http://www.rtpro.yamaha.co.jp/RT/docs/relnote/Rev.10.01/relnote_10_01_42.html
Revision : 10.01.42
Release : Oct. 2012, ヤマハ株式会社

Rev.10.01.42リリースノート


RTX1200 Rev.10.01.38からの変更点


■機能追加

  1. モバイルインターネット機能で、以下のデータ通信端末に対応した。

    ※1: LTEには未対応

  2. IBGPに対応した。
    Unnumbered接続をしているインタフェースを経由するネイバーとは接続できない。

  3. QoSをIPv6に対応した。
    IPv6 over IPv6、IPv6 over IPv4、IPv4 over IPv6でトンネルQoSに対応した。

    ○クラス分けのためのフィルター設定

    [書式]
    queue class filter num class1 [/class2] [cos=cos] ip src_addr [dest_addr [protocol [src_port [dest_port]]]]
    queue class filter num class1 [/class2] [cos=cos] ipv6 src_addr [dest_addr [protocol [src_port [dest_port]]]] ★
    no queue class filter num [class1 ...]
    [設定値と初期値]
    • num
      • [設定値] : クラスフィルターの識別番号
      • [初期値] : -
    • class1
      • [設定値] :
        設定値 説明
        1..100
        (RTX3000)
        クラス
        1..16
        (上記以外)
        precedence 転送するパケットのTOSフィールドのprecedence(0..7)に応じてクラス(1..8)を分けて優先制御もしくはシェーピング、 Dynamic Traffic ControlやCBQによる帯域制御を行う(RTX3000、RTX1500、RTX1200、RTX1100、RTX810、SRT100のみ指定可能)
        dscp 転送するパケットのDSフィールドのDSCP値により定義されるPHBに応じてクラス(1-9)を分けて優先制御もしくは シェーピングやDynamic Traffic Controlによる帯域制御を行う(RTX3000、RTX1500、RTX1200のみ指定可能)
      • [初期値] : -
    • class2
      • [設定値] : 第2階層クラス(1..4)
      • [初期値] : -
         
    • cos
      • [設定値] :
        設定値 説明
        0..7 CoS値
        precedence 転送するパケットのTOSのprecedence(0..7)をToS-CoS変換としてCOS値に格納する
      • [初期値] : -
         
    • src_addr : IPパケットの始点IPアドレス
      • [設定値] :
        • A.B.C.D (A〜D: 0〜255もしくは*)
          • 上記表記でA〜Dを*とすると、該当する8ビット分についてはすべての値に対応する
        • * (すべてのIPアドレスに対応)
      • [初期値] : -
    • dest_addr : IPパケットの終点IPアドレス
      • [設定値] :
        • src_addrと同じ形式
        • 省略した場合は一個の * と同じ
      • [初期値] : -
    • protocol : フィルタリングするパケットの種類
      • [設定値] :
        • プロトコルを表す十進数
        • プロトコルを表すニーモニック
          icmp 1
          tcp 6
          udp 17
        • 上項目のカンマで区切った並び(5個以内)
        • * (すべてのプロトコル)
        • established
        • 省略時は * と同じ
      • [初期値] : -
    • src_port : UDP、TCP のソースポート番号
      • [設定値] :
        • ポート番号を表す十進数
        • ポート番号を表すニーモニック(一部)
          ニーモニック ポート番号
          ftp 20,21
          ftpdata 20
          telnet 23
          smtp 25
          domain 53
          gopher 70
          finger 79
          www 80
          pop3 110
          synrpc 111
          ident 113
          ntp 123
          nntp 119
          snmp 161
          syslog 514
          printer 515
          talk 517
          route 520
          uucp 540
        • 間に - をはさんだ2つの上項目、- を前につけた上項目、- を後ろにつけた上項目、これらは範囲を指定する。
        • 上項目のカンマで区切った並び(10個以内)
        • * (すべてのポート)
        • 省略時は * と同じ
      • [初期値] : -
    • dest_port : UDP、TCP のディスティネーションポート番号
      • [設定値] : src_portと同じ形式
      • [初期値] : -
    [説明]
    クラス分けのためのフィルターを設定する。

    class1にprecedenceを指定した場合、フィルターに合致したパケットは、そのパケットのIPヘッダのprecedence値に 応じたクラスに分けられる。RTX3000、RTX1500、RTX1200、RTX1100、RTX810、SRT100で指定可能である。

    class1にdscpを指定した場合、フィルターに合致したパケットは、そのパケットのIPヘッダのDSCP値により定義される PHBに応じたクラスに分けられる。RTX3000、RTX1500、RTX1200で指定可能である。

    cosを指定すると、フィルターに合致したパケットに付加されるIEEE802.1Qタグのuser_priorityフィールドには、 指定したCoS値が格納される。cosにprecedenceを指定した場合、そのパケットのIPヘッダのprecedence値に対応する値が user_priorityフィールドに格納される。cosパラメータは RTX3000、RTX1500、RTX1200、RTX1100、RTX810、RT107e で指定可能である。

    パケットフィルターに該当したパケットは、指定したクラスに分類される。このコマンドで設定したフィルターを使用するかどうか、 あるいはどのような順番で適用するかは、各インタフェースにおけるqueue interface class filter listコマンドで設定する。

    class1class2を「/」(スラッシュ)で連結して指定することができる。class2はRTX3000で指定可能。
    [ノート]
    RTX1500ではRev.8.03以降でdscpパラメータを指定することができる。
    RTX1200ではRev.10.01.29以降でdscpパラメータを指定することができる。

  4. データコネクト拠点間接続機能で、接続時に拠点間で設定された帯域に合わせてQoSの帯域設定を自動的に変更する機能を追加した。
    queue interface class propertyコマンドのbandwidthパラメーターにngnを設定できるようにした。

    ○クラスの属性の設定

    [書式]
    queue interface class property class bandwidth=bandwidth
    queue interface class property class type=type
    queue pp class property class bandwidth=bandwidth [parent=parent] [borrow=borrow] [maxburst=maxburst] [minburst=minburst] [packetsize=packetsize]
    no queueinterface class property class [...]
    no queue pp class property class [bandwidth=bandwidth ...]
    [設定値及び初期値]
    • interface
      • [設定値] : LANインタフェース名
    • class
      • [設定値] : クラス (1..16; RTX3000の場合は1..100)
    • bandwith
      • [設定値] :
        • クラスに割り当てる帯域(bit/s)
        • 数値の後ろに'k'、'M'をつけるとそれぞれkbit/s、Mbit/sとして扱われる。 また、数値の後ろに'%'をつけると、回線全体の帯域に対するパーセンテージとなる。
        • 'ngn'を設定した場合はデータコネクト拠点間接続の接続時に決めた帯域に設定される。 ... ★
    • parent
      • [設定値] : 親クラスの番号 (0..16)
      • [初期値] : 0
    • borrow
      • [設定値] : 帯域が足りなくなった場合に親クラスから帯域を借りるか否かの設定
        設定値 説明
        on 借りる
        off 借りない
      • [初期値] : on
    • maxburst
      • [設定値] : 連続送信できる最大バイト数 (1..10000)
      • [初期値] : 20
    • minburst
      • [設定値] : 安定送信中に連続送信できる最大バイト数 (1..10000)
      • [初期値] : 初期値:maxburst/10
    • packetsize
      • [設定値] : クラスで流れるパケットの平均パケット長 (1..10000)
      • [初期値] : 512
    • type
      • [設定値] :
        設定値 説明
        priority 優先制御クラスとして使用することを明示する
    [説明]
    指定したクラスの属性を設定する。
    [ノート]
    bandwidthパラメーターで各クラスに割り当てる帯域の合計は、回線全体の帯域を越えてはいけない。 回線全体の帯域は、speedコマンドで設定される。なお、cbqによる帯域制御を行う場合、 各クラスに割り当てる帯域は、親クラス以下の値でなければいけない。
    'ngn'を指定した場合は、データコネクト拠点間接続で接続時に決まる帯域に自動的に設定される。 複数のデータコネクト拠点間接続を利用する場合は、トンネルインタフェース毎にクラスを分ける必要がある。 また、tunnel ngn interfaceコマンドで使用するLANインタフェースを設定する必要がある。 ... ★

    queue interface typeコマンドでshapingが指定されている場合は、Dynamic Traffic Controlによる帯域制御を行うことが可能である。 Dynamic Traffic Controlを行うためには、 bandwidthパラメーターに「,」(コンマ)でつないだ2つの速度を指定することで、保証帯域と上限帯域を設定する。 記述順に関係なく、常に値の小さな方が保証帯域となる。なお、保証帯域の合計が回線全体の帯域を越えてはいけない。
    Dynamic Traffic ControlはRTX3000、RTX1500、RTX1200、RTX1100、RTX810、SRT100で利用可能である。

    parent/borrow/maxburst/minburst/packetsizeパラメーターはqueue interface typeコマンドでcbqが指定されている場合のみ有効である。 cbqにおいて、クラス番号0はルートクラスを表す。ルートクラスは仮想的なクラスで、常に100%の帯域を持ち、 デフォルトでは他のクラスの親クラスになっている。ルートクラスに直接パケットを割り振ることはできず、 その帯域は他のクラスに貸し出すためにだけ割り当てられている。 帯域が足りなくなった場合に、親クラスから帯域を借りてくる(borrow=on)と設定すると、このクラスの最大速度は親クラスの最大速度まで増えることができる。 通常は100%の帯域を持つルートクラスを親クラスとするので、クラスの帯域は回線速度一杯に広がることができる。 この場合、bandwidthの設定は、回線が混雑している場合に他のクラスとどの程度の割り合いで帯域を分けるかの目安として使われる。 帯域を借りてこない設定(borrow=off)だと、このクラスの最大速度はbandwidthの値になり、それ以上の帯域を使わなくなる。 特定のトラフィックの帯域を制限したい場合に有効である。

    typeパラメーターはqueue interface typeコマンドでshapingが指定されている場合のみ有効である。 インタフェースにおいて帯域制御による速度配分がされている場合でも、typeパラメーターにpriorityを指定することで、 そのクラスは優先制御クラスとなり、帯域制御クラスよりも優先してパケットの転送が行われる。 typeパラメーターにpriorityを指定したクラスが複数ある場合は、クラス番号が大きいほど優先順位が高くなる。
    typeパラメーターは RTX3000で指定可能である。

    このコマンドが設定されていないクラスには、常に100%の帯域が割り振られている。 そのため、帯域制御の設定をする場合には最低限でも対象としているクラスと、デフォルトクラスの2つに関してこのコマンドを設定しなくてはいけない。 デフォルトクラスの設定を忘れると、デフォルトクラスに100%の帯域が割り振られるため、 対象とするクラスは常にデフォルトクラスより狭い帯域を割り当てられることになる。
    SRT100ではqueue pp class propertyは指定できない。
    WANインタフェースはRev.10.01.32以降のRTX1200、Rev.10.00.60以降のSRT100、RTX810で指定可能。

  5. NGN網接続時のRADIUSアカウンティングに対応した。

    http://www.rtpro.yamaha.co.jp/RT/docs/ngn/ngn-radius-account/index.html

    外部仕様書をよくご確認のうえ、ご利用ください。

  6. データコネクトRADIUS認証機能を追加した。

    http://www.rtpro.yamaha.co.jp/RT/docs/ngn/ngn-radius-auth/index.html

    外部仕様書をよくご確認のうえ、ご利用ください。

  7. データコネクト拠点間接続機能で、接続に失敗した場合に発信先の相手番号を変更して接続を試みることができるようにした。

    ○NGN網を介したトンネルインタフェースで接続に失敗した場合に接続を試みる相手番号の設定

    [書式]
    tunnel ngn fallback remote_tel [remote_tel ...]
    no tunnel ngn fallback [remote_tel ...]
    [設定値及び初期値]
    • remote_tel
      • [設定値] : 相手電話番号
      • [初期値] : -
    [説明]
    NGN網を介したトンネルインタフェースで使用する相手番号は、ipsec ike remote nameコマンドやtunnel endpoint nameコマンドで設定した番号に対して発信するが、これが何らかの原因で接続できなかった場合に、設定された番号に対して発信する。
    設定は最大7個まで可能で、接続に失敗すると設定された順番に次の番号を用いて接続を試みる。

  8. SSHクライアント機能および、SCPに対応した。

    http://www.rtpro.yamaha.co.jp/RT/docs/ssh/index.html
    http://www.rtpro.yamaha.co.jp/RT/docs/scp/index.html

    外部仕様書をよくご確認のうえ、ご利用ください。

  9. IPv6プレフィックスに変化があったときにSYSLOGに記録するコマンドを追加した。

    ○IPv6プレフィックスに変化があったときにSYSLOGに記録するか否かの設定

    [書式]
    ipv6 interface prefix change log log
    ipv6 pp prefix change log log
    ipv6 tunnel prefix change log log
    no ipv6 interface prefix change log [log]
    no ipv6 pp prefix change log [log]
    no ipv6 tunnel prefix change log [log]
    [設定値及び初期値]
    • interface
      • [設定値] : LANインタフェース名
      • [初期値] : -
    • log
      • [設定値] :
        設定値 説明
        on IPv6プレフィックスの変化をSYSLOGに記録する
        off IPv6プレフィックスの変化をSYSLOGに記録しない
      • [初期値] : off
    [説明]
    IPv6プレフィックスに変化があったときにそれをSYSLOGに記録するか否かを設定する。
    ログはINFOレベルのSYSLOGで記録される。
    同じプレフィックスに対するアドレスを複数設定した場合、複数回同じログが表示される。
  10. IPsecトンネルでカプセル化したパケットをファストパスで送信する場合に、ESPパケットのDFビットに従ってフラグメントして送信するか否かを設定するコマンドを追加した。

    ○IPsecトンネルの外側のIPv4パケットに対するフラグメントの設定

    [書式]
    ipsec tunnel fastpath-fragment-function follow df-bit sw
    no ipsec tunnel fastpath-fragment-function follow df-bit [sw]
    [設定値及び初期値]
    • sw
      • [設定値] :
        設定値 説明
        on ESPパケットをフラグメントする必要がある場合にESPパケットのDFビットに従ってフラグメントするか否かを決定する
        off ESPパケットをフラグメントする必要がある場合にESPパケットのDFビットに関係なくフラグメントする
      • [初期値] : off
    [説明]
    ESPパケットをフラグメントする必要がある場合に、DFビットに従ってフラグメントするか否かを設定する。ipsec tunnel outer df-bitコマンドによってDFビットがセットされたESPパケットであっても本コマンドで off が設定されている場合はフラグメントされる。
    本コマンドは、トンネルインタフェースに対して設定し、ファストパスで処理されるESPパケットのみを対象とする。
  11. GUIに[スイッチ制御(スイッチの指定方法の変更)]を追加した。
    [スイッチ制御(スイッチの管理トップページ)]でルーターの詳細表示画像をクリックしたときに表示される[スイッチ制御(スイッチの管理情報)]からアクセスでき、スイッチに適用されている設定の指定方法を変更できる。

■仕様変更

  1. スイッチ管理台数の上限を32とした。
    一部機能には、上限台数に別の制限がかかる。

    http://www.rtpro.yamaha.co.jp/RT/docs/swctl/index.html

    外部仕様書をよくご確認のうえ、ご利用ください。

  2. ポート分離機能とスイッチ制御機能を併用できるようにした。

  3. ノーマルパスで処理する通信のセッション数が多いときの性能を改善した。

  4. DHCPv6-PDプロキシ機能で、取得したプレフィックスを基に複数のプレフィックスを動的に生成した場合、インタフェース毎に異なるプレフィックスを配布できるようにした。
    なお、DHCPv6-PDで取得したプレフィックス長が、配布するプレフィックス長より短い場合のみ上記動作となる。

  5. BGPでLocal Preferenceを指定できるようにした。

    ○BGPに導入する経路に適用するフィルターの設定

    [書式]
    bgp import filter filter_num [reject] kind ip_address/mask ... [parameter ...]
    no bgp import filter filter_num [[reject] kind ip_address/mask ... [parameter ...]]
    [設定値および初期値]
    • filter_num
      • [設定値] : フィルター番号 (1..2147483647)
      • [初期値] : -
    • kind
      • [設定値] :
        設定値 説明
        include 指定したネットワークに含まれる経路
        (ネットワークアドレス自身を含む)
        refines 指定したネットワークに含まれる経路
        (ネットワークアドレス自身を含まない)
        equal 指定したネットワークに一致する経路
      • [初期値] : -
    • ip_address/mask
      • [設定値] :
        設定値 説明
        A.B.C.D/M A〜D: 0〜255、M: ネットマスクを表す10進数
        all すべてのネットワーク
      • [初期値] : -
    • parameter : TYPE=VALUEの組
      • [設定値] :
        TYPE VALUE 説明
        metric 1..16777215 MED(Multi-Exit Discriminator)で通知するメトリック値
        (指定しないときはMEDを送信しない)
        preference 0..255 Local Preferenceで通知する優先度
      • [初期値] :
        • metric=1
        • preference=100
    [説明]
    BGPに導入する経路に適用するフィルターを定義する。このコマンドで定義したフィルターは、 bgp importコマンドのfilter節で指定されてはじめて効果を持つ。
    ip_address/maskでは、ネットワークアドレスを設定する。 複数の設定があるときには、プレフィックスが最も長く一致する設定が採用される。
    kindの前にrejectキーワードを置くと、その経路が拒否される。

  6. IPsec認証方式のXAUTH認証、EAP-MD5認証で使用するユーザー数、ユーザーグループ数を1000に変更した。

    ○XAUTH認証、EAP-MD5認証に使用するユーザーIDの設定

    [書式]
    auth user userid username passsword
    no auth user userid [username ...]
    [設定値及び初期値]
    • userid
      • [設定値] : ユーザー識別番号 (1..1000) ★
      • [初期値] : -
    • username
      • [設定値] : ユーザー名
      • [初期値] : -
    • password
      • [設定値] : パスワード
      • [初期値] : -
    [説明]
    IKEv1のXAUTH認証、またはIKEv2のEAP-MD5認証に使用するユーザーIDを設定する。

    ○XAUTH認証、EAP-MD5認証に使用するユーザーIDの属性の設定

    [書式]
    auth user attribute userid attribute=value [attribute=value ...]
    no auth user attribute userid [attribute=value ...]
    [設定値及び初期値]
    • userid
      • [設定値] : ユーザー識別番号 (1..1000) ★
      • [初期値] : -
    • attribute=value
      • [設定値] : ユーザー属性
      • [初期値] : xauth=off
    [説明]
    IKEv1のXAUTH認証、またはIKEv2のEAP-MD5認証に使用するユーザーIDの属性を設定する。

    ○XAUTH認証、EAP-MD5認証に使用するユーザーグループの設定

    [書式]
    auth user group groupid userid [userid ...]
    no auth user group groupid [userid ...]
    [設定値及び初期値]
    • groupid
      • [設定値] : ユーザーグループ識別番号 (1..1000) ★
      • [初期値] : -
    • userid
      • [設定値] : ユーザー識別番号もしくはユーザー識別番号の範囲
      • [初期値] : -
    [説明]
    IKEv1のXAUTH認証、またはIKEv2のEAP-MD5認証に使用するユーザーグループを設定する。

    ○XAUTH認証、EAP-MD5認証に使用するユーザーグループの属性の設定

    [書式]
    auth user group attribute groupid attribute=value [attribute=value ...]
    no auth user group attribute groupid [attribute=value ...]
    [設定値及び初期値]
    • groupid
      • [設定値] : ユーザーグループ識別番号 (1..1000) ★
      • [初期値] : -
    • attribute=value
      • [設定値] : ユーザーグループ属性
      • [初期値] : xauth=off
    [説明]
    IKEv1のXAUTH認証、またはIKEv2のEAP-MD5認証に使用するユーザーグループの属性を設定する。

    ○XAUTHによるユーザー認証の設定

    [書式]
    ipsec ike xauth request gateway_id auth [group_id]
    no ipsec ike xauth request gateway_id [auth ...]
    [設定値及び初期値]
    • gateway_id
      • [設定値] : セキュリティ・ゲートウェイの識別子
      • [初期値] : -
    • auth
      • [設定値] :
        設定値 説明
        on 要求する
        off 要求しない
      • [初期値] : off
    • group_id
      • [設定値] : 認証に使用するユーザーグループの識別番号 (1..1000) ★
      • [初期値] : -
    [説明]
    IPsecの認証を行う際、Phase1終了後にXAUTHによるユーザー認証をクライアントに要求するか否かを設定する。
    group_idを指定した場合には、該当のユーザーグループに含まれるユーザーを認証の対象とする。
    group_idの指定がない場合や、指定したユーザーグループに含まれるユーザー情報では認証できなかった場合、RADIUSサーバーの設定があればRADIUSサーバーを用いた認証を追加で試みる。

    ○EAP-MD5によるユーザー認証の設定

    [書式]
    ipsec ike eap request gateway_id sw group_id
    no ipsec ike eap request gateway_id [sw ...]
    [設定値及び初期値]
    • gateway_id
      • [設定値] : セキュリティ・ゲートウェイの識別子
      • [初期値] : -
    • sw
      • [設定値] :
        設定値 説明
        on 要求する
        off 要求しない
      • [初期値] : off
    • group_id
      • [設定値] : 認証に使用するユーザーグループの識別番号 (1..1000) ★
      • [初期値] : -
    [説明]
    IKEv2で、EAP-MD5認証をクライアントに要求するか否かを設定する。group_idを指定した場合には、該当のユーザーグループに含まれるユーザーを認証の対象とする。
    本コマンドによる設定はルーターが応答側として動作するときにのみ有効であり、始動側のセキュリティ・ゲートウェイから送信されたIKE AUTH交換にAUTHペイロードが含まれない場合にEAP-MD5によるユーザー認証を行う。
  7. Stratum 0のNTPサーバーの時刻情報を受け入れるか否かを設定するコマンドを追加した。
    これまではStratum 0のNTPサーバーの時刻情報は常に受け入れていたが、本仕様変更により、このコマンドが設定されていないときは受け入れないようにした。

    ○Stratum 0のNTPサーバーの時刻情報を受け入れるか否かを設定

    [書式]
    ntp backward-compatibility comp
    no ntp backward-compatibility [comp]
    [設定値及び初期値]
    • comp
      • [設定値] :
        設定値 説明
        accept-stratum-0 Stratum 0のNTPサーバーの時刻情報を受け入れる
      • [初期値] : -
    [説明]
    Stratum 0のNTPサーバーの時刻情報を受け入れる。
    [ノート]
    信頼できる時刻情報源に直接あるいは間接に同期しているNTPサーバーは、Stratum 0にはならない。
  8. 静的NATエントリの設定で、ネットマスクによる範囲指定ができるようにした。

    ○静的NATエントリの設定

    [書式]
    nat descriptor static nat_descriptor id outer_ip=inner_ip [count]
    nat descriptor static nat_descriptor id outer_ip=inner_ip/netmask
    no nat descriptor static nat_descriptor id [outer_ip=inner_ip [count]]
    [設定値及び初期値]
    • nat_descriptor
      • [設定値] : NATディスクリプタ番号 (1..2147483647)
      • [初期値] : -
    • id
      • [設定値] : 静的NATエントリの識別情報 (1..2147483647)
      • [初期値] : -
    • outer_ip
      • [設定値] : 外側IPアドレス (1個)
      • [初期値] : -
    • inner_ip
      • [設定値] : 内側IPアドレス (1個)
      • [初期値] : -
    • count
      • [設定値] :
        • 連続設定する個数
        • 省略時は1
      • [初期値] : -
    • netmask ★
      • [設定値] :
        • xxx.xxx.xxx.xxx(xxxは十進数)
        • 0xに続く十六進数
        • マスクビット数 (16...32)
      • [初期値] : -
    [説明]
    NAT変換で固定割り付けするIPアドレスの組み合わせを指定する。個数を同時に指定すると指定されたアドレスを始点とした範囲指定とする。
    [ノート]
    外側アドレスがNAT処理対象として設定されているアドレスである必要は無い。静的NATのみを使用する場合には、nat descriptor address outerコマンドとnat descriptor address innerコマンドの設定に注意する必要がある。初期値がそれぞれipcpとautoであるので、例えば何らかのIPアドレスをダミーで設定しておくことで動的動作しないようにする。
  9. ARP要求に対するARP応答がないときのARP要求再送回数を設定できるようにした。

    ○ARPエントリの寿命の設定

    [書式]
    ip arp timer timer [retry]
    no ip arp timer [timer [retry]]
    [設定値及び初期値]
    • timer
      • [設定値] : ARPエントリの寿命秒数 (30..32767)
      • [初期値] : 1200
    • retry
      • [設定値] : ARPリクエスト再送回数 (4..100)
      • [初期値] : 4
    [説明]
    ARPエントリの寿命を設定する。ARP手順で得られたIPアドレスとMACアドレスの組はARPエントリとして記憶されるが、このコマンドで設定した時間だけ経過するとエントリは消される。ただし Rev.8.02系以降でかつファストパス実装機種では、エントリが消される前に再度ARP手順が実行され、そのARPに応答が無い場合にエントリは消される。
    retryパラメーターでARPリクエストの再送回数を設定できる。ARPリクエストの再送間隔は初回は2秒、その後は1秒である。
    retryパラメーターについては、通常は初期値から変更する必要はない。
  10. データコネクト拠点間接続機能で、show status tunnelコマンドにより、通信中の帯域を表示するようにした。

  11. CPUの内部キャッシュエラーから自動的に復旧するようにした。

  12. 以下のデータ通信端末を使用するとき、show status usbhostコマンドで電話番号が表示されるようにした。

  13. Luaスクリプト機能で、以下の機能を追加した。

    http://www.rtpro.yamaha.co.jp/RT/docs/lua/index.html

    外部仕様書をよくご確認のうえ、ご利用ください。

  14. show techinfoコマンドの内容に以下のコマンドを追加した。

■バグ修正

  1. SYSLOGに同じメッセージが大量に出力されるときにリブートすることがあるバグを修正した。

  2. QoSのDynamic Class Control機能により帯域を制御されたときに、その対象となるホストからWebアクセスを行うと、その後リブートすることがあるバグを修正した。
    Webアクセスによる制御通知をoffに設定している場合には発生しない。

  3. Dynamic Class Control機能が設定されている状態で、通信中にQoS関連の設定を変更するとリブートすることがあるバグを修正した。

    Rev.10.01.24以降で発生する。

  4. 大量の経路が設定または導入されていて、かつ、statistics routeコマンドをonに設定しているとき、トラフィックなどによる高負荷状態が続くとリブートすることがあるバグを修正した。

  5. モバイルインターネット機能で、USBポートの過電流を検知するとルーターがリブートすることがあるバグを修正した。

  6. 複数のPPで同一USBポートをバインドし、常時接続を有効にするとルーターがリブートすることがあるバグを修正した。

  7. PPTPの不正なパケットを受信するとリブートすることがあるバグを修正した。

  8. PPTPおよびL2TP/IPsecで、PP anonymousでリモートアクセスVPN接続を受ける場合に、以下の条件に合致するとリブートすることがあるバグを修正した。

  9. L2TP/IPsec接続が確立している場合に、L2TP/IPsec接続が確立しているトンネルインタフェースをバインドしているPPインタフェースに対して以下の条件を満たすパケットを送信しようとするとリブートするバグを修正した。

    Rev.10.01.36以降で発生する。

  10. IKEv2の不正なパケットを受信するとリブートすることがあるバグを修正した。

  11. 以下の機能においてRADIUS認証を使用する場合、RADIUSサーバーからのレスポンス待ちタイマーがタイムアウトした直後にレスポンスパケットを受信すると、リブートすることがあるバグを修正した。

    Rev.10.01.36以降で発生する。

  12. 外部データベース参照型URLフィルター機能で、ネットスター株式会社のサイトアンパイア2.0を使用する場合、一部のソフトウェアによるhttpアクセスによりリブートすることがあるバグを修正した。

    Rev.10.01.36以降で発生する。

  13. ルーターに対するSNMPの通信が30秒より長い間隔毎に行われると稀にリブートすることがあるバグを修正した。

  14. SFTP接続で、接続してから数分後にリブートすることがあるバグを修正した。

  15. ipv6 interface address dhcpコマンドとipv6 interface dhcp serviceコマンドを記述した設定ファイルをTFTPでルーターに書き込むとハングアップし、その後リブートすることがあるバグを修正した。

  16. statisticsコマンドでswパラメーターを入力せずに設定しようとするとリブートするバグを修正した。

  17. BGPで大量の接続要求を一度に受けるとリブートすることがあるバグを修正した。

  18. 通信負荷の高い状態が長時間継続すると、ごく稀にルーターがハングアップすることがあるバグを修正した。

  19. IPIPトンネルにトンネルバックアップが設定してある場合、no tunnel encapsulation ipipコマンドで設定を削除するとハングアップするバグを修正した。

  20. ルーターがRADIUSサーバーから受信したAccess-AcceptにFilter-Id属性またはTunnel-Password属性が2つ以上含まれているとメモリリークするバグを修正した。

  21. 特定の端末からTELNETでアクセスがあったときに、メモリリークすることがあるバグを修正した。

  22. IPv6に関する複数のSYSLOGが同じタイミングで出力されると、メモリリークすることがあるバグを修正した。

  23. queue class filterコマンドを上書きした場合および、no queue class filterコマンドで設定を削除した場合に、メモリリークするバグを修正した。

  24. ppp ccp typeコマンドでパケット圧縮タイプとしてnone以外を指定し、PPTP接続またはL2TP/IPsec接続すると、メモリの不正解放や不正アクセスをする可能性を排除した。

  25. DHCPv6サーバー機能で、ルーター配下に端末を接続するときInformation-Requestの要求オプションリストにDNSサーバーアドレスがあるのにDNSサーバーアドレスを通知できないことがあるバグを修正した。

  26. DNSサーバー機能で、PPインタフェースで取得しているDNSサーバーがIPv6アドレスのサーバーのみのとき、そのPPインタフェースがdns server selectコマンドにrestrictオプションなしで設定されていると名前解決できないバグを修正した。

  27. RAを送信するとき、パケットの送信元IPv6アドレスとして不正なアドレスが選択されることがあるバグを修正した。

  28. IPv6マルチキャストパケットが以下の条件でファストパス処理されないバグを修正した。

  29. RIPngで取得した経路がリンクダウン時に消えないバグを修正した。

  30. 経路指定があるRIPリクエストを受信した場合、コンソールに"free[xxx:yy]: illegal address〜" というエラーログが出力されるバグを修正した。
    ヤマハルーターではこのようなリクエストを送信することはないため、ヤマハルーター間でRIPによる経路交換を行う場合は発生しない。

  31. IPv6 PPPoE接続がキープアライブでダウン後、接続が復旧してもSTATUS LEDが消えないバグを修正した。

  32. モバイルインターネット機能で、電波受信レベルが取得できないことがあるバグを修正した。

  33. モバイルインターネット機能で、過電流検知とデータ通信端末の再アタッチを繰り返してしまうことがあるバグを修正した。

  34. モバイルインターネット機能のWANインタフェースで、網への発信が失敗した場合でも、連続して発信要求を実行できてしまうバグを修正した。

  35. モバイルインターネット機能のWANインタフェースで、接続開始時の電波受信レベルが圏外の場合でも発呼動作が行われてしまうバグを修正した。

  36. モバイルインターネット機能で、show status usbhost modemコマンドで表示される受信データ長が、実際の受信データ長よりも大きくなってしまうことがあるバグを修正した。

  37. モバイルインターネット機能で、データ通信端末を交換し、show status usbhostコマンドを実行したとき、交換前の端末の電話番号が表示されることがあるバグを修正した。

  38. モバイルインターネット機能で、特定のサイズのパケットの通信ができないバグを修正した。

  39. モバイルインターネット機能で、docomo L-02Cを使用しているとき、以下のバグを修正した。

  40. anonymousインタフェースにモバイルインターネット機能に関するコマンドが設定できてしまうバグを修正した。

  41. 外部データベース参照型URLフィルター機能で、ネットスター株式会社のデータベースを使用し、ライセンスが無効な場合に、コンソールからデータベース情報の更新やGUIからカテゴリチェックのセットアップを行った際に、不正なエラーメッセージが表示されるバグを修正した。

  42. IPv4 over IPv6 IPsecトンネルで、ip tunnel mtuコマンドの設定値よりも短いパケットがファストパス処理の対象にならないことがあるバグを修正した。

    また、IPv6 over IPv4 IPsecトンネルで、MTUは1280固定のはずがip tunnel mtuコマンドで設定された値で動作しているバグを修正した。

  43. IPsecで、トンネルインタフェースから送信されるパケットの発生に伴って始動するトンネル設定が21個以上ある場合に、一斉に各トンネルインタフェースへパケットが送信されると一部のトンネルインタフェースでIPsecが始動しないことがあるバグを修正した。

  44. L2TP/IPsecで、L2TPキープアライブパケットが再送される場合に不正なシーケンス番号が使用されるバグを修正した。
    本バグによって、L2TPキープアライブパケットがロスした場合に誤ってトンネルダウンを検知することがあった。

  45. L2TP/IPsecで、IPsecフェーズ1で再送された第1メッセージを受信すると切断処理が行われてしまうバグを修正した。

  46. L2TP/IPsecで、show status l2tpコマンドの出力結果に同じセッション番号のセッション情報が2つ表示されることがあるバグを修正した。

  47. L2TP/IPsecで、以下の条件に該当する設定がされていると接続を受け付けられないことがあるバグを修正した。

  48. NATトラバーサルが適用されたL2TP/IPsec接続で、ISAKMP SAのリキーに失敗したり、不正なトンネルインタフェースで新しいISAKMP SAが生成されることがあるバグを修正した。

  49. データコネクト拠点間接続のIPsecトンネルで、ipsec ike remote nameコマンドを一旦設定してから削除し、connect tunnelコマンドを実行したときの以下のバグを修正した。

    ※2: Rev.10.01.36以降で発生する。

  50. PPPならびにIPsec XAUTHの認証やアカウンティングでRADIUSを使用する場合、Access-Request、Accounting-Requestの再送処理中に再接続を行うと、不正なパケットが送信されたりパケットの送信間隔が設定値よりも短くなったりするバグを修正した。

  51. IPsec XAUTH認証機能で、事前共有鍵の取得にRADIUS認証を使用している場合、ルーターが受信したAccess-AcceptにFilter-Id属性が含まれているとき、設定が正しくてもトンネルが確立しないバグを修正した。

    Rev.10.01.36以降で発生する。

  52. RADIUSを使用したログインユーザーの管理機能で、正しいユーザー名とパスワードが入力されても、ルーターが受信するAccess-AcceptにFilter-Id属性が含まれているとログインに失敗するバグを修正した。

  53. snmp local addressコマンドが設定されていないとき、SNMPのリクエストに対するレスポンスの始点IPアドレスとして、リクエストを受信したインタフェース以外のIPアドレスが指定されていることがあるバグを修正した。

    Rev.10.01.24以降で発生する。

  54. PP anonymous接続のときに、snmp trap enable snmpコマンドまたはsnmp trap send linkdownコマンドの設定に関わらず、linkUpトラップやlinkDownトラップが送信されるバグを修正した。

  55. SFTPサーバー機能で、切断後すぐに再接続すると稀に接続できないことがあるバグを修正した。

  56. SFTP接続で、INFOレベルのSYSLOGに表示される以下のログにおいて、ユーザー名が正しく表示されないことがあるバグを修正した。

  57. 保存されているコンフィグが複数ある場合に、保存されていないコンフィグを選択して起動すると、TELNET等でアクセスしたとき、show status userコマンドの時間表示が不正になるバグを修正した。

  58. DNSキャッシュがある状態でshow dns cacheコマンドを実行すると、それ以降のshow configコマンドの実行結果やログで、小文字のキーワードの一部が大文字で表示されるバグを修正した。

  59. show configコマンドの実行と、フィルターのログが表示されるパケットの通過が同時に発生すると、show configコマンドの実行結果またはログで、フィルターのポート番号の表示が不正になることがあるバグを修正した。

  60. cooperation bandwidth-measuring remoteコマンドのapplyオプションをonに設定した状態で帯域計測機能を実行しても、計測結果がLANインタフェースの速度設定に反映されないことがあるバグを修正した。

  61. 以下のコマンドがWANインタフェースに対応していないバグを修正した。

  62. security classコマンドで、telnetオプションをonに設定した後、telnetオプションを省略したコマンドを設定すると、telnetオプションが初期値であるoffに戻らずonのままの動作になるバグを修正した。

  63. ipv6 rip preferenceコマンドで10000よりも大きな値を設定しても、RIPngによる経路よりも静的経路が優先されるバグを修正した。

  64. DHCPv6クライアント機能で、DHCPv6サーバーから取得したIPv6アドレスのlifetimeが更新されないバグを修正した。

  65. ipv6 interface address autoコマンドで、生成したアドレスの状態がinvalidになる前にコマンドを削除すると経路が残ってしまうバグを修正した。

  66. no ipv6 interface address autoコマンドを実行すると、他のipv6 interface addressコマンドで生成したアドレスも削除されてしまうバグを修正した。

  67. ipv6 interface dhcp serviceコマンドで、irオプションの後に不要な文字を付加してもエラーにならないバグを修正した。

  68. ipv6 interface prefixコマンドで、"auto"がTAB補完されてしまうバグを修正した。

  69. dhcp scope optionコマンドで、設定値が4オクテット整数型のオプションを設定するとき、範囲外の値が設定できてしまうバグを修正した。

  70. queue class filterコマンドでmappingパラメーターとcosパラメーターを同時に設定できないバグを修正した。

  71. clear status ppコマンドで、モバイルインターネット機能のカウンター情報がクリアされないバグを修正した。

  72. clear status tunnelコマンドで、TUNNELインタフェースのIPv6のパケット数がクリアされないバグを修正した。

  73. clear statusコマンドで、不正なパラメーターを入力してもエラーにならないバグを修正した。

  74. connect wan1コマンドで、不要なパラメーターを入力してもエラーにならないバグを修正した。

  75. bgp import filterコマンドおよびbgp export filterコマンドで、preferenceパラメーターについて何も値を設定せずにコマンド入力をすると、0が設定されてしまうバグを修正した。

  76. syslog execute commandコマンドをoffからonへ変更したときに、そのコマンドがログに正しく表示されないバグを修正した。

    Rev.10.01.36以降で発生する。

  77. ipsec ike xauth mynameコマンドで、名前やパスワードにダブルクォーテーションで囲んで半角スペースや「'」「"」「#」「\」「|」「?」を使ったとき、show configコマンドの出力結果がダブルクォーテーション無しで表示されたり、再起動後に設定が消えてしまうバグを修正した。

  78. auth userコマンドで、ユーザー名が重複したとき、不適切なエラーメッセージが表示されるバグを修正した。

  79. ip routeコマンドでゲートウェイにdhcpを指定するとき、不正なLANインタフェース名を入力すると、不適切なエラーメッセージが表示されるバグを修正した。

  80. PP1、TUNNEL1インタフェース以外のPP、TUNNELインタフェースに対して、no ipv6 pp dhcp serviceコマンドまたはno ipv6 tunnel dhcp serviceコマンドを設定した後、show status ipv6 dhcpコマンドを実行すると、削除したはずのインタフェースの情報が表示されてしまうバグを修正した。

  81. show account ngn dataコマンドの実行結果としてヘッダが表示されないバグを修正した。

  82. show commandコマンドで不要なコマンドの説明が表示されるバグを修正した。

    Rev.10.01.36以降で発生する。

  83. 以下のコマンドで半角スペースや「'」「#」を含むパスやファイル名などを指定した場合、設定が正しく保存されなかったり、正しく表示されないバグを修正した。

  84. 以下のコマンドのコマンドヘルプの誤記を修正した。

  85. GUIのウィザードで、VPNを使用する設定にした後、同じ画面でVPNを使用しない設定に変更したとき、以下の動作となることがあるバグを修正した。

  86. GUIのウィザードまたは、[インターフェース]からプロバイダの設定の追加、変更を行うとき、設定名にマルチバイト文字を使用すると半角32文字よりも長い文字列が設定できるバグを修正した。

  87. GUIのウィザードの一部で、不正な入力でページ遷移した際に表示されるエラー画面でHTML文法エラーやjavascriptエラーが発生するバグを修正した。

  88. GUIのウィザードの一部で、ヘルプページへのリンクが不適切であるバグを修正した。

  89. GUIで、複数のプロバイダ設定を行っているとき、1つ目のプロバイダ設定で以下を設定した場合、フィルター型ルーティング用のフィルターが設定されないバグを修正した。

  90. GUIの[セキュリティ機能]-[セキュリティ診断]で、ワンクリック診断およびカスタム診断がWANインタフェースに対応していないバグを修正した。

  91. GUIのDHCP認証機能で、IPアドレスを予約している端末をすべて削除したとき、未登録端末の取り扱いポリシーが「IPアドレスを割り当てない」に設定されていると、その後、すべての端末がDHCPからIPアドレスを付与されなくなるバグを修正した。

    修正後は、IPアドレスを予約している端末をすべて削除すると、未登録端末の取り扱いポリシーが「予約されているIPアドレス以外のIPアドレスを割り当てる」に変更され、すべての端末がDHCPからIPアドレスを付与されるようになる。

  92. GUIの[IPsec]-[XAUTHのユーザーの設定]で、既存ユーザーの登録、削除、変更をできないことがあるバグを修正した。

    Rev.10.01.32以降で発生する。

  93. GUIの[IPsecの設定・状態表示]-[XAUTHのユーザーの設定]からユーザーの設定をするとき、ユーザーの名前に半角スペースや「'」「"」「#」「\」を含んだ文字列を指定しても正しく設定されないバグを修正した。

  94. GUIの以下のページで、「&」などのHTMLとして文字参照される文字列がコマンドとして設定されていたり、外部メモリ内のファイル名に使用されていると、正しく表示できなかったり、意図した設定にならないバグを修正した。

  95. GUIの以下のページで、半角スペースをテキストボックスに入力したり、外部メモリ内のファイル名に半角スペースが使用されていると、正しく表示されないことがあるバグを修正した。

  96. GUIの以下のページで、「'」を含むファイル名のファイルを選択できないバグを修正した。

  97. GUIの以下のページで、実際の外部メモリの内容と異なる内容が表示されることがあるバグを修正した。

  98. GUIの[DHCP認証]-[DHCPの基本設定]の誤記を修正した。

  99. GUIの[アクセス管理]のヘルプページの誤記を修正した。

■更新履歴

Oct. 2012, Rev.10.01.42 リリース


以上