http://www.rtpro.yamaha.co.jp/RT/docs/relnote/Rev.14.00/relnote_14_00_29.html
Revision : 14.00.29
Release : May. 2020, ヤマハ株式会社

RTX5000/RTX3500 Rev.14.00.29 リリースノート


ファームウェアのリビジョンアップを行う前に必ずお読みください


Rev.14.00.08以降のファームウェアのリビジョンアップを行う際には以下の点にご注意ください。

Rev.14.00.08にはRev.14.00.12で修正された以下の不具合が存在します。

RTX5000/RTX3500 Rev.14.00.12 リリースノート」より、

12.syslog debugコマンドとipsec log illegal-spiコマンドの両方にonが設定されているとき、IPsecでSPI値が無効なパケットを受信するとリブートもしくはハングアップが発生することがあるバグを修正した。

この不具合がファームウェアのリビジョンアップ中に発生すると、ファームウェア(execファイル)が消失する可能性があります。
お手数をおかけいたしますが、Rev.14.00.08からファームウェアのリビジョンアップを行う際、ipsec log illegal-spi onが設定されている場合には、ipsec log illegal-spi offを設定したのちに実施していた だくよう、お願いいたします。


Rev.14.00.27 からの変更点


■機能追加

  1. システム状態の監視機能を追加した。

    http://www.rtpro.yamaha.co.jp/RT/docs/system/threshold.html

    外部仕様書をよくご確認のうえ、ご利用ください。

    対象機種: RTX5000, RTX3500

  2. フラグメントパケットを再構成するために保持しておく時間を変更できるようにした。

    ○フラグメントパケットを再構成するために保持しておく時間の設定

    [書式]
    ip reassembly hold-time time
    no ip reassembly hold-time [time]
    [設定値及び初期値]
    • time
      • [設定値] : 保持時間(秒、1..255)
      • [初期値] : 15
    [説明]
    IPv4のフラグメントパケットを再構成するために保持しておく時間。
    設定した時間が経過しても再構成ができなかった場合、保持していたパケットは破棄される。
    コマンド実行時にすでに保持していたパケットについては変更しない。

    対象機種: RTX5000, RTX3500

  3. IPv6インターフェースのMTUの設定で、トンネルインターフェースに対応した。

    ○IPv6インターフェースのリンクMTUの設定

    [書式]
    ipv6 interface mtu mtu0
    ipv6 pp mtu mtu1
    ipv6 tunnel mtu mtu2
    no ipv6 interface mtu [mtu0]
    no ipv6 pp mtu [mtu1]
    no ipv6 tunnel mtu [mtu2]★
    [設定値及び初期値]
    • interface
      • [設定値] : LANインターフェース名
      • [初期値] : -
    • mtu0mtu1mtu2
      • [設定値] : MTUの値(1280..1500;RTX3000のLAN1/LAN2、および、RTX5000、RTX3500のLANインターフェースは1280..9578)
      • [初期値] :
        • mtu0=1500
        • mtu1=1500
        • mtu2=1280
    [説明]
    IPv6インターフェースのMTUの値を設定する。

    対象機種: RTX5000, RTX3500

  4. DNSリカーシブサーバー機能でEDNS0に対応した。
    これに伴い、以下のコマンドにednsオプションを追加した

    ○DNSサーバーのIPアドレスの設定

    [書式]
    dns server ip_address [edns=sw] [ip_address [edns=sw]...] ★
    no dns server [ip_address [edns=sw]...] ★
    [設定値及び初期値]
    • ip_address
      • [設定値] : DNSサーバーのIPアドレス
      • [初期値] : -
    • sw
      • [設定値] : ★
        設定値 説明
        on 対象のDNSサーバーへの通信はEDNSで行う ★
        off 対象のDNSサーバーへの通信はDNSで行う ★
      • [初期値] : off ★
    [説明]
    DNSサーバーのIPアドレス、またはネットボランチサーバー番号を最大4つ指定できる。
    このIPアドレスはルーターがDHCPサーバーとして機能する場合にDHCPクライアントに通知するためや、IPCPのMS拡張オプションで相手に通知するためにも使用される。他のコマンドでもDNSサーバーが設定されている場合は、最も優先順位の高いコマンドの設定が使用される。DNSサーバーを設定する各種コマンドの優先順位は、コマンドリファレンスの「DNSの設定」ページの冒頭の説明を参照。
    ednsオプションを省略、またはedns=offを指定すると、対象のDNSサーバーへの名前解決はDNSで通信を行う。 ★
    edns=onを指定すると、対象のDNSサーバーへの名前解決はEDNSで通信を行う。 ★
    edns=onで名前解決ができない場合、edns=offに変更すると名前解決できることがある。 ★
    EDNSはバージョン0に対応。 ★

    ○DNSサーバーアドレスを取得するインターフェースの設定

    [書式]
    dns server dhcp interface [edns=sw] ★
    no dns server dhcp [interface [edns=sw]] ★
    [設定値及び初期値]
    • interface
      • [設定値] : LANインターフェース名、WANインターフェース名、ブリッジインターフェース名
      • [初期値] : -
    • sw
      • [設定値] : ★
        設定値 説明
        on 対象のDNSサーバーへの通信はEDNSで行う ★
        off 対象のDNSサーバーへの通信はDNSで行う ★
      • [初期値] : off ★
    [説明]
    DNSサーバーアドレスを取得するインターフェースを設定する。このコマンドでインターフェース名が設定されていると、DNSで名前解決を行うときに、指定したインターフェースでDHCPサーバーから取得したDNSサーバーアドレスに対して問い合わせを行う。DHCPサーバーからDNSサーバーアドレスを取得できなかった場合は名前解決を行わない。他のコマンドでもDNSサーバーが設定されている場合は、最も優先順位の高いコマンドの設定が使用される。DNSサーバーを設定する各種コマンドの優先順位は、コマンドリファレンスの「DNSの設定」ページの冒頭の説明を参照。
    ednsオプションを省略、またはedns=offを指定すると、対象のDNSサーバーへの名前解決はDNSで通信を行う。 ★
    edns=onを指定すると、対象のDNSサーバーへの名前解決はEDNSで通信を行う。 ★
    edns=onで名前解決ができない場合、edns=offに変更すると名前解決できることがある。 ★
    EDNSはバージョン0に対応。 ★

    ○DNSサーバーを通知してもらう相手先情報番号の設定

    [書式]
    dns server pp peer_num [edns=sw] ★
    no dns server pp [peer_num [edns=sw]] ★
    [設定値及び初期値]
    • peer_num
      • [設定値] : DNSサーバーを通知してもらう相手先情報番号
      • [初期値] : -
    • sw
      • [設定値] : ★
        設定値 説明
        on 対象のDNSサーバーへの通信はEDNSで行う ★
        off 対象のDNSサーバーへの通信はDNSで行う ★
      • [初期値] : off ★
    [説明]
    DNSサーバーを通知してもらう相手先情報番号を設定する。このコマンドで相手先情報番号が設定されていると、DNSでの名前解決を行う場合に、まずこの相手先に発信して、そこでPPPのIPCP MS拡張機能で通知されたDNSサーバーに対して問い合わせを行う。
    相手先に接続できなかったり、接続できてもDNSサーバーの通知がなかった場合には名前解決は行われない。
    他のコマンドでもDNSサーバーが設定されている場合は、最も優先順位の高いコマンドの設定が使用される。DNSサーバーを設定する各種コマンドの優先順位は、コマンドリファレンスの「DNSの設定」ページの冒頭の説明を参照。
    ednsオプションを省略、またはedns=offを指定すると、対象のDNSサーバーへの名前解決はDNSで通信を行う。 ★
    edns=onを指定すると、対象のDNSサーバーへの名前解決はEDNSで通信を行う。 ★
    edns=onで名前解決ができない場合、edns=offに変更すると名前解決できることがある。 ★
    EDNSはバージョン0に対応。 ★

    ○DNS問い合わせの内容に応じたDNSサーバーの選択

    [書式]
    dns server select id server [edns=sw] [server2 [edns=sw]] [type] query [original-sender] [restrict pp connection-pp] ★
    dns server select id pp peer_num [edns=sw] [default-server [edns=sw]] [type] query [original-sender] [restrict pp connection-pp] ★
    dns server select id dhcp interface [edns=sw] [default-server [edns=sw]] [type] query [original-sender] [restrict pp connection-pp] ★
    dns server select id reject [type] query [original-sender]
    no dns server select id
    [設定値及び初期値]
    • id
      • [設定値] : DNSサーバー選択テーブルの番号
      • [初期値] : -
    • server
      • [設定値] : プライマリーDNSサーバーのIPアドレス
      • [初期値] : -
    • server2
      • [設定値] : セカンダリーDNSサーバーのIPアドレス
      • [初期値] : -
    • type : DNSレコードタイプ
      • [設定値] :
        設定値 説明
        a ホストのIPアドレス
        aaaa ホストのIPv6アドレス
        ptr IPアドレスの逆引き用のポインター
        mx メールサーバー
        ns ネームサーバー
        cname 別名
        any すべてのタイプにマッチする
        省略 省略時はa
      • [初期値] : -
    • query : DNS問い合わせの内容
      • [設定値] :
        設定値 説明
        typeがa、aaaa、mx、ns、cnameの場合 queryはドメイン名を表す文字列であり、後方一致とする。例えば、"yamaha.co.jp"であれば、rtpro.yamaha.co.jpなどにマッチする。
        "."を指定するとすべてのドメイン名にマッチする。
        typeがptrの場合 queryはIPアドレス(ip_address[/masklen])であり、masklenを省略したときはIPアドレスにのみマッチし、masklenを指定したときはネットワークアドレスに含まれるすべてのIPアドレスにマッチする。DNS問い合わせに含まれるin-addr.arpaドメインで記述されたFQDNは、IPアドレスへ変換された後に比較される。すべてのIPアドレスにマッチする設定はできない。
        rejectキーワードを指定した場合 queryは完全一致とし、前方一致、及び後方一致には"*"を用いる。 つまり、前方一致では、"NetVolante.*"であれば、NetVolante.jp、NetVolante.rtpro.yamaha.co.jpなどにマッチする。また、後方一致では、"*yamaha.co.jp"と記述する。
      • [初期値] : -
    • original-sender
      • [設定値] : DNS問い合わせの送信元のIPアドレスの範囲
      • [初期値] : -
    • connection-pp
      • [設定値] : DNSサーバーを選択する場合、接続状態を確認する接続相手先情報番号
      • [初期値] : -
    • peer_num
      • [設定値] : IPCPにより接続相手から通知されるDNS サーバーを使う場合の接続相手先情報番号
      • [初期値] : -
    • interface
      • [設定値] : DHCPサーバーより取得するDNSサーバーを使う場合のLANインターフェース名またはWANインターフェース名またはブリッジインターフェース名
      • [初期値] : -
    • default-server
      • [設定値] : peer_numパラメーターで指定した接続相手からDNSサーバーを獲得できなかったときに使うDNSサーバーのIPアドレス
      • [初期値] : -
    • sw
      • [設定値] : ★
        設定値 説明
        on 対象のDNSサーバーへの通信はEDNSで行う ★
        off 対象のDNSサーバーへの通信はDNSで行う ★
      • [初期値] : off ★
    [説明]
    DNS問い合わせの解決を依頼するDNSサーバーとして、DNS問い合わせの内容およびDNS問い合わせの送信元および回線の接続状態を確認する接続相手先情報番号とDNSサーバーとの組合せを複数登録しておき、DNS問い合わせに応じてその組合せから適切なDNSサーバーを選択できるようにする。テーブルは小さい番号から検索され、DNS問い合わせの内容にqueryがマッチしたら、そのDNSサーバーを用いてDNS問い合わせを解決しようとする。一度マッチしたら、それ以降のテーブルは検索しない。すべてのテーブルを検索してマッチするものがない場合には、他のコマンドで指定されたDNSサーバーを用いる。DNSサーバーを設定する各種コマンドの優先順位は、コマンドリファレンスの「DNSの設定」ページの冒頭の説明を参照。
    rejectキーワードを使用した書式の場合、queryがマッチしたら、そのDNS問い合わせパケットを破棄し、DNS問い合わせを解決しない。
    restrict pp節が指定されていると、connection-ppで指定した相手先がアップしているかどうかがサーバーの選択条件に追加される。相手先がアップしていないとサーバーは選択されない。相手先がアップしていて、かつ、他の条件もマッチしている場合に指定したサーバーが選択される。
    ednsオプションを省略、またはedns=offを指定すると、対象のDNSサーバーへの名前解決はDNSで通信を行う。 ★
    edns=onを指定すると、対象のDNSサーバーへの名前解決はEDNSで通信を行う。 ★
    edns=onで名前解決ができない場合、edns=offに変更すると名前解決できることがある。 ★
    EDNSはバージョン0に対応。 ★

    対象機種: RTX5000, RTX3500

  5. DHCPリレーエージェント機能で使用する始点ポート番号を設定するコマンドを追加した。

    ○DHCPリレーエージェント機能で使用する始点ポート番号の設定

    [書式]
    dhcp relay srcport port
    no dhcp relay srcport [port]
    [設定値及び初期値]
    • port
      • [設定値] : ポート番号(1-65535)
      • [初期値] : 68
    [説明]
    DHCPリレーエージェント機能で使用する始点ポート番号を設定する。
    DHCPリレーエージェント機能で、リクエストパケットを送信するときの始点ポート番号を設定する。

    対象機種: RTX5000, RTX3500

■仕様変更

  1. IKEv1のキープアライブで、鍵交換後に新旧のISAKMP-SAが混在するとき、新しいISAKMP-SAのみをキープアライブの対象とするようにした。ただし、heartbeat方式では仕様変更前のファームウェアとトンネルを構築する場合、新しいISAKMP-SAのみをキープアライブの対象とするとトンネルがダウンしてしまうため、ipsec ike keepalive useコマンドにsend-only-new-saオプションを新設した。

    ○IKEキープアライブ機能の設定

    [書式]
    ipsec ike keepalive use gateway_id switch [down=disconnect] [send-only-new-sa=send] ★
    ipsec ike keepalive use gateway_id switch heartbeat [interval count [upwait]] [down=disconnect] [send-only-new-sa=send] ★
    ipsec ike keepalive use gateway_id switch icmp-echo ip_address [length=length] [interval count [upwait]] [down=disconnect]
    ipsec ike keepalive use gateway_id switch dpd [interval count [upwait]]
    ipsec ike keepalive use gateway_id switch rfc4306 [interval count [upwait]]
    no ipsec ike keepalive use gateway_id [switch ....]
    [設定値及び初期値]
    • gateway_id
      • [設定値] : セキュリティー・ゲートウェイの識別子
      • [初期値] : -
    • switch : キープアライブの動作
      • [設定値] :
        設定値 説明
        on キープアライブを使用する
        off キープアライブを使用しない
        auto 対向のルーターがキープアライブを送信するときに限って送信する(heartbeat 、 rfc4306でのみ有効)
      • [初期値] : auto
    • ip_address
      • [設定値] : pingを送信する宛先のIPアドレス(IPv4/IPv6)
      • [初期値] : -
    • length
      • [設定値] : ICMP Echoのデータ部の長さ(64..1500)
      • [初期値] : 64
    • interval
      • [設定値] : キープアライブパケットの送信間隔秒数(1..600)
      • [初期値] : 10
    • count
      • [設定値] : キープアライブパケットが届かないときに障害とみなすまでの試行回数(1..50)
      • [初期値] : 6
    • upwait
      • [設定値] : IPsecSAが生成されてから実際にトンネルインターフェースを有効にするまでの時間(0..1000000)
      • [初期値] : 0
    • send
      • [設定値] :
        設定値 説明
        on 新旧のSAが混在する場合、新しいSAのみに対してキープアライブパケットを送信する
        off 新旧のSAが混在する場合、新旧SAの両方に対してキープアライブパケットを送信する
      • [初期値] : off
    [説明]
    IKEキープアライブの動作を設定する。
    本コマンドは、動作するIKEのバージョンによって以下のように動作が異なる。
    • IKEv1
      キープアライブの方式としては、heartbeat、ICMP Echo、DPD(RFC3706)の3種類から選ぶことができる。第1書式は自動的にheartbeat書式となる。heartbeat書式を利用するには第1、第2書式を使用する。heartbeat方式においてswitchパラメーターがautoに設定されている場合は、相手からheartbeatパケットを受信したときだけheartbeatパケットを送信する。従って、双方の設定がautoになっているときには、IKEキープアライブは動作しない。
      ICMP Echoを利用するときには第3書式を使用し、送信先のIPアドレスを設定する。オプションとして、ICMP Echoのデータ部の長さを指定することができる。この方式では、switchパラメーターがautoでもonの場合と同様に動作する。
      DPDを利用するときには第4書式を使用する。この方式ではswitchパラメーターがautoでもonの場合と同様に動作する。
      その他、IKEv1で対応していない方式(書式)が設定されている場合は、代替方式としてheartbeatで動作する。このとき、switch、count、interval、upwaitパラメーターは設定内容が反映される。
    • IKEv2
      キープアライブの方式として、RFC4306(IKEv2標準)、ICMP Echoの2種類から選ぶことができる。第1書式は自動的にRFC4306方式となる。
      switchパラメーターがautoの場合には、RFC4306方式のキープアライブパケットを受信したときだけ応答パケットを送信する。なお、IKEv2ではこの方式のキープアライブパケットには必ず応答しなければならないため、switchパラメーターがautoでもoffの場合でも同様に動作する。
      ICMP Echoを利用するときには第3書式を使用し、送信先のIPアドレスを設定する。オプションとして、ICMP Echoのデータ部の長さを指定することができる。この方式では、switchパラメーターがautoでもonの場合と同様に動作する。
      その他、IKEv2で対応していない方式(書式)が設定されている場合は、代替方式としてRFC4306で動作する。このとき、switch、count、interval、upwaitパラメータは設定内容が反映される。
    [ノート]
    相手先がPPインターフェースの先にある場合、downオプションを指定することができる。downオプションを指定すると、キープアライブダウン検出時とIKEの再送回数満了時にPPインターフェースの切断を行うことができる。網側の状態などでPPインターフェースの再接続によりトンネル確立状態の改善を望める場合に利用することができる。
    キープアライブの方式としてheartbeatを使用する場合、send-only-new-saオプションを指定することができる。send-only-new-saオプションにonを設定すると、鍵交換後の新旧のSAが混在するときに新しいSAのみに対してキープアライブパケットを送信するようになり、鍵交換時の負荷を軽減することができる。なお、send-only-new-saオプションに対応していないファームウェアとトンネルを構築する場合は、send-only-new-saオプションをoffに設定しておかなければトンネルがダウンする。 ★
    lengthパラメーターで指定するのはICMPデータ部分の長さであり、IPパケット全体の長さではない。
    同じ相手に対して、複数の方法を併用することはできない。
    DPDはRev.8.03系以降のファームウェアで利用できる。
    RFC4306はRTX3000 Rev.9.00.50以降、RTX1200 Rev.10.01.22以降のファームウェア、および、Rev.11.01系以降のすべてのファームウェアで利用できる。
    downオプションはRTX1200 Rev.10.01.16以降のファームウェア、および、Rev.11.01系以降のすべてのファームウェアで利用できる。
    send-only-new-saオプションはRTX5000、RTX3500 Rev.14.00.29以降のファームウェア、および、Rev.14.01系以降のすべてのファームウェアで利用できる。 ★

    対象機種: RTX5000, RTX3500

  2. http revision-up scheduleコマンドにstartupオプションを追加した。

    ○リビジョンアップ実行のスケジュール

    [書式]
    http revision-up schedule period time1 time2
    http revision-up schedule startup ★
    no http revision-up schedule [period time1 time2]
    no http revision-up schedule startup ★
    [設定値及び初期値]
    • period
      • [設定値] :
        設定値 説明
        daily 毎日
        weekly day 毎週
        dayは、曜日を表す文字列で、以下のいずれか
        sun,mon,tue,wed,thu,fri,sat
        monthly date 毎月
        dateは、1〜31の数字で月内の日を表す
      • [初期値] : -
    • time1time2
      • [設定値] : time1time2は、24時間制で、HH:MM形式で指定する
      • [初期値] : -
    [説明]
    ファームウェアのリビジョンアップを試みるスケジュールを設定する。
    startupオプションの場合、ルーター起動時にファームウェアのリビジョンアップを試みる。★

    対象機種: RTX5000, RTX3500

  3. ip keepaliveコマンドで、監視対象のゲートウェイを"dhcp INTERFACE"形式で指定できるようにした。

    対象機種: RTX5000, RTX3500

  4. RAプロキシーで、ルーター起動時にプロキシー配下のLANインターフェースがリンクダウン状態のとき、RA受信により生成したIPv6アドレスを暫定IPv6アドレスとしていたのを有効なIPv6アドレスとするように変更した。

    対象機種: RTX5000, RTX3500

  5. RAプロキシーで、以前と異なるIPv6プレフィックスのRAを受信したときに、RA配下のWindows PCが新しいIPv6プレフィックスを利用できるようにした。

    対象機種: RTX5000, RTX3500

  6. IPv6 IPoE設定のルーターを多段に配置したときに、下位ルーターのDNSリカーシブサーバーから上位ルーターのDNSリカーシブサーバーへアクセスできるようにした。

    対象機種: RTX5000, RTX3500

  7. IPマスカレード機能で、既存のUDPのNATエントリーと「送信元IPアドレス」「送信元ポート番号」「宛先ポート番号」が同一であり「宛先IPアドレス」のみが異なるUDPパケットは従来は新しくNATエントリーは作成しない仕様であったが、対応する新しいNATエントリーを作成し別々に管理するようにした。

    対象機種: RTX5000, RTX3500

  8. ネットボランチDNSのIPv6のホストアドレスが未設定の状態で、グローバルIPv6アドレスが割り当てられたとき、DEBUGレベルの以下のログを出力しないよう変更した。

    [DDNS] Indication IPv6 address is assigned
    [DDNS] Received Indication IPv6 address.

    対象機種: RTX5000, RTX3500

  9. dhcp scope optionコマンドで、オプション番号252に文字列を設定できるようにした。この変更に伴い、オプション番号252で設定されたconfigは文字列で出力するようにした。

    対象機種: RTX5000, RTX3500

■バグ修正

  1. L2TP接続で、切断処理中にリブートやハングアップする可能性を排除した。
    ただし、この問題が実機上で発現することは確認できていない。

    対象機種: RTX5000, RTX3500

  2. Luaスクリプト機能のrt.httprequest関数で、GETまたはPOSTのHTTPリクエストを送信したとき、そのレスポンスとして受信したメッセージの本文が戻り値テーブルのbodyに保存されないことがあるバグを修正した。
    また、このときHTTPリクエストテーブルのsave_fileにメッセージ本文の保存先が指定されていると、リブートすることがあるバグを修正した。

    Rev.14.00.12以降で発生する。

    対象機種: RTX5000, RTX3500

  3. 極めて稀なタイミングで、リブートやハングアップが発生する可能性を排除した。
    ただし、この問題が実機上で発現することは確認できていない。

    対象機種: RTX5000, RTX3500

  4. ipsec ike groupコマンドで、modp2048が設定されているとき一斉に大量のIPsecトンネルを接続するとリブートやハングアップすることがあるバグを修正した。

    対象機種: RTX5000, RTX3500

  5. 不正なファイルやディレクトリーが保存された外部メモリーを使用するとリブートすることがあるバグを修正した。

    対象機種: RTX5000, RTX3500

  6. 以下のコマンドで、-bオプション付きでEMFSに保存されている中身が空のファイルを指定するとリブートするバグを修正した。

    対象機種: RTX5000, RTX3500

  7. setコマンドで設定した変数を含んだ値を以下のコマンドに設定するとリブートしたり、ハングアップしたりすることがあるバグを修正した。

    Rev.14.00.26以降で発生する。

    対象機種: RTX5000, RTX3500

  8. show ip route detailコマンドを実行するとリブートしたりハングアップしたりすることがあるバグを修正した。

    対象機種: RTX5000, RTX3500

  9. dhcp convert lease to bindコマンドで、既存の予約設定に上書きするとハングアップすることがあるバグを修正した。

    対象機種: RTX5000, RTX3500

  10. YNOエージェント機能で、HTTPSプロキシーサーバー経由でYNOマネージャーに接続しており、プロキシーサーバーとの通信に失敗すると、メモリーリークが発生することがある可能性を排除した。
    ただし、この問題が実機上で発現することは確認できていない。

    対象機種: RTX5000, RTX3500

  11. Luaスクリプト機能で、rt.httprequest関数を呼び出すとメモリーリークが発生するバグを修正した。

    対象機種: RTX5000, RTX3500

  12. tcp logコマンドで始点、または終点IPアドレスにFQDNを指定し、IPアドレス以外のパラメーターでエラーになった場合にメモリーリークが発生するバグを修正した。

    対象機種: RTX5000, RTX3500

  13. DHCPサーバー機能でIPアドレスをリースしたクライアントがあるとき、dhcp scopeコマンドの再設定や削除を行うとメモリーリークが発生することがあるバグを修正した。

    対象機種: RTX5000, RTX3500

  14. ip routeコマンドの設定に、一つだけフィルター型経路のゲートウェイを設定して、その設定を削除したときに、メモリーリークが発生するバグを修正した。

    対象機種: RTX5000, RTX3500

  15. OSPFv3による経路の優先度が他より高い場合、LANインターフェース、またはVLANインターフェースのimplicit経路と同一の経路がOSPFv3によって通知されると、当該ネットワーク宛の通信が正常にできなくなることがあるバグを修正した。

    対象機種: RTX5000, RTX3500

  16. OSPFを使用しているマルチポイントトンネルのインターフェースで、ルーターの起動時にOSPFネイバーとの状態がExStart - Exchange間の遷移を繰り返し、経路の交換ができないことがあるバグを修正した。

    対象機種: RTX5000, RTX3500

  17. キープアライブに失敗しているトンネルインターフェースに対してtunnel enableコマンドあるいはno tunnel enableコマンドを実行したとき、YNOエージェント機能のキープアライブ失敗を示すアラームが正しく動作しないバグを修正した。

    対象機種: RTX5000, RTX3500

  18. YNOエージェント機能で、YNOマネージャーのコマンド実行機能によって「空行」、「半角スペース」または「コメント」のみで構成される行を含むコマンドを実行すると、当該行の実行結果がエラーと表示されるバグを修正した。

    対象機種: RTX5000, RTX3500

  19. YNOエージェント機能で以下のコマンドが実行できないバグを修正した。

    対象機種: RTX5000, RTX3500

  20. マルチポイントトンネル接続で、接続中にスポーク側のIPアドレスが変わった場合に、ハブ側で古いIPアドレスのトンネル情報を削除するときにスポークのトンネルアドレスへの経路が消え、通信ができなくなることがあるバグを修正した。

    対象機種: RTX5000, RTX3500

  21. IPsec接続で、ファストパスのときIPsecトンネルの送信オクテット数が14オクテット多くカウントされるバグを修正した。

    Rev.14.00.26以降で発生する。

    対象機種: RTX5000, RTX3500

  22. L2TP/IPsec接続で、PPインターフェースにバインドしたトンネルインターフェースをdisableにしたとき、L2TP/IPsecで通信ができてしまうバグを修正した。

    対象機種: RTX5000, RTX3500

  23. L2TP/IPsec接続で、送信元IPアドレスが同じ接続要求を同時に3つ以上受信した場合、接続を受けたトンネルで新規接続を受けることができなくなることがあるバグを修正した。

    対象機種: RTX5000, RTX3500

  24. L2TP/IPsec接続で、ノーマルパスのとき、受信オクテット数が4オクテット多くカウントされるバグを修正した。

    対象機種: RTX5000, RTX3500

  25. SNMP機能で、以下のインターフェースのMIB変数ifOperStatusの値が、常に2になっているバグを修正した。

    対象機種: RTX5000, RTX3500

  26. L2TP/IPsec接続で、QoSが設定されているインターフェースをカプセル化されたパケットが通るとき、ファストパス処理されるとパケットが破棄されるバグを修正した。

    対象機種: RTX5000, RTX3500

  27. IPIP、およびIPsecで通信を行ったとき、使用していないインターフェースのMIB変数ifInUcastPktsが不当にカウントアップされるバグを修正した。

    対象機種: RTX5000, RTX3500

  28. IPIPトンネルファストパス機能で、IPIPトンネル内にIPマスカレードが設定されているとき、以下のいずれかの条件を満たした場合、外側IPアドレスを内側IPアドレスとする新しいNATエントリができてしまうバグを修正した。

    対象機種: RTX5000, RTX3500

  29. マルチプレフィックス状態で、1つのプレフィックスの寿命が尽きたとき、IPIPトンネルがダウンしてしまうバグを修正した。

    対象機種: RTX5000, RTX3500

  30. RIPv1において、RIP広告の受信設定がテキスト型認証方式と認証キーの設定をしているとき、受け取ったRIP広告を破棄するバグを修正した。

    対象機種: RTX5000, RTX3500

  31. RIPv2において、RIP広告の受信設定が以下のとき、認証方式の種類に関わらず認証方式と認証キーの設定をしている送信側からのRIP広告を不正に受け取ってしまうバグを修正した。

    対象機種: RTX5000, RTX3500

  32. LAN2インターフェースをLAN分割したときに、SNMPでポート1のリンク速度を取得すると、正しくない値が取得されることがあるバグを修正した。

    対象機種: RTX5000, RTX3500

  33. 複数のLuaスクリプトで、HTTPクライアント機能(rt.httprequest関数)を実行すると、"Invalid URL."というエラーメッセージが表示され、Luaの実行に失敗することがあるバグを修正した。

    対象機種: RTX5000, RTX3500

  34. プロバイダーに接続してネットボランチDNSのホスト名を自動取得したとき、コンソールに不正なログが出力されることがあるバグを修正した。

    Rev.14.00.26以降で発生する。

    対象機種: RTX5000, RTX3500

  35. ルーターの時刻がずれることがあるバグを修正した。

    対象機種: RTX5000, RTX3500

  36. 大量のDNSクエリーパケットを受信すると、それ以降通信できなくなることがあるバグを修正した。

    対象機種: RTX5000, RTX3500

  37. IPv6 PPPoE接続で、ネットボランチDNSが自動更新されないバグを修正した。

    対象機種: RTX5000, RTX3500

  38. ネットボランチDNSのIPv6のホストアドレスが設定されている状態で、DHCPv6によりグローバルIPv6アドレスが割り当てられたとき、ネットボランチDNSが自動更新されないバグを修正した。

    対象機種: RTX5000, RTX3500

  39. VRRP機能で、トンネル数が1700以上設定されていると、起動したルーターが誤ってVRRPマスタールーターに切り替わってしまうことがあるバグを修正した。

    対象機種: RTX5000, RTX3500

  40. DHCPサーバー機能で、DHCP REQUESTメッセージのOptionにEndが入っていないとき、不正な値をOptionの値として取得してしまうことがあるバグを修正した。

    対象機種: RTX5000, RTX3500

  41. ポート分離機能が設定されているとき、タグVLANを設定してもエラーにならないバグを修正した。

    対象機種: RTX5000, RTX3500

  42. IPv6拡張ヘッダーのHop-by-Hopオプションの宛先オプションに不明なタイプがセットされているICMPv6 Echo Requstパケットを受信したとき、発信元へICMPv6 Echo Replyパケットが送信されないバグを修正した。

    対象機種: RTX5000, RTX3500

  43. IPv6フラグメントパケットの再構築後のペイロード長が65,535オクテットを超えるとき、ICMPv6 Parameter Problemパケットを送信しないバグを修正した。

    対象機種: RTX5000, RTX3500

  44. VLANが無効なときにclear status LAN/WAN1コマンドでPPインターフェースのMIBカウンターがリセットされてしまうバグを修正した。

    対象機種: RTX5000, RTX3500

  45. clear status ppコマンドで、L2TP/IPsecトンネルをバインドしているPPインターフェースのMIBカウンターをリセットできないバグを修正した。

    対象機種: RTX5000, RTX3500

  46. IPv6 PPPoE接続で、show status ppコマンド実行したとき、IPv4 PPPoE接続の情報が表示されるバグを修正した。

    対象機種: RTX5000, RTX3500

  47. setコマンドで、変数を最大文字数で設定したとき、no setコマンドで削除できないバグを修正した。

    対象機種: RTX5000, RTX3500

  48. embedded fileコマンドで-bオプションを付加して中身が空の設定をすると、show configに表示されないバグを修正した。

    対象機種: RTX5000, RTX3500

  49. show ipv6 connection detailコマンドでIPv4の情報が表示されるバグを修正した。

    Rev.14.00.26以降で発生する。

    対象機種: RTX5000, RTX3500

  50. show status bgp neighborコマンドでadvertised-routesを指定して隣接ルーターに広告している経路を表示するとき、強制広告している経路が正しく表示されないバグを修正した。

    対象機種: RTX5000, RTX3500

  51. no pp auth acceptコマンドを実行しても、PPP認証方式のMSCHAPおよびMSCHAP-V2で接続できてしまうバグを修正した。

    対象機種: RTX5000, RTX3500

  52. ipv6 pp mtuコマンドでPP1以外のMTU値を変更したとき、再起動するまで適用されないバグを修正した。

    対象機種: RTX5000, RTX3500

  53. show configコマンドの出力結果で、以下のコマンドの設定内容がフィルター番号順に出力されないことがあるバグを修正した。

    Rev.14.00.26以降で発生する。

    対象機種: RTX5000, RTX3500

  54. IPv6フィルターまたはIPv6動的フィルターで、そのフィルターに該当するプロトコルで3つ以上にフラグメントされたパケットを受信したときに発生する以下のバグを修正した。

    対象機種: RTX5000, RTX3500

  55. dns server selectコマンドで、typeを省略すると設定できないことがあるバグを修正した。

    対象機種: RTX5000, RTX3500

  56. dns notice orderコマンドで、以下のバグを修正した。

    対象機種: RTX5000, RTX3500

  57. 以下の操作でコンフィグを比較したとき、特定のコマンドが一致しているにもかかわらず差分として抽出されることがあるバグを修正した。

    対象機種: RTX5000, RTX3500

  58. コマンドのヘルプの誤記を修正した。

    対象機種: RTX5000, RTX3500


■更新履歴

May. 2020, Rev.14.00.29 リリース

以上