2.1.1 コンソールによる設定手順


CONSOLE ポートから設定を行う場合は、まず YSL-V810 の CONSOLE ポートとパソコンをクロスタイプのシリアルケーブルで接続します。シリアルケーブルの両端のコネクタはパソコンに適合したタイプをご使用ください。
パソコンではターミナルソフトを使います。Windows をお使いの場合は OS に付属の『ハイパーターミナル』などのソフトウェアを使用します。MacOS X をお使いの場合は、OS に付属の『ターミナル』アプリケーションを使用します。

TELNET で設定を行う場合は、パソコンでは TELNET アプリケーションを使います。Windows をお使いの場合は OS に付属の『TELNET』ソフトウェアを使用します。MacOS X をお使いの場合は、OS に付属の『ターミナル』アプリケーションで telnet コマンドを実行します。

コンソールコマンドの具体的な内容については、本書の第 3 章以降をご覧ください。

コンソールコマンドは、コマンドの動作をよく理解した上でお使いください。設定後に意図した動作をするかどうか、必ずご確認く ださい。

コンソールに表示される文字セットは初期値ではシフト JIS です。これは、console character コマンドを使用して端末の文字表示の能力に応じて選択できます。いずれの場合でもコマンドの入力文字は ASCII で共通であることに注意してください。

設定手順のおおまかな流れは次のようになります。
  1. 一般ユーザとしてログインした後、 administrator コマンドで管理ユーザとしてアクセスします。この時管理パスワードが設定してあれば、管理パスワードの入力が必要です。
  2. 冗長構成のとき、メイン動作中の電話帳サーバーを設定変更する場合は、sip proxy maintenance on コマンドを実行して動作状態をメンテナンス状態に変更します。メイン動作中の電話帳サーバーの設定を変更すると、通話中の呼が切断される可能性があります。
  3. 各種コマンドを使用して、相手先情報の内容を変更します。
  4. save コマンドを実行して、不揮発性メモリに設定内容を保存します。
  5. もし 2. で動作状態を変更していた場合、sip proxy maintenance off コマンドを実行して動作状態を通常状態に戻します。
注: Ctrl キーを押しながら S キーを押すと、コンソール出力を一時停止します。この状態でキーを押しても画面上は無反応に見えますが、キー入力は処理されます。コンソール出力を再開するには Crtl キーを押しながら Q キーを押します。

セキュリティの観点から、コンソールにキー入力が一定時間無い時には、自動的に 300 秒 ( 初期値 ) でログアウトするように設定されています。この時間はlogin timer コマンドを使用して変更することができます。

新たに管理ユーザになって設定コマンドを実行すると、その内容はすぐに動作に反映されますが、save コマンドを実行しないと不揮発性メモリに書き込まれません。

注意:
ご購入直後の起動やcold start 後にはログインパスワードも管理パスワードも設定されていません。 セキュリティ上、ログインパスワードと管理パスワードの設定をお勧めします。
  • セキュリティの設定や、詳細な各種パラメータなどの付加的な設定に関しては、個々のネットワークの運営方針などに基づいて行ってください。