13.35.2 SA のポリシーの定義

[書式]

[設定値及び初期値]

[説明]

SA のポリシーを定義する。この定義はトンネルモードおよびトランスポートモードの設定に必要である。この定義は複数のトンネルモードおよびトランスポートモードで使用できる。

local-idremote-id には、カプセル化したいパケットの始点/終点アドレスの範囲をネットワークアドレスで記述する。これにより、 1 つのセキュリティ・ゲートウェイに対して、複数の IPsec SA を生成し、 IP パケットの内容に応じて SA を使い分けることができるようになる。

check=on の場合、受信パケット毎にシーケンス番号の重複や番号順のチェックを行い、エラーとなるパケットは破棄する。破棄する際には debug レベルで
[IPSEC] sequence difference
[IPSEC] sequence number is wrong
といったログが記録される。

相手側が、トンネルインタフェースでの優先/帯域制御を行っている場合、シーケンス番号の順序が入れ替わってパケットを受信することがある。その場合、実際にはエラーではないのに上のログが表示され、パケットが破棄されることがあるので、そのような場合には設定を off にするとよい。

  • 認証アルゴリズム

    HMAC-SHA2-256 > HMAC-SHA-1 > HMAC-MD5

  • 暗号アルゴリズム

    AES256-CBC > AES192-CBC > AES128-CBC > 3DES-CBC > DES-CBC

[ノート]


双方で設定するlocal-idremote-id は一致している必要がある。
ah_algorithm、および esp_algorithm パラメーターは省略可能。

Rev.11.00.36 以降で使用可能。

[設定例]

# ipsec sa policy 1 1 esp aes-cbc sha-hmac