[YNO] IPフラグメントの発生有無に関する確認事項 (2021/07/26)

YNOマネージャーの設備変更に伴い、ヤマハネットワーク機器の管理通信においてフラグメントされたIPパケットを受信できなくなります。そのため、お客様ネットワーク環境においてIPフラグメントが発生している場合は設定変更が必要となります。

本ドキュメントでは、いくつかのネットワーク構成例においてIPフラグメントの発生有無を判断するための確認ポイントを説明します。次に、IPフラグメントが原因でYNOマネージャーと正しく通信できているか否かを判断するための方法を説明します。


ネットワーク構成例と確認ポイント

YNOエージェントはYNOマネージャーとTCPで通信しています。TCPでは回線のMTUに合わせてMSSを調整することで、IPフラグメントが発生しなくなります。

ここではいくつかのネットワーク構成を例として、ルーターのMTUとMSSに関わる設定の確認ポイントを説明します。

YNOエージェントとなっているルーターがインターネットゲートウェイになっている場合

構成例

YNOを利用できる構成

確認ポイント

YNOエージェントとなっているルーターがインターネットネットゲートウェイの配下に接続されている場合

構成例

YNOを利用できる構成

確認ポイント

YNOエージェントとなっているルーターがVPNトンネルを終端する場合

構成例

YNOを利用できる構成

確認ポイント

YNOエージェントとなっているヤマハネットワーク機器が拠点側ネットワークに配置され、VPNトンネルを経由してYNOマネージャーと通信する場合

構成例

YNOを利用できる構成

確認ポイント

(※1) [初期値]: 1280
(※2) [初期値]: auto(Rev.10.01.75 以降、Rev.11.01.31 以降、Rev.11.03.25 以降、Rev.14.00.22 以降、Rev.14.01.26 以降、Rev.15.00.10 以降、Rev.15.01.09 以降、Rev.15.02.03 以降、Rev.15.04.01 以降、Rev.23.00.03 以降、Rev.23.01.01 以降)、off( 左記以外 )
(※3) [初期値]: auto
(※4) [初期値]: 1280


IPフラグメントが原因でヤマハネットワーク機器がYNOマネージャーと通信できなくなっているか否かを判断する方法

  1. ルーター/APの機器管理画面における状態の確認
  2. オフラインアラームの発生時刻の確認

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