ftp://ftp.rtpro.yamaha.co.jp/pub/rt/relnote/Rev.04.00/relnote_04_00_53.txt Revision : 04.00.53 Release : Jul 2001, ヤマハ株式会社 RT200i/RT140[iefp]/RT103i Rev.4.00.53 リリースノート ========================================================================== ○ Rev.4.00.48からの変更点 ========================================================================== ■仕様変更 [1] 相手からMPのリンク切断要求(Link-Drop-Query-Request)を受信したときに、 ppp mp minlinkコマンドやppp mp load thresholdコマンドの設定値によって は、この要求を拒否するようにした。 [2] SNMPパケットに対する返事では、始点アドレスとして、元のパケットの終点ア ドレスを使うようにした。 [3] IPヘッダのtotal lengthフィールドで示される長さを超えるIPパケットを受信 したときに、余分なデータを削除して処理するようにした。MPでフレームの最 後にパディングを追加して送信する実装に対応するため。 [4] IPマスカレードで、外側アドレス宛てのパケットを外側から受信し、それに該 当する変換テーブルが存在しないときに、パケットを破棄するようにした。従 来はパケットを変換せずに内側に転送していた。また、nat descriptor logコ マンドの設定がonのときには、破棄するパケットのサマリーをnoticeレベルの syslogとして出力するようにした。 ■バグ修正 [1] 大量のパケットを受信したときに動作が不安定になることがあるのを修正した。 実際の現象としては、ブリッジで、高負荷のときにハングアップやリブートが 発生することが確認されている。 [2] RT140eとRT140fで、LAN2インタフェースでブリッジが動作しないバグを修正し た。コンソールからbridge groupコマンドを設定すると一度は動作するように なるが、再起動すると動作しなくなる。 [3] ブリッジで、LANインタフェースからPPインタフェースに対してパケットを転 送するときに、回線の送信タイムアウトが誤動作し、パケットを送信している 途中に回線を切断してしまうことがあるのを修正した。 [4] FR圧縮で、高負荷のときにリブートが発生する可能性があるのを修正した。 [5] FR圧縮で、PVC状態問合を送信してからPVC状態表示を受信するまでの間に Reset-Requestを受信し、さらに同じことが2回続くと回線が正常であるにもか かわらず、回線の切断処理を起動してしまうのを修正した。なお、その後には 再び回線の接続を検出して、もとの状態に戻る。 [6] 回線を切断したときにリブートする可能性があるのを修正した。 [7] BRI回線を使ったMP接続で、設定された番号で接続できなかったときに、本来 は、次に設定された番号で発呼すべきところを、同じ番号で発呼し続けるバグ を修正した。Rev.4.00.44でエンバグしている。 [8] PRIの回線交換で、リブートする可能性があるのを修正した。 [9] PRIの回線交換で、グローバル呼番号における初期設定手順が誤動作するのを 修正した。 [10] PRIの回線交換で、負荷が高くなると回線が切断されることがあるのを修正し た。 [11] PRIで、タイムスロットループバックのPASSIVE側の設定と解放を繰り返すと メモリがリークするバグを修正した。Rev.4.00.44でエンバグしている。 [12] 複数の専用線を使ったMP接続で、コネクタ抜けの状態から復旧したあとに、 show status ppコマンドで専用線の状態が正しく表示されないのを修正した。 [13] MPで接続中に、LANインタフェースから回線に向けて高い負荷が発生すると、 LANインタフェースの通信が停滞したり、コンソールの反応がなくなるなどの 問題が発生するのを修正した。 [14] MPを使用しているときに、負荷の高い状態でdisconnect allコマンドを実行 するとメモリがリークするバグを修正した。 [15] MPで、分割されたパケットを受信したときに、リアセンブルせずに廃棄して しまうことがあるのを修正した。 [16] 一部のPIAFS端末と接続できない可能性を排除した。 [17] RT140シリーズで、PIAFS 2.1の通信中に速度を切り替えるとリブートするバ グを修正した。 [18] 2台のPIAFS 2.1端末と同時に通信できないバグを修正した。 [19] PIAFSで、速度を32kbit/sに固定して接続するときを除いて、show status pp コマンドで表示される負荷が正しくないのを修正した。 [20] PIAFSのフレーム同期外れを検出したときの再同期シーケンスの処理で、 32kbit/sから64kbit/sに速度を変換するときの処理が正しくないのを修正し た。 [21] 20バイト未満のIPパケットを受信したときに、これを破棄するようにした。 [22] IPヘッダのheader lengthフィールドの値が5に満たないIPパケットを破棄す るようにした。 [23] lengthフィールドが0のIPオプションヘッダを受信すると、ルータが正常に動 作しなくなるバグを修正した。 [24] Windowsからルータに対してTELNETを実行したときに、接続できず、無応答に なることがあるのを修正した。 [25] TCPのechoやrdateのコネクションを受動で確立した後に、FIN、RSTを続けて 受信すると、TCPの動作が不安定になることがあるのを修正した。 [26] IPマスカレードと静的NATを併用する設定で、静的NATの外側アドレスに対応 する内側アドレスの機器が動作していないときに、その外側アドレス宛ての TCP/UDPパケットを受信すると、その後の動作が不安定になるのを修正した。 [27] NATディスクリプタ機能で、以下の条件を満たすときにメモリがリークするバ グを修正した。 ・LAN間の動的NATが設定されている ・外側アドレスが1つだけ設定されている ・複数の内側ホストから外側へアクセスする [28] 専用線バックアップとFRバックアップの設定変更が、再起動するまで有効に ならないバグを修正した。 [29] ダイアルアップVPNで、アドレスが変化してIKEを再起動するときに、 'can't initiate key exchange'というログが不必要に多く出力されることが あるのを修正した。 [30] 静的なDNSレコードに登録したIPアドレスの逆引き用のポインタを削除できな いことがあるのを修正した。 [31] 引数として空文字列を入力できるコマンドで、空文字列を設定できないこと があるのを修正した。 [32] RT140とRT200iで、TFTPを使ってsaveコマンドを実行するとリブートすること があるのを修正した。 [33] ip hostコマンドをTFTPで設定したり、ip hostコマンドを設定した状態で起 動すると、ルータの動作が不安定になるのを修正した。 以上 -- 2001年10月18日追記 -- ■機能追加 [1] PIAFS 2.2に対応した。