ftp://ftp.rtpro.yamaha.co.jp/pub/rt100i/relnote/relnote.02.01.11 Revision : 02.01.11 Release : June 1997, ヤマハ株式会社 RT100i/RT102i/RT200i Rev.2.01.11 リリースノート ========================================================================== ○ Rev.2.01.07 からの変更点 ========================================================================== ■機能追加 [1] ネットワーク経由で時計を設定する機能を追加した。 ・リモートホストによる時計の設定 [入力形式] rdate HOST [パラメータ] HOST ... リモートホストの IP アドレスもしくはホスト名 [説明] リモートホストの時計にルータの時計を合わせる。TCP の 37 番ポートを 利用している。 [ノート] リモートホストとしては、ほとんどの UNIX マシンが利用可能。Win95/NT はどうやら駄目らしい。 ルータ自身もリモートホストとして利用できる。 ・NTP による時計の設定 [入力形式] ntpdate SERVER [パラメータ] SERVER ... NTP サーバの IP アドレスもしくはホスト名 [説明] NTP を利用してルータの時計を設定する。 [ノート] インターネットに接続している時には、rdate よりも精密な時計合わせが 可能になる。NTP サーバとしてはできるだけ近くのものを指定した方が良 い。利用可能な NTP サーバについてはプロバイダに問い合わせること。 ルータ自身は NTP サーバとはなれない。 [2] フレームリレーで、PVC状態確認手順の双方向手順と単一PVC非同期状態表 示通知をサポートした。 ■仕様変更 [1] dhcp relay threshold コマンドのデフォルト値を 0 に変更した。 [2] 不正な ARP パケットを受け取った時に、パケットダンプを syslog の DEBUG レベルに出力するように変更した。 [3] ブリッジとして動作している時に、受信したパケットのイーサネットアド レスがブロードキャストかマルチキャストであった場合は、そのパケット ダンプを syslog の DEBUG レベルに出力するとともに、学習しないよう に変更した。 [4] isdn disconnect policy 2 として、課金単位時間監視型の切断方式を取っ ている時に、確実に課金単位時間内で切れるように時間的な余裕を持たせ るように変更。余裕時間は isdn disconnect interval time コマンドに 新しく 3 番目の引数を持たせ、そこで設定する。 [入力形式] isdn disconnect interval time UNIT WATCH SPARE [パラメータ] UNIT ... 課金単位時間 WATCH ... パケット監視時間 SPARE ... 切断余裕時間 [説明] 課金単位時間方式で使われる、課金単位時間と監視時間を設定する。それ ぞれの意味は下図のとおり: |<------ UNIT ------->|<------ UNIT ------->|<------ UNIT ------->| | <-- W --><-S->| <-- W --><-S->| <-- W --><-S->| |---------------------|---------------------|---------------------| 通信開始 -->時間経過 WATCH で示した間だけトラフィックを監視し、この間にパケットが流れな ければ回線を切断する。SPARE は切断処理に時間がかかりすぎて、実際の 切断が単位時間を越えないように余裕を持たせるために使う。回線を接続 している時間が UNIT の倍数になるので、単純トラフィック監視方式より も通信料金を減らす効果が期待できる。 [デフォルト値] UNIT = 180秒 WATCH = 6秒 SPARE = 2秒 [5] ip pp hide static route on の時には、回線接続/切断時に IP ルーティ ングキャッシュを自動的にクリアするように変更した。 [6] ISDN の切断時に切断理由の生成源をログに残すように変更した。 ■バグ修正 [1] リモートセットアップ中に、リモートセットアップ元に対し通常のデータ 呼をコールバックで接続できないのを修正した。 [2] IPX で、SPX キープアライブ代理応答機能の改善を図った。 [3] RT200i で、128k 専用線と 64k 専用線の間で MP を組んでいると、本来 192k 相当の速度が出て欲しいのに 128k 程度に制限されてしまうという バグを修正した。 [4] RT200i で専用線を 2 本使った MP を組んでいる時、一方で瞬断がある とその後パケットを送信できなくなることがあるというバグを修正した。 [5] RT100i/RT102i を専用線で使用している時に、電源投入直後だと接続でき ず、BRIコネクタを抜き差しすると通信できるようになることがあるとい う問題を修正した。 [6] FreeBSD/NetBSD などから IP Masquerade 越しに FTP をかけると、特定 のサイト宛でうまくいかないというバグを修正した。 [7] MP を設定していないのに "Cannot bind link to MP" と表示されて接続 できないという現象に対応した。 [8] 複数の発呼が発呼待ちキューにたまると、それ以降発呼できなくなると いうバグを修正した。 [9] DHCP サーバにおいて、LAN 側からのリクエストに対する返事のパケット を PP 側に返してしまうことがあるというバグを修正した。