本機は DHCP(*1) 機能として、DHCP サーバー機能を実装しています。
DHCP 機能の利用により、基本的なネットワーク環境の自動設定を実現します。
DHCP クライアント機能は Windows 等の OS に実装されており、これらと本機の DHCP サーバー機能を組み合わせることにより DHCP クライアントの基本的なネットワーク環境の自動設定を実現します。
YSL-V810が DHCP サーバーとして機能するか 機能させないかはdhcp service コマンドにより設定します。現在の設定は、show status dhcp コマンドにより知ることができます。
DHCP サーバー機能は、DHCP クライアントからのコンフィギュレーション要求を受けて IP アドレスの割り当て ( リース ) や、ネットマスク、DNS サーバーの情報等を提供します。
割り当てる IP アドレスの範囲とリース期間はdhcp scope コマンドにより設定されたものが使用されます。
IP アドレスの範囲は複数の設定が可能であり、それぞれの範囲を DHCP スコープ番号で管理します。DHCP クライアントからの設定要求があると DHCP サーバーは DHCP スコープの中で未割り当ての IP アドレスを自動的に通知します。なお、特定の DHCP クライアントに特定の IP アドレスを固定的にリースする場合には、dhcp scope コマンドで定義したスコープ番号を用いてdhcpscope bind コマンドで予約します。予約の解除はno dhcp scope bind コマンドで行います。IP アドレスのリース期間には時間指定と無期限の両方が可能であり、これはdhcp scope コマンドの expire および maxexpire キーワードのパラメータで指定します。
リース状況はshow status dhcp コマンドにより知ることができます。DHCP クライアントに通知する DNS サーバーの IP アドレス情報は、dns server コマンドで設定されたものを使用します。