ftp://ftp.rtpro.yamaha.co.jp/pub/rt/relnote/relnote.03.00.18 Revision : 03.00.18 Release : July 1998, ヤマハ株式会社 RT100i/RT102i/RT200i/RT80i/RT140[iep] Rev.3.00.18リリースノート ========================================================================== ○ Rev.3.00.16からの変更点 ========================================================================== ■機能追加 [1] セキュリティ・ゲートウェイ機能で、ローカルのセキュリティ・ゲートウェ イのアドレスを明示的に指定するコマンドを追加した。 PP側をNumberedで接続するにも関わらず、PPのアドレスをセキュリティ・ ゲートウェイのアドレスとして利用したくないケースに対応できる。 従来は、お互いに最も近いインタフェースのアドレスがセキュリティ・ゲー トウェイのアドレスとして扱われていたが、このコマンドにより、任意の インタフェースのアドレスをセキュリティ・ゲートウェイのアドレスとし て扱うことができる。 - 書式 ipsec ike local host (IP_ADDRESS or 'auto') - デフォルト 'auto' - ノート 引数が'auto'の場合は、従来通りに機能する。 [2] less log, less config, less config ppの3つのコマンドを作成した。そ れぞれ、show log, show config, show config ppと同じ内容を、more風 ではなく、less風に表示する。 less風動作時のコマンド一覧: コマンド 機能 -------------------------------------------- f 画面先に進める Ctrl-F は整数、省略時は'1' SPACE -------------------------------------------- b 画面後ろに戻す Ctrl-B は整数、省略時は'1' -------------------------------------------- j 行先に進める Ctrl-J は整数、省略時は'1' Ctrl-E Ctrl-M ENTER/RETURN -------------------------------------------- k 行後ろに戻す Ctrl-K は整数、省略時は'1' y Ctrl-Y Ctrl-P -------------------------------------------- d 半画面先に進める Ctrl-D は整数、省略時は'1' -------------------------------------------- u 半画面後ろに戻す Ctrl-U は整数、省略時は'1' -------------------------------------------- g 行目へ移動 は整数、省略時は先頭行 -------------------------------------------- G 行目へ移動 は整数、省略時は末尾行 -------------------------------------------- r 現在の画面の書き直し Ctrl-R Ctrl-L -------------------------------------------- q 終了 Ctrl-C -------------------------------------------- ■仕様変更 [1] nat masquerade rlogin onで、SSHの始点ポートも変換しないようにした。 [2] ppp lcp mruコマンドで、省略可能な第2引数としてMRUの値を指定できる ようにした。指定できるのは1500もしくは1792で、デフォルトは1792。相 互接続で問題が起きなければ変更する必要はない。 また、圧縮がONの時には、このコマンドの設定にかかわらずMRUは1792に なる。 [3] IPフィルタの設定(ip filterコマンドおよびqueue class filterコマンド) で、始点/終点IPアドレスに、従来のマスク付きアドレス以外にIPアドレ スの範囲指定ができるようにした。また、コンマ(,)で複数の指定をつな げて記述することもできる。 [4] セキュリティ・ゲートウェイ機能で、RT200i, RT140シリーズではトンネ ルインタフェースの数を最大20に増やした。RT100i/RT102iでは10のまま である。 [5] RT140pで、show status priコマンドでHDLCバッファエラーを送受信まと めて表示していたのを、別々に表示するように変更した。 [6] TELNETからログインしようとしたが、タイムアウトしてしまったり強制的 にTCPを切断したりした場合、"Logout from TELNET: ..."というログが記 録されていたが、これでは何が起きたか分かりにくいため、 "Login failed for TELNET: ..."というログに変更した。 ■バグ修正 [1] RT140pのPRIで、負荷をかけた時のパケットのとりこぼしを若干減らした。 [2] RT140シリーズで、BRIを専用線として使っている時に、コネクタ抜けなど が起きた時のメッセージがおかしかったのを修正した。 [3] RT80iのWWW設定において、以下のWWW画面での設定で、ボタンクリックで なくリターンキー押すことで実行された場合に対応した。 - スケジュールの削除 - フィルタの削除 - 経路情報の削除 - 静的Masqueradeの削除 - 認証ユーザ名の削除 リターンキーを押した場合、ボタンに付いている名前情報がRTへ送られな いことがあるため、正しく動作できなかった。 [4] フレームリレーなどの遅延の大きなネットワーク上でIPXを使っている場 合、サーバや経路が消失した時に、RIP/SAPテーブルから情報を消す、と いう情報がピンポンのように行き来してしまい、無用なトラフィックを生 じることがあったのを修正した。 [5] RT80iで、着信のため実際には料金がかかっていないのに、ログに料金を 表示してしまうことがあったのを修正した。 [6] DNSリカーシブサーバ機能において、メモリリークのためにリブートして しまうことがあるのを修正した。 [7] 内部のタイマが誤動作することがあるのを修正した。 [8] RT140pのPRIで、短いパケットを頻繁にやりとりする時に、止まってしま うことがあったのを修正した。 [9] ip filterコマンドで、正しくフィルタ設定できないバグを修正した。