ProAV設定


1 機能概要

Web GUI「ProAV設定」ページから、DanteやNDIなどの音声・映像トラフィックを伝送するAVoIPネットワークに最適な設定を、簡単なGUI操作で一括で行うことができます。
本製品では、以下のProAVプロファイルを設定することができます。

本技術資料では、ProAVプロファイル適用時に設定されるコマンドの詳細と、キッティング(初期設定)やトラブルシューティングについて説明します。
Web GUI「ProAV設定」ページの使い方の詳細については、GUI技術資料を参照してください。



2 用語の定義



3 ProAVプロファイル詳細

3.1 Danteプロファイル

Danteプロファイルでは以下のコマンドが一括で適用されます。

設定内容の詳細は以下のとおりです。


3.2 NDIプロファイル

NDIプロファイルでは以下のコマンドが一括で適用されます。

設定内容の詳細は以下のとおりです。


3.3 SDVoEプロファイル

SDVoEプロファイルでは以下のコマンドが一括で適用されます。

設定内容の詳細は以下のとおりです。


3.4 複数プロファイル併用時の設定

ProAVプロファイルの「カスタム」ページでは、任意のプロファイルをポートごとに設定することができます。
プロファイルの組み合わせによっては設定の衝突が発生するため、プロファイル単独使用時と比較して設定差分が生じます。

プロファイル併用時

プロファイル併用時とプロファイル単独使用時の差分は以下のとおりです。


4. キッティングとトラブルシューティング

ヤマハネットワーク機器の統合管理ツール「Yamaha LAN Monitor」を活用することにより、かんたんにキッティング(初期設定)やトラブルシューティングを行うことができます。
Yamaha LAN Monitor は無料でダウンロードすることができます。Yamaha LAN Monitorのインストール方法や使い方の詳細は、ユーザーガイドを参照してください。

4.1 [キッティング] IPアドレスを意識せずに初期設定する

通常、ネットワークで2台以上のスイッチを使用する場合、IPアドレスの重複が発生しないように、スイッチごとに適切にIPアドレスを設定する必要があります。
しかし、外部ネットワークに接続する必要のないクローズドなAVoIPネットワークであれば、スイッチの Auto IP機能 によって、自動的にリンクローカルアドレスを割り当てることができます。
工場出荷状態のヤマハスイッチとYamaha LAN Monitorを組み合わせることで、IPアドレスの設定を意識することなく、かんたんにProAVプロファイルを適用することができます。

  1. 事前準備として、PCにYamaha LAN Monitorをインストールし、PCの使用するネットワークアダプターのIPアドレスを「自動的に取得する」設定にします。
    この手順により、PCはリンクローカルアドレスで動作します。
    (※DHCPサーバーが存在する場合はDHCPでIPアドレスを取得しますが、今回はクローズドなAVoIPネットワークを想定するため、DHCPに関する説明は省略します。)
  2. 工場出荷状態の複数のスイッチを接続し、PCを任意のスイッチのポートに接続してYamaha LAN Monitorを起動します。起動すると次のような画面が表示されます。
    画面左上のPCのネットワークアダプターに正しいものが選択されていることと、PCのIPアドレスが「169.254.~.~」から始まるリンクローカルアドレスになっていることを確認してください。
  3. Yamaha LAN Monitor上のスイッチのアイコンをクリックすると、IPアドレスを確認することができます。
    ヤマハスイッチの初期IPアドレスは「192.168.100.240/24」ですが、 工場出荷状態(何も設定が変更されていない状態)でYamaha LAN Monitorの管理下に入ると、自動的にリンクローカルアドレスに切り替わります。
    スイッチのIPアドレスが「169.254.~.~」で始まっていれば、リンクローカルアドレスで動作しています。「192.168.100.240」のままになっている場合は、リンクローカルアドレスに切り替わるまでしばらく待って、表示を更新してください。
    注意点として、ヤマハスイッチの設定が初期設定から既に変更されている場合は自動でリンクローカルアドレスに切り替わりません。 しばらく待ってもリンクローカルアドレスに切り替わらない場合は、スイッチの設定を初期化してください。
    本製品では、筐体前面にあるLED MODEボタンを押したまま電源を投入し、すべてのポートLEDが橙色に点灯してからボタンから指を離すことで、物理的に設定を初期化することができます。
  4. スイッチのIPアドレスがリンクローカルアドレスに切り替わったことを確認できたら、「Web GUI」ボタンをクリックしてください。
    自動的にPCのブラウザーが開き、スイッチのWeb GUIが表示されます。
  5. Web GUIのログイン画面で、ユーザー名「admin」、パスワード「admin」を入力してください。
    言語を選択した後、パスワードの変更が求められるため、任意のパスワードを設定してください。
  6. Web GUIにログインできたら、画面上部のグローバルメニューの「ProAV設定」ボタンをクリックしてください。
    以下のように「ProAVプロファイル」ページが表示されます。
  7. 最後に、設定ページでProAVプロファイルを適用すれば、ProAVプロファイルの設定完了です。

4.2 [キッティング] 複数のヤマハスイッチに同一設定を一括適用する

Yamaha LAN Monitorは、設定ファイル(CONFIGファイル)を複数のヤマハスイッチに一括配布することができます。
IPアドレスにリンクローカルアドレスを使用していて、すべてのスイッチに同一の設定を適用したい場合、効率的に複数台のスイッチを設定することができます。
注意点として、スイッチを固定IPアドレスで運用している場合は、IPアドレスの重複を防ぐためにIPアドレス再設定が必要となるためご注意ください。

  1. 4.1の手順に従って、1台のスイッチにProAVプロファイルを適用してください。
  2. 画面上部の「List」タブをクリックしてください。検出しているヤマハスイッチの一覧が表示されます。
  3. 画面上部の「Config Import/Export」タブをクリックしてください。
    さらに、既にProAVプロファイルを適用したスイッチをチェックし、「Config export」ボタンをクリックしてください。
  4. 「Config export」ダイアログが表示されるため、CONFIGファイルを保存するディレクトリを選択し、「Execute」ボタンをクリックしてください。
  5. ダイアログにExportの進捗状況と結果が表示されるため、完了したら「OK」ボタンをクリックしてください。
  6. 続いて、ProAVプロファイルを適用したいスイッチをチェックし、「Config import」ボタンをクリックしてください。
    複数のスイッチに適用したい場合は、複数のチェックボックスをチェックしてください。
  7. 「Config import」ダイアログが表示されるため、Importするファイルとして先ほど保存したCONFIGファイルを選択し、「Execute」ボタンをクリックしてください。
    選択したスイッチごとにCONFIGファイルを指定したり、選択した全てのスイッチに同一のCONFIGファイルを指定したりすることができます。
    異なるモデルのスイッチが混在する環境では、モデルごとに適切なCONFIGファイルを指定してください。
  8. ダイアログにImportの進捗状況と結果が表示されるため、完了したら「OK」ボタンをクリックしてください。
    CONFIGを受信したスイッチは自動的に再起動し、起動後に新しい設定が適用されています。

なお、「Firmware Update」ボタンから、同じような手順で複数のヤマハスイッチに対して一括でファームウェア更新を行うこともできます。
このように、Yamaha LAN Monitorは多台数環境のキッティングツールとして使用することができるため、是非ご活用ください。

4.3 [トラブルシューティング] ネットワークの状態を確認する

Yamaha LAN Monitorを使用することで、ネットワーク全体の接続構成を見える化することができ、さらにトラフィックの帯域使用状況や、PoE給電状況を確認することができます。

  1. スイッチのアイコンをクリックします。
    デフォルトでは「ポート状態」が選択されており、画面上部のフロントパネルにリアルタイムのリンク状態が表示されます。
    画面左下のツリービューでは現在のネットワーク接続構成を確認でき、画面右下の接続機器ビューではどのポートにどの機器が接続されているかを確認することができます。
  2. トラフィックの帯域使用状況を確認するには、「帯域使用量(%)」ボタンをクリックしてください。
    各ポートの帯域使用率がリンク速度に対するパーセンテージで表示されます。
    帯域使用率が上限に近くなると、ポートアイコンが黄色や橙色、赤色で表示されます。
  3. PoE給電状況を確認するには、「PoE給電状況(クラス)」をクリックしてください。
    給電中のポートに給電クラスが表示され、画面左上の機器詳細ビューには総供給電力量と、各ポートの給電量が表示されます。

4.4 [トラブルシューティング] Dante機器の状態を確認する

Yamaha LAN Monitorでは、Dante機器の状態を確認したり、Dante ControllerがPCにインストールされていればワンクリックでDante Controllerを開くことができます。
Dante機器を表示するには、Yamaha LAN Monitorのインストール時にDante Control and MonitoringとDante Discoveryをインストールしている必要があるため、ご注意ください。

  1. Dante機器がヤマハスイッチに接続されている状態で、Dante機器のアイコンをクリックします。
    PrimaryポートとSecondaryポートの状態、送受信のフロー数などを監視することができます。
    また、Dante機器の動作モードが「リダンダントモード」と「デイジーチェーンモード」のどちらになっているかなどの情報も確認することができます。
  2. 画面右上もしくは画面中央の「Dante Controller」ボタンをクリックすると、Dante Controllerを起動することができます。(あらかじめDante Controllerがインストールされている必要があります。)
    1台のPCでYamaha LAN MonitorとDante Controllerをシームレスに行き来することができ、より効率的にトラブルシューティングを行うことができます。

5 注意事項



6 関連文書


7 商標名称について

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