Revision : 03.05.42 Release : Dec 2001, ヤマハ株式会社 RTA50i Rev.3.05.42 リリースノート ========================================================================== ○ Rev.3.05.38からの変更点 ========================================================================== ■仕様変更 [1] 一部のナンバーディスプレイ対応電話機で番号が正しく表示されない問題 に対処するために異なるストップビット信号の送出方法を追加した。 これに伴いモデム信号選択コマンドにパラメータを一つ追加した。 ・モデム信号(V.23信号形式)の選択 ○コマンド仕様 [コマンド書式] analog arrive modem signal type PORT TYPE [パラメータ] PORT ...アナログポート番号(1〜3) TYPE ...1,2,3 1:「ストップビット長が整数倍区切り」 2:「ストップビットが1以上2未満」 3:「ストップビットが1」 [説明] 指定したアナログポートのモデム信号を選択します [デフォルト値] 3 ○アナログポートからの設定 [機能番号] 46 [設定動作] 「オフフック」 「*」「#」「4」「6」 「ポート番号(1/2/3/*)」 「モデム信号(1,2,3)」 「#」 「オンフック」 [2] PIAFS2.2に対応したPIAFS端末と接続できるようにした。 [3] 以下のコマンドをHTTPサーバのコマンド入力から実行できるようにした。 packetdump pp packetdump lan ■バグ修正 [1] 通信速度32k固定以外のPIAFS通信で、show status ppによって表示される 負荷(load)の値が誤っていたのを修正した。 [2] 引数として空文字列を入力可能なコマンドで、空文字列を引数に使用して コンソールあるいはtftpで設定をおこなうと、正しく設定されないことが あるバグを修正した。 例: pp auth username "" password のようにユーザ名に空文字列を指定しても、以下のように誤って設定 されていた。 pp auth username password [3] 静的DNSレコードに登録したIPアドレスの逆引き用の設定が削除できない ことがあるバグを修正した。以下のように削除用のコマンド入力として はエラーにならないが、実際には削除されていなかった。 ・ip hostコマンドで登録した場合、ip host deleteコマンドで削除され なかった。 ・dns staticコマンドでnameとして"IPアドレス"を登録した場合、 dns static deleteコマンドで削除されなかった。 [4] 静的経路情報がshow ip route IPアドレス指定で正しく表示されないバグ を修正した。 [5] 以下の設定例のように、セカンダリIPアドレスだけが設定された状態で LANインタフェース経由のパケットを送信できないバグを修正した。 [設定例] ip lan address clear ip lan secondary address 192.168.0.1/24 [6] IPマスカレードと静的NATを共用する設定で、対応する内側アドレスの機 器が動作していない静的NATの外側アドレスに対して、外部からTCP/UDPパ ケットを送信すると、その後の動作が不安定となるバグを修正した。 [7] lengthフィールドが0のIPオプションヘッダを受信すると、システムがハ ングアップするバグを修正した。 [8] 認証失敗回数オーバー、MP失敗回数オーバーでのエラー文字列の誤記を修 正した。 [9] データ部分に設定されたIPヘッダの内容が不正なICMPメッセージを受信し たときにリブートすることがあるバグを修正した。 [10] PP anonymousの名前によるルーティングを指定したときに、発着信の衝 突が発生すると、その後PP anonymousへの着信ができなくなることがある バグを修正した。 [11] remote setupでの発着信で通信履歴が正しく記録されないバグを修正し た。またremote setupの着信を繰り返しているとハングアップしてしまう バグを修正した。 [12] Bチャネルが2つ接続されている状態でデータ呼の着信を受けると、その 後の発着信をおこなえなくなることがあるバグを修正した。 [13] PP anonymousでcallbackの要求に答えるときに、発信先のISDN番号が明 示的に設定されていないと、MPで通信できないバグを修正した。 [14] TFTPでip hostコマンドを設定したり、ip hostコマンドを設定して起動 すると、ルータの動作が不安定になるバグを修正した。 [15] tftpでanalog arrive ringer-type list deleteコマンドを発行したとき に正しく設定されないバグを修正した。 [16] 誤ったプロトコルを指定したmail-check serverコマンドをtftp経由で設 定することができ、また、その設定を保存することができるバグを修正し た。 [17] tftp経由でsave allコマンドが実行できないバグを修正した。 [18] 以下のコマンドにおいてISDNアドレスとして"ISDN番号/"と指定した設定 をtftp経由で送り込むと、正しく設定がおこなわれないバグを修正した。 isdn local address isdn remote address call isdn remote address arrive remote setup accept isdn-dcp local address analog local address [19] 負荷の高いMP接続中にdisconnect allコマンドを実行し、これが何度も 繰り返されるとシステムがハングアップするバグを修正した。 [20] telnetやターミナルソフトでルータにadministratorでloginしていると きに電話機からルータのパスワードを変更できてしまうときがあるバグを 修正した。 [21] 擬似着信転送機能で転送先に発信するときに、発信者番号を通知しない ように設定されているにもかかわらず発信者番号を通知してしまうバグを 修正した。 [22] 擬似着信転送又は擬似通信中転送を起動した後にshow status analogコ マンドで表示されるアナログポートの状態が正しくないバグを修正した。 [23] 相手呼出中に網の通信中転送ができないバグを修正した。 [24] 網のフレックスホンサービス要求が拒否された後の終話時のsyslogの切 断理由表示が正しくないバグを修正した。 [25] 擬似着信転送又は擬似通信中転送を起動して終了した後に、それらを起 動したアナログポートで通話中に状態表示を行うと表示がおかしくなるバ グを修正した。 [26] 網の通信中転送で通話切り替え及び転送ができないときがあるバグを修 正した。 [27] 内線転送や代理応答機能を使用すると、それ以後show status analogコ マンドで表示される状態表示が正しくなくなるバグを修正した。 [28] 停電時にアナログポートに着信があると、停電から復旧したときに動作 が不安定になるバグを修正した。 [29] データ呼とアナログ呼の発着信を繰り返していると、システムがハング アップするバグを修正した。 [30] 三者通話中のアナログポートに着信を繰り返すと、システムがハングアッ プするバグを修正した。 [31] 三者通話、通信中転送、着信転送などの網フレックスホンサービスを契 約している回線でサービスの起動を繰り返していると、システムがハング アップするバグを修正した。 [32] 相手から通話を切断されたときに、そのままオフフックした状態で30秒 以上経過すると発生する以下のバグを修正した。 ・PIAFSの着信があると着信できなくなる。 ・他のアナログポートで外線通話するとその外線通話と通話ができてしま う(混線)。 [33] clear analog accountおよび clear serial accountコマンドを実行した ときにINFOレベルのログに記録されるようにした。 [34] analog arrive incoming-signal コマンドのスペルミスを修正した。 (incomming → incoming) [35] アナログポートの全てが着信を拒否して即座にRVS-COM(TA, LAN)に着信 する場合に、動作が不安定になる可能性を排除した。 [36] RVS-COMへの切り替えタイマをoffにして、即座にRVS-COMに着信するよう に設定されていると、着信転送の設定に関わらずRVS-COMに着信してしま うバグを修正した。 [37] TAモードでFTPによるファイル転送をおこなったときに、転送が途中で数 分間止まることがあるバグを修正した。なお、本現象はWindows 98のPCか らFTPのputによるファイル転送をおこなった場合に発生する。 [38] リモートセットアップを拒否する設定(remote setup accept none)にて リモートセットアップの着信があると、関係のないTAのsyslogが出力され るバグを修正した。 例: 2001/10/29 16:37:17: PP[REMOTE_CONTROL1] Reject remote control call 2001/10/29 16:37:17: TA[??] Detect callback request call 2001/10/29 16:37:17: TA[??] Callback is not permitted [39] かんたん設定ページで複数のプロバイダを登録し、1つの接続先が再発信 規制でエラーになったとき、他の接続先との最後の通信も再発信規制に よるエラー表示となってしまうバグを修正した。 [40] かんたん設定ページにて、icmp-info, icmp-errorの設定と表示ができな いバグを修正した。 [41] かんたん設定ページにてネットワーク型(ISDN回線使用)を設定し、オプ ションでMPの時間帯指定をした後にネットワーク型の専用線に変更すると、 MPのスケジュールが残ってしまうバグを修正した。 以上