Revision : 05.01.21 Release : Apr 2001, ヤマハ株式会社 RT60w Rev.5.01.21 リリースノート ========================================================================== ○ Rev.5.01.16からの変更点 ========================================================================== ■機能追加 [1] かんたん設定ページでCATVやADSLに接続する設定をできるようにした。 ※ただし、LANポートがCATV回線やADSL回線との接続用に利用されますの で、 この機能を使用できるパソコンはRT60wと無線で接続されたものだ けになります。 [2] PPPoEクライアント機能を実装した。 ○コマンド仕様 ・PPPoE の使用の可否とインタフェースのバインド [入力形式] pppoe use INTERFACE pppoe use off [パラメータ] INTERFACE - lan1 ... PP を LAN1 インタフェースにバインドして PPPoE を使用する - lan2 ... PP を LAN2 インタフェースにバインドして PPPoE を使用する off ... PPPoE を使用しない [説明] 選択されている相手に対して、PPPoEの使用の可否とバインドされる LAN番号を指定する。 [デフォルト値] pppoe use off ・Access Consentrator Name の指定 [入力形式] pppoe access consentrator NAME [パラメータ] NAME ... Access Consentrator 名を表す文字列 (7bit US-ASCII の 64文字以内) [説明] 選択されている相手について PPPoE で接続する Access Consentrator 名を設定する。 [デフォルト値] pppoe access consentrator (指定なし) ・PADI packet の再送時間の初期値の設定 [入力形式] pppoe padi restart TIME [パラメータ] TIME ... ミリ秒 (20..10000) [説明] PPPoE プロトコルにおける PADI packet の再送時間を設定する。 [デフォルト値] pppoe padi restart 3 ・PADI packet の最大再送回数の設定 [入力形式] pppoe padi maxretry COUNT [パラメータ] COUNT ... 回数 (1..10) [説明] PPPoE プロトコルにおける PADI packet の最大再送回数を設定する。 [デフォルト値] pppoe padi maxretry 5 ・PADR packet の再送時間の初期値の設定 [入力形式] pppoe padr restart TIME [パラメータ] TIME ... ミリ秒 (20..10000) [説明] PPPoE プロトコルにおける PADR packet の再送時間を設定する。 [デフォルト値] pppoe padr restart 3000 ・PADR packet の最大再送回数の設定 [入力形式] pppoe padr maxretry COUNT [パラメータ] COUNT ... 回数 (1..10) [説明] PPPoE プロトコルにおける PADR packet の最大再送回数を設定する。 [デフォルト値] pppoe padr maxretry 5 ・Maximum Receive Unit オプション使用の設定(拡張) [入力形式] ppp lcp mru SW [LENGTH] [パラメータ] SW - on ... 使用する - off ... 使用しない LENGTH 1280 〜1792 ... MRU の値 [説明] [PPP_LCP] Maximum-Receive-Unitオプションを使用するか否かを選択 する。 [デフォルト値] SW = on LENGTH = 1792 ・PPPoE session の自動接続の設定 [入力形式] pppoe auto connnect SW [パラメータ] SW - on ... 自動接続する - off ... 自動接続しない [説明] 選択されている相手に対して、PPPoEのsessionを自動で接続するか否 かを選択する。 [デフォルト値] pppoe auto connect on ・PPPoE session の自動切断の設定 [入力形式] pppoe auto disconnnect SW [パラメータ] SW - on ... 自動切断する - off ... 自動切断しない [説明] 選択されている相手に対して、PPPoEのsessionを自動で切断するか否 かを選択する。 [デフォルト値] pppoe auto disconnect on ・PPPoE session の切断タイマの設定 [入力形式] pppoe disconnect time TIME [パラメータ] TIME - 秒数(1..21474836) - off ... タイマを設定しない [説明] 選択されている相手に対して、タイムアウトによりPPPoEのsessionを 自動切断する時間を設定する。 [デフォルト値] pppoe disconnect time off ・TCP パケットの MSS の制限の有無とサイズの指定 [入力形式] pppoe tcp mss limit off pppoe tcp mss limit auto pppoe tcp mss limit LENGTH [パラメータ] off ... MSS を制限しない auto ... MSS を MTU の値に応じて制限する LENGTH 1240 〜1452 ... MSS オプションとして書き換える値 [説明] PPPoEセッション上でTCPパケットのMSSを制限するかどうかを設定す る。 [デフォルト値] pppoe tcp mss limit auto [3] LAN1とLAN2のインタフェースを入れ替える処理を実装した。 入れ替えるとLAN1への設定は無線LAN側に、LAN2への設定は有線LAN側に 適用され、ルーティングなどもそれに応じた処理をするようになる。 ○コマンド仕様 ・有線LAN/無線LANインタフェース入れ替えの設定 [入力形式] airlink interface reverse REVERSE [パラメータ] REVERSE - on ... 入れ替える - off ... 入れ替えない [説明] 有線LAN/無線LANインタフェース(lan1/lan2)を入れ替えるかどうか を設定する。 offの時はlan1=有線LAN、lan2=無線LANとなり、onの時は lan1=無線LAN、lan2=有線LANとなる。 [デフォルト値] off [4] provider typeコマンドにパラメータlanとpppoeを追加した。 ○コマンド仕様 ・プロバイダ接続タイプの設定 [入力形式] provider type PROVIDER_TYPE [パラメータ] PROVIDER_TYPE - isdn_terminal ... プロバイダ型の端末接続 - isdn_network ... プロバイダ型のネットワーク接続 - leased_network ... プロバイダ型のネットワーク型専用線接 続 - leased_wan ... LAN間接続型の専用線接続 - lan ... PPPoEに対応していないブロードバンド接 続 - pppoe ... PPPoEに対応したブロードバンド接続 - none ... 設定なし [説明] プロバイダ型接続の接続タイプを指定する。 [ノート] かんたん設定専用コマンドです。コンソールなどから手動設定した場 合の動作は、保証できません。 [デフォルト値] none [5] 機器間アナログ通話機能において、アナログ親機に接続できるアナログ子 機を制限する機能と、アナログ親機に登録されたアナログポート設定内容 の表示機能を追加した。 ○コマンド仕様 ・アナログ子機受け入れモードの設定 [入力形式] analog extension slave permit MODE [パラメータ] MODE - all .............. 全て受け入れる - registered-only .. 機器番号を設定している機器のみを受け 入れる [説明] アナログ親機モードにおいて、アナログ子機の受け入れモードを設定 する。 [ノート] 受け入れ拒否された子機では、ISDN回線のアナログ発着信としての使 用およびアナログポートの使用([*#]をダイヤルすることによるアナ ログポートからの設定を除く)が不可能となる。 設定の変化がshow analog extensionで表示される「接続拒否中子機 一覧」に反映されるまで、数10秒程度時間がかかる。 [デフォルト値] all ・機器間アナログ通話機能のアナログ親機に登録された各アナログポート 設定内容の表示 [入力形式] show analog extension config [パラメータ] なし [説明] 機器間アナログ通話機能でアナログ親機に登録された、各アナログポー トの設定内容を表示する。 [ノート] 各アナログポートの設定内容は、機器間通信によってアナログ親機に 登録される。 このコマンドでは、機器間通信によってアナログ親機に登録された、 各アナログポート設定の内容を表示する。 [6] dns server selectコマンドで回線の接続状態に応じてDNSサーバを選択す る機能を実装した。また、DHCPクライアント機能で取得するDNSサーバを 通常の接続先(PP[N])で設定または割り当てられたDNSサーバと同様に扱え るようした。また、DHCPクライアント機能で取得するデフォルト経路を通 常の接続先(PP[N])で設定したデフォルト経路と同様に扱えるようにに拡 張し、それに伴ないshow ip routeコマンドの表示内容を修正した。 ○コマンド仕様 ・DNS問い合わせの内容に応じたDNSサーバの選択 [入力形式] dns server select ID SERVER [TYPE] QUERY [ORIGINAL-SENDER] [restrict pp CONNECTION-PP ...] dns server select ID pp PP_NUM [DEFAULT-SERVER] [TYPE] QUERY [ORIGINAL-SENDER] [restrict pp CONNECTION-PP ...] dns server select ID dhcp LAN [DEFAULT-SERVER] [TYPE] QUERY [ORIGINAL-SENDER] [restrict pp CONNECTION-PP ...] dns server select delete ID [パラメータ] ID ... DNSサーバ選択テーブルの番号 SERVER ... DNSサーバのIPアドレス PP_NUM ... IPCPにより接続相手から通知されるDNSサーバを使う場合 の接続相手先番号 LAN ... DHCPサーバより取得するDNSサーバを使う場合のLANインタフェー ス DEFAULT-SERVER ... PP_NUMで指定した接続相手からDNSサーバを獲得 できなかったときに使うDNSサーバのIPアドレス TYPE ... DNSレコードタイプ a、ptr、mx、ns、cname、anyを取る。省略したときは'a'と なる。 'any'を選択した場合にはすべてのタイプにマッチする。 QUERY ... DNS問い合わせの内容 - TYPEがa、mx、ns、cnameの場合 QUERYはドメイン名を表す文字列であり、後方一致と する。 例えば、"yamaha.co.jp"であれば、comm.yamaha.co.jp、 rtpro.yamaha.co.jpなどにマッチする。 - TYPEがptrの場合 QUERYはIPアドレス(IP_ADDRESS[/MASKLEN])であり、 MASKLENを省略したときはIPアドレスにのみマッチし、 MASKLENを指定したときはネットワークアドレスに含ま れるすべてのIPアドレスにマッチする。 DNS問い合わせに含まれる.in-addr.arpaドメインで記 述されたFQDNは、IPアドレスへ変換された後に比較さ れる。 ORIGINAL-SENDER ... DNS問い合わせの送信元のIPアドレスの範囲 CONNECTION-PP ... DNSサーバを選択するとき、接続状態を確認する 接続相手先番号 [説明] DNS問い合わせの解決を依頼するDNSサーバとして、DNS問い合わせの 内容およびDNS問い合わせの送信元および回線の接続状態を確認する 接続先相手先番号とDNSサーバとの組合せを複数登録しておき、DNS問 い合わせに応じてその組合せから適切なDNSサーバを選択できるよう にする。テーブルは若番から検索され、DNS問い合わせの内容にQUERY がマッチしたらそのDNSサーバを用いてDNS問い合わせを解決しようと する。一度マッチしたら、それ以降のテーブルは検索しない。すべて のテーブルを検索してマッチするものがないときは、dns serverコマ ンドで指定されたDNSサーバを用いる。 [ フィルタ型ルーティングの拡張機能と組み合せた利用例 ] ・3つのプロバイダ情報が登録されている状況で、手動接続と  自動接続を使い分ける。  +--------+----------------+--------------+------------+  | 接続先 | DNSサーバ | 手動接続対象 | 自動接続先 |  +--------+----------------+--------------+------------+  | PP01 | 接続時付与 | ◎ | |  | PP02 | 接続時付与 | ○ | ☆ |  | PP03 | 133.176.200.51 | ◎ | |  +--------+----------------+--------------+------------+  ip filter 1 restrict * * * * *  ip route default gateway pp 1 filter 1 gateway pp 2 filter 1 gateway pp 3 filter 1 gateway pp 2  dns server select 1 pp 1 any . restrict pp 1  dns server select 2 pp 2 any . restrict pp 2  dns server select 3 133.176.200.51 any . restrict pp 3  dns server pp 2 ・3つのプロバイダ情報が登録されている状況で、手動接続を使い分 ける。  +--------+----------------+--------------+------------+  | 接続先 | DNSサーバ | 手動接続対象 | 自動接続先 |  +--------+----------------+--------------+------------+  | PP01 | 接続時付与 | ◎ | |  | PP02 | 接続時付与 | ◎ | |  | PP03 | 133.176.200.51 | ◎ | |  +--------+----------------+--------------+------------+  ip filter 1 restrict * * * * *  ip route default gateway pp 1 filter 1 gateway pp 2 filter 1 gateway pp 3 filter 1  dns server select 1 pp 1 any . restrict pp 1  dns server select 2 pp 2 any . restrict pp 2  dns server select 3 133.176.200.51 any . restrict pp 3 ・DNSサーバを取得するLANインタフェースの設定 [入力形式] dns server dhcp LAN dns server dhcp none [パラメータ] LAN ... DNSサーバを取得するLANインタフェース lan lan1 lan2 none [説明] DNSサーバを取得するLANインタフェースを設定する。このコマンドで LANインタフェースが設定されていると、DNSでの名前解決を行うとき に、このLANインタフェースでDHCPサーバから取得したDNSサーバに対 して問合せを行う。 DHCPサーバからDNSサーバを取得できなかった場合には名前解決は行 われない。 DNS serverコマンドでDNSサーバが明示的に指定されている場合、お よび、dns server select、あるいは、dns server ppコマンドの設定 により問い合わせをすべきDNSサーバが決定された場合には、そちら の設定が優先される。 [ノート] この機能を使用するには、指定されたLANインタフェースがDHCPクラ イアントとして動作していなければならない。 [デフォルト値] dns server dhcp none [7] かんたん設定の初期設定画面においてパスワードに加えて日時の設定を行 なうようにした。 [8] LCD/ボタンによる時計設定ができるようにした。 [9] かんたん設定に「自動接続先を変更しないで手動接続する」機能を実装し た。この機能のために追加されたコマンドは以下の通り。 ○コマンド仕様 ・フィルタ型ルーティングのdefault経路設定 [入力形式] provider filter routing TYPE [パラメータ] TYPE ... フィルタ型ルーティングの形式 'off', 'connection', 'mail', 'host',.... - TYPEが'off'の場合 かんたん設定で手動接続をしたとき、自動接続先が自動的に 切り変ります。 - TYPEが'connection'の場合 [回線状態で経路を選択するルーティング] かんたん設定で手動接続をしたとき、手動接続している間だ け有効なdefault経路が選択されます。手動接続先が切断さ れると自動接続先に接続するようになります。 - TYPEが'mail'の場合 [メールプロトコルで選択するルーティング] プロトコルの種類とし経路をて、メールとそれ以外を区別し てプロバイダを切り換えます。 最大同時に2つの接続先に繋ぎます。 - TYPEが'host'の場合 [ホスト(IPアドレス)で経路を選択するルーティング] ホスト(IPアドレス)を区別して、プロバイダを切り換えます。 最大同時に2つの接続先に繋ぎます。 [説明] かんたん設定専用の識別コマンド。 プロバイダ接続に利用するルーティングタイプを指定する。 [ノート] かんたん設定専用コマンドです。コンソールなどから手動設定した場 合の動作は、保証できません。 [デフォルト値] off ・プロバイダ情報の設定  [入力形式]   provider lan name TYPE:NAME   provider lan1 name TYPE:NAME   provider lan2 name TYPE:NAME  [パラメータ]   TYPE ... プロバイダ情報の識別情報 ("PRV"など)   NAME ... ユーザが設定したプロバイダの名称など  [説明]   かんたん設定専用の識別コマンド。かんたん設定で、プロバイダ名称 等で入力した名称がここに設定される。  [ノート]   かんたん設定専用コマンドです。コンソールなどから手動設定した場   合の動作は、保証できません。現時点ではかんたん設定で使用してい ません。 ・かんたん設定でのフレームの使用の設定 [入力形式] httpd frame use USE [TYPE] [パラメータ] USE ... かんたん設定でフレームの使用を設定する。 - USEが'off'の場合 フレームを使用しない。 - USEが'on'の場合 フレームを使用する。 TYPE ... フレームを使用した表示形式を選択する。 - 1〜21474836 表示内容は、機種により異なる。 [説明] かんたん設定専用の識別コマンド。かんたん設定で、HTMLの表示方法 としてフレームを使用するかどうかを指定する。 [ノート] かんたん設定専用コマンドです。コンソールなどから手動設定した場 合の動作は、保証できません。現時点ではかんたん設定で使用してい ません。 [デフォルト値] off [10] IPフィルタの番号の上限を2147483647(0x7fffffff)にし、設定できるフィ ルタの数も無制限とした。ip (lan/lan1/lan2/pp) secure filterコマンド に指定できるフィルタの数も無制限とした。 ただし、かんたん設定から設定できるのは従来通り100までとなっている。 [11] ルータのプライマリな IP address と ルータの FQDN を静的に関連付け る機能を追加して、コマンドによりルータの FQDN を設定できるようにし た。なお、デフォルト値は setup.netvolante.jp である。これにより、 DNSサーバとしてRTを指定してあるパソコンからは、ブラウザから "http://setup.netvolante.jp"でアクセスできるようになった。 ○コマンド仕様 ・ルータ自身のFQDNの設定 [入力形式] dns private name NAME [パラメータ] NAME ... ルータのFQDN [説明] ルータのDNS名を指定します [デフォルト値] dns private name setup.netvolante.jp [ノート] dns private name で設定されたFQDNは、show ip host および show dns staticで静的DNSレコードとして表示される。 [12] ip filter commentコマンドとip filter comment deleteコマンドを追加 した。 ○コマンド仕様 ・静的フィルタの定義のコメントの設定 [入力形式] ip filter comment ID COMMENT [パラメータ] ID ... フィルタ番号 COMMENT ... コメント文字列 [説明] かんたん設定専用コマンド。 個々のフィルタ定義のコメントを記録する。 [ノート] かんたん設定専用コマンドです。コンソールなどから手動設定した場 合の動作は、保証できません。現時点ではかんたん設定で使用してい ません。 ・静的フィルタの定義のコメントの削除 [入力形式] ip filter comment delete ID [パラメータ] ID ... フィルタ番号 [説明] かんたん設定専用コマンド。 個々のフィルタ定義のコメントを削除する。 [ノート] かんたん設定専用コマンドです。コンソールなどから手動設定した場 合の動作は、保証できません。現時点ではかんたん設定で使用してい ません。 [13] dns server pp コマンドでleasedを選択できるようにした。 ○コマンド仕様 ・DNSサーバを通知してもらう相手先の設定 [入力形式] dns server pp PEER_NUMBER [パラメータ] PEER_NUMBER ... DNSサーバを通知してもらう相手先情報番号         leased         none [説明] DNSサーバを通知してもらう相手先情報番号を設定する。このコマン ドで相手先情報番号が設定されていると、DNSでの名前解決を行うと きに、まずこの相手先に発信して、そこでPPPのIPCP MS拡張機能で通 知されたDNSサーバに対して問い合わせを行う。 相手先に接続できなかったり、接続できてもDNSサーバの通知がなかっ た場合には名前解決は行われない。 dns serverコマンドでDNSサーバが明示的に指定されている場合には、 そちらの設定が優先される。dns serverコマンドに指定したサーバか ら返事がない場合には、相手先への接続とDNSサーバの通知取得が行 われる。 leasedを設定したときは、DNSサーバを通知してもらうために再起動 する必要がある。 [ノート] この機能を使用する場合には、dns server pp コマンドで指定された 相手先情報に、ppp ipcp msext onの設定が必要である。 [デフォルト] none [14] かんたん設定において、[かんたん設定]-[システム管理]にhttpd hostと telnetd hostの設定機能を実装した。 [15] 相手先ごとの接続時間情報の表示のコマンド show pp connect time を追 加した。 ○コマンド仕様 ・相手先ごとの接続時間情報の表示 [コマンド形式] show pp connect time [PEER_NUMBER] [パラメータ] PEER_NUMBER 相手先情報番号 anonymous leased [説明] 選択されている相手の接続時間情報を表示する。 ■仕様変更 [1] 起動処理を高速化した。 [2] 一部のナンバーディスプレイ対応電話機で番号が正しく表示されない問題 に対処するために異なるストップビット信号の送出方法を追加した。 これに伴いモデム信号選択コマンドにパラメータを一つ追加した。 ○コマンド仕様 ・モデム信号(V.23信号形式)の選択 [コマンド書式] analog arrive modem signal type PORT TYPE [パラメータ] PORT ...アナログポート番号(1〜3) TYPE ...1,2,3 1:「ストップビット長が整数倍区切り」 2:「ストップビットが1以上2未満」 3:「ストップビットが1」 [説明] 指定したアナログポートのモデム信号を選択します。 [デフォルト値] 3 ○アナログポートからの設定 ・モデム信号(V.23信号形式)の選択 [機能番号] 46 [設定動作] 「オフフック」 「*」「#」「4」「6」 「ポート番号(1/2/3/*)」 「モデム信号(1,2,3)」 「#」 「オンフック」 [3] DHCPサーバ機能の重複チェックのための待ち時間を変更できるようコマン ド仕様を変更した。またそれに伴いARPチェックのデフォルトの待ち時間 を10ミリ秒から500ミリ秒に変更した。 ○コマンド仕様 ・リースするIPアドレスの重複をチェックするか否かの設定 [入力形式] dhcp server duplicate check CHECK1 CHECK2 [パラメータ] CHECK1 ... LAN内を対象とするチェックの確認用待ち時間 - N ミリ秒(1..1000) - off LAN内を対象とするチェックを行わない CHECK2 ... LAN外(DHCPリレーエージェント経由)を対象とするチェッ クの確認用待ち時間 - N ミリ秒(1..3000) - off LAN外(DHCPリレーエージェント経由)を対象とするチェッ クを行わない [説明] DHCPサーバとして機能する時、IPアドレスをDHCPクライアン トにリースする直前に、そのIPアドレスを使っているホスト が他にいないことをチェックするか否かを設定する。 [ノート] LAN内のスコープに対してはarpを、DHCPリレーエージェント 経由のスコープに対してはpingを使ってチェックする。 [デフォルト値] CHECK1 100 CHECK2 500 [4] フィルタ型ルーティングにおいて、経路判定のフィルタ要素として適用さ れたフィルタのpass/reject/restrictを利用するようにした。 (機能追加[6]の利用例参照) [5] DHCPサーバ機能のRFC2131対応をデフォルトONとした。 [6] 静的フィルタによるセキュリティフィルタの設定に関係なくDHCPクライア ントが動作するようにした。 [7] アナログポートごとの料金情報は通話中の情報を反映させないようにした。 [8] ナンバーディスプレイ/ダイヤルインが設定されているポートのみが着呼 する場合、実際にリンガーが鳴り出すまでリングバックトーンが鳴り出さ ないように修正した。 [9] アナログ親機で表示される着呼情報の表示レベルを、INFOからDEBUGに変 更し、analog extension log on状態ならば常にLogに残るようにした。 ■バグ修正 [1] 無線LAN側からのマルチキャストパケットを受信できないバグを修正した。 [2] packetdumpコマンドが複数LANに対応していなかったバグを修正した。 [3] ip lan secondary addressだけが設定されているような場合にpingがで きないバグを修正した。 [4] LAN-TA機能で、データ転送のスループットが低くなることがあるバグを 修正した。 [5] LAN側アドレスをDHCPで取得に設定して(ip lan1 address dhcp)起動する と、LAN側からRIP2が受信できないバグを修正した。 [6] anonymousでコールバックの要求に答えるときに、発呼先のISDN番号が明 示的に設定されていなければ、MPで通信できないバグを修正した。 [7] DHCPクライアントとして動作している時に、DNS関連の設定が存在しない 状態では、DHCPサーバからDNSサーバアドレスを通知されていても、RT内 で発生したDNSの名前解決が行なわれない(DNSサーバにDNS問い合わせを行 なわない)バグを修正した。 [8] remote setup等での接続時にHDLC経由で送信されたパケットがshow status pp 1 で表示される送信パケットとしてカウントされていたバグを 修正した。 [9] PIAFS64kの着信を拒否したときに、発信者のサブアドレスが正しく表示さ れないバグを修正した。 [10] show ip route コマンドを実行するとシステムがハングアップしてしま うことがあるバグを修正した。 [11] 分割されたMPパケットを受信した時に、正しく組み立てが行われずに廃 棄してしまうことがあるバグを修正した。 [12] データ通信中にコネクタ抜けや回線異常が数多く発生したときに、ハン グアップするバグを修正した。 [13] 同一のユーザ名で複数の相手からPP anonymousに接続したときに、2番目 以降の着信ではpp auth usernameコマンドのmscbcpの有無により指定され たコールバックの有無が正しく反映されずに動作するバグを修正した。 [14] PIAFS通信においてshow status ppで表示される送受信パケットのオクテ ット数が接続相手で表示される送受信パケットのオクテット数と一致して いないバグを修正した。 [15] メール転送機能において一部のPOP3サーバからのメッセージ取り込みに 失敗するバグを修正した。 [16] 通信速度32k固定以外のPIAFS通信で、show status ppによって表示され る負荷(load)の値が誤っていたバグを修正した。 [17] TFTPでip hostコマンドを設定したり、ip hostコマンドを設定して起動 するとルータの動作が不安定になるバグを修正した。 [18] 引数として空文字列を入力可能なコマンドで、空文字列を引数に使用し てコンソールあるいはtftpで設定をおこなうと、正しく設定されないこと があるバグを修正した。 例: pp auth username "" password のようにユーザ名に空文字列を指定しても、以下のように誤って設定 されていた。 pp auth username password [19] tftpで送り込むコマンド文字列で、引数の間の空白文字が連続している とコマンドを正しく処理できないバグを修正した。 また、本修正により、メール関連機能でのサーバから受信した文字列解析 でも発生していた同様の問題(引数の間の空白文字が連続していると正し く処理できない)も解消された。 [20] 静的DNSレコードに登録したIPアドレスの逆引き用の設定が削除できない ことがあるバグを修正した。以下のように削除用のコマンド入力として はエラーにならないが、実際には削除されていなかった。 ・ip hostコマンドで登録した場合、ip host deleteコマンドで削除され なかった。 ・dns staticコマンドでnameとして"IPアドレス"を登録した場合、 dns static deleteコマンドで削除されなかった。 [21] 誤ったプロトコルを指定したmail-check serverコマンドをtftp経由で設 定することができ、また、その設定を保存することができるバグを修正し た。 [22] 誤ったフィルタを登録をしたときのコメントの表示がおかしいバグを修 正した。 [23] 負荷の高いMP接続中にdisconnect allコマンドを実行し、これが何度も 繰り返されるとシステムがハングアップするバグを修正した。 [24] 網側のキャッチホンの切替通話状態からフッキングでポーズトーンにし、 オンフックで通信中転送を行うのと同時にもう片方の呼を相手から切断し た場合に、その後の動作がおかしくなるバグを修正した。 [25] 網側のフレックスホンの通話中転送または三者通話の切替通話(ポーズトー ン状態も含む)において、通話中の呼が切断され、網のビジートーンとな り、その後ローカルビジートーンになった後に動作がおかしくなるバグを 修正した。 [26] はじめに検索されるアナログポート以外に擬似ナンバーリクエストが設 定されていて、他のアナログポートが着信を受けられず、かつ擬似ナンバー リクエスト起動条件に合致した場合に、擬似ナンバーリクエストが起動し ないバグを修正した。 [27] 内線を含むフレックスホンを使用していて、外線側と通話中の場合に通 話中の呼をオンフックで切断し、内線側の鳴り返し中に、内線相手から切 断された場合に、鳴り返しが止まらないバグを修正した。 [28] アナログポートで内線切替通話中に、内線呼が通話していない方の呼で ある状態でフッキングしてポーズトーンがなっている間に内線の相手から 切断された場合、ポーズトーンが終了しても、外線側の音声接続が戻らな いバグを修正した。 [29] 網側のフレックスホンを起動して終了後に内線転送をすると、網側のフ レックスホンが起動できなくなる場合があったバグを修正した。 [30] 網側の転送を相手呼出中に行うことができなくなっていたバグを修正し た。Rev.5.01.16でエンバグ。 [31] 擬似着信転送で相手を呼出中に着呼側の相手から切断された場合、その 後、オフフックしても擬似転送切断時に鳴るポーズトーンが鳴り、発呼が できないバグを修正した。 [32] analog useコマンドで発着信を制限しているアナログポートから電話機 で設定をおこなっても、設定が反映されないバグを修正した。 [33] 擬似着信転送において、転送先のアドレスが設定されていないアナログ ポートが転送に使用されると、番号無しの発呼が発生し、その後の動作が おかしくなるバグを修正した。 [34] 擬似着信転送で転送先呼出中にアナログポートをオフフックし、ポーズ トーン中にフッキングして転送を中断した場合、その後無音となり、その アナログポートが使用できなくなり、また他のポートをオフフックしても ポーズトーンが鳴るバグを修正した。 [35] アナログ子機で通話中に停電が起こると、停電から復帰した後にアナロ グ機能が使えない事があるバグを修正した。 [36] アナログポートで通話中に短時間の停電が起こると、アナログポートが 無音になるバグを修正した。 [37] 機器間アナログ機能において、アナログ子機を含む三者通話中にオンフッ クで両方の呼を同時に切断した場合、LCDの表示がそのまま残り、オフフッ クしてもビジートーンあるいはセカンドダイヤルトーンが鳴ってしまうバ グを修正した。 [38] アナログポートで1分以上の通話をしてから切断すると、各ポート毎の累 積通話時間情報が正常に加算されないバグを修正した。 [39] 着信時サービス設定がi・ナンバーに対して設定されている場合に、正常 にサービスが起動しない場合があるバグを修正した。 [40] 着信時サービス設定がダイヤルインに対して設定されている場合に、正 常にサービスが起動しない場合があるバグを修正した。 [41] モデムダイヤルインのシグナルを受けたときに、発番号情報をクリアし ていたバグを修正した。 [42] PBダイヤルインの処理において、PB信号を送出した後にオンフックを検 出するとリンガを止めてしまうバグを修正した。 [43] 通信中転送や三者通話の設定がされていないときに、通話中にフッキン グして外線発信操作を行った場合にLCDの表示がすぐに変わらないバグを 修正した。 [44] 電話機から機能番号99を使ってアナログポートの設定消去をした場合、 着信ベル設定が消去されないバグを修正した。 [45] 機器間アナログ通話機能において、機器番号順の機器の検索が正常に行 えず、実際には空いているBチャネルがあるのに外線発信ができないこと があるバグを修正した。 [46] 内線ダイヤルを途中でやめたとき([*]のみや[*]と1桁目までのダイヤル) にタイムアウトでビジートーンにならなかったバグを修正した。 [47] 機器間アナログ通話機能において、トラフィックが混雑して切断された 時に、BチャネルのLEDが付いたままになることがあるバグを修正した。 [48] 網側の通信中転送において、複数回切替通話を行った後に転送すると、 その後、そのアナログポートをオフフックするまで着呼できなくなる場合 があるバグを修正した。 [49] tftpでanalog arrive ringer-type list deleteコマンドを発行した時に 正しく設定されないバグを修正した。 [50] 機器間アナログ通話機能をサポートしたリビジョンにおいて、tftpで analog arrive ringer-type list add/deleteコマンドを発行した時に、 設定が動作に反映されない事があるバグを修正した。 [51] 網側の通信中転送で、アナログ回線に対して呼出中の転送を行った場合、 転送ができず、その後の鳴り返しに対してもオフフックで音声がつながら ないバグを修正した。 [52] 機器間アナログ通話機能において、擬似ナンバーリクエストを設定して も、複数の機器の中の1台しか擬似ナンバーリクエストが動作しないこと があるバグを修正した。 [53] 網側のフレックスホンを切断する時に、鳴り返しに対してオフフックす ると、切断後のLCDの表示がおかしいバグを修正した。 [54] アナログポートの識別着信、鳴り分け、着信時サービスの設定削除にお いて、3番目以降の項目を削除すると、2番目から削除項目までの設定も一 緒に削除されてしまうバグを修正した。 [55] 外線通話を内線転送すると、通話時間情報が0秒になるバグを修正した。 [56] analog extension logコマンドでのTABキーによる補完がおかしいバグを 修正した。 [57] かんたん設定ページからsyslogのINFOの設定を変更したときに表示され るメッセージの誤記を修正した。 [58] かんたん設定ページにて、icmp-info, icmp-errorの設定と表示ができな いバグを修正した。 以上