Revision : 03.06.25 Release : May 2000, ヤマハ株式会社 RTA52i Rev.3.06.25 リリースノート ========================================================================== ○ Rev.3.06.20からの変更点 ========================================================================== ■機能追加 [1] PIAFS プロトコルの起動側を指定できるようにした。 ○PIAFS 接続時の起動側の指定 [入力形式] isdn piafs control SW [パラメータ] SW ... スイッチ call ... 自分が発信側の時に PIAFS の起動側となる both ... 自分が発着信いずれの場合でも PIAFS の起動 側となる arrive ... 自分が着信側の時に PIAFS の起動側となる [説明]  PIAFS を制御する側を選択します [デフォルト値] both (設定例) pp select N isdn piafs control call pp enable N ※ Nは相手先情報番号 [備考] 「isdn piafs control の設定」と「発信であるか着信であるか」 との組み合わせにより、起動側となるか被起動側となるかが以下の ように決定される。   +-------+--------------+--------------+--------------+   | | isdn piafs control both の設定 |   | | call | arrive | both |   +-------+--------------+--------------+--------------+   |発信時 | 起動側 | 被起動側 | 起動側 |   +-------+--------------+--------------+--------------+   |着信時 | 被起動側 | 起動側 | 起動側 |   +-------+--------------+--------------+--------------+ なお、デフォルト値の「常に PIAFS の起動側となる」という動作 は本コマンド実装前の動作と同じである。 [2] TAモードでの識別着信機能において、発番号なしの着信を受けない設定 を追加した。 また、識別登録リストの最大件数を10件から100件に増やした。 [入力形式] AT$Sn [パラメータ] n - 0 ... 識別着信しない - 1 ... 登録された番号を着信拒否する - 2 ... 登録された番号を着信許可する - 5 ... 番号通知のない着信を全て拒否する (追加) [説明] 識別着信の有無を指定する。 [デフォルト値] AT$S0 ■仕様変更 [1] TA、ルータモードで、MP接続時にBAP/BACP手順を使用するか否かの設定 値のデフォルト値をonからoffに変更した。 これにより ・購入直後の状態で使用しているユーザは、"ppp bacp use off"と設定 される。 ・"ppp bacp use on"と設定して使用しているユーザは、"ppp bacp use on"を改めて入力し直さなければ"ppp bacp use on"とはならない。 ・"ppp bacp use off"と設定して使用しているユーザは、何も操作しな くともこれまで通りに"ppp bacp use off"と設定される。 [2] show status lanコマンドで、高負荷のために内部で処理できなかった パケットの発生数も表示するようにした。 [3] かんたん設定に関して、以下の仕様変更をおこなった。 ・ネットワーク型プロバイダ接続設定でセキュリティ用のフィルタをIP アドレスに応じて自動的に設定するようにした。 自動的に設定されるフィルタの番号は primary addressのネットワーク型フィルタは10〜19番 secondary addressのネットワーク型フィルタは20〜29番 である。 ・ネットワーク型の基本的なセキュリティ用のフィルタを設定するとき に、"ip filter directed-broadcast on"も自動的に設定するように した。 ・[システム管理]の[内部情報]画面での[コマンド入力]において、入力 されたコマンドに誤りがある場合には、エラー情報を赤字で表示する ようにした。 ・ネットワーク型プロバイダ接続でNATを使用する設定をしたとき、 DHCPスコープとNATのプライベートアドレスが現在のIPアドレスに応 じて自動的に設定されるようにした。 ■バグ修正 [1] MP接続での2B通信中にアナログポートへ着信したときに、MP接続での2B 通信ができなくなるバグを修正した。Rev.3.06.20 でエンバグしている。 [2] MP接続での2B通信中に、使用制限が「未使用」もしくは「着信専用」と 設定されているアナログポートへ着信したときに、MP接続での2B通信が できなくなるバグを修正した。Rev.3.06.20 でエンバグしている。 [3] IPマスカレードを設定しているときに、内側のホストから外側のホスト へのフラグメントされたパケットが送信されないことがあるバグを修正 した。Rev.3.06.20 でエンバグしている。 [4] LANインタフェースで短時間に大量のパケットを受信したときに、その 後のLANインタフェース動作に問題が発生するバグを修正した。 [5] 三者通話や通信中転送の設定がおこなわれていないときに、通信中発信 の操作を行うと、LCD表示が時計表示に戻らないバグを修正した。 [6] 相手が呼び出し中のままで応答しなかったために発信が失敗した場合、 その直後に自動再発信できてしまうバグを修正した。 [7] かんたん設定に関して、以下のバグを修正した。 ・[システム管理]の[LAN側設定]画面でIPアドレスを変更したときに、 ネットマスクが正しく設定されないことがあるバグを修正した。 ・使用するブラウザによっては一部の画面の表示が正しく行なわれない ことがあるバグを修正した。 ・ネットワーク型プロバイダ接続設定の[オプション設定]画面などで、 [NTPサーバ関連]のタイトルが表示されないバグを修正した。 ・ISDN-DCPで接続しているときに、現在の接続状態の確認で正しく表示 されないバグを修正した。 ・ISDN-DCPでの接続とその他の接続により2Bとも接続しているときに、 手動接続をおこなうとエラーが表示されずにリロードを繰り返すバグ を修正した。 ・[料金/通信情報]画面の[料金情報]の[プロバイダ設定]へのリンクが、 ネットワーク型接続であっても端末型接続の設定ページへのリンクに なっていたバグを修正した。 ・[LAN版RVS-COM]画面で「音量レベル」を設定しても音量が変化しない バグを修正した。 ・回線種別が専用線のとき、利用できない機能の設定画面を表示しない ようにした。 ・[システム管理]のヘルプ画面での[ルータに設定する日時]に誤った日 付けが表示されるバグを修正した。 以上