6. 設置

6.1. 壁や天井に本製品を設置する

マウントパネルを使用して本製品を壁や天井に設置し、PoE給電機器として弊社別売のPoEインジェクター(品番:YPS-PoE-BT)と接続する場合を例に説明します。

注意

  1. マウントパネルを壁や天井に市販のネジ4本で取り付けます。
    取り付け用のネジは付属しておりません。必ず壁や天井の材質に適合したネジを使用してください。

    wall 01 413

    警告

    • マウントパネルの取り付けには、釘や両面テープなどを使用しないでください。

    • 壁に取り付ける場合は、ロックボタンが下側になるよう、マウントパネルは図の向きに取り付けてください。

    • VESA規格スタンド取り付けネジ穴(下図参照)で、壁や天井に取り付けないでください。

      wall 01 1 413

注意

  • 本体取り付け時の空間確保のため、マウントパネルの上側は150mm以上離してください(下図参照)。

    isolation
  1. 本製品のLANポートにLANケーブルを接続します。

    wall 02 413

    メモ

    • 電源アダプター給電の場合は、弊社別売の電源アダプター(品番:YPS-12V3A)を本製品の電源コネクター(DC-IN 12V)に接続します。

  1. 本製品底面のフック穴(4箇所)をマウントパネルの4つの突起に合わせ、本製品をマウントパネルに押し当てながら下図の矢印の方向にスライドさせて取り付けます。

    wall 03 413

    メモ

    • 以下の図の目印を目安に取り付けることをおすすめします。

      wall 03 2 413
    wall 03 1 413

    注意

    • マウントパネルがロックされた事を確認するため、カチッと音が鳴り、スライド前の位置に戻らないことを確認してください。

    注意

    • 取り付け後は、必ず安全性を確認してください。取り付け箇所、取り付け方法の不備による事故などの責任は、弊社では一切負いかねますのでご了承ください。

    注意

    • 取り外しの際は、「マウントパネルロック解除ボタン」を押してロックを解除しながら、取り付けの逆の手順で取り外してください。

      wall 04 413
  1. YPS-PoE-BTのLAN+PoEポートに、LANケーブルを接続します。
    YPS-PoE-BTから給電がされると、本製品の電源が入ります。
    YPS-PoE-BTのPoE給電機能に関しては、YPS-PoE-BTの取扱説明書をご覧ください。

    wall 05 413

    注意

    • 電源アダプター給電の場合は、LANケーブル接続後に弊社別売の電源アダプター(品番:YPS-12V3A)をコンセントに接続します。

    • 電源アダプターを天井面には取り付けないでください。

    • YPS-PoE-BTと電源アダプター(YPS-12V3A)を併用した場合は、電源アダプター(YPS-12V3A)からの給電が優先されます。

    メモ

    • 設置後の運用管理など、本製品を使用するための詳細は「技術資料」(ウェブサイトに掲載)をご覧ください。
      ヤマハネットワーク機器の技術資料: http://www.rtpro.yamaha.co.jp/RT/docs/

6.2. 卓上に本製品を設置する

付属のスタンドを使用することで、本製品を卓上に設置できます。
弊社別売の電源アダプター(品番:YPS-12V3A)と接続する場合を例に説明します。

6.2.1. 使用する部品の確認

下記の付属品を使用します。

  • マウントパネル:1枚

  • スタンド(ネジ1本含む):1本

6.2.2. 卓上に本製品を設置する

  1. 本製品のLANポートにLANケーブルを接続します。

  2. 本製品の電源コネクターに弊社別売の電源アダプター(品番:YPS-12V3A)を接続します。

    desk 01 413
  1. マウントパネルにスタンドを取り付けます。

    desk 02 413

    メモ

    • ネジはスタンドに付いて同梱されていますので、いったんスタンドからネジを外してからマウントパネルに留める際に再度取り付けてください。

  1. 本製品底面のフック穴(4箇所)をマウントパネルの4つの突起に合わせ、

    desk 03 413

    本製品にマウントパネルを押し当てながら、下図の矢印の方向にスライドさせて取り付けます。

    desk 04 413

注意

  • マウントパネルがロックされたことを確認するため、カチッと音が鳴り、スライド前の位置に戻らないことを確認してください。

  1. 本製品下部2箇所とスタンドの先端の計3点で支えます。

6.3. VESA規格スタンドに設置する

本製品は、付属のマウントパネルを使用することで、VESA規格スタンドを使用できます。

注意

  • VESA規格スタンド、壁、天井への取り付けネジは付属していません。設置する環境に合わせて、市販のネジ、スタンド付属のネジをご用意ください。

6.3.1. VESA規格(75mm×75mm)/(100mm×100mm)スタンドに本製品を設置する

下図は、一般的なVESA規格スタンドへの設置例です。固定ネジは、VESA規格スタンドのネジを使用してください。
設置方法は、お使いのスタンドによって異なります。詳しくは、スタンドの取扱説明書をご覧ください。

注意

  • 本体の脱落を予防するため、ロックボタンが下側になるよう、マウントパネルは下図の向きに取り付けてください。

stand01 413

メモ

6.4. 安定した通信を実現するために

6.4.1. 本体の設置について

設置場所や使用環境に合わせた設置方法を選択し、安定した通信環境を整えましょう。

無線LANで使用する電波は、壁を透過するときに減衰します。
また、壁や物体に反射した電波と干渉することでも減衰を引き起こします。
特に人体や金属製の物体(本棚、キャビネット、机、鉄筋コンクリートの壁など)は、減衰や反射が顕著に発生し、無線LANの通信に悪影響を与えます。
通信を行う無線LANアクセスポイントと無線LANクライアントをこれらから可能なかぎり遠ざけることが、安定した通信を実現する条件となります。

無線LANアクセスポイントと無線LANクライアントを、間に障害物がない場所に設置することも重要です。
本製品は付属品を使用することで、天井、壁面や卓上への設置が可能です。

以下の条件や障害物を避けられない場所では、アクセスポイントを仮置きし、設置および運用前に十分に通信試験を行うことをおすすめします。

  • 使用者になるべく近い位置にアクセスポイントを設置する

  • なるべくアクセスポイントは高い位置に設置し、人体による遮蔽を防ぐ

  • コードレス電話機や電子レンジなどから離して使用する

  • キャビネットやオフィス机など金属を含む什器に平置きしない

  • 配電盤箱など金属製の箱の中に設置しない

6.4.2. LANケーブルの接続について

本製品のLANポートは、100BASE-TX、1000BASE-T、2.5GBASE-T、5GBASE-T、10GBASE-Tに対応しています。
各リンク速度で使用できるLANケーブルのカテゴリと最大伝送距離は以下の表の通りです。

リンク速度 使用ケーブル 最大伝送距離(※)

100BASE-TX

カテゴリー5 以上

100m

1000BASE-T

エンハンスドカテゴリー5 以上

100m

2.5GBASE-T

エンハンスドカテゴリー5 以上

100m

5GBASE-T

エンハンスドカテゴリー5 以上

100m

10GBASE-T

カテゴリー6

55m

カテゴリー6A

100m

※: 最大伝送距離は理論値であり、実際の伝送距離は使用環境によって異なります。周囲のノイズ状況などによって、最大伝送距離が短くなることがあります。

6.5. 設置場所と設置方法の選択

6.5.1. 天井に設置する

天井に設置すると人体による遮蔽が発生しにくいため、無線LANアクセスポイントの設置場所として、とても適しています。
天井に設置する場合、無線LANアクセスポイントを使用するユーザーのなるべく中心に設置することをおすすめします。

room 09
〇 良い設置例
  • 付属の取り付け金具を使用し、ユーザーの中心の天井に設置する

  • 天井裏に設置するときは、天面が下を向く状態で置く

room 11
× 悪い設置例
  • 天井裏に天面が上を向く状態で設置する

  • 天井裏を通る金属製レールの上やパイプの上に設置する

room 10

6.5.2. 壁面に設置する

壁面に設置する場合は、人や遮蔽物の影響を減らすために、なるべく天井近くの高いところに設置してください。床に近い場所に設置すると、床面での電波の反射が通信に影響をあたえることがあります。

〇 良い設置例

付属の取り付け金具を使用し、壁の高い位置に設置する

room 04
× 悪い設置例

床付近に設置する

room 05

6.5.3. 卓上に本製品を設置する

卓上に設置する場合は、本製品にスタンドを取り付けてご使用ください。設置場所はなるべく金属製の物体や障害物から離してください。

〇 良い設置例

本体を木製の台などを利用して、本体がパーテーションなどで隠れないように設置する

room 13
× 悪い設置例

棚の隙間や本棚の間など、物の隙間に設置する

room 12

Manual Development Group
© 2021 Yamaha Corporation
2021年2月 発行
YJ-A0