http://www.rtpro.yamaha.co.jp/RT/docs/relnote/Rev.14.01/relnote_14_01_36.html Revision : 14.01.36 Release : May. 2020, ヤマハ株式会社 RTX1210 Rev.14.01.36 リリースノート ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○ファームウェアのリビジョンアップを行う前に必ずお読みください ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ Rev.14.01.26以降のファームウェアへリビジョンアップを行う際には以下の点にご注意 ください。 Rev.14.01.26では以下の変更をしています。 「RTX1210 Rev.14.01.26 リリースノート」より、 http://www.rtpro.yamaha.co.jp/RT/docs/relnote/Rev.14.01/relnote_14_01_26.html [1] 本機にアクセスするときのセキュリティーを強化した。 (8) 工場出荷状態の設定にtelnetd host lanコマンドを追加した。 Rev.14.01.26以降のファームウェアを使用して工場出荷状態からプロバイダーを設定す ると、上記のコマンドが設定されているため遠隔からTELNETでログインができなくなり ます。 遠隔からTELNETでログインをする場合はtelnetd hostコマンドの設定を変更してくださ い。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○RTX1210 Rev.14.01.35 からの変更点 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■機能追加 [1] L2MSでWLX212に対応した。 [2] RIPv2において、RIP広告動作を変更できるようにした。 ○RIPv2での広告動作モードの設定 [書式] rip advertise mode MODE no rip advertise mode [MODE] [設定値及び初期値] MODE [設定値] : -------------------------------------------------------------------- 設定値 説明 -------------------------------------------------------------------- 1 RIPの送信インターフェースが属するネットワークアドレスと広告する 経路の宛先ネットワークアドレスが一致し、サブネットマスクが異な る場合は、その経路を広告しない。 2 RIPの送信インターフェースが属するネットワークアドレスと広告する 経路の宛先ネットワークアドレスが一致し、サブネットマスクが異な る場合は、その経路を広告する。 -------------------------------------------------------------------- [初期値] : 1 [説明] RIPv2でRIP送信インターフェースが属するネットワークアドレスと広告する経路 の宛先ネットワークアドレスが一致し、サブネットマスクが異なる場合、当該経 路の広告動作をMODEの設定値によって変更する。 本コマンドに対応していないリビジョンでは、MODEの設定値が1のときの動作を する。 RIPv1の動作には影響はない。 [ノート] RTX1210 Rev.14.01.36以降で使用可能。 [3] BGP機能でMED属性が付与されていない経路のデフォルトのMED値を設定するコマンド を追加した。 ○BGPの最適経路選択におけるMED属性が付加されていない経路のデフォルトのMED値 の設定 [書式] bgp default med MED no bgp default med [MED] [設定値及び初期値] MED [設定値] : 0 .. 2147483647 [初期値] : 2147483647 [説明] BGPの最適経路選択で、MED属性が付加されていない経路に対するデフォルトの MED値を設定する。 本コマンドが設定されていない場合、MED属性が付加されていない経路は最大の MED値(2147483647)を持つことになり、優先度は最低となる。 本コマンドの設定は、MED属性が付加されている経路には影響しない。 [ノート] RTX1210はRev.14.01.36以降で使用可能 [4] DHCPリレーエージェント機能で使用する始点ポート番号を設定するコマンドを追加 した。 ○DHCPリレーエージェント機能で使用する始点ポート番号の設定 [書式] dhcp relay srcport PORT no dhcp relay srcport [PORT] [設定値及び初期値] PORT [設定値] : ポート番号(1-65535) [初期値] : 68 [説明] DHCPリレーエージェント機能で使用する始点ポート番号を設定する。 [ノート] RX1210 Rev.14.01.36以降で使用可能。 ■仕様変更 [1] OCNバーチャルコネクトサービスの固定IP契約で、起動時にルーターが保持している MAPルールのプレフィックスと受信したプレフィックスが一致しない場合でも、トン ネルがアップするよう変更した。 [2] IPv6でNGN網を介したリナンバリングが発生したとき、または、マルチプレフィック スになったとき、直後に配下の端末が持つ優先度の低いプレフィックスを無効にす るよう変更した。 [3] ネットボランチDNSのIPv6のホストアドレスが未設定の状態で、グローバルIPv6アド レスが割り当てられたとき、DEBUGレベルの以下のログを出力しないよう変更した。 [DDNS] Indication IPv6 address is assigned [DDNS] Received Indication IPv6 address. [4] DHCPサーバー機能で、特定の機器でDHCPNAKが認識できなかったのを、認識できるよ うにした。 [5] dhcp scope optionコマンドで、オプション番号252に文字列を設定できるようにし た。この変更に伴い、オプション番号252で設定されたconfigは文字列で出力するよ うにした。 [6] Web GUIのかんたん設定の[プロバイダー接続]および詳細設定の[プロバイダー接続] で接続種別にIPv6 IPoE接続を選択したとき、以下のIPv4 over IPv6トンネルを設定 できるようにした。 - 「v6プラス」 - OCNバーチャルコネクトサービス [7] Web GUIの詳細設定の[セキュリティー]-[IPフィルター]で、IPv6フィルターを設定 できるようにした。 [8] Web GUIのLANマップのSWX2210/SWX2210Pシリーズの[ポートの設定]ダイアログで、 QoSの設定項目にポート優先度を追加した。 ■バグ修正 [1] IPv6でマルチポイントトンネルが確立すると、その後の動作が不安定になり、リブー トすることがあるバグを修正した。 Rev.14.01.34以降で発生する。 [2] SSHクライアント機能で、以下の操作を行うとリブートするバグを修正した。 - import sshd authorized-keysコマンドでコメントを入力せずに実行する - show sshd authorized-keysコマンドでコメントのないSSHクライアントの公開鍵 の情報を表示する [3] Web GUIのダッシュボードでVPN接続状態(リモートアクセス)ガジェットを表示さ せながらpp auth usernameコマンドを設定するとリブートすることがあるバグを修 正した。 [4] Anonymousインターフェースを選択した状態でshow status netvolante-dns pp コマンドを実行するとリブートするバグを修正した。 [5] schedule atコマンドで、TIMEに時刻形式以外のパラメーターを指定したntpdate コマンドが設定されているとき、Web GUIの以下のページを開くとリブートすること があるバグを修正した。 - かんたん設定の[基本設定]-[日付と時刻の設定] - 管理の[本体の設定] [6] ipsec transportコマンドを設定するとメモリーリークが発生するバグを修正した。 [7] YNOエージェント機能で、YNOマネージャーのファームウェア更新機能によってファー ムウェアを更新したとき、YNOマネージャーのジョブの実行結果に更新前のリビジョン が表示されるバグを修正した。 [8] IPマスカレード機能で、TCP, UDP, ICMP, GRE以外のプロトコルのNATエントリーが 存在するとき、当該プロトコルの外から内向きのパケットを受信すると不要なNAT エントリーが登録されることがあるバグを修正した。 Rev.14.01.35で発生する。 [9] インターフェースIDが::1の動的IPv6アドレスが割り当てられたとき、ネットボラン チDNSが使用できないバグを修正した。 [10] L2TP/IPsec接続で、送信元IPアドレスが同じ接続要求を同時に3つ以上受信した場 合、接続を受けたトンネルで新規接続を受けることができなくなることがあるバグ を修正した。 [11] 既に受信したことのあるRAと同じRAを再受信したとき、IPv6の動的経路を介した通 信でパケットロスが発生することがあるバグを修正した。 [12] マルチプレフィックス状態で、1つのプレフィックスの寿命が尽きたとき、IPIPトン ネルがダウンしてしまうバグを修正した。 [13] RIPv1において、RIP広告の受信設定がテキスト型認証方式と認証キーの設定をして いるとき、受け取ったRIP広告を破棄するバグを修正した。 [14] RIPv2において、RIP広告の受信設定が以下のとき、認証方式の種類に関わらず認証 方式と認証キーの設定をしている送信側からのRIP広告を不正に受け取ってしまう バグを修正した。 - テキスト型認証方式の設定をしていないとき - テキスト型認証方式の設定をして、認証キーの設定をしていないとき [15] ネットボランチDNSのIPv6のホストアドレスが設定されている状態で、DHCPv6によ りグローバルIPv6アドレスが割り当てられたとき、ネットボランチDNSが自動更新 されないバグを修正した。 [16] dhcp scope optionコマンドで、オプション値に特殊文字(?#|>\'"(空白))を含む 文字列を設定したとき、コンソール上で正しく設定内容が表示されないバグを修正 した。 [17] bgp import filterコマンドで、設定したmetricの値がshow status bgp neighbor advertised-routesコマンドで表示されないバグを修正した。 [18] console characterにen.asciiが設定されているとき、show ipv6 addressコマンド 実行時に表示される括弧が文字化けするバグを修正した。 Rev.14.01.35で発生する。 [19] console characterにja.eucまたはja.utf8が設定されているとき、import sshd authorized-keysコマンドの実行時に表示される一部が文字化けするバグを修正し た。 [20] 以下のコマンドで、無効なポート番号を設定できるバグを修正した。 表示上の問題であり、機能には影響はない。 - ip filterコマンド - ipv6 filterコマンド - ipsec transportコマンド - queue class filterコマンド [21] Web GUIの詳細設定の[セキュリティー]-[IPフィルター]のTOPページで[?]ボタンを クリックしたとき、「2.トップページ」がフォーカスされた状態でヘルプページが 開くバグを修正した。 [22] Web GUIの管理の[保守]-[ファームウェアの更新]-[ネットワーク経由でファームウェ アを更新]で、ファームウェアの更新に失敗したときにエラーメッセージが正しく 表示されないバグを修正した。 [23] Web GUIのかんたん設定の[プロバイダー接続]でプロバイダー接続の新規設定を行 うとき、インターフェースの選択ページで初期選択されているラジオボタンに応じ たパンくずリストが表示されないバグを修正した。 [24] Web GUIの以下のページで、IPv4 over IPv6トンネルインターフェースの種別が空 欄になるバグを修正した。 - 詳細設定の[NAT] - 詳細設定の[セキュリティー]-[IPフィルター] - 詳細設定の[セキュリティー]-[不正アクセス検知] - 詳細設定の[セキュリティー]-[URLフィルター] [25] Web GUIの以下のヘルプページで、誤記を修正した。 - ダッシュボードの[概要]-[Liveの使い方] - LANマップの[タグVLAN] - LANマップの[一覧マップ] - かんたん設定の[プロバイダー接続] - かんたん設定の[VPN]-[リモートアクセス] - 詳細設定の[プロバイダー接続] - 管理の[外部デバイス連携]-[USB/microSD] [26] コマンドヘルプの誤記を修正した。 -------------------------------------------------------------------------------- ■更新履歴 May. 2020, Rev.14.01.36 リリース Apr. 2023, バグ修正[11] 文面修正 以上