ftp://ftp.rtpro.yamaha.co.jp/pub/rt/relnote/Rev.04.00/relnote_04_00_39.txt Revision : 04.00.39 Release : Jul 2000, ヤマハ株式会社 RT200i/RT140[iefp]/RT103i Rev.4.00.39 リリースノート ========================================================================== ○ Rev.4.00.38からの変更点 ========================================================================== ■仕様変更 [1] isdn piafs controlのデフォルト値を'both'から'call'に変更した。 'both'が設定されているときに、一部の端末から着信できない問題がある。原 因の1つは、PIAFS端末の実装の問題であるが、それ以外にも未確認の原因が存 在する可能性がある。そこで、今後、同様の問題が発生しないように、デフォ ルト値を'both'から'call'に変更する。 [2] anonymousに発番号付きで登録されたユーザ名に対してMSコールバックを実行 するときに、着信時に通知された発番号ではなく、登録された発番号にコール バックするようにした。 [3] BRIとPRIのインタフェースの情報を、SNMPで提供できるようにした。 [4] SNMPで、MIB-2 system.sysObjectID.0として、機種によって異なる値を保持す るようにした。 [5] nat descriptor masquerade staticコマンドで、任意のプロトコルを設定でき るようにした。従来は'tcp'と'udp'以外は設定できなかったが、'icmp'のよう なニーモニックと10進数を指定できるようになる。 ■バグ修正 [1] PIAFSで、anonymousの2番以降に接続したときに、発信側と着信側が正しく判 定されず、接続に失敗することがあるのを修正した。Rev.4.00.37でエンバグ している。 [2] anonymousの2番以降の発呼が課金制限によって抑制されないバグを修正した。 [3] MSコールバックの着呼を受けた後の折り返しの発呼が、課金制限によって抑制 されないバグを修正した。 [4] NATディスクリプタ機能で、コマンドを設定したときに、リブートすることが あるのを修正した。 [5] FR MIBで、DLCIの状態が変化したときに送られるトラップfrDLCIStatusChange の書式が間違っていたのを修正した。 [6] 専用線バックアップ機能で、バックアップ先のPPで正しくMPが動作しないバグ を修正した。 [7] ipsec ike local addressコマンドの設定が働かないバグを修正した。本来、 このコマンドが設定されているときには、トンネリングされた後のIPヘッダの 始点IPアドレスを、設定されたIPアドレスに置き換える必要がある。 Rev.4.00.33でエンバグしている。 [8] AHのトランスポートモードをESPと組み合わせずに用いると、誤った認証デー タが送信され、通信できないバグを修正した。 [9] パケットのロスや再起動などのタイミングによっては、FR圧縮の交渉が停止し なくなるバグを修正した。 [10] 発呼したときに相手が応答しなければ、58秒で自分から切断するが、その切 断をエラーとして扱っていなかったため、再発信制限の対象とならないバグ を修正した。 [11] 受信したSETUPの発番号情報要素のオクテット0x3Aが省略されていた場合に、 発番号を間違って認識するバグを修正した。 [12] 同じネットワークに属する2つのアドレスをLANインタフェースに設定した後、 1つのアドレスを変更すると、そのネットワークに対する経路情報が正しく 更新されないことがあるのを修正した。 [13] PIAFSで、同期パターンを誤検出することがあり、結果として通信できないこ とがあるのを修正した。 [14] ip lan/pp route addコマンドで、メトリック値として16を設定できるバグを 修正した。 [15] SAが更新されるときに古いSAの寿命が無条件に短くなるバグを修正した。本 来は寿命を変更する必要はない。Rev.4.00.18でエンバグしている。 [16] ダイアルアップVPN機能とIPマスカレード機能を併用すると、PPインタフェー スの自己IPアドレスが変化したときに、古いIPアドレスに基づくSAを削除す ることができないのを修正した。 [17] RT140pで、以下のバグを修正した。 ・特定のチャネルにおいて、PIAFS 32kbit/sモードで通信できないこと ・回線に負荷をかけたときに、Stac-LZSの圧縮が外れること ========================================================================== ○ 既知の問題点 ========================================================================== [1] NATディスクリプタのアドレス割り当てをログに記録する機能で、ログのヘッ ダに意味のない文字が表示される。 [2] fr backupコマンドで、バックアップのPP番号としてanonymousを設定できる。 本来、バックアップのPP番号として、anonymousを使用することはできない。 以上