30.7.18 設定の一括更新

[書式]


[設定値及び初期値]


[説明]

指定された設定ファイルへ設定を復元・更新する。

config-type を省略した書き方をした場合、config は以下の順で解釈される。
  • 保存されている config 番号に一致する場合はその設定
  • 存在するファイル名と一致する場合はそのファイル
更新方法には、置換と差分の2種類がある。
  • 置換:現在の設定内容をいったんすべて消去し、設定ファイルの設定内容に置き換える。
  • 差分:現在の設定内容を設定ファイルの設定内容に変更する、最小限のコマンドを実行する。

デフォルト動作は置換更新であり、difference オプションを指定することで差分更新となる。

デフォルトでは、設定を置き換えるために実行するコマンドがコンソールに表示される。silent オプションを指定すると、コマンドの表示はせずに設定を書き換える。interactive オプションを指定すると、コマンドを一つずつ実行するかどうか確認しながら設定を更新できる。interactive オプションは、対話的ではないインターフェースからは利用できない。silent オプションと interactive オプションを同時に指定することはできない。

load コマンドで設定を置き換えた場合、必要に応じて 'ospf configure refresh'、'bgp configure refresh' あるいは 'ipv6 ospf configure refresh' コマンドが追加で実行される。no-configure-refresh オプションを指定すると、この動作を抑止することができる。

更新前後の設定ファイルに sshd host key generate コマンドが設定されていた場合、no-key-generate オプションを指定するとホスト鍵の再生成は実行されず、更新前のホスト鍵の設定を引き継ぐことができる。

rollback-timer オプションで復元タイマーが設定できる。以下の場合に、自動的に設定が load コマンド実行前の内容に復元される。
  • 復元タイマーがタイムアウトした。
  • ログインタイマーがタイムアウトした。
復元タイマーを停止するには以下のいずれかの操作が必要である。
  • confirm コマンドを実行する。
  • save コマンドで設定を不揮発性メモリーに保存する。
  • quit、または exit コマンドでログアウトする。
  • restart コマンドで機器を再起動する。
  • rollback-timer オプション無しの load コマンドを実行する。

一つのコンソールあたり、復元タイマーは一つしか動作しない。rollback-timer オプション付きの load コマンドあるいは rollback timer コマンドを複数回実行した場合には、最後のコマンドの復元タイマーのみが有効となる。rollback-timer オプションを省略した場合には、復元タイマーは動作しない。

[ノート]

暗号化された設定ファイルには対応していない。

[適用モデル]

vRX Amazon EC2 版, vRX VMware ESXi 版