ftp://ftp.rtpro.yamaha.co.jp/pub/rt/relnote/Rev.04.00/relnote_04_00_21.txt Revision : 04.00.21 Release : Sep 1999, ヤマハ株式会社 RT200i/RT140[iefp]/RT103i Rev.4.00.21 リリースノート ========================================================================== ○ Rev.4.00.18からの変更点 ========================================================================== ■仕様変更 [1] dns server selectコマンドに関して、以下の変更を行った。 ・タイプに'any'を追加した。'any'タイプの場合には、すべてのDNS問い合わ せのタイプにマッチする。 ・DNSサーバとしてPP番号を指定した時に、相手からDNSサーバを取得できなか ったときに使用するためのDNSサーバを指定できるようにした。 [コマンド形式] dns server select ID SERVER [TYPE] FQDN [ORIGINAL-SENDER] dns server select ID pp PP-Number [DEFAULT-SERVER] [TYPE] FQDN [ORIGINAL-SENDER] [パラメータ] ID ... テーブル番号 SERVER ... DNSサーバのIPアドレス PP-number ... DNSサーバを相手から自動取得する時のPP番号 DEFAULT-SERVER ... DNSサーバを自動取得できなかった時に使う DNSサーバのIPアドレス TYPE ... DNSタイプ。a / mx / ns / ptr / cname / any FQDN ... DNS問い合わせ。後方一致。 ORIGINAL-SENDER ... DNS問い合わせの発元を示すIPアドレス [2] telnetコマンドで、telnetオプションのネゴシエーションの有無と、行/文字 モードの選択を指定できるようにした。 [入力形式] telnet HOST [ PORT [ MODE [ NEGOTIATION [ ABORT ] ] ] ] [パラメータ] HOST ... TELNETをかける相手のホスト名、もしくはIPアドレス PORT ... 使用するポート番号、ニーモニックも使用可 ・省略時は23(TELNET) MODE ... telnet通信(送信)の動作モードを選択する ・charactor: 文字単位で通信する ・line: 行単位で通信する ・auto: PORTの設定値によりcharactor/lineを選択する (省略時) NEGOTIATION ... telnetオプションのネゴシエーションの選択 ・on: ネゴシエーションする ・off: ネゴシエーションしない ・auto: PORTの設定値によりon/offを選択する(省略時) ABORT ... TELNETクライアントを強制的に終了させるためのアボートキー ・10進数のASCIIコードで指定する ・省略時は29(^]) [説明] TELNETクライアントを実行する。 [デフォルト値] PORT = 23 MODE = auto NEGOTIATION = auto ABORT = 29 (^]) [3] IPSecに関して、以下の点を変更した。 ・IKEで、鍵寿命の提案を受け取らなかったときに、SAの寿命が無限大になっ ていたのを、8時間とするようにした。 ・IKEで、nonceの長さを192byteから64byteに変更し、一部の機種と相互接続 できない問題に対処した。 ・相互接続性の問題に対応して、ESPのパディング長を変更した。過去のリビ ジョンとの相互接続性には影響を与えない。 [4] PPP/IPCPのMS拡張でDNSサーバを獲得したときには、回線が接続されている限 り、そのサーバに対する一時的な経路を保持しているが、回線を切断するとき には、他のPPの状態を調べ、同じDNSサーバが他のPPにおいても獲得されてい るならば、経路を他のPPに張り直すようにした。 [5] FR圧縮機能(FRF.9 mode1 compression)に関して、一部の機種と相互接続でき ない問題に対応し、新しい圧縮方式を導入した。この圧縮方式を用いるとき には、fr compression useコマンドの引数として'cstac'を設定する。ただし、 この方式は、RT103iとRT140[iefp]でのみ有効である。 ○FR圧縮機能の設定 [入力形式] fr compression use dlci=DLCI TYPE [パラメータ] DLCI : 16 〜 991 or '*' TYPE : stac ... stac方式を用いてデータを圧縮する cstac ... cstac方式を用いてデータを圧縮する none ... データを圧縮しない [説明] FRのデータ圧縮機能を利用するか否かを設定する。 引数'DLCI'には、対象となるリンクに付された自分側の DLCIを指定する。なお、このコマンドを設定している場 合でも、交渉に失敗した場合には圧縮機能は働かない。 [デフォルト値] TYPE = none ■バグ修正 [1] RT140[ef]で、LAN2を含むブリッジを設定したときに、再起動するまで設定が 有効にならないバグを修正した。 [2] RT140pで、pri leased channelコマンドで指定した情報チャネル番号が1でな いとき、PRI専用線が動作しないバグを修正した。 [3] FRで、アクティブでないDLCIから受信したデータを処理してしまうバグを修正 した。 [4] PIAFSで、一部のPIAFS端末と接続できないのを修正した。 [5] show status ppの表示で、"octets"となるべきところが、複数形の"s"が表示 されないことがあったのを修正した。 [6] AnonymousでMS-Callbackを利用するとき、2B目以降の着呼がMS-Callbackにな らないバグを修正した。 [7] RT140[ef]で、代理ARPを用いて、LAN1側のネットワークの一部をLAN2側に収容 すると、LAN2側のARPがSanity Checkに引っかかって解決できないバグを修正 した。 [8] AnonymousでMS-Callbackを利用するとき、IPCPの交渉で、DNSおよびWINSサー バアドレスが渡されないバグを修正した。 [9] PPPの処理で、回線が専用線のときには、NCPがすべて終了してもLCPを終了し ないようにした。 [10] DNSサーバのアドレスをPPから取得する設定で、syslog hostの引数にFQDNを 設定していると、syslogを出力しようとしたときに、ハングアップするバグを 修正した。 [11] ip hostコマンドの設定に関して、以下の点を修正した。 ・IPアドレスのバイトオーダが逆になって処理されること ・逆引きをした場合にホスト名の後ろに余計な文字列が付加されること [12] FRではない回線で、MIB変数のinterfaces.ifTable.ifEntry.ifInUcastPktsが 正しくカウントされないのを修正した。Rev.4.00.07でエンバグしている。 [13] IPXのフィルタ機能に関して、以下のバグを修正した。 ・自分が送信するブロードキャストパケットがOUTフィルタの対象にならない のを修正した。 ・フィルタ定義列の最初のフィルタに引っかかったときに、それがログに記録 されないのを修正した。 [14] FRで接続しているときに、回線側のIPXネットワーク番号として、 ipx pp networkコマンドの設定値ではなく、ipx lan networkコマンドの設定 値を使うバグを修正した。 [15] DHCPサーバ機能でリレーエージェント経由でアドレスをリースする場合の pingチェックにおいて不安定な動作となることがあるのを修正した。