同一のインターフェースとして動作します。また、ポート9、およびポート10はそれぞれ独立したLAN2、LAN3として動作します。ポートがマッピングされていないLAN4からLAN8までの各LANインターフェースは無効になります。

図4 工場出荷状態におけるポートマッピング

図4 工場出荷状態におけるポートマッピング

このポート構成は、RTX1200/RTX1210/RTX1220の物理ポート構成と同等のポート構成となります。

4-2. ポートマッピングの変更

ポートマッピングを変更するには、lan flexible-portコマンドを使用します。このコマンドで、LANインターフェースごとにマッピングするポートを設定します。Web GUIの[詳細設定]-[フレキシブルLAN/WANポート]からも設定することができます。

なお、同じLANインターフェースに複数のポートをマッピングした場合、それらのポートはスイッチとして動作します。

図5はLAN1からLAN4の4つのLANインターフェースを使用するポート構成の例です。

図5 4つのLANインターフェースを使用する例

図5 4つのLANインターフェースを使用する例

図5のポート構成を実現する場合、以下のようにマッピングの設定をします。

表4 図5のポートマッピング
LANインターフェースポート番号
lan13 .. 8
lan21, 2
lan39
lan410
lan flexible-port lan1=3-8 lan2=1-2 lan3=9 lan4=10  - - - - - - a
save  - - - - - - b
restart  - - - - - - c
  1. LAN1インターフェースにポート3 から ポート8、LAN2インターフェースにポート1 と ポート2、LAN3インターフェースにポート9、LAN4インターフェースにポート10 をマッピングします。
  2. 変更した設定を保存します。
  3. ルーターを再起動させて、ポートマッピングの変更を反映させます。

LAN1インターフェースのポート3からポート8、およびLAN2インターフェースのポート1とポート2はスイッチとして動作します。また、ポートがマッピングされていないLAN5からLAN8までの各LANインターフェースは無効になります。

図6 変更後のポートマッピング

図6 変更後のポートマッピング

ポートマッピングの設定を反映させるには、ルーターの再起動が必要です。設定を変更したうえで、ルーターを再起動してください。
ポートマッピングの設定を変更したにもかからわず、ルーターを再起動していない場合、 show config コマンド、 show environment コマンドの実行結果、およびWeb GUIのメッセージボードに再起動を促すメッセージが表示されます。

[コマンド実行例]
# show config
LANポートのマッピングの設定が変更されました
設定を有効にするには、新しい設定を保存後、再起動してください

# # (以下にshow configの実行結果を出力)
図7 再起動を促すメッセージ

図7 再起動を促すメッセージ

4-3. ポートマッピングの確認

ポートマッピングを確認するには、show lan flexible-portコマンドを使用します。このコマンドで、LANインターフェースにマッピングされているポートを確認することができます。Web GUIの[詳細設定]-[フレキシブルLAN/WANポート]からも確認することができます。

[コマンド実行例]
# show lan flexible-port
LAN1: 3 4 5 6 7 8
LAN2: 1 2
LAN3: 9
LAN4: 10
#

show lan flexible-portコマンドは現在のポートマッピングを表示します。lan flexible-portコマンドの設定を変更しても、再起動するまではshow lan flexible-portコマンドの表示に反映されません。

4-4. 無効な設定

4-4-1. ポートがマッピングされていないLANインターフェース

LANインターフェース名を指定するコマンドに対して、ポートが1つもマッピングされていないLANインターフェースを指定した場合、エラーにはなりませんが当該コマンドは機能しません。

[コマンド実行例]
# lan flexible-port lan1=1-4 lan2=5-8 lan3=9 lan4=10
#
# ip lan8 address 192.168.100.1/24
# ip lan8 secure filter in 1040 3000
# ip lan8 secure filter out 1020 3000
# # 設定は出来るが機能しない

また、show statusコマンドでは以下のように表示されます。

[コマンド実行例]
# show status lan8
LAN8インターフェースは現在使用できません。
#

4-4-2. 実際のマッピングと異なるポート

LANインターフェースとポート番号を指定するコマンドに対して、実際にマッピングされていないポート番号を指定した場合、エラーにはなりませんが当該コマンドは機能しません。

ただし、lan link-aggregation staticコマンドは、正しいポート指定と無効なポート指定が混在する場合があります。正しいポート指定に関しては正常に動作しますが、無効なポート指定に関しては機能しませんのでご注意ください。

[コマンド実行例]
# lan flexible-port lan1=1-4 lan2=5-8 lan3=9 lan4=10
#
# lan link-aggregation static 1 lan1:1 lan1:2 lan1:9 lan1:10
# # エラーにならず設定可能。リンクアグリゲーション機能はport1、port2では動作するが、port9、port10では動作しない
#
# lan link-aggregation static 2 lan2:1 lan2:2
# # 設定は出来るがリンクアグリゲーション機能は動作しない

4-5. MACアドレスの割り当てルール

MACアドレスは、従来のヤマハルーターと同様に各LANインターフェースに1つずつ連番で割り当てられます。例えば、RTX1300は最大8個のLANインターフェースが使用できるため、8個のMACアドレスを持ちます。

例えばac:44:f2:00:00:01からac:44:f2:00:00:08の8個のMACアドレスを持つ場合、各LANインターフェースとMACアドレスは次のようになります。

表5 LANインターフェースへのMACアドレス割り当て例
LANインターフェースMACアドレス
LAN1ac:44:f2:00:00:01
LAN2ac:44:f2:00:00:02
LAN3ac:44:f2:00:00:03
LAN4ac:44:f2:00:00:04
LAN5ac:44:f2:00:00:05
LAN6ac:44:f2:00:00:06
LAN7ac:44:f2:00:00:07
LAN8ac:44:f2:00:00:08

LANインターフェースに対してMACアドレスは固定であり、ポートのマッピングが変わってもLANインターフェースとMACアドレスの組は変わりません。

設定例1) lan flexible-port lan1=1-8 lan2=9 lan3=10
表6 有効なLANインターフェースが3つの場合のMACアドレス割り当て例
LANインターフェースポートMACアドレス
LAN11, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8ac:44:f2:00:00:01
LAN29ac:44:f2:00:00:02
LAN310ac:44:f2:00:00:03
設定例2) lan flexible-port lan1=1-4 lan2=5-8 lan3=9 lan4=10
表7 有効なLANインターフェースが4つの場合のMACアドレス割り当て例
LANインターフェースポートMACアドレス
LAN11, 2, 3, 4ac:44:f2:00:00:01
LAN25,6,7,8ac:44:f2:00:00:02
LAN39ac:44:f2:00:00:03
LAN410ac:44:f2:00:00:04

設定例1と設定例2でLAN1 ~ LAN3のポートマッピングが異なりますが、MACアドレスは変わりません。しかし、ポートを主体に見るとポート1 ~ ポート4以外はMACアドレスが変わっていることに注意してください。


4-6. RTX1200/RTX1210/RTX1220からの置き換え

RTX1300では、次のコマンドの書式が変更されています。RTX1200/RTX1210/RTX1220のCONFIGを使用する場合は、コマンド設定時または読み込み時に自動で変換されます。

ただし、LAN分割機能を使用している場合は一部のケースで変換できないことがあるため、注意が必要です。変換できなかった場合はALARM LEDとブザー音による通知が行われる場合があります。その場合、意図した通りに設定されていない可能性があるため、CONFIGを確認してください。

4-6-1. 書式が変更されたコマンドの自動変換

4-6-2. LAN分割機能を使用していない場合

LAN分割機能を使用していないCONFIGは、書式が変更されたコマンドの自動変換にある変換ルールに従って自動的に変換されるため、ユーザーがCONFIGを変更する必要はありません。

4-6-3. LAN分割機能を使用している場合

LAN分割機能(lan typeコマンド)の自動変換

LAN分割機能の設定は、フレキシブルLAN/WANポートが代用されるように変換されるため、lan typeコマンドのport-based-option=divide-networkオプションはlan flexible-portコマンドに置き換えられます。

RTX1200/RTX1210/RTX1220はLAN分割機能が有効なとき、ポートマッピングを変更していない場合は10個のLANインターフェース(LAN分割インターフェース(vlan1 ~vlan8)、LAN2、LAN3)を使用できます。一方、RTX1300は物理LANインターフェースが最大8個であるため、各インターフェースを1対1に変換できません。そのため、各ポートは表9に従って物理LANインターフェースにマッピングされます。

表9 LAN分割機能のマッピングルール
ポートLANインターフェース
1lan1
2lan4
3lan5
4lan6
5lan7
6lan8
7lan1
8lan1
9lan2
10lan3

LAN分割機能はポート1からポート8をそれぞれ別々のLANインターフェースとして扱う機能です。LAN分割機能に関係のないポート9、ポート10はそれぞれLAN2、LAN3としてのマッピングを維持します。ポート1からポート8をLAN1およびLAN4~LAN8に順にマッピングしていくとポート7とポート8に対する物理LANインターフェースが足りません。そのためポート7とポート8はLAN1にマッピングされます。

[lan typeコマンド(port-based-option=divide-networkオプション)の変換例]
[変換前]
lan type lan1 port-based-option=divide-network

[変換後]
lan flexible-port lan1=1,7-8 lan2=9 lan3=10 lan4=2 lan5=3 lan6=4 lan7=5 lan8=6

ポートマッピング(vlan port mappingコマンド)の自動変換

vlan port mappingコマンドはlan flexible-portコマンドに置き換えられます。

vlan port mappingコマンドが初期値の場合のマッピングルールは表10のようになります。初期値の状態ではポート1からポート8がそれぞれvlan1からvlan8にマッピングされており、これはポートマッピングを変更せずにLAN分割機能を使っているのと同じ状態のため、LAN分割機能(lan typeコマンド)の自動変換のマッピングルール(表9)と同じになっています。

表10 vlan port mappingコマンドが初期値のときのマッピングルール
ポートLANインターフェース
1lan1
2lan4
3lan5
4lan6
5lan7
6lan8
7lan1
8lan1

一方、vlan port mappingコマンドでポートマッピングを変更している場合は、各ポートは表11に従って物理LANインターフェースにマッピングされます。

表11 ポートマッピングを変更しているときのマッピングルール
ポートLANインターフェース
vlan1にマッピングしているポートlan1
vlan2にマッピングしているポートlan4
vlan3にマッピングしているポートlan5
vlan4にマッピングしているポートlan6
vlan5にマッピングしているポートlan7
vlan6にマッピングしているポートlan8
vlan7にマッピングしているポート表10に従う
vlan8にマッピングしているポート表10に従う

LAN分割インターフェース(vlan1 ~ vlan8)を物理LANインターフェースに置き換えますが、vlan7およびvlan8は対応する物理LANインターフェースがないため、vlan7、vlan8を指定しているvlan port mappingコマンドは初期値として扱います。これによりvlan7、vlan8にマッピングしているポートは表10に従ってマッピングされます。

[vlan port mappingコマンドでvlan7、vlan8を指定した場合の変換例]
[変換前]
vlan port mapping lan1.1 vlan1
vlan port mapping lan1.2 vlan1
vlan port mapping lan1.3 vlan1
vlan port mapping lan1.4 vlan1
vlan port mapping lan1.5 vlan7
vlan port mapping lan1.6 vlan7
vlan port mapping lan1.7 vlan8
vlan port mapping lan1.8 vlan8

[変換後]
lan flexible-port lan1=1-4,7-8 lan2=9 lan3=10 lan7=5 lan8=6
# # vlan7、vlan8にマッピングしているlan1.5~lan1.8(ポート5~8)は表10に従ってマッピングされる

また、一部のポートのみマッピングを変更している場合は、その他のポートに対するvlan port mappingコマンドは初期値の状態として扱います。この場合その他のポートは表10に従ってマッピングされます。

[vlan port mappingコマンドを一部のポートのみ設定した場合の変換例]
[変換前]
vlan port mapping lan1.1 vlan1
vlan port mapping lan1.2 vlan1

[変換後]
lan flexible-port lan1=1-2,7-8 lan2=9 lan3=10 lan5=3 lan6=4 lan7=5 lan8=6
# # lan1.3~lan1.8(ポート3~8)は初期値として表10に従ってマッピングされる

VLAN7、VLAN8インターフェースを指定した他のコマンドの自動変換

RTX1200/RTX1210/RTX1220はLAN分割インターフェース(vlan1 ~ vlan8)、LAN2、LAN3で最大インターフェース数10個であることに対し、RTX1300は最大インターフェース数8個です。ポートマッピング(vlan port mappingコマンド)の自動変換で説明した通り、vlan7およびvlan8は対応する物理LANインターフェースがありません。そのため、LANインターフェース名を指定するコマンドに対してvlan7またはvlan8を指定した設定はエラーになり、当該コマンドは削除されます。

[変換前]
ip vlan1 address 192.168.100.1/24
ip vlan1 secure filter in 1040 3000
ip vlan1 secure filter out 1020 3000
ip vlan2 address 192.168.101.1/24
ip vlan2 secure filter in 1041 3000
ip vlan2 secure filter out 1021 3000
ip vlan8 address 192.168.200.1/24
ip vlan8 secure filter in 1041 3000
ip vlan8 secure filter out 1021 3000
ip lan2 address 172.16.1.1/24

[変換後]
ip lan1 address 192.168.100.1/24
ip lan1 secure filter in 1040 3000
ip lan1 secure filter out 1020 3000
ip lan2 address 172.16.1.1/24
ip lan4 address 192.168.101.1/24
ip lan4 secure filter in 1041 3000
ip lan4 secure filter out 1021 3000
# # vlan8の設定はエラーとなり削除される

自動変換失敗時に特別な通知が行われるコマンド

VLAN7、VLAN8インターフェースを指定した他のコマンドの自動変換で説明した通り、LANインターフェース名を指定するコマンドでvlan7またはvlan8を指定しているものはエラーになり当該コマンドは削除されます。

流用元のCONFIGが以下の条件のいずれかに該当するときは、LAN分割インターフェースvlan7またはvlan8を実際の通信で使用していると判断し、自動変換されないと通信に支障をきたす可能性があるため、ALARM LEDの点灯およびブザー音で通知します。

また、RTX1300はLAN1インターフェースにポートがマッピングされていない状態を許容していません。そのため、自動変換でそのような状態になるvlan port mappingコマンドはエラーになります。この場合もALARM LEDの点灯およびブザー音で通知します。

通知の際のALARM LEDの点灯およびブザー音の仕様は以下の通りです。変換の失敗が通知されたときは、設定をよく確認し必要に応じて設定を修正してください。設定変更後はsaveコマンドで設定を保存してから再起動してください。


5. コマンド


6. 設定例

10G回線と1G回線を使用した冗長構成

図8 回線速度に合わせたWANポートの選択 (1)

図8 10G回線と1G回線のバックアップ構成

[LANインターフェースの使用条件]
[拠点ルーターの CONFIG 例]
ip route default gateway pp 1 hide gateway pp 2 weight 0
lan flexible-port lan1=2-8,10 lan2=9 lan3=1
ip lan1 address 192.168.100.1/24
pp select 1
 pppoe use lan2
 pp auth accept pap chap
 pp auth myname MYNAME1 PASSWORD1
 ppp lcp mru on 1454
 ppp ipcp ipaddress on
 ppp ipcp msext on
 ppp ccp type none
 ip pp mtu 1454
 ip pp nat descriptor 1
 pp enable 1
nat descriptor type 1 masquerade
nat descriptor address outer 1 ipcp
pp select 2
 pppoe use lan3
 pp auth accept pap chap
 pp auth myname MYNAME2 PASSWORD2
 ppp lcp mru on 1454
 ppp ipcp ipaddress on
 ppp ipcp msext on
 ppp ccp type none
 ip pp mtu 1454
 ip pp nat descriptor 2
 pp enable 2
nat descriptor type 1 masquerade
nat descriptor type 2 masquerade
nat descriptor address outer 1 ipcp
nat descriptor address outer 2 ipcp
dhcp service server
dhcp server rfc2131 compliant except remain-silent
dhcp scope 1 192.168.100.2-192.168.100.191/24
[CONFIG の説明]
lan flexible-port lan1=2-8,10 lan2=9 lan3=1
ip lan1 address 192.168.100.1/24
LANポートの構成を変更します。デフォルトの設定から、ポート1をLAN3に、ポート10をLAN1に変更します。
LAN1インターフェースにはIPアドレスを付与し、LANとして使用します。
pp select 1
 pppoe use lan2
 :
 ip pp nat descriptor 1
 pp enable 1
 :
nat descriptor type 1 masquerade
nat descriptor address outer 1 ipcp
PP[01]にメイン回線のPPPoEとIPマスカレードの設定をします。PPPoEにはLAN2を使用します。
pp select 2
 pppoe use lan3
 :
 ip pp nat descriptor 2
 pp enable 2
 :
nat descriptor type 2 masquerade
nat descriptor address outer 2 ipcp
PP[02]にバックアップ回線のPPPoEとIPマスカレードの設定をします。PPPoEにはLAN3を使用します。
ip route default gateway pp 1 hide gateway pp 2 weight 0
通常はメイン回線(PP[01])を、障害発生時はバックアップ回線(PP[02])を使用します。

7. 関連情報