ファイルまたはディレクトリを複製する。from がディレクトリの場合は、配下のすべてのファイルとディレクトリが再帰的に複製される。
from とto は、それぞれ相対パスまたは絶対パスで指定する。
from がファイルの場合の動作は以下の通りとなる。
to と同名のファイルが存在する場合はto のデータがfrom のデータで上書きされる。
to と同名のディレクトリが存在する場合は、そのディレクトリの配下にfrom と同名のファイルが作成される。
to と同名のファイルやディレクトリが存在しない場合にはto が作成される。
from がディレクトリの場合の動作は以下の通りとなる。
to と同名のファイルが存在する場合は複製を実行できない。
to と同名のディレクトリが存在する場合は、そのディレクトリの配下にfrom と同名のディレクトリが作成される。
to と同名のファイルやディレクトリが存在しない場合にはto が作成される。
from 、to に相対パスを指定した場合、環境変数 PWD を基点としたパスと解釈される。PWD はset コマンドで変更可能であり、初期値は "/" である。
from 、to には mount コマンドでマウントした外部ストレージを指定できる。外部ストレージのパスは、マウント時に設定したプレフィックスを先頭に付与して指定する。例えば、プレフィックスが "storage:" である外部ストレージの "/dir" を指定する場合は、"storage:/dir" と指定する。マウントされている外部ストレージは show status storage interface コマンドで確認できる。
from に相対パスで "config" を指定した場合、本コマンドではなく、copy config コマンドが実行される。このような場合には相対パスを使用せず、絶対パスでファイルまたはディレクトリを指定する。
本コマンドでは、必要に応じた親ディレクトリ作成が行われないため、to のパス中に存在しないディレクトリが含まれているとエラーになる。