[設定値] :
設定値 | 説明 |
---|---|
not | フィルタに該当しない経路を広告する |
reject | フィルタに該当した経路を広告しない |
省略時 | フィルタに該当した経路を広告する |
[設定値] :
設定値 | 説明 |
---|---|
include | 指定したネットワークアドレスに含まれる経路 ( ネットワークアドレス自身を含む ) |
refines | 指定したネットワークアドレスに含まれる経路 ( ネットワークアドレス自身は含まない ) |
equal | 指定したネットワークアドレスに一致する経路 |
[設定値] :
設定値 | 説明 |
---|---|
metric | メトリック値 (0..16777215) |
type | メトリックタイプ (1..2) |
tag | タグの値 (0..4294967295) |
OSPF の経路テーブルに外部経路を導入する際に適用するフィルタを定義する。このコマンドで定義したフィルタは、ospf import from コマンドの filter 項で指定されてはじめて効果を持つ。
ip_address/mask では、ネットワークアドレスを設定する。これは、複数設定でき、経路の検査時にはそれぞれのネットワークアドレスに対して検査を行い、1 つでも該当するものがあればそれが適用される。
nr が省略されている場合には、一つでも該当するフィルタがある場合には経路を広告する。not 指定時には、すべての検査でフィルタに該当しなかった場合に経路を広告する。reject 指定時には、一つでも該当するフィルタがある場合には経路を広告しない。
include | ネットワークアドレスと一致する経路および、ネットワークアドレスに含まれる経路が該当となる |
refines | ネットワークアドレスに含まれる経路が該当となるが、ネットワークアドレスと一致する経路が含まれない |
equal | ネットワークアドレスに一致する経路だけが該当となる |
kind の前に not キーワードを置くと、該当/非該当の判断が反転する。例えば、not equal では、ネットワークアドレスに一致しない経路が該当となる
not 指定のフィルタをospf import from コマンドで複数設定する場合には注意が必要である。not 指定のフィルタに合致するネットワークアドレスは、そのフィルタでは導入するかどうかが決定しないため、次のフィルタで検査されることになる。そのため、例えば、以下のような設定ではすべての経路が広告されることになり、フィルタの意味が無い。
ospf import from static filter 1 2 ospf import filter 1 not equal 192.168.1.0/24 ospf import filter 2 not equal 192.168.2.0/24
1 番のフィルタでは、192.168.1.0/24 以外の経路を広告し、2 番のフィルタで 192.168.2.0/24 以外の経路を広告している。つまり、経路 192.168.1.0/24 は 2 番のフィルタにより、経路 192.168.2.0/24 は 1 番のフィルタにより広告されるため、広告されない経路は存在しない。
経路 192.168.1.0/24 と経路 192.168.2.0/24 を広告したくない場合には以下のような設定を行う必要がある。
ospf import from static filter 1 ospf import filter 1 not equal 192.168.1.0/24 192.168.2.0/24
あるいは
ospf import from static filter 1 2 3 ospf import filter 1 reject equal 192.168.1.0/24 ospf import filter 2 reject equal 192.168.2.0/24 ospf import filter 3 include 0.0.0.0/0