4.76 エコーキャンセラ制御方法の設定

[書式]

[設定値及び初期値]

[説明]

ポート毎のエコーキャンセラ制御方法を設定する。

mode パラメータを auto に指定した場合、通常はエコーキャンセラ機能がON で動作して、ファックスの開始音を検出したときには、その呼が終了するまではエコーキャンセラ機能がOFF で動作する。

port パラメータにTELポートを指定して、route パラメータを bri1または pstn、mode パラメータを off と指定すると、TEL ポートからISDN ポートまたはLINE ポートを経由する通話におけるエコーキャンセラ機能をOFF にできる。

NLP (NonLinear Processing) 機能を on に指定すると、対向からの音声がある場合には、TEL ポートから対向に送られる音声を抑制する。

CNG(Comfort Noise Generation) 機能を on に指定すると、対向からの音声があるときにTEL ポートから対向に送られる音声を抑制した場合に、対向に送られる音声に環境雑音と同程度のノイズを加えることによって、音声抑制切替による不自然さを軽減することができる。

[ノート]

route パラメータの指定は、同一機器内のISDN ポートまたはLINE ポートを使用して通話する場合にのみ有効であり、カスケード接続時に他の機器のISDN 回線を使用して通話している場合有効とはならない。
この場合、エコーキャンセラの動作は route のパラメータがない設定に従う。


nlp のパラメータを省略した場合、 nlp=on で設定される。
cng のパラメータを省略した場合、 cng=on で設定される。


従来機種とはlength パラメータの設定範囲が異なる。
従来機種の設定を流用する場合、設定値そのままでは読み込むことのできない場合があるので注意が必要。

[設定例]