[設定値] :
設定値 | 説明 |
---|---|
xxx.xxx.xxx.xxx | (xxx は十進数 ) 予約する IP アドレス |
* | 割り当てる IP アドレスを指定しない |
[設定値] :
設定値 | 説明 |
---|---|
text | 0x00 |
ethernet | 0x01 |
[設定値] :
設定値 | 説明 |
---|---|
type が ethernet の場合 | MAC アドレス |
type が text の場合 | 文字列 |
type が省略された場合 | 2 桁十六進数の列で先頭は type フィールド |
IP アドレスを割り当てる DHCP クライアントを固定的に設定する。
IP アドレスを固定せずにクライアントだけを指定することもできる。この形式を削除する場合はクライアント識別子を省略できない。
IP アドレスは、scope_num パラメータで指定された DHCP スコープ範囲内でなければならない。1 つの DHCP スコープ内では、1 つの MAC アドレスに複数の IP アドレスを設定することはできない。他の DHCP クライアントにリース中の IP アドレスを予約設定した場合、リース終了後にその IP アドレスの割り当てが行われる。
ipcp の指定は、同時に接続できる B チャネルの数に限られる。また、IPCP で与えるアドレスは LAN 側のスコープから選択される。
コマンドの第 1 書式を使う場合は、あらかじめ dhcp server rfc2131 compliant on あるいは use-clientid 機能を使用するよう設定されていなければならない。また dhcp server rfc2131 compliant off あるいは use-clientid 機能が使用されないよう設定された時点で、コマンドの第 2 書式によるもの以外の予約は消去される。
コマンドの第 1 書式でのクライアント識別子は、クライアントがオプションで送ってくる値を設定する。type パラメータを省略した場合には、type フィールドの値も含めて入力する。type パラメータにキーワードを指定する場合には type フィールド値は一意に決定されるので Client-Identifier フィールドの値のみを入力する。
コマンドの第 2 書式による MAC アドレスでの予約は、クライアントの識別に DHCP パケットの chaddr フィールドを用いる。この形の予約機能は、RT の設定が dhcp server rfc2131 compliant off あるいは use-clientid 機能を使用しない設定になっているか、もしくは DHCP クライアントが DHCP パケット中に Client-Identifier オプションを付けてこない場合でないと動作しない。
クライアントが Client-Identifier オプションを使う場合、コマンドの第 2 書式での予約は、dhcp server rfc2131 compliant on あるいは use-clientid パラメータが指定された場合には無効になるため、新たに Client-Identifier オプションで送られる値で予約し直す必要がある。
コマンドの第2書式で1つのOUI(ベンダーID)を複数設定することができる。OUI(ベンダーID)設定とMACアドレス設定の両方がある場合、MACアドレス設定を優先する。
A. # dhcp scope bind 1 192.168.100.2 ethernet 00:a0:de:01:23:45 B. # dhcp scope bind 1 192.168.100.2 text client01 C. # dhcp scope bind 1 192.168.100.2 01 00 a0 de 01 23 45 01 01 01 D. # dhcp scope bind 1 192.168.100.2 00:a0:de:01:23:45 E. # dhcp scope bind 1 192.168.100.2-192.168.100.19 00:a0:de:*
DHCP サーバーは chaddr フィールドの値より Client-Identifier オプションの値の方が優先して使用される。
show status dhcp コマンドを実行してクライアントの識別子を確認することで、クライアントが Client-Identifier オプションを使っているか否かを判別することも可能である。
なお、クライアントとの相互動作に関して以下の留意点がある。
これを防ぐためには dhcp server rfc2131 compliant on ( あるいは remain-silent 機能を有効にする ) 設定がある。
この設定にすると、ヤマハルーターがリース情報を持たないクライアントからの DHCPREQUEST に対して DHCPNAK を返さず無視するようになる。
この結果、リース期限満了時にクライアントが出す DHCPDISCOVER に Requested IP Address オプションが含まれていれば、そのクライアントには引き続き同じ IP アドレスをリースすることができる。
E. の書式では、OUI (ベンダー ID) のみ指定し、その OUI (ベンダー ID) を持つ機器にのみ IP アドレスを割り当てることができる。