WS-ONE開発の経緯

ヤマハRTシリーズへのIPv6の実装は、1998年にWIDEプロジェクトおよび東京工業大学 大野研究室(当時)との共 同研究という形で始まりました。当時の共同研究に携わった方々は東京工業大 学(当時)の大野浩之講師(注)と、そのグループの白砂哲氏、木本雅彦氏、野田 明生氏、およびヤマハ社員数名です。"WS-ONE"の名前は、大野先生によって東 京工業大学の主担当であった白砂氏の名前を英訳した"White Sand"から名付け られました。

その後、1999年には日本大学(当時)の末永洋樹氏が共同研究に加わり、更に開 発が進みました。その結果として、1999年9月のWIDE合宿では、RTA50iをベー スとしたWS-ONEがISDNによって合宿地と藤沢WIDE NOCをIPv6で接続することに 成功しました。その後、WIDE合宿では2000年9月にもWS-ONEを利用したIPv6ネッ トワークが構築されています。

2000年度に末永氏が北陸先端科学技術大学院大学に進学したことから、共同研 究に北陸先端科学技術大学院大学にも加わっていただき更に研究を進めていま す。

(注) 現 独立行政法人 通信総合研究所 情報通信部門 非常時通信グループ リーダー

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