http://www.rtpro.yamaha.co.jp/RT/docs/relnote/Rev.10.00/relnote_10_00_56.html Revision : 10.00.56 Release : Sep. 2010, ヤマハ株式会社 Rev.10.00.56リリースノート ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ Rev.10.00.53 からの変更点 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■機能追加 [1] モバイルインターネット機能で、以下のデータ通信端末に対応した。 - SoftBank C02LC また、以下のデータ通信端末の動作を確認した。 - SoftBank C02SW http://www.rtpro.yamaha.co.jp/RT/docs/mobile-internet/index.html [2] Luaスクリプト機能で、以下の機能を追加および拡張をした。 - Luaスクリプト機能バージョンを1.02に変更した。 - 数値型を拡張し、2147483647より大きい整数や-2147483648より小さい整数を扱 うことができるようにした。 - ビット演算ライブラリを追加した。 - 数学ライブラリの一部の関数を使用できるようにした。 - HTTPクライアント機能(rt.httprequest関数)を追加した。 - ハードウェアライブラリ関数を追加した。 http://www.rtpro.yamaha.co.jp/RT/docs/lua/index.html ■仕様変更 [1] 外部データベース参照型URLフィルター機能のトレンドマイクロ社対応で、処理が集 中したときの性能を改善した。 [2] 外部データベース参照型URLフィルター機能のトレンドマイクロ社対応で、認証エ ラーによってHTTPリクエストが遮断された際に生成されるブロック画面の表示内容を 変更した。 [3] モバイル端末が挿さっていない状態で connect コマンドによりモバイル経由でイン ターネット接続をしようとしたとき、接続できなかった理由をSYSLOGに出力するよう にした。 修正前は、エラーのブザーが鳴るだけで、接続できなかった理由が分からなかった。 PP[N] Mobile deviced is not attached. Call request is rejected [4] モバイルインターネット機能で電波受信レベルを取得したときのSYSLOGに以下の表示 を追加した。 - 正常に取得できたときはアンテナ表示 - エラーだったときはエラーの内容 [5] show techinfoコマンドで実行するコマンドに、show status usbhost modemコマンド を追加した。 [6] telnetd host コマンドでLANインタフェースを設定したときに、IPv6アドレスでアク セスした場合に、必ず拒否していたのを設定通りに動作するように変更した。 ただし、リンクローカルアドレスやサイトローカルアドレスでは動作しない。 [7] sshd host コマンドでLANインタフェースを設定したときに、IPv6アドレスでアクセ スした場合に必ず拒否していたのを、設定通りに動作するように変更した。 ただし、リンクローカルアドレスやサイトローカルアドレスでは動作しない。 [8] Internet Explorer 8 で GUI から管理者パスワードを変更したときに表示される注 意文、ポップアップを表示しないようにした。 ■バグ修正 [1] 外部データベース参照型URLフィルター機能のトレンドマイクロ社対応で、認証サー バへアクセスができない状態が続き、1週間の猶予期間を過ぎた後、認証が正常に行 えるようになったときに、認証結果を示すログが出力されないバグを修正した。 [2] 外部データベース参照型URLフィルター機能で認証結果や問い合わせ結果を取得した 際にリブートすることがあるバグを修正した。 [3] フラッシュROMのRTFS領域にファイルを書き込んだりディレクトリを作成したりする 際、空き容量 - 1バイトまでしかデータを記録することができないバグを修正した。 ファイルを書き込んだ場合、RTFS領域に実際に記録されるデータの量はファイルサイ ズ + ファイル名の文字数 + 1 (バイト) となる。 [4] 外部メモリへのsyslog保存機能において、外部メモリの空き容量が2GB以上ある状態 で、かつ、コマンドで指定されたsyslogファイル(mainファイル又はbackupファイル) が既に存在するとき、syslogファイルの最大サイズ設定を誤った値に設定してしまう ことがあるバグを修正した。 [5] FAT/FAT32以外のファイルシステムでフォーマットされたUSBメモリの接続・切断を繰 り返すとUSBデバイスの認識ができなくなるバグを修正した。 [6] モバイルインターネット機能で、通信時間制限又は通信量制限に達して接続が切断さ れた直後に、発信制限を解除しても接続できないことがあるバグを修正した。 [7] モバイルインターネット機能で Softbank C01SWの切断直後の再接続ができないバグ を修正した。 [8] モバイルインターネット機能で、接続要求中に切断要求すると切断されないことがあ るバグを修正した。 [9] モバイルインターネット機能において、期間累積パケット通信制限による接続の切断 が行われた場合にバスリセットするバグを修正した。 [10] FOMAリモートセットアップにおいて接続できないことがあるバグを修正した。 remote setupコマンドにおいて、retransmissionオプションを指定せずに接続が拒 否されると、次にretransmissionオプションを指定して接続を試みても、接続が出 来ないバグを修正した。 [11] Luaスクリプト機能で、除算や剰余の結果が不正になる場合があるバグを修正した。 [12] DHCPサーバー機能で、UDPポートの確保に失敗したときにdhcp service コマンドの 設定が server から relay に変わってしまうバグを修正した。 この状態でsaveすると再起動時にDHCPリレーエージェントとして起動していた。 また、UDPポートの確保に失敗したときに出力されるログをDEBUGレベルからINFOレ ベルへ修正した。 [13] 入力インタフェースと出力インタフェースで同時にIPマスカレードを適用し、特定 のパターンのUDP通信を行うと、通過するはずのパケットが破棄されてしまうバグを 修正した。 ファストパスが有効であり、且つ始点/終点のアドレス/ポート番号のうち始点ア ドレスのみ異なるUDPパケットが複数同時に発生すると、本バグが発現する可能性が ある。 Rev.10.00.29以降のファームウェアで発生する。 [14] IPマスカレードを使用している環境で、FTPのPORT/EPRTコマンド、PASV/EPSVレスポ ンスを再送するとき異なるポート番号に変換してしまうバグを修正した。 [15] ルーティングプロトコルとしてOSPFを使用する場合、4096バイト以上のOSPFパケッ トを受信すると、リブートすることがあるバグを修正した。 336以上のLSAを含んだLSUパケットを受信した場合がこの条件に該当する。 [16] フィルター型ルーティング機能において、ip route コマンド設定でフィルター型経 路が指定されいてるゲートウェイより先に、フィルター型経路が指定されていない ゲートウェイが記述されている場合に、フィルター型経路が指定されているゲート ウェイが優先されず、フィルター型経路が指定されていないゲートウェイが選択さ れることがあるバグを修正した。 [17] OSPFによる経路切り替えにおいて、一部の経路だけが切り替わらないことがバグを 修正した。 [18] RIPv2で、ポイズンリバースで送るRIPのネクストホップに、0.0.0.0ではなく、その RIPを送って来たルーターのIPアドレスをセットしてしまうバグを修正した。 Rev.10.00.44以降のファームウェアで発生する。 [19] VIDが0であるタグVLANパケットを受信したときにリブートすることがあるバグを修 正した。 [20] IPsecのSA更新処理が行われる場合、ipsec ike keepalive useコマンドによって新 しいSAの生成からそのSAが有効になるまでのupwait時間が設定されていると、新し いSAが有効になるタイミングでESPパケットのロスが発生することがあるバグを修正 した。 [21] ip keepaliveコマンドによってネットワーク監視機能が設定されている場合、監視 端末からのping応答を受信できなくなることで行われるキープアライブによる到達 性の試行期間中にping応答を受信しても、一時的にリンクダウンしてしまい、SNMP のIpKeepaliveDownトラップが送出してしまうバグを修正した。 このバグによってリンクダウンした場合、リンクダウン後すぐにリンクアップする ため、その際SNMPのIpKeepaliveUpトラップが送出される。 [22] 負荷通知機能でnameオプションが一致しない場合でも通知を受け入れることがある バグを修正した。 [23] PPPoE接続においてAC-Nameタグが含まれないPADSパケットを受信するとリブートす るバグを修正した。 [24] HTTPリビジョンアップ機能で、URLにポート番号を指定するとHTTPリクエストヘッダ のHostフィールドが不正になるバグを修正した。 [25] 以下の機能を実行すると、Malloc Faultでリブートすることがあるバグを修正した。 メモリ使用率が高いときに実行すると発生することがある。 - show techinfoコマンド - トリガによるメール通知機能 [26] login userコマンドのパスワード設定で、文字コードがsjisの場合とasciiの場合で 異なる内容のエラーメッセージを表示していたバグを修正した。 [27] show file list コマンドでUSBメモリ内のファイル検索中に「Ctrl+C」押下でキャ ンセルをしても、USBの検索は継続し検索終了まで操作ができない状態になるバグを 修正した。 [28] show techinfoコマンドを実行したとき、各コマンドの実行結果が途中で切れてしま うことがあるバグを修正した。 [29] ntpdateコマンドをschedule実行しても失敗することがあるバグを修正した。 同時刻にntpdateコマンドを含む複数のコマンドをschedule実行しようとしたときに 発生していた。 [30] schedule atコマンドで、設定するインタフェースを指定していないのにPP/TUNNEL インタフェースに対する設定が追加されてしまうことがあるバグを修正した。 例) schedule atコマンドを以下のように設定した場合、スケジュール番号2の設定ま で追加されてしまっていた。 本来、スケジュール番号2の設定は、PP番号を指定していないため、エラーになら なければならないはずが、スケジュール番号1のPPインタフェースに対して設定が 追加されてしまっていた。 schedule at 1 */* 10:00 pp 1 pp always-on on schedule at 2 */* 10:00 * pp auth myname USER PASS [31] TFTPで設定ファイルを書き込むとき、clear configurationコマンドによって設定を クリアした場合に以下のコマンドが削除されないバグを修正した。 - administrator password - administrator password encrypted - login password - login password encrypted - sshd host key generate [32] 複数の端末から同一ユーザー名でhttp接続しているとき、disconnect userコマンド でユーザー名のみを指定して実行しても、一端末分のhttp接続しか切断されないバ グを修正した。 [33] 状態メール通知機能で、通知するするコマンドが実行エラーになるとメモリの不正 アクセスをしてしまうバグを修正した。 [34] 帯域検出機能、負荷通知機能のコマンドで、以下のバグを修正した。 - cooperation load-watch remoteコマンドでオプションを6個以上設定できない - コマンドオンラインヘルプの記載に誤りがある [35] ip INTERFACE address コマンドのコマンドヘルプを整理した。 [36] GUIで、「保守(設定ファイルのコピー)[実行結果]」ページや「アクセス管理(パス ワードの設定)[確認]」ページのURLを直接ブラウザに入力して表示するとリブート するバグを修正した。 [37] GUIのコマンド実行ページで設定ファイル番号を指定してshow configコマンドを実 行した場合にエラーが表示されないバグを修正した。 [38] GUIからリビジョンアップを実行しても、リビジョンチェック用のHTTPパケットが送 出されず、リビジョンアップできないことがあるバグを修正した。 Rev.10.00.52以降のファームウェアで発生する。 [39] GUIの時計の設定ページにおいて、NTPサーバー名として以下の文字列を入力した場 合に不正な文字列がNTPサーバー名として設定されてしまうバグを修正した。 以下の文字列がNTPサーバー名として入力された場合はエラーとなるようにした。 - 半角スペースのみ - 半角スペースで区切られた複数文字列(例:"aaa bbb") ■更新履歴 Sep. 2010, Rev.10.00.56 リリース 以上