ftp://ftp.rtpro.yamaha.co.jp/pub/rt100i/relnote/relnote.02.02.31 Revision : 02.02.31 Release : April 1998, ヤマハ株式会社 RT100i/RT102i/RT200i/RT140i/RT80i Rev.2.02.31リリースノート ========================================================================== ○ Rev.2.02.29からの変更点 ========================================================================== ■バグ修正 [1] dns syslog resolv offであるにも関わらず、フィルタのログメッセージ でIPアドレスをホスト名に変換しようとDNSを引きにいってしまうバグを 修正した。 [2] RT80iで、起動直後に自分宛のARP問い合わせパケットが出ていなかったの を修正した。 [3] RT80iで、アナログポートの呼出信号の周波数が19Hz程度だったのを16Hz 程度にした。これにより、一部つながらないアナログ端末があったのを救 える。 [4] RT80iのナンバーディスプレイ機能で、一次応答信号待ちタイマが12秒に なっていたのを6秒に修正した。 [5] tftpによる設定でデフォルト経路の削除(ip lan/pp route delete default)ができないバグを修正した。 [6] DNSリカーシブサーバ機能で、メモリリークが発生し、リブートしてしま う可能性があったのを排除した。 [7] IP Masqueradeを設定している時に、その上でFTPを動作させると、RT内部 の変換テーブル上で不正メモリアクセスが発生し、リブートすることがあっ たのを修正した。 静的IP Masqueradeのポートに範囲指定ができるようにした時にエンバグ した。 ■仕様変更 [1] restrictフィルタのログ動作を従来通りとした。すなわち、 restrict: 落したパケットだけをログに取る restrict-log: すべてのパケットをログに取る restrict-nolog: すべてのパケットをログに取らない [2] dns syslog resolv offの時にIPフィルタのログメッセージでポート番号 をニーモニックに変換しないようにした。 [3] 起動時のバナーメッセージを少し変更した。 [4] DHCPサーバ機能で、LANのプライマリネットワークのスコープが存在せず、 セカンダリに対するスコープだけ存在する場合にはセカンダリネットワー クのアドレスをクライアントにリースするよう変更した。 従来はセカンダリネットワークに属するアドレスをリースするにはMACア ドレスに対してIPアドレスを予約しておく必要があった。 ■機能追加 [1] PP毎の設定を表示するコマンドを新設した。 [コマンド形式] show config pp [PP_NUM] [パラメータ] PP_NUM ... PP番号、'anonymous'、'leased' [2] RADIUSアカウントで以下のアトリビュートをサポートした。 5 NAS-Port BRI番号 6 Service-Type Framed 7 Framed-Protocol PPP 8 Framed-IP-Address ネゴシエーションにより渡されたIPアドレス 31 Calling-Station-Id 発番号通知されたISDN番号/サブアドレス 61 NAS-Port-Type ISDN-Sync [3] RADIUSによる発番号認証を可能とした。 RADIUSサーバのusersファイルに認証条件としてCall-Station-Idを追加す ると発番号認証が可能となる(Merit, DTCで動作確認)。 -----usersファイルの設定例----- username Password = "password", Calling-Station-Id = "11" <--発番号 User-Service = Framed-User, Framed-Protocol = PPP, Framed-Address = 255.255.255.254, Framed-Netmask = 255.255.255.255, Framed-Compression = VJ-TCP-IP, Idle-Timeout = 3600, [4] DNSリカーシブサーバ機能で、プライベートアドレスのPTRレコードに対す る問い合わせに対し、上位サーバに問い合わせを転送することなく、自分 でその問い合わせに対し"NXDomain"、すなわち「そのようなレコードは存 在しない」というエラーを返せるようにした。 また、この機能をON/OFFするコマンドを新設した。 RT80iのWWW設定では、「簡単設定」の「端末型ダイヤルアップ接続」を行 うと自動的にONに設定される。 [コマンド形式] dns private address spoof SW [パラメータ] ・SW o on ... プライベートアドレスに対する問い合わせを処理する o off ... プライベートアドレスに対する問い合わせを処理しない [説明] onの場合、DNSリカーシブサーバ機能で、プライベートアドレスのPTR レコードに対する問い合わせに対し、上位サーバに問い合わせを転送 することなく、自分でその問い合わせに対し"NXDomain"、すなわち 「そのようなレコードはない」というエラーを返す。 [デフォルト] off