WLX402 自動チャンネル変更機能

$Date: 2017/04/20 01:15:20 $

  1. 概要
  2. 注意事項
  3. 対応機種とファームウェアリビジョン
  4. 詳細
  5. コマンド
  6. 設定・操作方法
  7. 設定例
  8. SYSLOGメッセージ一覧

1. 概要

自動チャンネル変更機能とは、チャンネル設定が「自動」の場合に、 その自動的に選択されたチャンネルの電波状況が悪化したときチャンネルの再選択を行う機能です。
無線環境の状態は、無線LAN見える化機能で収集した情報を基に独自の基準で判定します。

さらに無線LANコントローラー機能を使用すると、 本機能により使用チャンネルを変更するときに、各APで最適なチャンネルが選択されるように調整されます。


2. 注意事項


3. 対応機種とファームウェアリビジョン

WLX402では、以下のファームウェアで自動チャンネル変更機能をサポートしています。

機種 ファームウェア
WLX402 Rev.17.00.05以降

4. 詳細

4.1 基本動作

自動チャンネル変更機能は、チャンネル設定が「自動」の場合に、その自動選択を必要に応じて再実行する機能です。
本機能では、無線環境の状態が悪いと判断したときに自動チャンネルを再選択します。

自動チャンネル変更のタイミングは、1日1回時刻で指定します。
その見直しタイミングまでの間に、一度でも「無線環境の状態が悪い」と判定されたら、 その後条件を満たさなくなったとしても次回の自動チャンネル変更タイミングで自動チャンネルの再選択が実行されます。

過去に使用したチャンネルは履歴を保存し、未使用のチャンネルから変更先のチャンネルを選択します。
すなわち過去に電波状況が悪化したことのあるチャンネルは選択しません。
全てのチャンネルを使用し尽くした場合は、最後に使用したチャンネルのままそれ以上変更されません。

もし過去に電波状況が悪化したことのあるチャンネルでも改善が見込まれる場合は、 定期的にチャンネル履歴を削除してください。
チャンネル履歴は、[グループ設定] - [グループ N] - [無線設定] - [X GHz基本] - [自動チャンネル変更] - [チャンネル使用履歴]で設定した時刻に設定するか、 またはclear airlink channel historyコマンドを実行することで削除できます。
[グループ設定] - [グループ N] - [無線設定] - [2.4GHz基本]または[5GHz基本]の設定ボタンを押下、 または[グループ設定] - [グループ N] - [無線設定] - [2.4GHz詳細]または[5GHz詳細]の設定ボタンを押下した場合も、 過去に使用したチャンネルの履歴は削除されます。

[自動チャンネル変更]-[ステーション接続中の動作]で[チャンネルを変更しない]を選択すると、 チャンネル変更タイミングに接続状態のステーションが存在する場合はチャンネル変更しないようにすることができます。
チャンネルを変更できなかった場合は、次のチャンネル変更タイミングでチャンネルを変更します。

4.2 AP間で調整する

複数のAPでシステムを構成している場合は、以下の動作になります。
無線LANコントローラー機能を使用すると、 各APの自動チャンネル再選択時に当該APで最適なチャンネルが選択されるように調整されます。

まず無線環境の判定については、各APの設置位置ごとに見え方が異なるため、判定は各APで行います。
このときシステムが異なる機種で構成されている場合、すなわちWLX202/WLX302/WLX402を併用している場合は、機種によって判定基準が異なります。

機種 判定基準
WLX402 無線LAN見える化ツールで収集した情報を基にして判定します。
以下の条件を満たしたときに、「無線環境の状態が悪い」と判定します。
  • 5秒間の受信フレーム数が50000フレーム以上、かつその受信フレームのCRCエラー率が40%以上
WLX302 無線LAN見える化ツールで収集した情報を基にして判定します。
以下のドキュメントをご覧ください。
WLX302 自動チャンネル変更機能
WLX202 無線LAN見える化ツールを持たないため、無線環境の状況の判定を行いません。
毎回必ずチャンネルの再選択を行います。

無線環境の状況が悪いと判定されたAPでは、自動チャンネルの再選択が行われます。
それぞれのAPの設置位置から見た無線環境の情報から、そのAPに最適のチャンネルが選択されます。
判定においては、そのタイミングにおける周辺無線環境の情報に基づいてチャンネルが決定されますが、 それまでに当該APで無線環境が悪化していると判定されたことのあるチャンネルは除外されます。 すなわち(移動先の候補が無くならない限り)同じチャンネルを連続して選択することはありません。
チャンネルの数には限りがあるので、無線環境の状況が悪いと判定されたAPすべてで上記判定が行われた結果、隣接するAPでチャンネルが被ることはあり得ます。
それでも他のチャンネルを使用するよりはよい無線環境であるという判定結果となります。

また周辺の無線環境をその都度判定してチャンネルを選択する方式であるため、複数のAPのチャンネル変更は意図的にタイミングをずらして実行されます。
すなわちあるAP(a)のチャンネルを変更した後、別のAP(b)のチャンネル判定では、前のAP(a)チャンネル変更後の状況を加味してチャンネルを選択します。
複数のAPでシステムを構成している場合に無線LANコントローラー機能を使用すると、設定された調整時刻を起点に2.4GHz帯では最大250秒間、5GHz帯では最大30分間に全APのチャンネル選択が実行されます。


5. コマンド


6. 設定・操作方法

■[グループ設定] - [グループ N] - [無線設定] - [2.4GHz基本]

■[グループ設定] - [グループ N] - [無線設定] - [5GHz基本]

(1) 自動チャンネル変更機能の設定

自動チャンネル変更機能は、[グループ設定] - [グループ N] - [無線設定] - [2.4GHz基本]または[5GHz基本]の[基本設定]欄にある[チャンネル]を"自動"に設定すると[自動チャンネル変更]の項目が表示されます。
[自動チャンネル変更]の項目では、[使用しない]、[AP間で調整する]のどちらかを選択できます。
5GHzの場合は、[移動先チャンネル]で[W52のみ使用する]を選択できます。
[AP間で調整する]を選択した場合は、自動チャンネル変更機能を動作させる時刻を設定してください。
また、ステーションが接続しているときにチャンネル変更をしないようにする場合は、[自動チャンネル変更]-[ステーション接続中の動作]で[チャンネルを変更しない]を選択してください。

(2) チャンネル使用履歴の削除設定

チャンネル変更が行われたとき、それまで使用していた(無線環境の状態が悪化した)チャンネルは使用履歴として記憶され、それ以降使われませんが、 チャンネル使用履歴の削除を行うことにより、使用済みのチャンネルを再び使用できるようになります。
この項目では、[削除しない]、[定期的に削除する]のどちらかを選択できます。

[定期的に削除する]を選択した場合は、チャンネル使用履歴を削除する日時を設定してください。日時は「毎週 日曜日〜土曜日」、「毎月 1日〜28日」の中から選択できます。


7. 設定例

7.1 Controller-AP

[設定例]
vlan-port-mode lan1:1 hybrid
vlan-id 1 1
vlan-access lan1:1 1
ip vlan-id 1 address 192.168.100.240/24
airlink select module1
 airlink mode 11b+g+n
 airlink channel auto bandwidth=20
airlink enable module1
airlink select module2
 airlink mode 11a+n+ac
 airlink channel auto bandwidth=80 primary=lower primary40=lower
airlink enable module2
airlink select 1
 airlink ssid wlx402_vap1
 airlink vlan-id 1
 airlink bind module1 module2
 airlink auth wpa2-psk aes
 airlink psk-key soundnet
airlink enable 1
schedule at 1 */* 02:00 airlink module1 airlink channel change condition station-none exclude=used # ... (1)
schedule at 2 */* 02:30 airlink module2 airlink channel change condition station-none w52-priority exclude=used # ... (2)
schedule at 3 startup airlink module1 airlink channel change station-none exclude=none wait-time=5 # ... (3)
schedule at 4 startup airlink module2 airlink channel change station-none exclude=none # ... (4)
schedule at 5 */Sun 01:00 airlink module1 clear airlink channel history # ... (5)
schedule at 6 */Sun 01:30 airlink module2 clear airlink channel history # ... (6)
wlan-controller role controller-ap
wlan-controller select 1
 airlink select module1
  airlink mode 11b+g+n
  airlink channel auto bandwidth=20
  airlink channel coordination 02:00 condition station-none exclude=used # ... (7)
  airlink channel clear history */Sun 01:00 # ... (8)
 airlink enable module1
 airlink select module2
  airlink mode 11a+n+ac
  airlink channel auto bandwidth=80 primary=lower primary40=lower
  airlink channel coordination 02:30 condition station-none w52-priority exclude=used # ... (9)
  airlink channel clear history */Sun 01:30 # ... (10)
 airlink enable module2
 airlink select 1
  airlink ssid rock-shkato
  airlink vlan-id 1
  airlink bind module1 module2
  airlink auth wpa2-psk aes
  airlink psk-key test0001
 airlink enable 1
wlan-controller select 1 1
 wlan-controller member-ap 00:a0:de:00:00:10
wlan-controller select 1 2
 wlan-controller system name wlx402_B
 wlan-controller member-ap 00:a0:de:00:00:20
      
[解説]
(1) 自動チャンネル変更 (2.4GHz)
1日1回、2:00にチェックし、無線環境の状態が悪く、接続しているステーションがなければチャンネルを変更します。
選ばれるチャンネルは、一度も使用していないチャンネルとなります。
(2) 自動チャンネル変更 (5GHz)
1日1回、2:30にチェックし、無線環境の状態が悪く、接続しているステーションがなければチャンネルを変更します。
選ばれるチャンネルは、W52のチャンネルのうち、一度も使用していないチャンネルとなります。
(3) 起動直後のAP間自動チャンネル調整 (2.4GHz)
APを一斉に起動した場合にAP間でのチャンネルを調整するため、起動直後から5秒後にチャンネルを変更します。
(4) 起動直後のAP間自動チャンネル調整 (5GHz)
APを一斉に起動した場合にAP間でのチャンネルを調整するため、起動直後にチャンネルを変更します。
(5) チャンネル使用履歴削除 (2.4GHz)
毎週日曜日の1:00に、チャンネルの使用履歴を削除します。
(6) チャンネル使用履歴削除 (5GHz)
毎週日曜日の1:30に、チャンネルの使用履歴を削除します。
(7) 無線LANコントローラーの自動チャンネル変更設定 (2.4GHz)
1日1回、2:00にチェックし、無線環境の状態が悪く、接続しているステーションがなければチャンネルを変更するように設定します。
選ばれるチャンネルは、一度も使用していないチャンネルとなります。
(8) 無線LANコントローラーのチャンネル使用履歴消去設定 (2.4GHz)
毎週日曜日の1:00に、チャンネルの使用履歴を削除するように設定します。
(9) 無線LANコントローラーの自動チャンネル変更設定 (5GHz)
1日1回、2:30を基準とし、2:32までの間にチェックし、無線環境の状態が悪く、接続しているステーションがなければチャンネルを変更するように設定します。
選ばれるチャンネルは、W52のチャンネルのうち、一度も使用していないチャンネルとなります。
(10) 無線LANコントローラーのチャンネル使用履歴消去設定 (5GHz)
毎週日曜日の1:30に、チャンネルの使用履歴を削除するように設定します。

7.2 Member-AP

[設定例]
vlan-port-mode lan1:1 hybrid
vlan-id 1 1
vlan-access lan1:1 1
ip vlan-id 1 address 192.168.100.241/24
airlink select module1
 airlink mode 11b+g+n
 airlink channel auto bandwidth=20
airlink enable module1
airlink select module2
 airlink mode 11a+n+ac
 airlink channel auto bandwidth=80 primary=lower primary40=lower
 airlink channel range 36 52 100 116
 airlink channel range dfs 36 52 100 116
airlink enable module2
airlink select 1
 airlink ssid rock-shkato
 airlink vlan-id 1
 airlink bind module1 module2
 airlink auth wpa2-psk aes
 airlink psk-key test0001
airlink enable 1
telnetd host any
schedule at 1 */* 02:02 airlink module1 airlink channel change condition station-none exclude=used # ... (1)
schedule at 2 */* 02:32 airlink module2 airlink channel change condition station-none w52-priority exclude=used # ... (2)
schedule at 3 startup airlink module1 airlink channel change station-none exclude=none wait-time=10 # ... (3)
schedule at 4 startup airlink module2 airlink channel change station-none exclude=none wait-time=120 # ... (4)
schedule at 5 */Sun 01:00 airlink module1 clear airlink channel history # ... (5)
schedule at 6 */Sun 01:30 airlink module2 clear airlink channel history # ... (6)
httpd host any
tftp host any
wlan-controller host 00:a0:de:00:00:10
wlan-controller host ip address 192.168.100.240
      
[解説]
(1) 自動チャンネル変更 (2.4GHz)
1日1回、2:02にチェックし、無線環境の状態が悪く、接続しているステーションがなければチャンネルを変更します。
選ばれるチャンネルは、一度も使用していないチャンネルとなります。
(2) 自動チャンネル変更 (5GHz)
1日1回、2:32にチェックし、無線環境の状態が悪く、接続しているステーションがなければチャンネルを変更します。
選ばれるチャンネルは、W52のチャンネルのうち、一度も使用していないチャンネルとなります。
(3) 起動直後のAP間自動チャンネル調整 (2.4GHz)
APを一斉に起動した場合にAP間でのチャンネルを調整するため、起動直後から10秒後にチャンネルを変更します。
(4) 起動直後のAP間自動チャンネル調整 (5GHz)
APを一斉に起動した場合にAP間でのチャンネルを調整するため、起動直後から120秒後にチャンネルを変更します。
(5) チャンネル使用履歴削除 (2.4GHz)
毎週日曜日の1:00に、チャンネルの使用履歴を削除します。
(6) チャンネル使用履歴削除 (5GHz)
毎週日曜日の1:30に、チャンネルの使用履歴を削除します。

8. SYSLOGメッセージ一覧

自動チャンネル変更機能において出力されるSYSLOGメッセージを以下に示します。
出力されるメッセージには"[airlink]"というプレフィックスが付加されます。

レベル 出力メッセージ 意味
INFO Change <module1 or module2> channel
(<変更前チャンネル> -> <変更後チャンネル>)
チャンネルが変更された。
INFO Not selectable channels by DFS. チャンネル移動先が全てDFSのレーダー検波により
使用不可能であるため、チャンネルを変更できない。

[EOF]