[設定値] :
設定値 | 説明 |
---|---|
backbone | バックボーンエリア |
1 以上の数値 (1...4294967295) | 非バックボーンエリア |
IPv4 アドレス表記 (0.0.0.0 は不可 ) | 非バックボーンエリア |
指定したインタフェースの属する OSPFv3 エリアを設定する。NAME パラメータの type はインタフェースの接続するリンクがどのようなタイプであるかを設定する。parameters では、リンクパラメータを設定する。パラメータは NAME=VALUE の形で指定され、以下の種類がある。
NAME | VALUE | 説明 |
---|---|---|
type | broadcast | ブロードキャスト型 |
point-to-point | ポイント・ポイント型 | |
passive | インタフェースに対して、OSPFv3 パケットを送信しない。該当インタフェースに他の OSPFv3 ルーターがいない場合に設定する。 | |
cost | コスト (1...65535) |
|
priority | 優先度 (0...255) | 指定ルーター選択の際の優先度を設定する。値が大きいルーターが指名ルーターに選ばれる。0 を指定すると指定ルーターに選ばれなくなる。 |
retransmit-interval | 秒数 (1...65535) | LSA を連続して送る場合の再送間隔を秒単位で指定する。 |
transmit-delay | 秒数 | リンクの状態が変わってから LSA を送信するまでの時間を秒単位で設定する。 |
hello-interval | 秒数 (1...65535) | HELLO パケットの送信間隔を秒単位で設定する |
dead-interval | 秒数 (1...65535) | 近隣ルーターから HELLO を受け取れない場合に、近隣ルーターがダウンしたと判断するまでの時間を秒単位で設定する。 |
・NAME パラメータの type について
NAME パラメータの type として、LAN インタフェースは broadcast のみが設定できる。PP インタフェースで PPP を利用する場合や、トンネルインタフェースを利用する場合は、point-to-point のみが設定できる。
・passive について
passive は、インタフェースが接続しているリンクに他の OSPFv3 ルーターが存在しない場合に指定する。passive を指定しておくと、インタフェースから OSPFv3 パケットを送信しなくなるので、無駄なトラフィックを抑制したり、受信側で誤動作の原因になるのを防ぐことができる。
LAN インタフェース (type=broadcast であるインタフェース ) の場合には、インタフェースが接続しているリンクへの経路は、ipv6 interface ospf area コマンドを設定していないと他の OSPFv3 ルーターに広告されない。そのため、OSPFv3 を利用しないリンクに接続する LAN インタフェースに対しては、passive を付けたipv6 interface ospf area コマンドを設定しておくことでそのリンクでは OSPFv3 を利用しないまま、そこへの経路を他の OSPFv3 ルーターに広告することができる。
PP インタフェースに対してipv6 pp ospf area コマンドを設定していない場合は、インタフェースが接続するリンクへの経路は外部経路として扱われる。外部経路なので、他の OSPFv3 ルーターに広告するにはipv6 ospf import コマンドの設定が必要である。
・hello-interval/dead-interval について
hello-interval/dead-interval の値は、そのインタフェースから直接通信できるすべての近隣ルーターとの間で同じ値でなくてはならない。これらのパラメータが設定値とは異なる HELLO パケットを受信した場合には、それは無視される。dead-intervalを指定しなかった場合には、hello-intervalの4倍の値が設定される。
・インスタンス ID について
本機のインスタンス ID は常に 0 であり、OSPFv3 パケットを受信する場合には、同じ値を持つパケットのみを受信する。