6.2 拠点情報の設定

[書式]


[設定値及び初期値]


[説明]

拠点情報を設定または削除する。

uri は、以下のように記述ができる。URI のスキームまたはホスト部の入力を省略することができる。
指定 URI の形式 認証時に使用される URI
sip:user@host sip:user@host
user@host sip:user@host とみなす。
sip:user 認証時に sip proxy domain 設定がされている場合:sip:user@(認証時に設定されているドメイン名)とみなす。 認証時に sip proxy domain 設定がされていない場合:認証対象の URI のうち、スキーム + ユーザ部のみ sip:user と照合し、ホスト部の比較は行わない。         
tel:user tel:user
user 認証時に sip proxy domain 設定がされている場合:sip:user@(認証時に設定されているドメイン名)とみなす。 認証時に sip proxy domain 設定がされていない場合:認証対象の URI のうち、スキーム + ユーザ部のみ sip:user と照合し、ホスト部の比較は行わない。         


なお、URI のスキーム,ユーザ,ホスト部以外のエレメントは入力する意味がなく、含んでいたら無視する。
また URI として *(アスタリスク)を指定した場合、上記個別または下記範囲指定で指定した URI 以外の URI すべてに適用する設定となる。削除時にアスタリスクを指定した場合、その他の URI に適用する設定のみを削除する。


uri_topuri_end は、スキームまたはホスト部の入力を省略することができるのは個別に URI を指定する場合と同様。
uri_top - uri_end 形式の指定は、URI のうちのユーザ部に対し、末尾の数字列(0,1,2,3,4,5,6,7,8,9 から成る文字列)を数値とみなして、数値範囲の複数のユーザ部を指定する。数字列以前の文字列および数字列の桁数は、uri_topuri_end で完全に一致している必要がある。
例えば "008 - 011"を指定した場合は、"008","009","010","011" を指定したことになる。

username は、type が none のときは、入力しても無視される。 省略した場合、もしくは *(アスタリスク)を指定した場合は、認証時に URI のユーザ部と同じ文字列とみなされる。

password は、type が none のときは、入力しても無視される。 省略した場合は、空文字列とみなされる。

[ノート]

認証対象 URI の照合は、数値の大小だけでなく、数字列長とユーザ部末尾の数字列以外の文字列も照合する。すなわち先の例では、 "008" にはマッチするが、"0008" や "user008" にはマッチしない。


URI の範囲指定において、数字列は {’ 0 ’’ 1 ’’ 2 ’’ 3 ’’ 4 ’’ 5 ’’ 6 ’’ 7 ’’ 8 ’’ 9 ’} だけから成る文字列である。また数値とみなす数字列長は最大 18 文字までであり、18 文字を超える場合は、末尾の 18 文字だけが使用される。
範囲の重なる複数の範囲指定認証情報を登録することはできない。登録しようとした場合はエラーとする。個別指定と範囲指定が重なる場合は登録できる。

sip user uri_top - uri_end で登録された情報の削除は、no sip user uri_top - uri_end で全く同じ範囲指定を行うことでのみ可能。例えば、"001 - 005" で登録した場合、"003" や "003 - 004" を指定して、一部の範囲のみ削除することはできない。

個別指定 URI で登録した認証情報は、範囲指定した認証情報より優先する。例えば "003" に対する個別指定認証情報と "001 - 005" に対する範囲指定認証情報があったとき、"003" を認証する場合は、個別認証情報の方が使用される。

事業所番号の削除において、内線番号がない場合に削除した場合には、機器の型番が入る。

登録名に非 ASCII 文字を指定する場合は、設定・管理ページから入力する。