ftp://ftp.rtpro.yamaha.co.jp/pub/rt/relnote/relnote.02.02.38 Revision : 02.02.38 Release : Oct 1998, ヤマハ株式会社 RT100i/RT102i/RT200i/RT140i/RT80i Rev.2.02.38リリースノート ========================================================================== ○ Rev.2.02.36からの変更点 ========================================================================== ■機能追加 [1] RT80iのアナログTA機能で、受信DTMF信号の最小時間を設定するコマンド を新設した。 ・受信DTMF信号の最小時間の設定 [コマンド形式] analog dtmf minimum time PORT TIME [パラメータ] PORT ... ポート番号、1〜2 TIME ... DTMF信号の最小時間(単位はミリ秒)、1〜49 [説明] 受信するDTMF信号の最小時間を設定する。ここで設定した時間より 短いDTMF信号は受信しても無視される。 [デフォルト] 45ミリ秒 [ノート] あまり小さな値にすると誤動作の原因となる。 [2] SYSLOGパケットを送信する時に、始点ポート番号を指定できるようにした。 ・SYSLOGパケットの始点ポート番号の設定 [コマンド形式] syslog srcport PORT [パラメータ] PORT ... ポート番号、1〜65535 [説明] SYSLOGパケットを送信する時のポート番号を設定する。 [デフォルト] 514 ■仕様変更 [1] DHCPサーバ機能で、アドレスの割当/更新/解放時にログをINFOレベルに残 すようにした。 [2] show environmentコマンドで、ルータの起動時間および現在までの経過時 間を表示するようにした。 [3] show configコマンドで、起動時と同じバナーが表示されるようにした。 [4] LCPやIPCPなどで相手との交渉がうまくいかず、Configure-Requestの再送 がppp lcp restartなどで設定した最大回数を越えてしまった場合、すぐ にISDNを切断するようにした。従来は同じ状況になってもすぐにはISDNを 切断しなかった。 [5] 認証の失敗やPPPの交渉で失敗してISDNを切断する場合でも、ISDN的には 「正常切断」である。この時、従来はルータ全体でも正常切断として扱っ ていたのを、PPPのエラーを記録してログの切断理由としてエラーを表示 するようにした。記録されるエラーは以下のとおり: 和文 英文 ------------------------------------------------------------- PPP: LCPタイムアウト PPP: LCP Timeout PPP: IPCPタイムアウト PPP: IPCP Timeout PPP: IPXCPタイムアウト PPP: IPXCP Timeout PPP: BCPタイムアウト PPP: BCP Timeout PPP: 相手が認証拒否 PPP: Peer refused authentication PPP: 自分が認証拒否 PPP: I refused authentication PPP: 認証失敗 PPP: Authentication failed また、これらのエラーが記録された時には、再発呼制限タイマ(isdn call prohibit time)の対象となるようにした。 [6] rdate、ntpdateコマンドの出力で、何秒ずらしたかを表示するようにした。 また、コマンドの第2引数として'syslog'を指定できるようにした。' syslog'が指定されているとコマンドの出力結果をsyslogのinfoレベルに も出力する。 [7] SYSLOGプロトコルによるログの通知では、前回と同じメッセージをまとめ るのを止めた。show logコマンドで表示されるログは、従来通り前回と同 じメッセージはまとめられ、回数だけログに記録される。 [8] 複数BRIモデルで、複数のBRIがバインドされたPPで発信しようとした時に、 以下の条件で発信に失敗した時には次のBRIで再発信するようにした。 ・コネクタ抜けなどが発信前に検出された時 ・発信したが、以下のエラーがローカル公衆網もしくはローカルPBXから 返されて発信が失敗した時 - #34 利用可回線/チャネルなし - #41 一時的障害 - #44 要求回線/チャネル利用不可 ■バグ修正 [1] RT80iのナンバーディスプレイ機能で、ほとんど同時に2個所から着信があっ た時に正しく番号を表示できないバグを修正した。 [2] packetdumpコマンドで、ルータが通過させるパケットについて間違って二 重に表示してしまうバグを修正した。 [3] 一つのBRIに3つ以上のPPがバインドされている時、それらのPPにほとんど 同時に発呼要求が出されると、一つのBRIに対しては同時に2つまでの発呼 要求しか出してはいけないにもかかわらず、3つ以上の発呼要求が出され てしまい、3つ目がエラーで発呼できないバグを修正した。 [4] telnetで接続中に、長い行を一度に送信すると後ろの方を取りこぼしてし まうことがあったのを修正した。 [5] ヘルプ文字列のタイポを修正した。 [6] RT80iのWWW設定画面で、接続できなくなってしまうという現象を改善した。 [7] PP Anonymousに対してNATを使う時に、同時に2対地以上に接続すると最初 の1対地に対してしかNATが働かず、他の対地に対してはICMP Unreachable エラーを返してしまうバグを修正した。 [8] bri/isdn local address clearがTFTPで設定できないバグを修正した。