http://www.rtpro.yamaha.co.jp/RT/docs/relnote/Rev.23.00/relnote_23_00_09.html Revision : 23.00.09 Release : Aug. 2023, ヤマハ株式会社 RTX1300 Rev.23.00.09 リリースノート ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ Rev.23.00.05 からの変更点 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■機能追加 [1] IKEv1で、受信したIDを基とした経路を自動的に追加できるようにした。 http://www.rtpro.yamaha.co.jp/RT/docs/ipsec/ipsec-auto-route-add.html 外部仕様書をよくご確認のうえ、ご利用ください。 ■仕様変更 [1] LANマップで使用するOUIファイルの情報を更新した。 2023年上期からヤマハが使用するOUIが追加になります。詳細は以下のドキュメント をご確認ください。 http://www.rtpro.yamaha.co.jp/RT/FAQ/TOPIC/macaddress.html [2] ipsec ike queue lengthコマンドで、設定できるキュー長の最小値と最大値、およ び初期値を変更した。 ○受信したIKEパケットを蓄積するキューの長さの設定 [書式] ipsec ike queue length LENGTH no ipsec ike queue length [LENGTH] [設定値及び初期値] ・LENGTH [設定値] : キュー長 (1100 .. 4400) ★ [初期値] : 2200 ★ [説明] 受信した IKE パケットを蓄積するキューの長さを設定する。 この設定は、短時間に集中して IKE パケットを受信した際のルーターの振る舞 いを決定する。設定した値が大きいほど、IKE パケットが集中したときにより多 くのパケットを取りこぼさないで処理することができるが、逆に IKE パケット がルーターに滞留する時間が長くなるためキープアライブの応答が遅れ、トンネ ルの障害を間違って検出する可能性が増える。 通常の運用では、この設定を変 更する必要はないが、多数のトンネルを構成しており、多数の SA を同時に消す 状況があるならば値を大きめに設定するとよい。 [ノート] キューの長さを長くすると、一度に受信して処理できる IKE パケットの数を増 やすことができる。しかし、あまり大きくすると、ルーター内部にたまった IKE パケットの処理が遅れ、対向のルーターでタイムアウトと検知されてしまう可能 性が増える。そのため、このコマンドの設定を変更する時には、慎重に行う必要 がある。 通常の運用では、この設定を変更する必要はない。 [3] YNOエージェント機能のLAS(ログ分析サービス)で、SYSLOG送信キュー長の初期値お よび最大値を40000に変更した。 ○SYSLOG送信キューの長さの設定 [書式] yno las syslog queue length LENGTH no yno las syslog queue length [設定値及び初期値] ・LENGTH [設定値]: 長さ (1000..40000) (RTX5000/RTX3500/RTX1300 Rev.23.00.09以 降) ★ 長さ (1000..10000) (上記以外) [初期値]: 40000 (RTX5000/RTX3500/RTX1300 Rev.23.00.09以降) ★ 10000 (上記以外) [説明] SYSLOG送信キュー長の最大値を設定する。現在の送信キュー長より小さい値を 設定しても、すでに送信キューに蓄積されているSYSLOGは破棄されることなく、 順次LASサーバーに送信される。 [ノート] RTX5000はRev.14.00.32以降で使用可能。 RTX3500はRev.14.00.32以降で使用可能。 RTX1220はRev.15.04.03以降で使用可能。 RTX1210はRev.14.01.40以降で使用可能。 RTX830はRev.15.02.20以降で使用可能。 [適用モデル] RTX5000, RTX3500, RTX1300, RTX1220, RTX1210, RTX830 ■バグ修正 [1] L2TP/IPsec接続で、大量のクライアントを一斉に接続するとリブートすることがあ るバグを修正した。 [2] L2TP/IPsecを使用したリモートアクセスVPN機能で、ipsec ike license-keyコマン ドが大量に設定されているとリブートすることがあるバグを修正した。 [3] SNMPで、リブートすることがあるバグを修正した。 [4] 設定値に特定の文字列を含むコマンドを実行すると、リブートすることがあるバグ を修正した。 - syslog execute commandがonに設定されている状態で実行する - syslog debug onが設定されている状態で、Luaスクリプト機能のrt.command関数 で第2引数に "on" を指定、または省略して実行する - schedule atコマンドで実行する Rev.23.00.05で発生する。 [5] リモートアクセスVPN(IKEv2)で、IKEv2クライアントからリモートアクセスVPN接続 を行うとメモリーリークが発生するバグを修正した。 [6] ipsec transportコマンドを上書き設定するとメモリーリークが発生するバグを修正 した。 [7] 以下のデータ通信端末で、接続できなくなることがあるバグを修正した。 - UX302NC Ver.1.0.8以降 - UX302NC-R [8] L2TPv3で、拠点間接続にIPv6アドレスを使用したとき、WAN側のパケットをIPv4のパ ケットとしてカウントしてしまうバグを修正した。 [9] PPPoEパススルー機能で、bridge memberコマンドが設定されているとき、パススルー されるパケットがファストパスで処理されないバグを修正した。 [10] フィルター型ルーティングまたはパケット転送フィルターを使用しているときに発 生する以下のバグを修正した。 - ルーターからhttp revision-up goコマンドなどを実行すると通信できないこと がある - Luaスクリプトを使用してHTTPで通信できないことがある - YNOでHTTPSプロキシサーバーを使用していると通信できないことがある - RADIUS認証に失敗することがある - SNMPトラップのパケットにルーターのエージェントアドレスが設定されないこと がある [11] SNMPで、使用できないLANインターフェースのifAdminStatusの値がUpを示す1になっ ているバグを修正した。 [12] QoSで、以下のバグを修正した。 - show status qosコマンドのクラスごとの使用帯域とピーク値が、実際の値より 大きく表示されることがある。 - Dynamic Class Control(DCC)機能で、設定した閾値を下回る帯域で通信してい るホストが、DCCによりフロー制御されることがある。 [13] ip routeコマンドで、FILTERパラメーターとDPIパラメーターの両方が設定されて いるとき、show ip routeコマンドの実行結果が正しく表示されないバグを修正し た。 [14] ファンの回転速度が中速のときに出力されるログの誤記を修正した。 [15] LANマップで、SWX2220/SWX2221PのコンボポートのマルチプルVLANの設定が、設定 ダイアログに正しく表示されないバグを修正した。 [16] Web GUIの以下のページで、[DHCP、または固定IPアドレスによる接続]のプロバイ ダー接続を削除したとき、saveコマンドが2回実行されるバグを修正した。 - かんたん設定の[プロバイダー接続] - 詳細設定の[プロバイダー接続] [17] Web GUIのダッシュボードの[Live]と[History]のトラフィック情報(TUNNEL)ガジェッ トで、以下の設定をしているとき、インターフェースの選択画面にインターフェー スが表示されないバグを修正した。 - MAP-Eトンネル - IPIPトンネル Rev.23.00.05で発生する。 [18] Web GUIのLANマップで、スタックが有効なL2MSエージェントのフロントパネルのレ イアウトが崩れるバグを修正した。 Rev.23.00.05で発生する。 [19] Web GUIのかんたん設定で、以下のボタンの文字列が見切れて表示されることがあ るバグを修正した。 - [基本設定] - [日付と時刻] - [管理パスワード] - [LANアドレス] - [VPN] - [拠点間接続] - [リモートアクセス] - [クラウド接続] [20] Web GUIの以下のヘルプページで、パスワードの設定に関する説明を追記した。 - かんたん設定の[基本設定]-[管理パスワード] - 管理の[アクセス管理]-[ユーザーの設定] [21] Web GUIの以下のヘルプページで、誤記を修正した。 - かんたん設定の[プロバイダー接続] - 詳細設定の[プロバイダー接続] -------------------------------------------------------------------------------- ■更新履歴 Aug. 2023, Rev.23.00.09 リリース Sep. 2023, Rev.23.00.09 仕様変更[3] 追加 以上