ftp://ftp.rtpro.yamaha.co.jp/pub/rt100i/relnote/relnote.02.02.19 Revision : 02.02.19 Release : December 1997, ヤマハ株式会社 RT100i/RT102i/RT200i/RT140i/RT80i Rev.2.02.19 リリースノート ========================================================================== ○ Rev.2.02.17 からの変更点 ========================================================================== ■機能追加 [1] DHCPやIPCP MS拡張でDNSサーバを通知する時の順序を設定できるようになっ た。 ・DHCP/IPCP MS拡張でDNSサーバを通知する順序の設定 [コマンド形式] dns notice order PROTOCOL SERVER [SERVER] [パラメータ] PROTOCOL dhcp ... DHCPによる通知 msext ... IPCP MS拡張による通知 SERVER none ... 一切通知しない me ... RT自身 server ... dns serverコマンドに設定したサーバ群 [説明] DHCPやIPCP MS拡張ではDNSサーバを複数通知できるが、それをどのような順 序で通知するかを設定する。'none'を設定すれば、他の設定に関わらずDNS サーバの通知を行わなくなる。'me'はRT自身のDNSリカーシブサーバ機能を 使うことを通知する。'server'では、dns serverコマンドに設定したサーバ 群を通知することになる。IPCP MS拡張では通知できるサーバの数が最大2に 限定されているので、後ろに'me'が続く時は先頭の1つだけとRT自身を、 'server'単独で設定されている時には先頭の2つだけを通知する。 [デフォルト] dhcp me server msext me server [2] RT80iで、アナログポートで着信転送を利用している時に、網から着信転 送が拒否された時の動作を選択できるようになった。 ・アナログポートからの設定方法 [機能番号] 59 (ポート指定操作が必要) [機能内容] 着信転送が拒否された時の動作 [設定値] 0=着信に対し、ビジー(話中)を返す 1=着信に対し、呼出を返す(デフォルト) [説明] 着信転送を行おうとして、網からそれを拒否された時の動作を設定する。0 の場合には、着信に対しビジー(話中)を返すので、電話をかけてきた方には ビジートーンが返り、通話はできない。1の場合には、呼出を返すと同時に 手元の電話機のベルを鳴らすので、ここで受話器をとれば通話できる。 ・SERIAL/TELNET/TFTPからの設定方法 [コマンド形式] analog supplementary-service call-deflection reject PORT ACTION [パラメータ] PORT ... 1 or 2 アナログポート番号 ACTION busy ... 着信に対し、ビジー(話中)を返す alert ... 着信に対し、呼出を返す [説明] 着信転送を行おうとして、網からそれを拒否された時の動作を設定する。 'busy'の場合には、着信に対しビジー(話中)を返すので、電話をかけてきた 方にはビジートーンが返り、通話はできない。'alert'の場合には、呼出を 返すと同時に手元の電話機のベルを鳴らすので、ここで受話器をとれば通話 できる。 [デフォルト] alert ■仕様変更 [1] MPで2B通信中に、ppp mp maxlinkコマンドの設定を1に変更しても、トラ フィックがある限り1Bには落ちなかったのを落ちるよう変更した。 [2] DHCPサーバ機能で、以下の変更を行った。 - DHCPDISCOVERメッセージがローカルブロードキャスト宛てでなかった場 合に出力していたSYSLOGメッセージの変更した。 - 予約されているクライアントに対して、予約アドレスが既に他のクライ アントに使われていた場合に他のアドレスを割り当ててしまっていたの を、割り当てを行なわないように修正した。同時に、SYSLOGメッセージ を出力する。 - 予約されている場合に限り、セカンダリアドレスのネットワークのアド レスをリースできるようにした。ゲートウェイ、DNSサーバ、DHCPサー バアドレスとしてもセカンダリアドレスを通知する。 なお、ブロードキャストでリース要求メッセージが来るので、予約され ていない場合にはプライマリかセカンダリどちらのネットのアドレスを リースするのかサーバ側で判断できないので不可能である。 [3] DNS解決をしようとする名前に"."が含まれていない時には、dns domainコ マンドで設定するデフォルトドメインをつけた名前を先にDNSサーバに問 い合わせるよう、変更した。 ■バグ修正 [1] RT80iで、アナログTA機能の以下のバグを修正した。 - MPと絡んだ複雑な条件の時に、コールウェイティングが起動できないこ とがあった。 - 話中着信に対して、代理応答ができてしまっていた。 - フレックスホンを使っている時に、データ側で発信できなかった。 - 電話機からの設定で、疑似コールウェイティングが設定されている状態 で個別のフレックスホン機能を有効にした場合、疑似コールウェイティ ングが無効にならず有効のまま残ってしまう。 [2] RT100i/RT102i/RT200iで、発呼側がisdn bulk any、着呼側がisdn bulk 1bの時に、うまく接続できないというバグを修正した。 [3] 以下の条件の時にリブートする可能性があったのを排除した。 - RADIUSを使っている時 - TELNETで設定を行っている時 [4] RT200iで、3本以上の専用線の間でMPを組んでいる時に、show status pp の表示がおかしくなることがあったのを修正した。 [5] RT200iで、3本以上の専用線の間でMPを組んでいる時に、どれか1本に障害 が発生すると全体が通信できなくなってしまうことがあったのを修正した。 [6] RT80iで、Microsoft Internet Explorer 3.02を使ってWWW画面からフィル タの設定をした時にリブートしてしまうことがあったのを修正した。 [7] パケットによる発呼で、MS-CBCPのコールバック要求ができない(ヤマハ方 式の要求になってしまう)というバグを修正した。 [8] isdn callback permit type mscbcpと設定していても、ヤマハ方式コール バックを受け付けてしまっていたのを修正した。 [9] PP-Anonymousで2つ目以降の宛先に対し、エラー後の再発信禁止状態と間 違って判断してしまって、発呼が失敗することがあったのを修正した。 [10] ポート番号ニーモニックで、ntpがUDPでも有効になるように修正した。 [11] フレックスホンのコールウェイティングや三者通話などで、一つの通話を 保留している時、本来可能であるはずのデータの発信ができないというバ グを修正した。