4.46 LAN インタフェースの動作タイプの設定

[書式]

[設定値及び初期値]

[説明]

指定した LAN インタフェースの速度と動作モードの種類、およびオプション機能について設定する。

スイッチングハブを持つ LAN インタフェースについては、ポート毎に速度と動作モードを指定できる。


mtu
インタフェースで送受信できる最大データ長を指定する。データ長には MAC ヘッダと FCS は含まれない。

指定できるデータ長の範囲は 64~1500 の範囲となる。

インタフェースのmtu を設定して、かつ、ip mtu コマンドまたはipv6 mtu コマンドが設定されずデフォルトのままの場合、IPv4 や IPv6 でのmtu としてはインタフェースのmtu が利用される。一方、ip mtu コマンドまたはipv6 mtu コマンドが設定されている場合には、インタフェースのmtu の設定にかかわらず、ip mtu コマンドまたはipv6 mtu コマンドの設定値がmtu として利用される。インタフェースのmtu も含めてすべて設定されていない時には、デフォルト値である 1500 が利用される。


○オートクロスオーバー機能
LAN ケーブルがストレートケーブルかクロスケーブルかを自動的に判定して接続する機能。この機能が有効になっていると、ケーブルのタイプがどのようなものであるかを気にする必要が無くなる。


○MAC アドレスエージング機能
スイッチングハブを持つ LAN インタフェースでのみ利用できる。


スイッチングハブが持つ MAC アドレステーブル内のエントリを、一定時間で消去していく機能。この機能を off にすると、一度スイッチングハブが記憶した MAC アドレスは自動的に消去されないのはもちろん、clear switching-hub macaddress コマンドを実行しても消去されない。エントリが消去されるのは、この機能を再度有効にした時だけになる。


コマンドの設定値と実際に消去されるまでの時間に誤差が生じる場合がある。特に、本機では13秒未満の値を設定しても、実際に消去される時間が13秒より短くなることはない。


MAC アドレステーブルには最大で1024個のエントリを格納できる。


○速度ダウンシフト機能
例えば 1000BASE-T で使用できないケーブルを接続された時に、速度を落としてリンクを試みる機能である。

[ノート]

本コマンドの実行後、LAN インタフェースのリセットが自動で行われ、その後に設定が有効となる。

[設定例]

スイッチングハブを持つ LAN インタフェースで、ポート 1、2 は 100BASE-TX 全二重、その他のポートはオートネゴシエーションで接続する。
# lan type lan1 100-fdx 1 2