21.7 BGP で受信した経路に対するフィルタの適用

[書式]


[設定値及び初期値]


[説明]


BGP で受けた経路に対してフィルタを設定する。remote_as を指定してフィルタを設定した場合、接続先から受けた経路についてフィルタに該当した経路が実際のルーティングテーブルに導入され、RIP や OSPF のような他のプロトコルにも通知される。フィルタに該当しない経路はルーティングには適用されず、他のプロトコルに通知されることもない。フィルタの番号には bgp export filter コマンドで定義した番号を指定する。
aspath_regexp を指定してフィルタを設定した場合、remote_as を指定した場合と同様に、AS パスが正規表現と一致する経路についてフィルタに該当した経路が導入される。aspath_regexp には grep コマンドで使用できる検索パターンを指定する。

aspath_regexp を指定したフィルタを複数設定した場合、seq の小さい順に評価される。また、aspath_regexp を指定したフィルタを設定した場合、remote_as を指定したフィルタよりも優先して評価される。

[ノート]

正規表現によって AS パスを表す例
  • すべての AS パスと一致する
    # bgp export aspath 10 ".*" filter 1
    
  • AS 番号が 1000 または 1100 で始まる AS パスと一致する
    # bgp export aspath 20 "^1[01]00 .*" filter 1
    
  • AS 番号に 2000 を含む AS パスと一致する
    # bgp export aspath 30 "2000" filter 1
    
  • AS パスが 3000 3100 3200 であるパスと完全一致する
    # bgp export aspath 40 "^3000 3100 3200$" filter 1
    
  • AS パスに AS_SET を含むパスと一致する
    # bgp export aspath 50 "{.*}" filter 1
    

フィルタ番号は、100個まで設定できる。

[適用モデル]

vRX Amazon EC2 版, vRX VMware ESXi 版