7.12.9 エリア上で仮想リンクを設定(OSPFv2)

[書式]


[パラメーター]

area_id : エリアID
設定値 説明
A.B.C.D IPv4アドレス形式のOSPFエリアID
<0-4294967295> 4オクテット整数形式のOSPFエリアID
router_id : 仮想リンクの対向となるABRのルーターID (A.B.C.D)
 
option : オプション
設定値 説明
authentication [type]


仮想リンクでの認証を有効にする。
typeを指定しない場合、authentication-keyオプションで設定された簡易パスワードによる認証を行う。
typeでmessage-digestを指定した場合、message-digest-keyオプションで設定されたMD5ダイジェスト認証用鍵で認証を行う。
typeでnullを指定した場合、仮想リンクでの認証は行われない。

authentication-key string 簡易パスワードを8文字以内で指定する。本パラメーターはコマンドライン末尾にて指定する。
message-digest-key <1-255> md5 string MD5ダイジェスト認証用鍵を16文字以内で指定する。本パラメーターはコマンドライン末尾にて指定する。
dead-interval <1-65535> 仮想リンク対向となるABRからHelloパケットを受信できなくなってからダウンと判断するまでの待ち時間を指定する。省略時は40となる。
hello-interval <1-65535> 仮想リンク対向となるABRへのHelloパケット送信間隔を指定する。省略時は10となる。
retransmit-interval <1-3600> OSPFパケットの再送間隔を指定する。省略時は5となる。
transmit-delay <1-3600> OSPFパケットの送信遅延時間を指定する。省略時は1となる。

[初期設定]

なし

[入力モード]

OSPFv2モード

[説明]

指定したエリア上で仮想リンクを設定する。

オプションを指定したno形式により、特定のオプションを無効にすることができる。

仮想リンクの対向となるABRでも本コマンドによる仮想リンクの設定が必要であり、オプションも同様とする必要がある。

[設定例]

エリア1上で、ABR (203.0.113.1)との間に仮想リンクを設定する。

SWX3200(config-router)# area 1 virtual-link 203.0.113.1