http://www.rtpro.yamaha.co.jp/RT/docs/relnote/Rev.10.01/relnote_10_01_24.html Revision : 10.01.24 Release : Nov. 2010, ヤマハ株式会社 Rev.10.01.24リリースノート ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ RTX1200 Rev.10.01.22からの変更点 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■機能追加 [1] NTT東日本/西日本のデータコネクトサービスを利用したリモートセットアップ機 能を追加した。 http://www.rtpro.yamaha.co.jp/RT/docs/ngn/ngn_remote_setup.html 外部仕様書をよくご確認のうえ、ご利用ください。 [2] SNMPv2c、SNMPv3に対応した。 http://www.rtpro.yamaha.co.jp/RT/docs/snmp/index.html 外部仕様書をよくご確認のうえ、ご利用ください。 [3] モバイルインターネット機能で、以下のデータ通信端末に対応した。 - SoftBank C02LC また、以下のデータ通信端末の動作を確認した。 - SoftBank C02SW [4] Luaスクリプト機能で、以下の追加をした。 ・ ハードウェアライブラリ関数を追加した。 ・HTTPクライアント機能(rt.httprequest関数)を追加した。 ・正規表現オブジェクトを生成する関数、string.regexp()を新設した。また、正 規表現構文糖衣により、string.regexp()を呼び出せるようにした。 ・以下の関数で、パターンとして正規表現オブジェクトを利用できるようにした。 string.find, string.match, string.gmatch, string.gsub, string.split, rt.syslogwatch ・文字列をパターンで分割する関数、string.split()を新設した。 ・引数列あるいは配列の要素を巡回する関数、each()を新設した。 ・バージョンを1.03とした。 ■仕様変更 [1] 外部データベース参照型URLフィルター機能のトレンドマイクロ社対応で、処理が集 中したときの性能を改善した。 [2] 外部データベース参照型URLフィルター機能のトレンドマイクロ社対応で認証エラー によってHTTPリクエストが遮断された際に、生成されるブロック画面の表示内容を変 更した。 [3] IKEにおけるDH共有鍵の計算にかかる時間を短縮した。 これにより、IKE鍵交換時のルーターにかかる負荷が軽減される。 [4] DOWNLOADボタンにより電波受信レベルの定期取得を実行する機能で、以下の変更をし た。 - DOWNLOADボタンを1秒以上押すと、LED表示および定期取得を停止する。 - LAN1からLAN3のいずれかをリセットすると、リセット中は表示が中止されリセッ ト完了後から表示が再開される。 - operation button function downloadコマンドを変更すると、LED表示および定 期取得を停止する。 [5] DOWNLOADボタンの操作に関するSYSLOGを追加した。 - operation http revision-up permit offの状態でDOWNLOADボタンによるリビジョ ンアップを実行したときにINFOレベルのSYSLOGを出力するようにした。 - operation execute batch permit offの状態でDOWNLOADボタンによるバッチファ イルの実行をしたときにINFOレベルのSYSLOGを出力するようにした。 - mobile signal-strength offの状態でDOWNLOADボタンによる電波レベルの表示機 能を実行したときにINFOレベルのSYSLOGを出力するようにした。 - operation external-memory download permit offの状態でDOWNLOADボタンとUSB ボタン同時押しによる設定ファイル、ファームウェアファイルのコピーを実行し たときにINFOレベルのSYSLOGを出力するようにした。 - lua use off の状態でDOWNLOADボタンによるLuaスクリプトの実行をしたときに INFOレベルのSYSLOGを出力するようにした。 - external-memory config filename off, external-memory exec filename off の 状態でDOWNLOADボタンとUSBボタン同時押しによる設定ファイル、ファームウェア ファイルのコピーを実行したときにINFOレベルのSYSLOGを出力するようにした。 [6] 外部メモリの自動検索機能において、Windowsで管理される隠しシステムフォルダを検 索対象外となるように修正した。 [7] モバイルインターネット機能で電波受信レベルを取得したときのSYSLOGに以下の表示 を追加した。 - 正常に取得できたときはアンテナ情報を表示 - エラーだったときはエラーの内容を表示 [8] モバイルインターネット機能で、モバイル端末が挿さっていない状態で connect コ マンドによりモバイル経由でインターネット接続をしようとしたとき、接続できな かった理由をSYSLOGに出力するようにした。 修正前は、エラーのブザーが鳴るだけで、接続できなかった理由が分からなかった。 PP[N] Mobile device is not attached. Call request is rejected [9] show techinfoコマンドについて、以下の変更をした。 - show status usbhost modemコマンドを追加した。 - show status usbhost コマンドと show status sdコマンドの実行結果を出力し ないようにした。 [10] lan typeコマンドで、LANポートの省電力機能の有効、無効を切り替えられるように した。 [書式] lan type INTERFACE_WITH_SWHUB SPEED [PORT] [SPEED [PORT]...] [OPTION=VALUE...] lan type INTERFACE_WITH_SWHUB OPTION=VALUE lan type INTERFACE_WITHOUT_SWHUB SPEED [OPTION=VALUE...] lan type INTERFACE_WITHOUT_SWHUB OPTION=VALUE no lan type INTERFACE [...] [設定値及び初期値] interface_with_swhub [設定値] : スイッチングハブを持つ LAN インタフェース名 interface_without_swhub [設定値] : スイッチングハブを持たない LAN インタフェース名 interface [設定値] : LAN インタフェース名 speed : LAN 速度および動作モード [設定値] : 設定値 説明 ------------------------------ auto 速度自動判別 1000-fdx 1000BASE-T 全二重 100-fdx 100BASE-TX 全二重 100-hdx 100BASE-TX 半二重 10-fdx 10BASE-TX 全二重 10-hdx 10BASE-TX 半二重 省略 省略時は auto [初期値] : auto port : スイッチングハブのポート番号 [設定値] : 省略時は全ポート option=value : オプション機能 [設定値] : mtu インタフェースで送受信できる最大データ長 auto-crossover オートクロスオーバー機能 設定値 説明 ----------------------------------------------- on オートクロスオーバー機能を有効にする off オートクロスオーバー機能を無効にする macaddress-aging MAC アドレスエージング機能 設定値 説明 ------------------------------------------------- on MAC アドレスエージング機能を有効にする off MAC アドレスエージング機能を無効にする port-based-ks8995m/port-based-option LAN 分割機能、ポート分離機能 設定値 説明 ------------------------------------------------- divide-network LAN 分割機能を有効にする split-into-split_pattern ポート分離機能を有効にする off LAN 分割機能、ポート分離機能を無効 にする speed-downshift 速度ダウンシフト機能 設定値 説明 ------------------------------------------- on 速度ダウンシフト機能を有効にする off 速度ダウンシフト機能を無効にする energy-saving 省電力機能 --------------------------------- 設定値 説明 on 省電力機能を有効にする off 省電力機能を無効にする [初期値] : mtu=1500 auto-crossover=on macaddress-aging=on port-based-ks8995m/port-based-option=off speed-downshift=on energy-saving=on [説明] 指定した LAN インタフェースの速度と動作モードの種類、およびオプション機 能について設定する。 スイッチングハブを持つ LAN インタフェースについては、ポート毎に速度と動 作モードを指定できる。 "port-based-ks8995m/port-based-option" を設定する場合、コマンド文字列と して、Rev.10.01系以前のファームウェアでは"port-based-ks8995m"を、Rev.10.01 系以降のファームウェアでは "port-basedoption" を入力する。 Rev.10.01 系以降のファームウェアでも "port-based-ks8995m" を入力するこ とはできるが、show config の出力には "port-based-option" と表示される。 ○mtu インタフェースで送受信できる最大データ長を指定する。データ長にはMACヘッ ダと FCS は含まれない。また、タグ VLAN 時のタグ長 (4 バイト )も含まれな い。 指定できるデータ長の範囲は LAN インタフェースによって異なる。ジャンボフ レームをサポートしていない LAN インタフェースでは、64〜1500 の範囲とな る。ジャンボフレームをサポートしている LAN インタフェースでは、以下のよ うになる。 機種 インタフェース 設定範囲 ------------------------------- RTX3000 LAN1、LAN2 64〜9578 インタフェースのmtu を設定して、かつ、ip mtu コマンドまたはipv6 mtuコマ ンドが設定されずデフォルトのままの場合、IPv4 や IPv6 でのmtu としてはイ ンタフェースのmtu が利用される。一方、ip mtu コマンドまたはipv6 mtu コ マンドが設定されている場合には、インタフェースのmtuの設定にかかわらず、 ip mtu コマンドまたはipv6 mtuコマンドの設定値がmtuとして利用される。イ ンタフェースのmtu も含めてすべて設定されていない時には、デフォルト値で ある1500が利用される。 ○オートクロスオーバー機能 LAN ケーブルがストレートケーブルかクロスケーブルかを自動的に判定して接 続する機能。この機能が有効になっていると、ケーブルのタイプがどのような ものであるかを気にする必要が無くなる。 このオプションは RTX2000、RT300iでは利用できない。 ○MAC アドレスエージング機能 スイッチングハブを持つ LAN インタフェースでのみ利用できる スイッチングハブが持つ MAC アドレステーブル内のエントリを、一定時間で消 去していく機能。この機能を off にすると、一度スイッチングハブが記憶した MAC アドレスは自動的に消去されないのはもちろん、clear switching-hub macaddress コマンドを実行しても消去されない。エントリが消去されるのは、 この機能をonに設定し直した時だけになる。 MAC アドレステーブルの大きさは以下の通りとなる。 機種 最大エントリ数 -------------------------------------------------------- RTX1200 8192 RTX1000、RTX1100、RTX1500、RT107e、SRT100 1024 ○LAN 分割機能 スイッチングハブを持つ LAN インタフェースでのみ利用できる このオプションは RT107e では利用できない。 LAN 分割機能には基本機能と拡張機能があり、拡張機能は Rev.10.01 系以降の ファームウェアで利用できる。 基本機能では、スイッチングハブの各ポートが個別のLANインタフェースとして 動作する。各インタフェースにはそれぞれ個別のIPアドレスを付与でき、その 間でのルーティグも可能になる。 例えばRTX1100は通常は LAN インタフェースを3つ持つルーターなのだが、LAN 分割機能を使えば LAN インタフェースを 6 個利用できることになる。 拡張機能では、スイッチングハブの各ポートを自由に組み合わせて1つのLANイ ンタフェース(VLAN インタフェース)とすることができる。 同一のVLANインタフェースに所属するポート間はスイッチとして動作する。 LAN分割で使用するインタフェース名は基本機能と拡張機能で異なる。 基本機能における LAN インタフェースのインタフェース名は元の LAN インタ フェース名にピリオドとポート番号をつなげることで表される。 例えば、RTX1100はlan1が4ポートのスイッチングハブを持つLANインタフェース なので、以下のLANインタフェースが使用できるようになる。 ポート番号 インタフェース名 --------------------------- 1 lan1.1 2 lan1.2 3 lan1.3 4 lan1.4 拡張機能では、LANインタフェースのインタフェース名としてvlan1、vlan2、 vlan3・・・(VLAN インタフェース)を使用する。基本機能とは異なり、VLANイン タフェースは特定のポートと関連付けられてはいない。 vlan port mapping コマンドを用いて、スイッチングハブの各ポートがどのVLAN インタフェースに所属するかを設定することで、分割方法を自由に変更するこ とができる。 同時にいくつのVLANインタフェースを使用できるかは機種ごとに異なり、以下 の通りとなる。 機種 設定できるVLANインタフェース -------------------------------------- RTX1200 vlan1-vlan8 ○省電力機能 onに設定すると使用していないLANポートで消費電力を抑えることができる。 RTX1200でのみ利用できる。 [11] remote setup accept コマンドのヘルプ文について、ISDN電話番号から電話番号へ 変更した。 [12] isdn arrive permit コマンドヘルプの記述を以下のように変更した。 (変更前)着信に応答するか否か ↓ (変更後)着信を許可するか否か [13] login user コマンドにおいて、TFTP、SFTP、 HTTP以外のコネクションでのコマン ド実行時に以下の入力形式を許可するように変更した。 - login user USER encrypted PASSWORD [14] GUIで[External deviceの設定]-設定ファイル名/ファームウェアファイル名で「使 用しない」設定時に、「使用する」の設定欄にデフォルト値を表示するように変更 した。 [15] Internet Explorer 8 で GUI から管理者パスワードを変更したときに表示される注 意文、ポップアップを表示しないようにした。 ■バグ修正 [1] dhcp scope bindコマンドにおいて、同一スコープ番号の設定に対して重複したMACア ドレスを複数組登録すると、起動時にメモリの不正なエリアを参照し、機種によって はリブートやハングアップすることがあるバグを修正した。 例) dhcp scope bind 1 * 00:11:22:33:44:55 dhcp scope bind 1 * ethernet 00:11:22:33:44:55 dhcp scope bind 1 * aa:bb:cc:dd:ee:ff dhcp scope bind 1 * ethernet aa:bb:cc:dd:ee:ff [2] 以下の機能を実行するとメモリ枯渇でリブートすることがあるバグを修正した。 メモリ使用率が高いときに実行すると発生することがあった。 - show techinfoコマンド - トリガによるメール通知機能 [3] show status pptpコマンドの実行によりリブートする可能性を排除した。 [4] IKEv2を使用する構成で、以下のコマンドにFQDN、またはUSER-FQDN形式のホスト情報 を指定すると、ネットワークの状態によってはリブートすることがあるバグを修正し た。 - ipsec ike local name - ipsec ike remote name - ipsec ike remote address 上記コマンドで指定したホスト名の名前解決ができない、もしくは名前解決に時間が かかるような環境で本バグが発生する可能性があった。 [5] モバイルインターネット機能で、電波の受信レベルの定期取得中にモバイル端末の抜 き挿しをすると、稀に電波の受信レベルの取得が出来なくなったり、リブートが発生 することがあるバグを修正した。 [6] 外部データベース参照型URLフィルター機能で、コンソールからライセンスの登録や 認証を行っている際に「Ctrl + C」入力で処理を中断するとリブートすることがある バグを修正した。 [7] ルーティングプロトコルとしてOSPFを使用する場合、4096バイト以上のOSPFパケッ トを受信すると、リブートすることがあるバグを修正した。 336以上のLSAを含んだLSUパケットを受信した場合がこの条件に該当する。 [8] IKEv2のキープアライブを使用した際のSYSLOGが一部出力されない、または適切でな いSYSLOGが出力されるバグを修正した。 また、IKEv2でキープアライブを使用したときに出力されるSYSLOGのプレフィックス を変更した。 (変更前) [IKE2] SA:xx/IKE send keepalive [IKE2] SA:xx/IKE received keepalive [IKE2] SA:xx/IKE dead peer detection ^^^^^^^^^ (変更後) [IKE2] GW:xx send keepalive [IKE2] GW:xx received keepalive [IKE2] GW:xx dead peer detection ^^^^^ [9] IKEv2で鍵交換を行う複数のゲートウェイがICMPキープアライブを使用し、かつキー プアライブパケットの送信先も同じである場合、応答パケット受信時のSYSLOGが重複 して出力されるバグを修正した。 [10] IPsecのSA更新処理が行われる場合、ipsec ike keepalive useコマンドによって新 しいSAの生成からそのSAが有効になるまでのupwait時間が設定されていると、新し いSAが有効になるタイミングでESPパケットのロスが発生することがあるバグを修正 した。 [11] ダウン状態にあるトンネルインタフェース宛へRIPngを送信しないようにした。 [12] Luaスクリプト機能で、Bignumを扱うスクリプトを実行中にスクリプトを強制終了さ せると、メモリリークすることがあるバグを修正した。 [13] Luaスクリプト機能で、Bignumの演算を繰り返すスクリプトを実行すると、エラー終 了することがあるバグを修正した。 [14] Luaスクリプト機能で、module関数の2番目の引数に"package.seeall"を指定せずに 作成したモジュールにおいて、数値を扱うとスクリプトが異常終了するバグを修正 した。 ※ Rev.10.01.22のファームウェアで発生する。 [15] モバイルインターネット機能で、接続要求中に切断要求すると切断されないことが あるバグを修正した。 [16] モバイルインターネット機能で、iijmobile.jpに接続する場合のpdp-typeのデフォ ルトを"IP"に修正した。 [17] 電波受信レベルの定期取得の設定をしている場合、電波受信レベルがLEDに正しく表 示されなくなることがあるバグを修正した。 [18] モバイル端末をUSBポートから取り外すときにメモリリークすることがあるバグを修 正した。 [19] モバイルインターネット機能において、期間累積パケット通信制限による接続の切 断が行われた場合にバスリセットするバグを修正した。 [20] モバイルインターネット機能で、通信時間制限または通信量制限に達して接続が切 断された直後に、発信制限を解除しても接続できないことがあるバグを修正した。 [21] モバイルインターネット機能で、Softbank C01SWの切断直後の再接続ができないバ グを修正した。 [22] 外部メモリ性能テストのSYSLOGテストで不当にNG判定になることがあるバグを修正 した。 [23] 外部メモリ性能テストにおいて、write/read テストでNG判定になったとき、テスト 用ファイルが外部メモリ内に残ってしまうことがあるバグを修正した。 [24] USBメモリで以下の状態のとき、メモリ不正解放のメッセージが表示されることがあ るバグを修正した。 ・パス長が最大文字数(245)を超えたとき ・ファイルオープン数が最大数(32)を超えたとき また、リスト表示中に規定のパス長を超えるエラーを検出したときは、次のエラー メッセージを表示して、リスト表示を継続するようにした。 [SJIS] エラー: パス名が長すぎて表示できません [ASCII] Error: Unable to display the path name is too long [25] ルーターが外部メモリ上に出力するファイル、フォルダに関して、Windowsが禁止す る予約語を名前につけられないようにした。 対象となる予約語(下記、キーワードの大文字、小文字ともに)は、下記の通り。 "CON", "PRN", "AUX", "CLOCK$", "NUL", "COM0", "COM1", "COM2", "COM3", "COM4", "COM5", "COM6", "COM7", "COM8", "COM9", "LPT0", "LPT1", "LPT2", "LPT3", "LPT4", "LPT5", "LPT6", "LPT7", "LPT8", "LPT9" [26] USB/microSDボタン+DOWNLOADボタンを押して外部メモリ内のファームウェアを内蔵 FlashROMにコピーして再起動をしたとき、show status bootコマンドでは"Restart by external-memory download" と表示するようにした。 修正前は、microSDボタン + DOWNLOADボタンを押したときでも、"Restart by USB download" と表示されていた。 [27] schedule atコマンドで外部メモリが接続された時に性能テストを行うように設定す ると、性能テストが繰り返し実行され終了しないバグを修正した。 具体的には、schedule atコマンドにおいて、external-memory performance-test go コマンドを指定できないようにした。 [28] 外部メモリへのSYSLOG保存機能において、外部メモリの空き容量が2GB以上ある状態 で、かつ、コマンドで指定されたSYSLOGファイル(メインファイルまたはバックアッ プファイル)が既に存在するとき、SYSLOGファイルの最大サイズ設定を誤った値に設 定することがあるバグを修正した。 [29] FlashROMのRTFS領域にファイルを書き込んだりディレクトリを作成したりする際、 空き容量 - 1バイトまでしかデータを記録することができないバグを修正した。 ファイルを書き込んだ場合、RTFS領域に実際に記録されるデータの量はファイルサ イズ + ファイル名の文字数 + 1 (バイト) となる。 [30] ブザーが鳴っているときにalarm 〜コマンドを'off'に設定した後、saveコマンドを 実行すると、コンソールがハングアップしてしまうバグを修正した。 [31] ISDN通信中に回線が瞬断すると、瞬断時間によっては通信が継続しているにも関わ らず、L1/B1 LEDが非通信中表示になってしまうことがあるバグを修正した。 [32] PIAFS端末へコールバック接続するとき、通信速度が変更されると接続できなくなる ことがあるバグを修正した。 [33] PPP接続で多数の相手先に対してランダムに発着信を行うと、不特定の相手先へその 後自動発信できなくなったり、メモリリークすることがあるバグを修正した。 [34] PPPoE接続をすると、dhcp serviceコマンドの設定が 'relay' に書き換えられてし まうことがあるバグを修正した。 [35] 外部データベース参照型URLフィルター機能で、認証サーバへアクセスができない状 態が続き、1週間の猶予期間を過ぎた後、認証が正常に行えるようになったときに、 認証結果を示すSYSLOGが出力されないバグを修正した。 [36] デジタルアーツの外部データベース参照型URLフィルターを使用すると、メモリの不 正アクセスをしてしまうバグを修正した。 ※ Rev.10.01.22のファームウェアで発生する。 [37] LAN分割のインタフェースがリンクアップしており、そのインタフェースにIPアドレ スが設定されていてimplicit経路が存在する状態で、LAN分割機能を無効にしても implicit経路が削除されないバグを修正した。 本修正により、vlan port mappingコマンドの設定を変更することで、LAN分割のイ ンタフェースにマッピングされるポートがなくなった場合、そのインタフェースに 対するimplicit経路が削除されるようになる。 [38] LAN 分割あるいはタグVLANを使用する場合に、以下のMIBオブジェクトにアクセスす るとそれらのインタフェースのリンク状態やリンク速度、全二重通信と半二重通信 の判別が正しくないことがあるバグを修正した。 ・ifOper ・ifSpeed ・yrIfLanLink ・yrIfLanMediaType ・yrIfPpSpeed なお、タグVLANのインタフェースについてはvlan 802.1qコマンドが設定されていな い場合にはリンクダウンしているものとみなすようにした。 [39] MLDv1のQueryメッセージに含まれるMRDフィールドに不正な値が設定されるバグを修 正した。 [40] MLDの更新情報がマルチキャストパケットのルーティング動作に反映されないことが あるバグを修正した。 [41] フィルター型ルーティング機能において、ip route コマンド設定でフィルター型経 路が指定されいてるゲートウェイより先に、フィルター型経路が指定されていない ゲートウェイが記述されている場合に、フィルター型経路が指定されているゲート ウェイが優先されず、フィルター型経路が指定されていないゲートウェイが選択さ れることがあるバグを修正した。 [42] 入力インタフェースと出力インタフェースで同時にIPマスカレードを適用し、特定 のパターンのUDP通信を行うと、通過するはずのパケットが破棄されてしまうバグを 修正した。 ファストパスが有効であり、かつ始点/終点のアドレス/ポート番号のうち始点ア ドレスのみ異なるUDPパケットが複数同時に発生すると、本バグが発現する可能性が ある。 [43] IPマスカレードを使用している環境で、FTPのPORT/EPRTコマンド、PASV/EPSVレスポ ンスを再送するとき異なるポート番号に変換してしまうバグを修正した。 [44] Dynamic Class Control機能で、queue INTERFACE class controlコマンドのNOTICE パラメータがon(初期値:on)に設定されている場合でも、帯域制御を受けたPCの Web画面上に通知画面が表示されないバグを修正した。 URLフィルターの設定が無くファストパスの場合に発生する。 [45] 複数の端末から同一ユーザー名でルーターにhttp接続しているとき、disconnect userコマンドでユーザー名のみを指定して実行しても、一端末分のhttp接続しか切 断されないバグを修正した。 [46] リモートセットアップ接続中に別のヤマハRTシリーズからリモートセットアップ着 信を受けると、通信中の接続を切断してしまうバグを修正した。 [47] HTTPリビジョンアップ機能、HTTPアップロード機能で、URLにポート番号を指定する と、HTTPリクエストヘッダのHostフィールドが不正になるバグを修正した。 [48] DHCPサーバー機能で、UDPポートの確保に失敗したときにdhcp service コマンドの 設定が server から relay に変わってしまうバグを修正した。 この状態でsaveすると再起動時にDHCPリレーエージェントとして起動していた。 また、UDPポートの確保に失敗したときに出力されるSYSLOGをDEBUGレベルからINFO レベルへ修正した。 [49] dns server selectコマンドでdhcpを指定した場合、指定したDNSサーバーへの問い 合わせができないバグを修正した。 [50] TFTPおよびSFTPで設定ファイルを書き込むとき、clear configuration コマンドに よって設定をクリアした場合に以下のコマンドが削除されないバグを修正した。 - administrator password - administrator password encrypted - login password - login password encrypted - sshd host key generate [51] TFTPまたはSFTPで特別な設定を送り込んだ場合、ログインおよび管理ユーザへの昇 格を行うことができてしまうバグを修正した。 [52] TFTPの送付先に外部メモリのルートディレクトリを指定すると、ファイルシステム が壊れるバグを修正した。 [53] SFTPサーバー機能において起動中の設定ファイルに書き込みを行う場合、書き込む ファイルの1行目に記述された設定が正常に実行されず、起動中の設定に反映されな いバグを修正した。 2行目以降の設定は正常に実行されて起動中の設定に反映される。 [54] SFTP接続において管理パスワードを用いてログインする場合、管理パスワードが暗 号化されて設定されていると、ログインすることができないバグを修正した。 [55] 状態メール通知機能を実行すると、show ip connectionコマンドの結果がメールで 通知されないバグを修正した。 ※ Rev.10.01.22のファームウェアで発生する。 [56] カスタムGUIで、以下のようなリクエストを/custom/executeにPOSTしてリダイレク トコマンドを実行すると、ルーターからは401エラーが返されるが、ファイルが作成 されるバグを修正した。 ・Basic認証のヘッダがないリクエストを送信する ・httpでログインしていない (show status userで表示されない) 状態で、Basic 認証のヘッダに管理パスワードを設定してリクエストを送信する [57] カスタムGUIで、特定の方法でリダイレクトコマンドを実行して既存ファイルの上書 きをしようとした場合、ルーターの動作が不安定になるバグを修正した。 [58] GUIからリビジョンアップを実行しても、リビジョンチェック用のHTTPパケットが送 出されず、リビジョンアップできないことがあるバグを修正した。 ※ Rev.10.01.22のファームウェアで発生する。 [59] GUIの時計の設定ページにおいて、NTPサーバー名として以下の文字列を入力した場 合に不正な文字列がNTPサーバー名として設定されてしまうバグを修正した。 以下の文字列がNTPサーバー名として入力された場合はエラーとなるようにした。 - 半角スペースのみ - 半角スペースで区切られた複数文字列(例:"aaa bbb") [60] GUIの動的フィルタ設定ページにおいて、動的フィルタを追加または変更する際の設 定確認ページ内の誤記を修正した。 "逆方向"と"順方向"の表示が逆になってしまっていた。 [61] show status ospf neighborコマンドで、Dead Timeに不正な値が表示されることが あるバグを修正した。 [62] ospf export from ospf コマンドのコマンドヘルプの誤記を修正した。 [63] ターミナルソフトの設定とconsole characterコマンドの設定がともにEUCに設定さ れているとき、以下のバグを修正した。 - 日本語を入力できるコマンドが設定された状態で以下のコマンドを実行すると、 日本語の設定が文字化けする - show config - show config N - show config list - show file list - show status pp - show status tunnel - 外部メモリ起動機能により、日本語のファイル名で保存されたのconfigファイ ルから起動させた場合、 - SYSLOGに出力されるconfigファイル名が文字化けする - console info onコマンドが設定されているとき、コンソールに出力される configファイル名が文字化けする - saveコマンドを実行したときにコンソールに出力されるconfigファイル名 が文字化けする - 以下のコマンドの実行結果が文字化けする - show pki certificate summary - show pki crl [64] dns server selectコマンドのQUERYにスペースや「"」「#」「\」などの特殊文字を 含んだ文字列を設定すると正しく設定されず、再起動をすると設定が消えてしまう バグを修正した。 [65] snmp yrifppdisplayatmib2 コマンド、および snmp yriftunneldisplayatmib2 コマ ンドの設定が、SNMP Getリクエストを受信した際の動作に反映されないバグを修正 した。 [66] copyコマンドで、コピー元に"ルートディレクトリ"、コピー先に"コピー元のサブ ディレクトリ"を指定して実行した場合、処理が終わらないバグを修正した。 [67] copyコマンドにより 外部メモリへデイレクトリをコピーするとき、コピー先に同名 のファイルがあってコピーできない場合でもエラーが表示されないバグを修正した。 [68] show file list コマンドで、外部メモリ内のファイル検索中に「Ctrl + C」入力で キャンセルをしても、外部メモリの検索は継続し検索終了まで操作ができない状態 になるバグを修正した。 [69] show techinfoコマンドを実行したとき、各コマンドの実行結果が途中で切れてしま うことがあるバグを修正した。 [70] schedule atコマンドで、設定するインタフェースを指定していないのにPP/TUNNEL インタフェースに対する設定が追加されてしまうことがあるバグを修正した。 例) schedule atコマンドを以下のように設定した場合、スケジュール番号2の設定ま で追加されてしまっていた。 本来、スケジュール番号2の設定は、PP番号を指定していないため、エラーになら なければならないはずが、スケジュール番号1のPPインタフェースに対して設定が 追加されてしまっていた。 schedule at 1 */* 10:00 pp 1 pp always-on on schedule at 2 */* 10:00 * pp auth myname USER PASS ■更新履歴 Nov. 2010, Rev.10.01.24 リリース 以上