https://www.rtpro.yamaha.co.jp/RT/docs/relnote/Rev.23.01/relnote_23_01_02.html Revision : 23.01.02 Release : Apr. 2024, ヤマハ株式会社 RTX3510 Rev.23.01.02 リリースノート ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ Rev.23.01.01 からの変更点 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■機能追加 [1] IPv6マイグレーション技術の国内標準プロビジョニング方式 (HB46PP) に対応した。 https://www.rtpro.yamaha.co.jp/RT/docs/hb46pp/index.html 外部仕様書をよくご確認のうえ、ご利用ください。 [2] 統計情報機能を追加した。 ○統計機能を有効にするか否かの設定 [書式] statistics TYPE SW no statistics TYPE [SW] [設定値及び初期値] ・TYPE : 統計情報の種類 [設定値] : ------------------------------------------------- 設定値 説明 ------------------------------------------------- cpu CPU 使用率 memory メモリー使用率 traffic インターフェース別のトラフィック量 flow ファストパスのフロー数 nat NATテーブルのエントリー数 route 経路数 filter 動的フィルターのセッション数 application アプリケーションのトラフィック情報 ------------------------------------------------- [初期値] : - ・SW [設定値] : ------------------------------ 設定値 説明 ------------------------------ on 統計機能を有効にする off 統計機能を無効にする ------------------------------ [初期値] : off [説明] 各種統計機能を有効にするか否かを設定する。 [ノート] off にするとそれ以前の統計情報はクリアされる。 収集した統計情報は、WebGUIのダッシュボードとYNOのLAS(ログ分析サービス) で確認できる。 ★ TYPE パラメーターの application キーワードは RTX830 の Rev.15.02.13 以降、 RTX1300 で使用可能。 RTX1210 は Rev.14.01.34 以降で使用可能 RTX830 は Rev.15.02.10 以降で使用可能 [3] VLAN相互接続インターフェースグループの設定に対応した。 ○VLAN相互接続インターフェースグループの設定 [書式] vlan interconnect group PHYS_LAN_INTERFACE GROUP [GROUP ...] no vlan interconnect group PHYS_LAN_INTERFACE [GROUP ...] [設定値及び初期値] ・PHYS_LAN_INTERFACE : グループの設定対象となる物理LANインターフェース [設定値] : 物理LANインターフェース名 [初期値] : - ・GROUP : グループを構成するLANインターフェース群 [設定値] : ・all : PHYS_LAN_INTERFACEに従属するすべてのLANインターフェースの 相互接続を許可する(全開放) ・none : PHYS_LAN_INTERFACEに従属するすべてのLANインターフェースの 相互接続を禁止する(全遮断) ・物理LANインタフェース名、または、仮想LANインタフェース名に「$」 (ドルマーク)を付与して指定 ・指定したLANインタフェースのみにPHYS_LAN_INTERFACEに従属する他 のすべてのLANインタフェースとの相互接続を許可する ・仮想LANインタフェース名を「-」(ハイフン)で連結して指定 ・連続した仮想LANインタフェースの相互接続を許可する ・物理LANインタフェース名、および、仮想LANインタフェース名を「,」 で連結して指定 ・列挙したLANインタフェースの相互接続を許可する [初期値] : すべての物理LANインターフェースでall [説明] 物理LANインターフェースごとに、相互に接続可能なLANインターフェースのグルー プを設定する。 仮想LANインターフェース(LAN分割インターフェース、または、タグVLANインター フェース)を使用する場合、初期状態では物理LANインターフェースとの間の通 信、および、すべての仮想LANインターフェースとの間の通信が可能であるが、 本コマンドによって相互に通信を許可するLANインターフェースのグループを任 意に指定できる。 GROUPにallを指定した場合は、PHYS_LAN_INTERFACEに従属するすべてのLANイン ターフェースの相互接続が可能となる(全開放)。GROUPにnoneを指定した場合 は、PHYS_LAN_INTERFACEに従属するすべてのLANインターフェースが互いに遮断 され、相互接続ができなくなる(全遮断)。ただし、noneを指定した場合でも、 PHYS_LAN_INTERFACEに指定した物理LANインターフェースには従属しない他の物 理LANインターフェース、および、仮想LANインターフェースへの通信は遮断され ない。なお、all/noneの指定は本コマンド実行後に作成した仮想LANインターフェー スに対しても有効になるため、仮想LANインターフェースを増やす度に本コマン ドを実行する必要はない。 相互接続を許可するグループを任意に設定する場合は、グループごとに複数の物 理LANインターフェース名、および、仮想LANインターフェース名を「-」(ハイ フン)または「,」(カンマ)で連結したLANインターフェース群をGROUPに指定 する。 「$」(ドルマーク)を使用すれば、すべてのLANインターフェースとのペアを簡 略化して表現することができる。例えば、LAN分割インターフェース6個(VLAN1 〜VLAN6)を使用しているとき、VLAN2インターフェースのみが他のすべてのLAN 分割インターフェースとの相互接続を可能とする場合、GROUPは「vlan1,vlan2 vlan2,vlan3 vlan2,vlan4 vlan2,vlan5 vlan2,vlan6」のように5個のグループ を指定する必要があるが、これを「vlan2$」と簡略化して指定することができる。 「$」はすべてのLANインターフェースと個別にペアになった複数のグループへ展 開されることを意味する。同様に、タグVLANインターフェース10個(LAN1/1〜LAN1/10 )を使用しているとき、lan1/1インターフェースのみが他のすべてのタグVLANイ ンターフェースおよびNative VLANインターフェース(タグVLANを使用しないLAN1 インタ―フェース)との相互接続を可能とする場合、GROUPは「lan1,lan1/1 lan1/1, lan1/2 lan1/1,lan1/3 lan1/1,lan1/4 lan1/1,lan1/5 lan1/1,lan1/6 lan1/1, lan1/7 lan1/1,lan1/8 lan1/1,lan1/9 lan1/1,lan1/10」のように10個のグルー プを指定する必要があるが、これを「lan1/1$」と簡略化して指定することがで きる。「$」もall/noneの指定と同様に、本コマンド実行後に作成した仮想LANイ ンターフェースに対しても有効になるため、仮想LANインターフェースを増やす 度に本コマンドを実行する必要はない。 本コマンドに似た機能としてLAN分割拡張機能のポート分離機能があるが、ポー ト分離機能は同一の仮想LANインターフェース内の通信(内蔵スイッチングハブ 内で折り返される通信)を制御する機能であり、複数の仮想LANインターフェー スをまたぐ通信は制御できない。本コマンドは複数の仮想LANインターフェース をまたぐ通信を制御できる。 LANインターフェースとLANインターフェース以外のインターフェース(PPインター フェースやTUNNELインターフェースなど)との間の通信、および、複数の物理LAN インターフェースをまたぐ通信は本コマンドによる制御の対象外である。 IPフィルター機能と併用する場合は、OUT側IPフィルターのチェック処理の後で 本コマンドによる通信制御処理が行われ、IPフィルター機能と本コマンドの両方 で通信が許可されているパケットがインターフェース間を通過できる。 [4] VLAN相互接続インターフェースグループによる通信制御のログを記録する機能を追 加した。 ○VLAN相互接続インターフェースグループによる通信制御のログを記録するか否か [書式] vlan interconnect log PHYS_LAN_INTERFACE TYPE [TYPE] no vlan interconnect log PHYS_LAN_INTERFACE [TYPE [TYPE]] [設定値及び初期値] ・PHYS_LAN_INTERFACE : グループの設定対象となる物理LANインターフェース [設定値] : 物理LANインターフェース名 [初期値] : - ・TYPE [設定値] : ---------------------------------------------------------------- 設定値 説明 ---------------------------------------------------------------- pass 相互接続が許可されたインターフェース間の通信に関するロ グを記録する ---------------------------------------------------------------- reject 相互接続が許可されていないインターフェース間の遮断され た通信に関するログを記録する ---------------------------------------------------------------- [初期値] : - [説明] VLAN相互接続インターフェースグループによる通信制御のログを記録するか否か を設定する。 本コマンドを設定した場合、VLAN相互接続インターフェースグループで通信制御 が行われた際にNOTICEレベルのsyslogを出力する。 [5] IPv6 RAプロキシ機能で、DNSSLオプションに対応した。 ○ルーター広告で配布するDNSSLオプションの定義 [書式] ipv6 nd ra-dnssl DNSSL_ID DOMAIN_NAME [DOMAIN_NAME...] [OPTION=VALUE] no ipv6 nd ra-dnssl DNSSL_ID [...] [設定値及び初期値] ・DNSSL_ID ・[設定値] : DNSSLオプション番号(1..21474836) ・[初期値] : - ・DOMAIN_NAME ・[設定値] : 設定値 説明 DOMAIN_NAME DNSSLオプションで通知するドメイン名 ・[初期値] : - ・OPTION=VALUE : NAME=VALUE の列 ・[設定値] : NAME VALUE 説明 lifetime 秒数、infinity DNSサーバーの有効時間 (0..4294967294 秒) infinity はDNSサーバーを無期限 で使用できることを示す。 ・[初期値] : ・lifetime = ipv6 INTERFACE rtadv sendコマンドのルーター広告を送 信する最大間隔(max-rtr-adv-interval)の3倍 [説明] ルーター広告で配布するDNSSLオプションを定義する。実際に広告するためには、 ipv6 INTERFACE rtadv send コマンドの dnsslオプションの設定が必要である。 DOMAIN_NAME は最大3つまで指定可能。 ○ルーター広告の送信の制御 [書式] ipv6 INTERFACE rtadv send PREFIX_ID [PREFIX_ID...] [OPTION=VALUE...] ipv6 pp rtadv send PREFIX_ID [PREFIX_ID...] [OPTION=VALUE...] no ipv6 INTERACE rtadv send [...] no ipv6 pp rtadv send [...] [設定値及び初期値] ・INTERFACE ・[設定値] : LANインターフェース名 ・[初期値] : - ・PREFIX_ID ・[設定値] : プレフィックス番号 ・[初期値] : - ・OPTION=VALUE : NAME=VALUE の列 ・[設定値] : NAME VALUE 説明 m_flag on、off managed address configuration フラグ。ルーター広告に よる自動設定とは別に、 DHCP6に代表されるルーター 広告以外の手段によるア ドレス自動設定をホスト に許可させるか否かの設定。 o_flag on、off other stateful configuration フラグ。ルーター広告以 外の手段によりIPv6アド レス以外のオプション情 報をホストに自動的に取 得させるか否かの設定。 max-rtr-adv-interval 秒数 ルーター広告を送信する 最大間隔 (4-1,800 秒 ) min-rtr-adv-interval 秒数 ルーター広告を送信する 最小間隔 (3-1,350 秒 ) adv-default-lifetime 秒数 ルーター広告によって設 定される端末のデフォル ト経路の有効時間(0-9,000 秒 ) adv-reachable-time ミリ秒数 ルーター広告を受信した 端末が、ノード間で確認 した到達性の有効時間 (0-3,600,000 ミリ秒 ) adv-retrans-time ミリ秒数 ルーター広告を再送する 間隔(0-4,294,967,295 ミ リ秒 ) adv-cur-hop-limit ホップ数 ルーター広告の限界ホッ プ数(0-255) mtu auto、 ルーター広告に MTU オプ off、 ションを含めるか否かと、 バイト数 含める場合の値の設定。 autoの場合はインターフェ ースのMTUを採用する。 rdnss rdnss、 ルーター広告にRDNSSオプ off、 ションを含めるか否かと、 dhcpv6、 含める場合の値の設定。 RDNSSオプション番号 rdnssの場合はRAのRDNSS オプションで割り当てら れたサーバー群を通知す る。 dnssl dnssl、 ルーター広告に DNSSL オ off、 プシションを含めるか否 DNSSLオプション番号 かと、含める場合の値の 設定。dnsslの場合はRAの DNSSLオプションで割り当 てられたサーバー群を通 知する。 ★ ・[初期値] : ・m_flag = off ・o_flag = off ・max-rtr-adv-interval = 600 ・min-rtr-adv-interval = 200 ・adv-default-lifetime = 1800 ・adv-reachable-time = 0 ・adv-retrans-time = 0 ・adv-cur-hop-limit = 64 ・mtu = auto ・rdnss = rdnss ・dnssl = dnssl ★ [説明] インターフェースごとにルーター広告の送信を制御する。送信されるプレフィッ クスとして、ipv6 prefix コマンドで設定されたものが用いられる。 また、オプションとして m_flag および o_flag を利用して、管理するホストが ルーター広告以外の自動設定情報をどのように解釈するかを設定することができ る。 オプションでは、送信するルーター広告の送信間隔や、ルーター広告に含まれる 情報の設定を行うこともできる。 [6] IPv6 RAプロキシ機能で、経路情報オプションに対応した。 ○ルーター広告で配布する経路情報オプションの定義 [書式] ipv6 nd ra-route-info ROUTE_INFO_ID PREFIX/PREFIX_LEN [OPTION=VALUE] no ipv6 nd ra-route-info ROUTE_INFO_ID [...] [設定値及び初期値] ・ROUTE_INFO_ID ・[設定値] : 経路情報オプション番号(1..21474836) ・[初期値] : - ・PREFIX ・[設定値] : プレフィックス ・[初期値] : - ・PREFIX_LEN ・[設定値] : プレフィックス長 ・[初期値] : - ・OPTION=VALUE : NAME=VALUE の列 ・[設定値] : ---------------------------------------------------------------- NAME VALUE 説明 ---------------------------------------------------------------- prf_flag high、medium、low Route Preferenceフラグ。経路の 優先度を示す設定。 ---------------------------------------------------------------- lifetime 秒数、infinity 経路情報の有効時間 (0..4294967294秒) infinity は経路情報を無期限で使 用できることを示す。 ---------------------------------------------------------------- ・[初期値] : ・prf_flag = medium ・lifetime = ipv6 INTERFACE rtadv sendコマンドのルーター広告を送 信する最大間隔(max-rtr-adv-interval)の3倍 [説明] ルーター広告で配布する経路情報オプションを定義する。実際に広告するために は、ipv6 INTERFACE rtadv sendコマンドのroute-infoオプションの設定が必要 である。 ○ルーター広告の送信の制御 [書式] ipv6 INTERFACE rtadv send PREFIX_ID [PREFIX_ID...] [OPTION=VALUE...] ipv6 pp rtadv send PREFIX_ID [PREFIX_ID...] [OPTION=VALUE...] no ipv6 INTERACE rtadv send [...] no ipv6 pp rtadv send [...] [設定値及び初期値] ・INTERFACE ・[設定値] : LANインターフェース名 ・[初期値] : - ・PREFIX_ID ・[設定値] : プレフィックス番号 ・[初期値] : - ・OPTION=VALUE : NAME=VALUE の列 ・[設定値] : NAME VALUE 説明 m_flag on、off managed address configuration フラグ。ルーター広告に よる自動設定とは別に、 DHCP6に代表されるルーター 広告以外の手段によるア ドレス自動設定をホスト に許可させるか否かの設定。 o_flag on、off other stateful configuration フラグ。ルーター広告以 外の手段によりIPv6アド レス以外のオプション情 報をホストに自動的に取 得させるか否かの設定。 max-rtr-adv-interval 秒数 ルーター広告を送信する 最大間隔 (4-1,800 秒 ) min-rtr-adv-interval 秒数 ルーター広告を送信する 最小間隔 (3-1,350 秒 ) adv-default-lifetime 秒数 ルーター広告によって設 定される端末のデフォル ト経路の有効時間(0-9,000 秒 ) adv-reachable-time ミリ秒数 ルーター広告を受信した 端末が、ノード間で確認 した到達性の有効時間 (0-3,600,000 ミリ秒 ) adv-retrans-time ミリ秒数 ルーター広告を再送する 間隔(0-4,294,967,295 ミ リ秒 ) adv-cur-hop-limit ホップ数 ルーター広告の限界ホッ プ数(0-255) mtu auto、 ルーター広告に MTU オプ off、 ションを含めるか否かと、 バイト数 含める場合の値の設定。 autoの場合はインターフェ ースのMTUを採用する。 route-info route-info、off、 ルーター広告に経路情報 経路情報オプション オプションを含めるか否 番号 かと、含める場合の値の 設定。route-infoの場合 はRAの経路情報オプショ ンで割り当てられた経路 情報を通知する。 ★ rdnss rdnss、 ルーター広告にRDNSSオプ off、 ションを含めるか否かと、 dhcpv6、 含める場合の値の設定。 RDNSSオプション番号 rdnssの場合はRAのRDNSS オプションで割り当てら れたサーバー群を通知す る。 dnssl dnssl、 ルーター広告に DNSSL オ off、 プシションを含めるか否 DNSSLオプション番号 かと、含める場合の値の 設定。dnsslの場合はRAの DNSSLオプションで割り当 てられたサーバー群を通 知する。 ・[初期値] : ・m_flag = off ・o_flag = off ・max-rtr-adv-interval = 600 ・min-rtr-adv-interval = 200 ・adv-default-lifetime = 1800 ・adv-reachable-time = 0 ・adv-retrans-time = 0 ・adv-cur-hop-limit = 64 ・mtu = auto ・route-info = route-info ★ ・rdnss = rdnss ・dnssl = dnssl [説明] インターフェースごとにルーター広告の送信を制御する。送信されるプレフィッ クスとして、ipv6 prefix コマンドで設定されたものが用いられる。 また、オプションとして m_flag および o_flag を利用して、管理するホストが ルーター広告以外の自動設定情報をどのように解釈するかを設定することができ る。 オプションでは、送信するルーター広告の送信間隔や、ルーター広告に含まれる 情報の設定を行うこともできる。 [7] フィルター型ルーティングで、IPv6に対応した。 [8] FQDNフィルター機能で、IPv6のフィルター型ルーティングに対応した。 ■仕様変更 [1] IPsecのスループットを向上させた。 [2] SFP/SFP+ポートで、相互接続性を向上させた。 [3] NAT46/DNS46機能の処理性能を向上させた。 [4] 再起動中であることを示すメッセージを、ログイン状態の各種コンソールに加え、 ログアウト状態のシリアルコンソールにも出力するようにした。 [5] nat descriptor staticコマンドで、重複するアドレス設定を許容し、重複したアド レスの場合は若い識別番号の設定を使用するように変更した。 [6] show nat descriptor addressコマンドの表示内容を変更した。 - 外側アドレスの昇順で表示するようにした。 - 重複するアドレス設定について、適用される変換ルールのみ表示するようにした。 - 静的NATエントリーをネットワークアドレスごとに集約して表示するようにした。 - サブネットマスク長が24ビット以下のとき - xxx.xxx.xxx.xxx/XX (XXはネットマスク長) - サブネットマスク長が24ビットより長いとき、またはネットワークアドレスに 一致しないとき - xxx.xxx.xxx.xxx-zzz (zzzは終端のアドレス) [7] SSHサーバー機能で、パスワードが変更されていない初期管理ユーザーに対する接続 制限を緩和し、公開鍵認証であればクライアントのIPアドレスによらず接続を受け 付けるようにした。 なお、sshd hostコマンドによる接続制限は引き続き適用される。 [8] Luaスクリプト機能で、rt.httprequest関数のHTTPリクエスト設定テーブルのurlフィー ルドの最大文字数を半角255文字から半角2048文字に変更した。 ■バグ修正 [1] YNOエージェント機能で、セキュリティー装置等によりYNOマネージャーからの応答 が正しく返って来ない場合にリブートすることがあるバグを修正した。 [2] L2TPv3で、l2tp remote end-idコマンドに対向と異なるend-idを設定したとき、リ ブートすることがあるバグを修正した。 [3] 大量の経路情報が削除されたとき、リブートすることがあるバグを修正した。 [4] SNMPで、リブートすることがあるバグを修正した。 [5] BGP機能を使用しているとき、近隣ルーター宛ての経路とBGPで受信した経路より優 先度の高い経路を同時に削除するとリブートすることがあるバグを修正した。 [6] 外部メモリー機能で、外部メモリー内に壊れたファイルが存在している状態で、外 部メモリーに関する操作を行うとリブートすることがあるバグを修正した。 [7] ipsec transportコマンドを上書き設定するとメモリーリークが発生するバグを修正 した。 [8] リモートアクセスVPN(IKEv2)で、IKEv2クライアントからリモートアクセスVPN接続 を行うとメモリーリークが発生するバグを修正した。 [9] メモリー確保に失敗したときにメモリーリークが発生するバグを修正した。 [10] IPsec機能で、NATトラバーサルを利用したインターネット接続をしているとき、CPU 使用率が高騰することがあるバグを修正した。 [11] パケット転送性能が低下することがあるバグを修正した。 [12] IKEv2で、Configurationペイロードを対向の機器から受信したときに拠点間接続が 行えないことがあるバグを修正した。 [13] IPv4フラグメントパケットを経路情報に従って転送した後、同じ送信元アドレスで IPヘッダーのIDが同じパケットを受信したときに経路情報を無視して先のIPv4フラ グメントパケットと同じ経路に送信することがあるバグを修正した。 [14] ヘアピンNAT機能で、静的NATの外側アドレスへアクセスできないことがあるバグを 修正した。 [15] 以下のデータ通信端末で、接続できなくなることがあるバグを修正した。 - UX302NC Ver.1.0.8以降 - UX302NC-R [16] フィルター型ルーティングまたはパケット転送フィルターを使用しているときに発 生する以下のバグを修正した。 - ルーターからhttp revision-up goコマンドなどを実行すると通信できないこと がある - Luaスクリプトを使用してHTTPで通信できないことがある - YNOでHTTPSプロキシサーバーを使用していると通信できないことがある - RADIUS認証に失敗することがある - SNMPトラップのパケットにルーターのエージェントアドレスが設定されないこと がある [17] QoS機能で、vlan1またはvlan5に設定したクラスフィルターが、同一の物理LANを使 用するVLANインターフェースにも適用されるバグを修正した。 [18] clear status lanコマンドを実行したとき、受信オーバーフローの値がクリアされ ないことがあるバグを修正した。 [19] 複数のip keepaliveコマンドを設定しているとき、STATUSランプが正しく動作しな いことがあるバグを修正した。 [20] pp anonymous接続で、同時に複数接続したときに2番目以降の接続でパケット転送 フィルターが動作しないバグを修正した。 [21] SFTPサーバー機能で、Put結果を示すSYSLOGメッセージが正しく表示されない可能 性を排除した。 ただし、実機上でこの現象が発現することは確認できていない。 [22] nat descriptor staticコマンドで、ネットマスクを設定したときにそのネットワー クの先頭以外のアドレスが設定されていると、変換範囲が後ろにスライドしてしま うバグを修正した。 [23] no nat descriptor backward-compatibilityコマンドでNAT機能の動作タイプが変 化すると、再起動により設定が有効になる前に、以下のコマンドで表示される動作 タイプが変化後の値になってしまうバグを修正した。 - show nat descriptor address - show nat descriptor interface address - show nat descriptor interface address pp - show nat descriptor interface address tunnel - show nat descriptor interface bind - show nat descriptor interface bind pp - show nat descriptor interface bind tunnel - show nat descriptor masquerade port summary - show nat descriptor masquerade session statistics [24] BGPで、IBGP経路広告に含まれるMEDの情報がshow status bgp neighbor advertised-routes コマンドで表示されないバグを修正した。 [25] 以下のコマンドで、必要なVPN拡張ライセンスがインポートされていないにも関わ らず、VPN拡張ライセンスによって入力できるようになるキープアライブ番号が入 力できるバグを修正した。 このバグにより設定した不正なキープアライブ番号のキープアライブは動作しない。 - ip forward filter - ip keepalive - ip route [26] マルチポイントトンネルとマルチポイントトンネルではないトンネルを同時に設定 したとき、トンネルが正しく管理されないことがあるバグを修正した。 [27] ファンの回転速度が中速のときに出力されるログの誤記を修正した。 [28] QoSで、以下のバグを修正した。 - show status qosコマンドのクラスごとの使用帯域とピーク値が、実際の値より 大きく表示されることがある。 - Dynamic Class Control(DCC)機能で、設定した閾値を下回る帯域で通信してい るホストが、DCCによりフロー制御されることがある。 [29] PPPoEパススルー機能で、bridge memberコマンドが設定されているとき、パススルー されるパケットがファストパスで処理されないバグを修正した。 [30] ブリッジインターフェース、LOOPBACKインターフェース、NULLインターフェースに 適用されたIPフィルターが動作しないことがあるバグを修正した。 [31] L2TPv3で、拠点間接続にIPv6アドレスを使用したとき、WAN側のパケットをIPv4の パケットとしてカウントしてしまうバグを修正した。 [32] SNMPで、SERIAL、TELNET、SSH、リモートセットアップでログインした場合に、以 下のMIB変数が正しく更新されないバグを修正した。 - yrfLoginStatus - yrfLoginUser - yrfLoginSerial - yrfLoginTelnet - yrfLoginSSH - yrfLoginRemote [33] ファストパスが有効な場合、IF-MIB変数の最大値が1小さくなるバグを修正した。 [34] SNMPで、SERIALポートからのログイン情報を表す以下のMIB変数がSFTPからのログ アウトを契機に不当に変更されるバグを修正した。 - yrfLoginSerial - yrfLoginStatus - yrfLoginUser [35] sip serverで始まる以下のコマンドが使用できないバグを修正した。 - sip server - sip server 100rel - sip server call own permit - sip server call remote domain - sip server connect - sip server disconnect - sip server display name - sip server pilot address - sip server privacy - sip server qvalue - sip server register contact mode - sip server register request-uri - sip server register timer - sip server session timer [36] dns server selectコマンドの以下のバグを修正した。 - 以下のパラメーターで0.0.0.0および::0が指定できる - プライマリーDNSサーバーのIPアドレス - セカンダリーDNSサーバーのIPアドレス - PEER_NUMパラメーターで指定した接続相手からDNSサーバーを獲得できなかった ときに使うDNSサーバーのIPアドレス - 以下のパラメーターで0.0.0.0が指定できる - DNSレコードタイプにptrを指定したときのDNS問い合わせの内容 [37] ip pp remote addressコマンドで、IPアドレスを2つ以上設定したときにエラーに ならないバグを修正した。 [38] no ipv6 nd ra-rdnssコマンドで、登録されていないRDNSSオプション番号を指定し たとき、エラーにならないバグを修正した。 [39] queue INTERFACE class propertyコマンドのBANDWIDTHパラメーターで、保証帯域 と上限帯域の速度を数値とパーセンテージの組み合わせで設定できるバグを修正し た。 [40] 以下のコマンドのコマンドヘルプの誤記を修正した。 - auth user group attribute - date - ip INTERFACE rip send - ipv6 nd ra-rdnss - ip pp rip send - ip tunnel rip send send - no auth user group - no auth user group attribute -------------------------------------------------------------------------------- ■更新履歴 Apr. 2024, Rev.23.01.02 リリース Apr. 2024, 機能追加[3] 文言修正 Apr. 2024, 機能追加[3] 文言修正 以上