5.3.3 RIP による経路の優先度の設定

[書式]


[設定値及び初期値]


[説明]

RIP により得られた経路の優先度を設定する。経路の優先度は 1 以上の数値で表され、数字が大きい程優先度が高い。スタティックと RIP など複数のプロトコルで得られた経路が食い違う場合には、優先度が高い方が採用される。優先度が同じ場合には時間的に先に採用された経路が有効となる。

RIPで他のルーターから経路を受信しているとき、スタティックやOSPFなどRIPより優先度が高く設定されたルーティングプロトコルで同じ経路を受信した場合、通常RIPにより受信した経路は無効となって削除されるが、invalid-route-reactivateオプションを on で指定している場合、優先度が高い経路が消滅したときに無効になっていたRIP由来の経路を再有効化する。

[ノート]

スタティック経路の優先度は 10000 で固定である。


invalid-route-reactivateオプションを on で指定しているとき、再有効化した経路をRIPの発信元が広告しなくなっても当該経路がルーティングテーブル上に残り続けることがあるため、invalid-route-reactivateオプションは off にすることが望ましい。
なお、上記のルーティングテーブルに残った経路は、RIPの使用を停止することで削除できる。

[適用モデル]

vRX Amazon EC2 版, vRX VMware ESXi 版