ISDNリモートルータ「RT100i/RT102i/RT200i」に フレームリレーなどの新機能を搭載したファームウェアをリリース

-- フレームリレー、DHCP サーバ機能を無償で追加 --

1997年 4月
ヤマハ株式会社
静岡県磐田郡豊岡村松之木島203
システム機器事業部 事業部長 松本 誠二

当社は、ISDNリモートルータ「RT100i/RT102i/RT200i」の新ファームウェア Rev.2.01を 5月6日にリリースいたします。


当社は、ユーザニーズに答える為、ISDN リモートルータ 「RT100i/RT102i/RT200i」のファームウェアのバージョンアップを重ねてまい りました。今回も従来と同様に無償で新機能を追加したファームウェアをリリー スいたします。主な新機能は以下の通りです。


フレームリレーサービスに対応

フレームリレーとは、従来のパケット交換手順を簡略化し、高速でスループッ トの高いデータ転送を実現する通信技術です。企業のLAN間接続の普及に伴い、 フレームリレーに対するニーズが急速に高まってきています。

フレームリレーではデータをフレームのレベルで多重化することにより、1本 の回線で論理的に複数の相手と接続することが可能です。また、フレームリレー サービスは定額制のものが多いため、低コストで専用線的な使い方ができます。

これまでは、フレームリレーを利用するためには高価なフレームリレーアダプ タ(FRAD)や、フレームリレー対応ルータを使用して、面倒な設定を行う必要が ありました。しかし、ヤマハRTシリーズを使うことにより、低コストでフレー ムリレーを利用することが可能になります。設定も容易で、基本的にはこれま での設定に1行追加するだけでフレームリレーが使えるようになります。1回 線当たり、最大32論理多重を可能にしていますので、従来の専用線接続に比べ ると格段の通信コスト削減も可能となります。

DHCP サーバ機能の搭載

DHCP (Dynamic Host Configuration Protocol) とは、IP アドレスなどのネッ トワークに関する設定を自動的に行い、ネットワークを Plug & Play で利用 できるようにする技術です。従来から、ヤマハRTシリーズは DHCP リレーエー ジェントを搭載し、遠隔地の DHCP サーバを利用することを可能にしてきまし た。

今回新たに DHCP サーバ機能を搭載することにより、遠隔地のサーバに頼るこ となく、ルータ単独で Windows95 のように DHCP クライアントを搭載したコ ンピュータのネットワーク設定が自動的に行なえるようになります。また、 SOHO(Small Office, Home Office)や家庭のような小規模のネットワーク環境 でも、DHCP サーバ機能を持つ Windows NT や UNIX といった高度なコンピュー タを導入することなく、ルータの DHCP サーバ機能を利用することで、ネット ワークの Plug & Play を可能にします。

ユーザニーズに即応した新機能

セカンダリ・アドレスへの対応
LAN 側に IP アドレスを 2個持つことができ、ネットワークの更新 などに便利です。
IPCP MS拡張に対応
TA などからのダイヤルアップ接続時に DNS サーバのアドレス等を 自動的に付与できます。

ファームウェアRev.2.01はAnonymous FTPおよびWWWにより、無料で提供され ます。URL は以下の通りです。

Anonymous FTP:
    ftp://ftp.rtpro.yamaha.co.jp/pub/rt100i/rt100i.bin
    ftp://ftp.rtpro.yamaha.co.jp/pub/rt200i/rt200i.bin

WWW:
    http://www.rtpro.yamaha.co.jp/RT100i/index.html
    http://www.rtpro.yamaha.co.jp/RT200i/index.html

尚、ファームウェアRev.2.01を搭載したRT102i/RT200iは5月以降の出荷となる 予定です。

                       連絡先
                     ヤマハ株式会社  システム機器事業部  営業課
                     〒438-01 静岡県磐田郡豊岡村松之木島203
                     TEL:0539-63-0082  FAX:0539-62-5138