Revision : 03.00.45 Release : Feb 2000, ヤマハ株式会社 RT100i/RT102i/RT200i/RT140[iep]/RT80i Rev.3.00.45リリースノート ========================================================================== ○ Rev.3.00.44からの変更点 ========================================================================== ■機能追加 [1] RT80iで、64k PIAFS(ギャランティー型、ベストエフォート型)に対応した。 着信の場合は、32k PIAFSと同様、以下のコマンドを設定するだけでよい。 isdn piafs arrive on 発信の場合は、isdn piafs callコマンドが以下のように変更されるので、 それに従う。 [入力形式] isdn piafs call SPEED [MODE] [パラメータ] SPEED ... off PIAFSで発信しない 32k 32k PIAFSで発信する 64k 64k PIAFSで発信する MODE ... guarantee ギャランティー型 best-effort ベストエフォート型 [説明] 発信時のモードを設定する。SPEEDが'off'の場合は、PIAFSでの発信 は行わず、PPPでの発信となる。'32k' / '64k'では、それぞれ32k PIAFS / 64k PIAFSでの発信となる。64k PIAFSの場合はさらにMODE引 数が指定でき、ギャランティー型('guarantee')、ベストエフォート 型('best-effort')が指定できる。MODEを省略した場合には、ギャラ ンティー型となる。 [デフォルト値] off [2] RT80iで、G4 FAXからの着信を#3(相手へのルートなし)の理由表示値で着 信拒否する機能を新設した。 RT80iはG4 FAXと通信することができない。そのため、G4 FAXから着信が あった時には、その着信を理由表示値#88(端末属性不一致)で着信拒否し ていた。一般的なG4 FAXでは、#88を受け取ったら相手がG3モードにしか 対応していない可能性があると考えて、G3モードで再発信してくる。この 着信はRT80iのアナログポートに接続されているG3 FAXによって受信でき るので、FAXは無事送られる。 しかし一部の、特に古い機種のG4 FAXでは着信拒否の理由表示値が#88の ままではG3モードにフォールバックしてくれず、#3の理由表示値で着信拒 否しなければいけないものがある。そのため、G4 FAXからの着信を#3の理 由表示値で着信拒否できるようにした。 [入力形式] isdn arrive g4-fax reject cause CAUSE [DIAG] [パラメータ] CAUSE ... 理由表示値 (3、88) DIAG ... 診断情報 (0〜255) [説明] G4 FAXの着信を拒否する時に使う理由表示値と診断情報を設定する。 診断情報を省略した場合には、診断情報は通知されない。 [デフォルト値] 88 ■仕様変更 [1] FRで、送受信した全てのInARP、LMI、CLLMの内容をdebug levelのsyslog に出力するようにした。 ■バグ修正 [1] show status ppの表示で"octets"と表示されるべきところが"octet"と複 数形の"s"が表示されないことがあったのを修正した。 [2] PP anonymousでMSコールバックを受け付ける設定になっているにも関わら ず、anonymousの2B目以降がコールバック動作にならないのを修正した。 [3] PPPで、専用線の時はNCPがすべて終了してもLCPをクローズしないように した。 [4] IPXで、自分が送信するブロードキャストパケットがOUTフィルタの対象に ならないのを修正した。 [5] IPXで、フィルタ列の一番最初のフィルタに引っかかった時に、それがロ グに記録されないのを修正した。 [6] FRの時に、回線側のIPXネットワーク番号として、ipx pp networkコマン ドで設定した値を使わず、ipx lan networkコマンドの設定値を使ってし まうバグを修正した。 [7] RT80iで、DHCPスコープが内部的には消去されているにも関わらず show configにはスコープが表示されることがあるバグを修正した。 [8] PP Anonymousで、clid付きで同じ電話番号を持つユーザを複数登録すると、 それらのユーザに対する認証が正しく行えないバグを修正した。 [9] PPP/BAPで、Call-Request受信時に相手からNo-Phone-Numberオプションを 指定されなかったにもかかわらず、対応するCall-Response送信時に Phone-Deltaオプションを含めていなかったのを修正した。 これにより、MN128-SOHO SL11のTAモードから発信されるMP接続の着信が うまくいかない現象が修正される。 [10] PPP/BAPで、Phone-Number-Sub-AddressサブオプションなしのPhone-Delta オプションを含むBAP CallRespを受信すると正しく処理できないのを修正 した。 [11] PPPで、サポートしているNCPは、ネットワークフェーズ以外で受信して もLCP ProtRejを返さないようにした。 [12] show status ppコマンドで、IPCPで獲得した相手のIPアドレスが "Unnumbered"と表示されることがあるのを修正した。 [13] isdn disconnect interval time x 1 x と設定すると自動切断されない バグを修正した。 [14] BAP Link-Drop-Query-Requestを送信した後にResponseを受信できないと、 設定にかかわらず再送処理を行わずにLCPをクローズしてしまうバグを修 正した。 [15] 以下のような状況の時にRIP1を使っていると、RIPのエントリとして同じ 経路を重複して広告してしまうバグを修正した。 | | RT1 RT2 | | -------------------- RT1: ip pp local address 192.168.6.1/23 RT2: ip pp local address 192.168.6.2/23 [16] BAP Link-Drop-Query-Request に正しい Link-Discriminator が設定さ れていなかったのを修正した。 [17] teardrop攻撃に対応するコードを実装した。bonk, newtear, syndropに 対しても有効である。