アンチスパム機能の設定手順

UTX100/UTX200でアンチスパムの設定を変更するための手順になります。

  1. メールがブロックされた場合の処理について
  2. UTXのGUIへのアクセス
  3. 例外登録
  4. スパムメールの処理方法の変更
  5. 疑わしいメールを分けて処理する

POP3(TCP/110)を利用して受信するメールがUTXでスパムと判定されて届かない場合に、ブロックを解除する操作の手順を解説します。

※ UTX100、UTX200で同じ手順になります。以下の説明では「UTX」と称します。
※ GUIの画面は、ファームウェアバージョンR80.20.15 (992001960) のキャプチャーになります。


1. メールがブロックされた場合の処理について

UTXによって受信メールがブロックされると、次のようなメールが届きます。

差出人Check Point Security Gateway
件名Spam or malware was detected in received email

また、メールの本文にはブロックされた理由も記されています。例えば、以下の例では「Reason: Spam email」と記載があります。これは、元のメールがアンチスパム機能によってスパムメールと判定されたためにブロックされたことを表します。


2. UTXのGUIへのアクセス

  1. Webブラウザーを起動します
    ※推奨:Google Chrome, Mozilla Firefox
  2. URL欄に次のアドレスを入力します
    https://(アプライアンスのIPアドレス):4434
  3. 【詳細設定】をクリックします
  4. 「*.*.*.*にアクセスする(安全ではありません」をクリックします

    ※実際の画面ではUTXのIPアドレスが表示されます

  5. 【ユーザ名】と【パスワード】を入力してログインします

3. 例外登録

  1. ログの確認
    1. 左のメニューから「ログ&モニタリング」 > 【セキュリティログ】 を開きます
    2. POP3 で「Block」になっているログを確認すると、「Anti-Spam」でブロックしていることが確認でき ます
    3. ログをダブルクリックすると、ブロックされたメールアドレスの情報が確認できます

      ※ 【説明】や【理由】の欄に表示されます

  2. 例外リストの登録
    1. 左のメニューから「脅威対策」 > アンチスパムの【例外】 を開きます
    2. 「許可リスト」の【新規】をクリックします
    3. 【送信者/ドメイン】に許可したいメールアドレス、またはドメインを入力します

      ※ 以下の例では、ドメインで入力したい場合「sample.com」と入力します

    4. 【適用】をクリックします
    5. メールが受信できるようになったことをご確認ください

      ※ 受信したくないメールアドレスやドメインがある場合、「ブロックリスト」の【新規】から同様の作業を行うことでブロックすることができます


4. スパムメールの処理方法の変更

デフォルトでは、スパム判定されたメールの件名に「SPAM」の文字列を付加して受信するよう設定されています。

この設定を変更することで、スパム判定されたメールをブロックするように設定できます。

  1. 処理方法の変更
    1. 左のメニューから【脅威対策】 > アンチスパムの【ブレードコントロール】を開きます
    2. 「ポリシー設定」 メニューにある【フラグを付けて件名に次を追加】を【ブロック】に変更します
    3. 【適用】をクリックします
  2. 受信確認

    設定が完了したら、「3. 例外登録」の手順にしたがい、メールがブロックされていることを確認します。


5. 疑わしいメールを分けて処理する

アンチスパムには【疑わしいスパム】と言う判定基準があります。この判定基準を有効にすると、判定時の処理を分けることが可能です。

  1. 左のメニューから【脅威対策】タブ > アンチスパムの【ブレードコントロール】を開きます
  2. 「ポリシー設定」 メニューにある【疑わしいスパムを分けて処理】にチェックを入れます
  3. 行いたい処理を選択します

    ブロック

    フラグを付けて件名に次を追加

    メールのヘッダにフラグをつける

  4. 【適用】をクリックします

[EOF]