19.2 クラス分けのためのフィルター設定

[書式]


[設定値及び初期値]


[説明]

クラス分けのためのフィルターを設定する。

precedence 形式の場合、転送するパケットの TOS フィールドの precedence(0-7) に応じてクラス (1..8) を分けて優先制御もしくはシェーピング、Dynamic Traffic Control による帯域制御を行う。 precedence 値からクラスへの変換は、mapping オプションにより指定できる。例えば、以下の例では precedence 値=1をクラス 8 に、precedence 値=4をクラス3に変換する。

queue class filter 1 precedence mapping=1:8,4:3 ip *

mapping オプション全体を省略した場合、あるいは mapping オプションは指定しているものの、その中で記述しなかった precedence 値については以下の表のような変換が行われる。

precedence値 0 1 2 3 4 5 6 7
クラス 1 2 3 4 5 6 7 8

dscp 形式の場合、転送するパケットの DS フィールドの DSCP 値により定義される PHB に応じてクラス (1..9) を分けて優先制御もしくはシェーピングや Dynamic Traffic Control による帯域制御を行う。

パケットフィルターに該当したパケットは、指定したクラスに分類される。このコマンドで設定したフィルターを使用するかどうか、あるいはどのような順番で適用するかは、各インターフェースにおけるqueue interface class filter list コマンドで設定する。

[設定例]

# queue class filter 1 4 ip * * udp 5004-5060 *
# queue class filter 2 10 ip * 172.16.1.0/24 tcp telnet *
# queue class filter 5 precedence ip 172.16.5.0/24 * tcp * *
# queue class filter 6 precedence ip * 172.16.6.0/24 tcp * *
# queue class filter 10 dscp ip 172.16.10.0/24 *
# queue class filter 11 dscp ip * 172.16.11.0/24

[適用モデル]

vRX Amazon EC2 版, vRX VMware ESXi 版