PoE給電制御機能

$Date: 2025/11/12 15:57:07 $


概要

PoE給電制御機能とは、ヤマハスイッチ本体のPoE給電機能、およびヤマハスイッチのPoE給電をヤマハルーターから制御、管理する機能です。PoE給電制御機能は、ヤマハスイッチの機種によって異なります。詳しくは各機種の資料を参照してください。

機種 資料
SWX2200-8PoE SWX2200-8PoEのPoE給電制御機能 SWX2200 GUIマニュアル
SWX2100-10PoE SWX2100シリーズ 技術資料
SWX2100-5PoE

対応機種とファームウェアリビジョン

ヤマハスイッチでは以下の機種で、PoE給電機能をサポートしています。

機種
SWX2200-8PoE、SWX2100-10PoE、SWX2100-5PoE

ヤマハルーターでは以下の機種およびファームウェアで、ヤマハスイッチのPoE給電を制御、管理できます。

ヤマハルーター ヤマハスイッチ
機種 ファームウェア SWX2200-8PoE SWX2100-10PoE
SWX2100-5PoE
RTX840 すべてのリビジョン
RTX1300
RTX1220
RTX830
NVR510 Rev.15.01.02 以降 ×
Rev.15.01.03 以降
NVR700W Rev.15.00.02 以降 ×
Rev.15.00.03 以降
RTX1210 Rev.14.01.05 以降 ×
Rev.14.01.16 以降
FWX120 Rev.11.03.04 以降 ×
Rev.11.03.22 以降
RTX810 Rev.11.01.19 以降 ×
Rev.11.01.28 以降
NVR500 Rev.11.00.23 以降 ×
Rev.11.00.35 以降
RTX1200 Rev.10.01.47 以降 ×

SWX2200-8PoEのPoE給電制御機能

給電仕様

前面パネル

SWX2200-8PoEの上段ポート(ポート1、3、5、7)は、高出力給電が可能なPoE規格であるIEEE802.3at(PoE Plus)に準拠しており、1ポートあたり30W(Class4)までの給電が可能です。下段ポート(ポート2、4、6、8)は、IEEE802.3afに準拠しており、1ポートあたり15.4W(Class3)までの給電が可能です。

SWX2200-8PoEでは、縦に並んだ2ポート(1と2、3と4、5と6、7と8)を組として各組ごとに供給電力を管理しており、上段ポートでClass4(30W)を給電している場合、組となる下段ポートでは給電できません。また、上段ポートでの給電が優先されるため、先に下段ポートで給電している場合でも、組となる上段ポートにClass4(30W)の給電が始まると、下段ポートの給電は停止します。Class3(15.4W)以下の給電であれば、上下段両方のポートで同時に給電できます。

Rev.1.01.04以降では、上段ポートの給電設定値をClass3(15.4W)に設定することで、最大8ポートにClass4機器を接続した場合でも各ポート15.4Wまで給電可能です。

ポート毎の電力クラス設定

switch control function set poe-classコマンドやGUIを使用することで、ルーターからヤマハスイッチの給電する電力クラスの上限値を設定できます。設定値は以下のとおりです。

給電設定値 説明
Class4(30W) Class4, Class3, Class2, Class1, Class0の機器に給電します。
Class3(15.4W) Class3, Class2, Class1, Class0の機器に給電します。
給電しない どのクラスの機器にも給電しません。

SWX2200-8PoEの各ポートの初期設定は、上段ポートはClass4(30W)、下段ポートはClass3(15.4W)です。

SWX2200-8PoEの下段ポートは、IEEE802.3at(PoE Plus)に対応していないため、Class4(30W)には設定できません。

電力クラス設定による給電動作の注意事項は、以下のとおりです。(※ファームウェアリビジョンによって動作が異なります。)

給電開始

ヤマハスイッチのポートにPoE対応受電機器を接続すると、ヤマハスイッチは接続された機器の電力クラスを認識し、電力クラス設定を満していれば給電を開始します。

給電停止

ヤマハスイッチでは、以下の異常を検知した場合に給電を停止します。

給電復帰

停止した給電を再開させる方法は以下の通りです。

また、以下の場合は給電を再開できません。

給電再開できない場合 対処法
ファンの異常を検知した場合 給電は再開できません。速やかに本機の使用を止めてください。
本機が故障した場合
内部温度が60℃以上の場合 本機の設置場所を変更するか、供給電力を減らすなどの対処をして、内部温度を60℃未満にしてください。内部温度は、switch control function get status-poe-tempertureコマンドで取得できます。各ポートの供給電力は、switch control function get status-poe-supplyコマンドで取得できます。内部温度が60℃未満になると、給電復帰方法で給電を再開できます。

コマンド


SYSLOGメッセージ一覧

本機能において出力されるSYSLOGメッセージを以下に示します。実際に出力されるメッセージには "[SWCTL] route(addr):" というプレフィックスが付加されます。routeはルーターからスイッチへの経路、addrはスイッチのMACアドレスです。

レベル 出力メッセージ 意味 備考
INFO 給電状態 PORTn poe state (terminate) スイッチのポートnの給電が停止した -
PORTn poe state (supply-class0) スイッチのポートnでClass0の機器に給電を開始した
PORTn poe state (supply-class1) スイッチのポートnでClass1の機器に給電を開始した
PORTn poe state (supply-class2) スイッチのポートnでClass2の機器に給電を開始した
PORTn poe state (supply-class3) スイッチのポートnでClass3の機器に給電を開始した
PORTn poe state (supply-class4) スイッチのポートnでClass4の機器に給電を開始した
給電異常停止 PORTn poe state (class-failure) スイッチのポートnで電力クラス設定より大きなクラスを認識し給電が停止した SWX2200-8PoEでのみ発生
PORTn poe state (forced-terminate) スイッチのポートnでClass4(30W)給電によりClass3(15.4W)を給電していたポートの給電が停止した
PORTn poe state (overcurrent) スイッチのポートnで過電流が生じて給電が停止した -
PORTn poe state (over-supply) スイッチのポートnで供給電力が最大給電能力を超えて給電が停止した
PORTn poe state (over-temperature) スイッチのポートnで内部温度が60℃以上になり給電が停止した SWX2200-8PoEでのみ発生
PORTn poe state (fanlock) スイッチのポートnでファンが停止して給電が停止した
PORTn poe state (power-failure) スイッチのポートnで電源故障で給電が停止した -
機器の異常 fan lock ファンの異常を検知した SWX2200-8PoEでのみ発生
poe state error (over-temperature) 内部温度が60℃以上になり給電が停止した
poe state error (power-failure) 電源が故障した -
poe state error (over-supply) 供給電力が最大給電能力を超えた SWX2200-8PoEでのみ発生

関連情報


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