Revision : 08.00.89 Release : Feb. 2009, ヤマハ株式会社 RT57i Rev.8.00.89 リリースノート ========================================================================== ○ Rev.8.00.87 からの変更点 ========================================================================== ■ 機能追加 [1] 緊急番号(110、118、119)の処理方式を選択できるコマンドを新設した。 ○緊急番号の処理方式の設定 [書式] analog extension emergency-call-dial type TYPE no analog extension emergency-call-dial type [設定値] TYPE special-number... 緊急番号を特別な番号として処理する normal-number.... 通常の番号として処理する [説明] 緊急番号の処理方式を設定する。 special-numberに設定した場合は、緊急番号(110、118、119)を特別な番号と認 識して、3桁目をダイヤルした時点で一般回線に即時発信されるが、 normal-numberに設定した場合は、3桁目をダイヤルした時点ではダイヤル桁間タ イマが作用して、4桁目以降をダイヤルすることができる。 これにより、normal-numberに設定した場合は、緊急番号(110、118、119)の発信 経路をVoIPにすることが可能となる。 カスケード接続の構成で使用する場合は、全ての機器で本コマンドの設定を同じ 設定にしなければならない。 [初期値] special-number [2] ISDNのアナログ呼着信時、着サブアドレスに関わらずTELポートに着信できるように するコマンドを追加した。この設定によって、任意の着サブアドレスへの着信をTEL ポートで受けることが可能となる。 ○サブアドレスにかかわらず着信を許可するか否かの設定 [書式] analog arrive ignore-subaddress permit PORT PERMIT no analog arrive ignore-subaddress permit PORT [PERMIT] [設定値] ・PORT TEL ポート番号 (1-N) ・PERMIT on ... 許可する off ... 許可しない [説明] サブアドレス情報要素にかかわらず着信を許可するか否かを設定する。analog local address コマンドによってサブアドレスを含むダイヤルイン番号を設定し ている場合は、このコマンドの設定にかかわらず、サブアドレス情報要素まで一 致した場合に着信する。 [ノート] ダイヤルイン番号を設定し、かつサブアドレス情報要素にかかわらず着信させる ためには、ダイヤルイン番号をサブアドレスなしで設定する必要がある。 [初期値] off [電話機からの設定] 機能番号 47 [*][#][4][7][PORT][SW][#] [PORT] [1] / [2] .. TEL1ポート / TEL2ポート (TEL2ポート機種) [*] .. 設定を行っているTELポート [SW] [0] : off (許可しない) に設定 [1] : on (許可する) に設定 省略: デフォルトに設定 (no コマンドに対応) [3] SIP着信時、ネーム・ディスプレイで通知する有効な情報がない場合に、ネーム・デ ィスプレイを使用すると設定したTELポートにネーム・ディスプレイ情報として「イ ンターネット電話」あるいは「ネットボランチ電話」という情報を通知するか否かを 設定するコマンドを新設した。 ○インターネット電話着信時におけるネーム・ディスプレイ情報通知設定 [書式] sip arrive name-display default MODE no sip arrive name-display default [MODE] [設定値] ・MODE off ... ネーム・ディスプレイ情報として送出する有効な情報がない場合に ネーム・ディスプレイ情報を出力しない on ... ネーム・ディスプレイ情報として送出する有効な情報がない場合に 「インターネット電話」あるいは「ネットボランチ電話」というネ ーム・ディスプレイ情報を通知する [説明] SIPプロトコルによるVoIPの着信において、ネーム・ディスプレイ情報として通 知する有効な情報がない場合におけるネーム・ディスプレイの通知内容に関する 設定を行う。 [ノート] この設定に関わらず、ネーム・ディスプレイの設定がされていないTELポートに はネーム・ディスプレイ情報は通知されない。 ネーム・ディスプレイ情報として送出する有効な情報が存在する場合、ネーム・ ディスプレイの設定がされているTELポートには、この設定に関わらずネーム・ ディスプレイの情報が通知される。 [初期値] off [4] SIPサーバ毎の設定において、発信時にSIPサーバから5xxエラーが返ってきたときに サーバ障害と認識してサーバとの接続状態を未接続状態とするかどうかの設定をでき るようにした。 ○ 発信時の5xxエラーをサーバ障害とするかどうかの設定 [入力形式] sip server call server error server=NUMBER SW no sip server call server error server=NUMBER [パラメータ] NUMBER ... SIPサーバ登録番号 SW ... on / off [説明] onに設定した場合は、SIPサーバを経由した発信時にinitial-INVITEに対して5xx エラーレスポンスを返されたときに、サーバ障害と認識してサーバとの接続状態 を未接続とする。 より早くサーバ障害を検知することが可能となるが、SIPサーバの仕様によって は、設定ミスや発信タイムアウト等によっても5xxエラーレスポンスを返すこと があるので、設定する際にはSIPサーバの仕様を確認する必要がある。 [デフォルト値] off [5] VoIP機能において、SIPサーバ経由での発信時に、*など番号以外をダイヤルした場合 に発信できないようにする機能を追加した。 ○SIPサーバへの発信に番号以外を使えないように制限する設定 [書式] sip server dial number-only server=N SW no sip server dial number-only server=N [SW] [設定値] SW on ... 制限する off ... 制限しない [説明] SIPサーバ経由でのVoIP発信時に*など番号以外をダイヤルして発信しようとし た場合に番号が正しくないとして発信しないように制限する。 [初期値] off [6] ルータ側には存在しないPPPoEセッションを強制的に切断するか否かを設定するコマ ンドを追加した。 ○ルータ側には存在しないPPPoEセッションを強制的に切断するか否かの設定 [書式] pppoe invalid-session forced close SW no pppoe invalid-session forced close [設定値] SW on ... ルータ側には存在しないPPPoEセッションを強制的に切断する off ... ルータ側には存在しないPPPoEセッションを強制的に切断しない [説明] ルータ側には存在しないPPPoEセッションを強制的に切断するか否かを設定します。 [初期値] on [7] DNSサーバへアクセスできるホストのIPアドレスを設定できるようにした。 外部からのDNS問い合わせに対してはサービスを提供しないように設定することによ り、外部へのDDoS攻撃の踏み台として使われることを防止できる。 ○ DNSサーバへアクセスできるホストのIPアドレス設定 [書式] dns host HOST [HOST [...]] no dns host [設定値] ・HOST - any ... すべてのホストからのアクセスを許可する - lan ... すべてのLANポート側ネットワーク内ならば許可する - lanN ... ひとつの任意のLANポート側ネットワーク内ならば許可する (Nはインタフェース番号) - none ....すべてのホストからのアクセスを禁止する - DNSサーバへアクセスを許可するホストのIPアドレス - DNSサーバへアクセスを許可するホストのIPアドレスの範囲 (ip_address-ip_address) [説明] DNSサーバへのアクセスを許可するホストを設定する。 [ノート] このコマンドでLANインタフェースを指定した場合には、ネットワークアドレス とlimited broadcast addressを除くIPアドレスからのアクセスを許可する。指 定したLAN インタフェースにプライマリアドレスもセカンダリアドレスも設定し ていなければ、アクセスを許可しない。 [初期値] any [8] IPv6で、RAによりインタフェースに自動的に設定されるIPv6アドレスの数を最大16に 制限するようにした。 また、最大数を変更することができるコマンドを新設した。 ○自動的に設定されるIPv6アドレスの最大数 [書式] ipv6 max auto address MAX no ipv6 max auto address [MAX] [設定値] MAX ... 自動的に設定されるIPv6アドレスの1インタフェースあたりの最大数 (1〜256) [説明] RAによりインタフェースに自動的に設定されるIPv6アドレスの1インタフェース あたりの最大数を設定する。 [初期値] 16 [9] かんたん設定ページの[詳細設定と情報]-[VPN接続の設定]の[PPTPを使用したパスワ ード認証のリモートアクセスVPNサーバ(PP)]および[PPTPを使用したパスワード認証 のリモートアクセスVPNサーバ(Anonymous)]の設定画面で、設定項目に[PPTP暗号鍵生 成の認証方式]を追加した。 Windows Vistaがクライアントの場合は[MS-CHAP v2で認証する]を選択する必要があ る。 ■ 仕様変更 [1] UPnP機能のデフォルト設定をOFFに変更した。 これまでUPnP機能を使っていた場合は、UPnP機能を有効に設定しなおす必要がありま す。 [2] Rebooted by Syscall(8) というリブートログを出力して再起動してしまうことがあ るバグを発生しにくくした。 [3] アナログ機能で、即時着信転送において、着信するポートを鳴動させずに転送を行な うように仕様を変更した。 [4] 以下2点を変更した。 ・カスケード接続の子機としてアナログ回線を使用するRT58iを接続した構成でTELポ ートからの一般回線に対する発呼がRT58iのアナログ回線を使用した発呼となる場 合、ダイヤル内容が一般回線経由と確定するまで、アナログ回線をオフフック状態 にしないように仕様を変更した。 ・TELポートからの発呼が電話番号ルーティング動作によって一般回線を経由した発 呼となった場合、カスケード子機のRT58iに接続されたアナログ回線を使用して発 呼できるように仕様を変更した。 [5] sip use コマンド設定を変更した場合に必ず再起動が必要だったが、offからonに変 更した場合にのみ再起動を必要としないように変更した。 [6] SIP-NAT機能において、外側から内側へのSIPのリクエストメッセージについて、 Request-Lineに外側IPアドレスが記述されていれば内側IPアドレスに書き換えるよう にした。 [7] SIP機能のUDPプロトコル使用時のリクエスト再送タイムアウトの実装について以下の 変更を行なった。 ・initial-INVITE送信における再送タイムアウトのデフォルト値を、迂回を伴う発信 では4秒、迂回を伴わない発信では32秒に変更した。 ・initial-INVITE以外のINVITEおよびREGISTER送信における再送タイムアウトを32秒 に変更した。 この変更に伴い、以下のコマンドの仕様変更を行なった。 なおこの変更によって、デフォルト設定時におけるSIP発信時に対向からの応答がな い場合にビジートーンになるまでの無音時間が7.5秒から32秒に変更されるため、利 用環境に応じた設定を行なう必要がある。 ○ SIP INVITE 再送タイムアウト値の設定 [書式] sip request retransmit timer TIMER1 [TIMER2] no sip request retransmit timer [TIMER1 [TIMER2]] [設定値] ・TIMER1 ... 通常の発信におけるINVITE再送タイムアウト秒数(4.0 ... 32.0) ・TIMER2 ... 迂回を伴う発信におけるINVITE再送タイムアウト秒数(4.0 ... 32.0) [説明] UDPプロトコルを用いたSIPのINVITEを送信する際の再送タイムアウト時間を設定 する。 最初にINVITEを送信した時点から指定した時間を経過した以降は、再送 を行わない。 [初期値] TIMER1 ... 32 TIMER2 ... 4 [ノート] RFC3261に従った動作とするためには、 sip request retransmit timer 32 32 と設定する必要がある。 [8] VoIP機能において、Allowヘッダに記述していたREGISTERとOPTIONSを記述しないよう に変更した。 また、sip server analog service設定でrule=3以外で設定されたサーバ設定の通話 では、SIPパケットに保留転送に関するパラメータを記述しないように変更した。 [9] REGISTERリクエストを送信する間隔をより正確にした。sip server 設定が1つの場合 は設定値またはサーバから指定された間隔で送信する。ただし、複数の設定がある場 合は最大で設定数×10秒ほど遅れることがある。 [10] SIPのsession-timer機能において、相手機器とのやり取りの中でSession-Expiresヘ ッダに値があればセッションタイマを起動するようにしていたが、Supportedヘッダ またはRequireヘッダにtimerが記述されていなければ起動しないように変更した。 [11] SIPのREGISTERリクエストにおいて、CSeqの値を全てのSIPサーバ設定で共通して使 っていたのを各設定毎に値を持つように変更した。 [12] provider sip 050-numberコマンドの初期値を変更した。 変更後の値はそれぞれ以下となる。  server-type-a: 3300-3777 (注:未使用)  kddi: 3000-3251 (注:変わらず)  fusion: 5500-5539 5800-5810 8000-8024  plala: 7500-7625 [13] RAの受信によりインタフェースに付与される、IPv6アドレスの寿命について仕様を 変更する。 1. 仕様変更内容 正の寿命のIPv6プレフィックスを含むRAの受信によりIPv6アドレスが付与される場 合、 (従来) 受信したRAのプレフィックスの寿命に関係なく、付与されるIPv6アドレスの寿命は 無限としていた。 (本仕様変更後) RAのプレフィックスの寿命を、付与されるIPv6アドレスの寿命に反映する。 2. ノート ・従来の動作は、RAプロキシとしてRAを再配布する場合に、配布するタイミングと 受けたプレフィックスの寿命が尽きるタイミングに差があることに対する配慮の ため。 ・仕様変更後でも、RAを配布している上位のルーターが、適正な間隔でRAを更新し 続ける限り、外部的な動作に新たな問題は発生しない。 ■ バグ修正 [1] タイプ0のルーティングヘッダが付いたIPv6パケットがDoS攻撃に悪用され得る脆弱 性を修正した。 自分宛でタイプ0のルーティングヘッダが付いたIPv6パケットは処理せずに破棄する ようにした。さらに、このときipv6 icmp parameter-problem send onが設定されて いれば、送信元へICMPv6(Parameter Problem)を返すようにした。 なお、以下のコマンドでこれまで通りにタイプ0のルーティングヘッダが付いたIPv6 パケットを処理するように設定できる。 ・タイプ0のルーティングヘッダ付きIPv6パケットを破棄するか否かの設定 [書式] ipv6 rh0 discard SWITCH no ipv6 rh0 discard [設定値] SWITCH on ... 破棄する off ... 破棄しない [説明] タイプ0のルーティングヘッダ付きIPv6パケットを破棄するか否かを選択します。 [初期値] on [2] ルーターからルーターを起点とするIPv6のTCPセッションを多数張ると動作が不安定 になる場合があるバグを修正した。 [3] CPU使用率100%が継続する程処理負荷の高い状態で、RT宛のIPv6 TCPパケットを受信 し続けると、使用可能なパケットバッファが減っていき、負荷が無くなった後でも送 受信性能が落ちる、または送受信不能になってしまう場合があるバグを修正した。 [4] 自動構成したIPv6アドレスの寿命が切れた後も経路が存在するバグを修正した。 ipv6 interface address auto設定から自動構成したIPv6アドレスについて、その寿 命が切れた後も、そのアドレスに対する経路が存在するバグを修正した。 また同時に、寿命が切れたアドレスに対するICMPv6エコー要求を受信した場合に、応 答を返さないように修正した。 [5] RAプロキシにおいて、上流のルーターから配布するプレフィックスを削除せず変更す ると、変更前のプレフィックスから構成されたアドレスが、プレフィックスの寿命が 切れても削除されないバグを修正した。 標記の問題に対し、RAプロキシ機能でRAプレフィックスから構成されたアドレスの寿 命について、ipv6 interface address autoコマンド設定から自動構成されたアドレ スと同様に、寿命をアドレス毎の寿命としてカウントするように変更した。 [6] ipv6 lan1 prefix ra-prefix@lan1::/64のように、RA proxyの親インタフェースと設 定先インタフェースを一致させると、IPv6のNSおよびRSを受信したのと同じインタフ ェースに転送し、2台以上のRT間で互いに転送しあった場合にCPU使用率100%の状態が 続くバグを修正した。 [7] IPv6アドレスを削除すると、残っているアドレスに対応する要請ノードマルチキャス トアドレスが削除される場合があるバグを修正した。 [8] RA proxyでプレフィックスを配布する設定のとき、その同じプレフィックスからIPv6 アドレスが自動構成された後、同一インタフェースにリンクローカルアドレスが割り 振られ、それらの要請ノードマルチキャストアドレスが一致していた場合に、RA proxyで配布するプレフィックスの寿命切れの後リブートが発生するバグを修正した。 [9] 自動構成されたIPv6アドレスとそうでないアドレスの要請ノードマルチキャストアド レスが一致していた場合に、非自動構成アドレスがあるにも関わらず要請ノードマル チキャストアドレスが invalid と表示されてしまうバグを修正した。 [10] ike, 名前解決などルーター発のIPv6パケットを送信する設定で、RAを受け取るイン タフェースがリンクダウンしていてデフォルトゲートウェイが無いなど、そのパケッ トの経路の無い状態がしばらく継続すると、その他の経路に対するパケットも含め、 パケットの送受信性能が落ちるまたは送受信不能になってしまう場合があるバグを修 正した。 Rev.8.00.70以降で発生する。 [11] DHCPv6-PDの機能を利用してIPv6アドレスを取得した場合に、取得したPPインタフェ ースの切断によりアドレスが無効になるが、その後ipv6 filterコマンドを実行する ことで、PPインタフェースが切断された状態でも、アドレスが復活してしまうバグを 修正した。 [12] 受信したインタフェースと同一のLANインタフェースにパケットを転送するときに、 フローテーブルに当該エントリが存在するときはファストパスで処理するようにした。 フローテーブルにエントリが存在していないときは、ノーマルパスで処理されてIMCP redirectが送信されるという本修正前と同じ動作になる。 [13] フラグメントされたパケットの最初のパケットより先に2番目以降のいずれかのパ ケットを受信すると、そのフラグメントされたパケットを再構築できずに廃棄する、 またはリブートすることがあるバグを修正した。 [14] IPマスカレードで変換したパケットに対するICMPエラーパケットを受信したとき、 その原因となったパケットのエントリのTTLを60にしてしまうバグを修正した。 ICMPエラーパケットのデータ部にはセットされていないTCPフラグの領域を参照して RST = 1 あるいは FIN = 1 と誤判定してTTLを変更していた。 [15] トンネルインタフェースでNAT機能を適用しているとき、NATセション数が上限に達 しているために、そのトンネル宛てのパケットのNAT変換に失敗するとパケットバッ ファがリークするバグを修正した。対象となるパケット種別は次の通りである。 - NAT変換が適用される場合は全種別のパケット - IPマスカレード変換が適用される場合はICMPパケットのみ なお、この状態が継続しパケットバッファがリークし続けると、やがてルーターが受 信停止に陥る。 [16] anonymous着信でpp user nameコマンドによる双方向でのCHAP認証を行うとき、送信 するCHAPチャレンジのNameフィールドが常にLAN1のIPアドレスであったのを、clidキ ーワードで発番号認証を併用することにより接続相手が特定できる場合にはpp user nameコマンドで設定されている自分側のユーザ名とするようにした。 [17] ISDNで、相手からの着信が完了する前に送信したパケットが破棄されるバグを修正 した。 送信したパケットを契機として発信したときは接続完了後に正しく送信していたが、 着信処理中に送信したパケットは接続完了後に送信せず破棄していた。 [18] BRIインタフェースに対して、バースト的に高トラフィックをかけるとルータ内部の リソースが枯渇してその後の動作に支障を来すことがあるバグを修正した。 [19] PPPのMPで通信中に、MPリンクを減らす場合には通常は最後に接続したMPリンクを切 断するが、何らかの原因でそれ以外のMPリンクが切断されると、その後、MPリンクの 増減が正常に行えなくなってしまうバグを修正した。具体的には、以下のような問題 が起きていた。 ・MPリンクを増やす条件になっても、新しくMPリンクが追加されない。 ・MPリンクが追加されても、それが通信には使われず、通信速度が上がらない。 ・MPリンクを減らす条件になっても、MPリンクを切断しない。 ・通常とは違うMPリンクを切断してしまう。 この問題が発生している間でも、MPによる通信自体は行える場合が多い。また、いっ たんすべてのMPリンクが切断されると、それ以降の通信はまた正常な動作に戻る。 [20] RAS(Anonymous) 接続で複数の拠点から同じユーザー名で MP 1リンク接続すると、 あとから接続した拠点を最初に接続した拠点のMPリンクにバインドしてしまうバグを 修正した。 [21] 専用線に接続して使用したときに、何らかの理由により相手機器がパケットを受信 できない状態になりPPP/LCPネゴシエーションが失敗すると、その異常な状態が解消 しても専用線経由でパケットを送受信できなくなり、その後ハングアップするバグを 修正した。 [22] 専用線に接続しているときに、短時間にケーブルの抜き挿しを繰り返すと、ケーブ ルが抜けている状態でもPPP/LCPのネゴシエーションを起動してしまい、ケーブルを 挿し直しただけでは接続が復旧しないことがあるバグを修正した。 専用線接続時に相手から何も受信できずにPPP/LCPのネゴシエーションが失敗した場 合には、自動的にPPP/LCPのネゴシエーションを再起動するようにした。 [23] PIAFSの起動側として接続したときに、通信中に接続速度が変更されると、相手機器 との間で同期を確立できなくなり、通信を継続できなくなることがあるバグを修正し た。 主にPIAFS端末からコールバック接続されたときに現象が発生していた。 [24] pp enableコマンドで ANONYMOUSインターフェースを有効にした場合、2つ目以降に 使用されるANONYMOUSでRIPによる経路通知が行われないバグを修正した。 [25] PPTPで通信中に、何らかの原因でリソースが枯渇すると、再度接続しなおさないと 送信が途絶えてしまうことがあるバグを修正した。 [26] 同じPPPoEサーバに接続するために他のPPPoEクライアント機器と並列して設置して 使用したときに、そのPPPoEクライアント機器がPPPoEサーバと接続できないことがあ るバグを修正した。 ルータ側には存在しないPPPoEセッションを強制的に切断する機能が原因となってい た。 [27] Relay-Session-IDタグを含むPPPoEパケットの受信に対する応答のPPPoEパケットに、 受信したRelay-Session-IDタグを含めずに送信するバグを修正した。 本修正前は、サーバとの間にPPPoEリレー機能を持つ機器が設置されている構成では PPPoE接続ができないことがあった。 [28] 優先制御を使用し、かつ、NATを適用しているインタフェースからフラグメントされ たパケットを送出するとき、パケットが不当なクラスにクラス分けされて送出された り、不当に破棄されるバグを修正した。 [29] tcp log コマンドを設定することでsyslogに記録されるTCPのコネクションログのう ち、受信方向のログにおいて、送信元IPアドレスと宛先IPアドレスが逆になって記録 されるバグを修正した。 [30] 長さが0にセットされているTCPオプションを受信するとリブートするバグを修正し た。 [31] ルータ自身がTCP端点となる複数の通信が同時に行われたときに、ルータの動作が不 安定になりリブートすることがあるバグを修正した。 [32] IPマスカレードを適用したインタフェースを経由するTCPコネクションが張られてい るときに、コネクションの終了を示すFINまたはRSTを観測した後にファストパスでパ ケットが転送されると、終了したコネクションのキャッシュがNATテーブルに最大で 900秒残り続けるバグを修正した。 本バグ修正により、終了したコネクションのキャッシュは60秒以内に解消される。 [33] DHCPサーバー機能で、大量のDHCPクライアントから同時にDHCPメッセージを受信す ると、リブートするなどルーターの動作が不安定になるバグを修正した。 [34] DHCPリレーエージェント機能で、リレー対象となるパケットサイズのチェックを DHCPサーバ機能と同様に緩めた。 [35] DHCPサーバからDHCPクライアントにセカンダリネットワークのアドレスを付与する パケットをブロードキャストで送出する場合に、送信元IPアドレスとしてセカンダリ アドレスではなくプライマリアドレスを使用するバグを修正した。 [36] LAN1以外のLANインタフェースでDHCPクライアント機能によりアドレスを割り当てら れたときにARPリクエストが送出されないバグを修正した。 [37] DHCPサーバ機能で、show status dhcpコマンドで"つづく"表示のまま放置した場合、 DHCPサーバ機能が正しく動作しないバグを修正した。 [38] dns server selectコマンドでDNSサーバを二つ指定しても、二つ目に指定したDNSサ ーバが選択されることがないバグを修正した。 [39] DNSリカーシブサーバ機能で、EDNS0に対応したクライアントからの問い合わせに正 しく応答しないバグを修正した。 OPT RRを含むDNS問い合わせに対して、DNS responseではなくDNS requestを返すよう になっていた。 [40] WOLのmagic packet送信時のIPヘッダのchecksumの値がおかしかったバグを修正した。 WOLのパケット送信時にIPヘッダのchecksumをセットしていなかった。 [41] メール通知機能の不正アクセス検知機能の設定完了メッセージが不適切になるバグ を修正した。 [42] HTTPヘッダ中の"Content-Length"フィールドが、"content-length"のように小文字 となって正確に一致しない文字列を送ってくるHTTPサーバを経由すると、「機種が違 います(Invalid Model)」というエラーが表示されてHTTPリビジョンアップに失敗す るバグを修正した。 [43] UPnP機能を使用して、IPマスカレードの適用されているインタフェース経由で通信 を行ったときに、使用可能な外側ポート番号が減っていき、IPマスカレードを経由し た全ての通信が正常にできなくなることがあるバグを修正した。 UPnPを使用しない数多くの通信とUPnPを使用する通信を併用したときに、現象が発生 することが多かった。 [44] ポートマッピングが行われている状態でNATの設定を変更したときに、ポートマッピ ングがすべて削除されるように修正した。 [45] UPnP機能で、コントロールポイントからのコントロール要求に対して、エラー応答 を返すときに、その応答のXMLの文字列に誤りがあるバグを修正した。 [46] Windows XPのネットワーク接続に現れるインターネット接続アイコンのプロパティ より手動でポートマッピングを行う際に、チェックボックスをチェックせずに登録し、 その状態でupnp use offとする、もしくはポートマッピングタイマが切れると、UPnP 機能がハングアップしてしまうバグを修正した。 [47] ネットボランチDNSサーバに複数個のホストアドレスが登録されている状態でかんた ん設定ページからネットボランチDNSの登録をしようとするとリブートすることがあ ったバグを修正した。 [48] ネットボランチDNSサーバに既にホストアドレスが登録されている状態でかんたん設 定ページから異なるホストアドレスを新規に登録をしようとした場合、登録済みホス トアドレスが正しく削除されないことがあるバグを修正した。 [49] ネットボランチDNSホスト名を自動取得、その後開放し、再度自動取得したときに、 取得したネットボランチDNSホスト名が変更になると、後から取得したホスト名が正 しく保存されない場合があるバグを修正した。 [50] ネットボランチDNSのホスト名が設定されていない状態で netvolante-dns delete goコマンドを実行すると、削除するホスト名が設定されていないのでエラーになるは ずが、syslogに "Delete Succeeded" という間違ったログが表示されるバグを修正し た。 [51] NTTが提供するISDN回線の付加サービスである着信転送機能で、着信を着信転送でき なかったときにTELポートで着信を受けると、show status analog コマンドで表示さ れる発信側の電話番号に着信転送先の番号が表示されるバグを修正した。 [52] ISDN回線で外線通話を内線呼出転送したとき、転送先のTELポートが応答する前に保 留されている外線通話が切断されるとその後の外線通話に保留音が流れてしまうバグ を修正した。 [53] アナログ機能において、アナログ付加サービスのフッキング操作におけるポーズト ーン中に、'*'以外のダイヤル操作を行なった場合、その後フッキング後の操作有効 時間を経過してもポーズトーンが停止せず、通話先の切替操作を行なうことができな くなるバグを修正した。 [54] アナログ機能で、リンガを鳴動させてから着信転送を行なう設定になっており、か つ着信転送が失敗した場合に鳴動を継続する設定になっている場合に、話中着信によ る着信転送が失敗すると、話中着信音が停止してしまうバグを修正した。 [55] ISDN回線を接続した直後に電話で着信すると、その後、着信を正しく処理できなく なるバグを修正した。 また、その状況が何回も発生すると、データ呼も含めて発着信ができなくなっていた。 [56] PSTN回線利用に設定されたRT58iをカスケード子機として接続し、実際には回線が接 続されていない、または他の通話で使用中のためにPSTN回線が使用できない場合に、 一般回線への発呼を禁止したTELポートの電話機をオフフックすると、SIPへの通話が 可能なのにも関わらずビジートーンが聞こえ、発信もできないバグを修正した。 [57] TELポートのナンバー・ディスプレイの設定がネーム・ディスプレイあるいはキャッ チホン・ディスプレイをサポートしたカスケード子機でキャッチホン・ディスプレイ に設定されている場合に、show config analog extensionの設定表示として、[NO] と表示されるバグを修正した。修正後は[Name/Catch] と表示される。 [58] カスケード接続で、子機としてアナログ回線用インタフェースを持つRT56vやRT58i を接続すると親機側でリブートすることがあるバグを修正した。 [59] カスケード子機からのSIP通話において、メディア張り替えが発生し、RTP接続の対 向が最初に接続された相手から変更された場合に以下の現象が発生するバグを修正し た。 1. 対向のアドレスが変更される場合 RTPの処理がノーマルパスになってしまい、処理能力が低下する。 2. 対向のアドレスが同一でポート番号のみ変更される場合 双方向共に音声が通らず、無音状態になってしまう。 [60] カスケード接続機能で、TELポートに接続した電話機のオフフック時にカスケード接 続された機器に収容されたアナログ回線のダイヤルトーンが聞こえる状態からVoIPの 番号をダイヤルした場合、即時発信が動作しないバグを修正した。 Rev.8.00.27以降で発生する。 [61] カスケード接続構成によって、ISDNとアナログ両方の回線が繋がっている状態にお いて、ISDN回線で繋がった通話に対して機器からのフッキング操作によって擬似付加 サービスを起動した場合、発信するための回線としてアナログ回線が選択されること があるバグを修正した。 この修正によって、 ・擬似付加サービスのダイヤル操作が終了するまで、別のTELポートからの発信時に、 選択されたアナログ回線が使用できない ・別途空きチャネルがあるISDN回線があっても、その回線を使用して擬似付加サービ スの発信が行なわれない というバグが修正される。 [62] RT57iをカスケード親機、RT58i/RT56vをカスケード子機とした構成において、RT58i /RT56vに接続されたアナログ回線に着信した際、話中着信を許可した通話中のTELポ ートにおいて話中着信音が鳴るようにした。 なお、TELポートに付加サービスの設定がされていても、フッキングによる通話先の 切替えを行なうことはできず、話中着信音中のオンフック後の呼び返しに対してオフ フックすることでアナログ回線への着信を取ることができる。 [63] カスケード接続された機器のアナログ回線に着信時、以下の動作後にアナログ回線 が使用できなくなるバグを修正した。 ・200秒以上アナログ回線が鳴動し続け、TELポートのリンガが停止した後 ・モデムダイヤルインの着信に対してTELポートにダイヤルインの着信サービスの設 定がされており、そのTELポートに接続された機器がダイヤルインの着信を受け付 けなかった場合 [64] カスケード接続の構成で使用したとき、子機としてRT56vを接続して、そのアナログ 回線を使用した発信ダイヤル操作を行うとメモリリークするバグを修正した。 [65] カスケード接続子機のダイヤルパルスのアナログ回線を使用しての通話中フッキン グによるボイスワープ操作において、セカンドダイヤルトーンが全桁ダイヤルして桁 間タイマのタイムアウトになるまで止まらないバグを修正した。 [66] カスケード接続子機のアナログ回線を使用した発呼操作時、TELポートに接続された 機器をオフフック直後にオンフックすると、子機のLINE LEDが点灯し続け、その後ア ナログ回線を使用した発着信ができなくなることがあるバグを修正した。 [67] カスケード接続の親機として設定し、子機としてRT56i以前の機種を設置した場合に、 子機にVoIP着信によるモデムダイヤルインの設定をしても信号が送出されなかったバ グを修正した。 [68] カスケード接続の子機にアナログ回線が接続された機器が存在し、 ・全ての子機に機器番号が振られ、アナログ回線が接続された機器よりも大きな機器 番号を持つ機器にISDN回線が接続されている あるいは、 ・機器番号が振られていない環境で、アナログ回線が接続された機器よりもMACアド レスが大きな値を持つ機器にISDN回線が接続されている という環境において、TELポートでの擬似付加サービスによる発信を行なうと、ISDN 回線からの発信ができないことがあるバグを修正した。 [69] 高負荷の状態でTELポートを使用したSIPまたはカスケードによる通話を繰り返し行 なうと、TELポートでの発着信ができなくなることがあるバグを修正した。この現象 が発生すると、TELポートの機器をオフフックしても無音となる。 [70] 高負荷の状態でTELポートを使用した発着信を繰り返し行なうと、SIPおよびカスケ ード接続を使用した機器間の通話ができなくなることがあるバグを修正した。 [71] analog pad rtp コマンドにおいて、設定した方向とは逆の向きにPADが効いてしま うバグを修正した。本来ならば、sendでTELポートに接続された電話機からRTPの送信 方向、receiveでRTPから電話機への受信方向に対する音量調整となる。 Rev.8.00.66以降で発生する。 [72] VoIP機能において、audio rtp segsizeでセグメントサイズを変更しても、G.729aを 使用した通信では実際のRTP動作に反映されず、設定に関わらず20msec毎にRTPパケッ トが送信されてしまうバグを修正した。 Rev.8.00.46からこの現象が発生する。 [73] VoIP通話中に送受信されるRTCPのSRパケットのDLSR値が不正な値になっていたバグ を修正した。 [74] RTPパケットで使うポート番号やプロトコルをフィルタ型経路で指定したときに、 RTPパケットが正常に送出されず、片通話となることがあるバグを修正した。 [75] VoIP機能において、IPv6による通話を行うときに、sip codec permit コマンド設定 が反映されず、全てのコーデックを使用可能としていたバグを修正した。 [76] LANインタフェース経由でパケットを送信するときに、送信のタイミングが遅れるこ とがあるバグを修正した。 20msec間隔で送信されるべきRTPパケットが、20msec余計に遅れて、その直後のRTPパ ケットとほぼ同時に送信される現象が発生していた。 [77] VoIP機能において、デフォルトゲートウェイが設定されていない状態でセッション タイマを使った通話時に、LANケーブルを抜いた状態でセッションタイマが満了して も通話が切断されないバグを修正した。 [78] VoIP機能において、機器の外側IPアドレスとSIPサーバのIPアドレスによっては、 通話ができないことがあるバグを修正した。 例えば、機器の外側アドレスが192.168.0.1で、経由するSIPサーバのIPアドレスが 192.168.0.100であった場合に、Record-Routeヘッダを書き換えてしまうため通話が できない問題があった。 [79] SIP-NAT機能において、書き換え対象となるIPアドレスを多く含んだヘッダを持つ SIPパケットを受信したときにリブートすることがあるバグを修正した。 [80] SIPパケットで使うポート番号やプロトコルをフィルタ型経路で指定したときに、 SIPパケットの送出インタフェースとは異なるインタフェースのIPアドレスを送信元 IPアドレスとすることがあるバグを修正した。 [81] SIPパケットの再送がRFC3261の規定通りでなかったバグを修正した。 [82] TCPでSIPの通信を行っているとリブートすることがあるバグを修正した。 [83] SIPパケットの再送制御において、Viaヘッダのbranchパラメータを参照していなか ったために、正しくレスポンスを返送できなかったことがあるバグを修正した。 [84] SIP発信時、To:またはFrom:のSIPディスプレイ名が2バイト文字1文字あるいは両端 が2バイト文字、かつ2バイト文字と1バイト文字の交互繰り返しで構成される場合、 動作が不安定になったり、リブートしたりすることがあるバグを修正した。 [85] SIP通話後にINFOレベルで表示されるRTP Result Reportに関する以下のバグを修正 した。 ・通話時間が短い場合、This sideのjitter値に異常値が表示されることがあるバグ ・対向からRTCPパケットを受けとっていない場合、Other sideの値に異常値が表示さ れることがあるバグ [86] SIP通話後にINFOレベルで表示されるRTP Result Reportの値について、以下のバグ を修正した。 ・カスケード接続子機からのSIP通話後、親機に表示される値がSIP対向とのものでは なく、子機との通信のものになっているバグ ・主にカスケード接続子機からのSIP通信後の表示において、This sideのJitterの値 が160msecになっているバグ ・カスケード親機がip routing process normalに設定されている場合、カスケード 接続子機からのSIP通話後に親機に表示されるSend packetsとReceived packetsの 値に正しくない値が表示されるバグ [87] SIP通話後にINFOレベルで表示される[SIP] RTP Result Report: の This side: に おけるLostの情報として負数が表示されることがあるバグを修正した。 なお、この場合、RTCPの情報として非常に大きな正の値が通知され、対向では Other side: の Lost の値も異常値が表示されていた。 [88] VoIP機能において、sip ip protocol tcpに設定したときに、NATを越えた通話がで きなかったバグを修正した。 [89] VoIP機能について、LANおよびWANにそれぞれIPv6アドレスが設定されている場合に、 WANのIPv6アドレスによる通話ができないバグを修正した。 [90] 高負荷の状態でSIPの発着信を繰り返し行なうと、SIPの発着信ができなくなること があるバグを修正した。 [91] VoIP着信時に送信する100(Trying)レスポンスのToヘッダにtagパラメータを付加し ないようにした。 [92] VoIP着信時に送信する200(OK)レスポンスのContactヘッダに記述するuserinfo部分 を受信したINVITEのRequest-URIを参照するようにした。 [93] VoIP着信時に、応答する前に発信側が途中放棄を行ったときに送信するCANCELリク エストに対する200(OK)レスポンスのToヘッダにtagパラメータを付加するようにした。 [94] かんたん設定ページからFUSION IP-Phoneの設定をした場合に、SIPパケットのAllow ヘッダにUPDATEおよびPRACKを記述しないようにした。 [95] VoIP通話において、自側から発信する際、SIPパケットのFrom:ヘッダおよびTo:ヘッ ダに記述するdisplay-nameをquoted-stringにした。 なお、着信時におけるdisplay-nameについては、initial-INVITEで受信したままを使 用する。 [96] 電話機からの設定の着信時サービス設定(機能番号82)で、着信サービスタイプをPB ダイヤルインと指定したときにダイヤルイン番号を5桁以上入力できてしまう、また モデムダイヤルインと指定したときにダイヤルイン番号を21桁以上入力できてしまう というバグを修正した [97] かんたん設定ページのトップ画面のヘルプページで、白枠が乱れて表示されている バグを修正した。 [98] かんたん設定ページのタイトルバーに機種名が表示されないバグを修正した。 [99] ログインユーザーのユーザー名とパスワードの文字数によってかんたん設定ページ にログインできないバグを修正した [100] かんたん設定ページのヘルプページで、パスワード欄に表示される文字の表記例に "●"を追加した。 [101] かんたん設定ページ内のヘルプページで、誤字・脱字またはヘルプの説明として不 適当な表現を修正した。 [102] かんたん設定ページで、パラメータに不正な値を指定するとリブートする可能性が あるバグを修正した。 [103] プロバイダの設定名に、33バイト以上の文字列が設定できてしまうバグを修正した。 対象となるプロバイダは以下。 1. ISDN回線によるネットワーク型LAN間接続 2. 発信者番号認証(発信者番号認証のダイヤルアップサーバ) [104] かんたん設定ページのウィザードで、プロバイダの設定を行うときに、プロバイダ の設定名として、半角で32文字、あるいは全角で16文字を越える長さの名前を設定す ると、設定したプロバイダが画面に表示されなかったり、リブートしたりすることが あるバグを修正した。 [105] プロバイダの設定を変更すると、フィルタの設定が元に戻ってしまうバグを修正し た。 [106] 「ISDN回線によるネットワーク型LAN間接続」で接続先がコールバックをする設定 になっているときに、かんたん設定ページの「接続」ボタンを押して接続すると、 「プロバイダへの接続/切断」画面で「コールバックされるのを待っています」、ま たは「コールバックで着信中」と表示されたまま、ブラウザがリロードしないバグを 修正した。 また、「切断」ボタンを押して「切断処理中」と表示される場合、ブラウザがリロー ドしないバグも修正した。 [107] かんたん設定ページで、「詳細設定と情報」→「自動接続先/複数プロバイダ接続 の設定」→「コンピュータ(IPアドレス)毎のプロバイダ選択」を選んでフィルタ型ル ーティングを設定する際、例えば192.168.100.2-192.168.100.5のように範囲指定だ けを単体で指定すると「設定に必要なデータが認識できません」というエラーメッセ ージが表示されて設定できないバグを修正した。 また、この設定画面で設定間違いにより表示されるエラーメッセージを次のものに変 更した。 「設定に誤りがあります。再度設定をしてください。」 [108] かんたん設定のウィザードによる設定で、DNSサーバーを手動設定する場合に、プ ライマリDNSサーバアドレスを空欄にし、セカンダリDNSサーバアドレスにだけアドレ スを設定したときに、プロバイダの種別によってDNSサーバーが設定されたりされな かったりしていたが、一律にセカンダリDNSサーバアドレスに設定したアドレスがDNS サーバーとして設定されるようにした。 [109] 「プロバイダ情報の設定」(CATVインターネット、またはPPPoEを用いない端末型 ADSL接続)の「契約先プロバイダの情報情報入力」の「WAN側IPアドレス」の設定で、 「DHCPクライアント」にチェックがあり、任意のDHCPクライアント識別名が設定され ている状態から、「WAN側IPアドレス」の設定を「指定アドレス」に変更した場合、 コンソール上で確認すると"dhcp client hostname"の設定が残ったままになってしま うバグを修正した。 [110] かんたん設定ページ 「パスワード認証のダイヤルアップサーバ」で認証用ユーザ IDを最大文字数(64文字)で登録すると、設定の削除が正常に行われないバグを修正し た。 [111] かんたん設定ページ「パスワード認証(パスワード認証のダイヤルアップサーバ)」 で、コールバックの設定を削除しても、「isdn callback mscbcp user-specify」コ マンドが削除されないバグを修正した。 [112] かんたん設定ページで、プロバイダの設定がセキュリティレベル3以下のときに 「VPN接続の登録」を行うと、ip pp secure filter コマンドには適用されない不要 な ip filter コマンドが設定されるバグを修正した。 [113] 「静的NAT/IPマスカレードの登録」ヘルプページを開くと、リブートするバグを修 正した。 [114] かんたん設定ページにおいて、「詳細設定と情報」→「基本接続の詳細な設定」か らプロバイダの詳細設定と情報の画面にて、最初の一文にあった誤記を修正した。 [115] 複数プロバイダの設定を行った状態でプロバイダ情報を削除すると、リブートする ことがあるバグを修正した。 [116] かんたん設定による経路設定で、ネットワーク部に"0.0.0.0"と記述するとエラー になるように修正した。従来は、デフォルト経路と見なされていた。 [117] 「VPN接続設定の削除」ページで、"ヘルプ"ボタンが表示されるバグを修正した。 [118] 「VPN接続の登録/修正(PPTPを使用したパスワード認証のリモートアクセスVPNサ ーバ(Anonymous)」ページで、トンネルの最大数に誤った値が表示されるバグを修正 した。 [119] かんたん設定ページの「詳細設定と情報」-「VPN接続の設定」の「PPTPを使用した ネットワーク型LAN間接続VPN」の設定を行なうと、リブートすることがあるバグを修 正した。 [120] nat descriptor address outerコマンドが設定されていない状態で、ネットワーク 型プロバイダの設定ページを開くと、リブートすることがあるバグを修正した。 [121] 「IPv6の設定」ページで、IPv6アドレスが意図した値で設定されないバグを修正し た。 [122] かんたん設定ページの「詳細設定と情報」-「IPv6の設定」で、DNSサーバを手動で 設定した状態で、IPv6の設定、または対象プロバイダの設定を削除しても、IPv6 DNS サーバの設定が残ってしまうバグを修正した。 [123] 「本体の設定」ページで、不正な日付を入力してもエラーメッセージが表示されな いバグを修正した。 [124] 「リビジョンアップの実行」ページで、ファームウェアの確認中に「中止」ボタン を押すと、かんたん設定ページからHTTPリビジョンアップを実行できなくなるバグを 修正した。 [125] かんたん設定ページから「NTPサーバによる自動調整」の時間を誤って設定した場 合に、スケジュールの設定が削除されてしまうバグを修正した。 [126] かんたん設定ページで管理者パスワードをクリアした場合に、以下の文章を表示し ないように修正した。 「ブラウザで次のアクセスを行うと再度パスワードの入力が求められますが、なにも 入力する必要はありません。」 [127] メール通知の設定を行う際に、時刻に不正な値を入力してもエラーメッセージが表 示されないバグを修正した。 [128] かんたん設定ページから「HTTPの利用を許可するホスト」を設定すると、設定完了 画面が途中までしか表示されないバグを修正した。 [129] かんたん設定ページ「リビジョンアップの実行」ページで、リビジョンアップの開 始画面に不要な文が表示されるバグを修正した。 [130] かんたん設定ページの「詳細設定と情報」-「コマンドの実行」から、1025文字以 上のコマンドを実行するとリブートすることがあるバグを修正した。 [131] リビジョンアップに関する注意文が、日本語として正しくなかったのを修正した。 [132] かんたん設定ページの「詳細設定と情報」-「リビジョンアップの実行」から不正 なバイナリに対してファームウェアのリビジョンアップを行った場合、かんたん設定 ページ上で正しくエラー表示されないことがあるバグを修正した。 [133] かんたん設定ページの「コマンドの実行」からコマンドを入力したときにコマンド 入力結果(最新の実行ログ)に入力したコマンドが表示されないバグを修正した。 また、"console prompt"コマンド実行時等の特定の条件で、入力結果のプロンプトが 正しく表示されない現象があったので、かんたん設定ページ上のプロンプトの表示は "#"に固定するように変更した。 [134] かんたん設定ページでのコマンド実行結果の表示で、最後に不要な"pp select none"というコマンドが表示されるバグを修正した。 [135] かんたん設定ページで、SYSLOGホストとしてスコープID付きのIPv6アドレスを指定 しても、かんたん設定ページ画面上ではスコープIDが表示されないバグを修正した。 設定自体は正しく行われており、表示だけの問題である。 [136] 「LANの設定」ページで、DHCPスコープの削除とLAN/WANポートの設定が同時にでき ないバグを修正した。 [137] かんたん設定ページの「インターネット電話帳」ページで、電話番号を追加する際 に、「宛先名」に80文字まで入力できないバグを修正した。 [138] かんたん設定ページ インターネット電話帳のヘルプ画面において、宛先名の文字 数の上限が、実際に設定可能な文字数の上限と異なって記述されていたのを修正した。 [139] かんたん設定ページ 「IP電話サーバの設定」ヘルプページに、カスケード接続で アナログ子機モードに設定されている場合は、登録ができないことを説明する文章を 追加した。 [140] かんたん設定ページにて、ヤマハ電話帳サーバーへ接続するための設定を行ったと きにサーバーでQ値が設定直後に反映されなかったバグを修正した。 [141] かんたん設定ページから、機器番号の登録と削除が同時に実行できないバグを修正 した。 [142] かんたん設定ページの「電話の設定」-「VoIPの設定」-「IP電話サーバの設定」の 「公衆回線への自動迂回」の項目、及び「公衆回線への自動迂回」設定変更後のメッ セージに「ISDN回線」という表記があるバグを修正した。 [143] かんたん設定で、「料金情報の表示」画面の中程に表示される"合計"欄に、発信者 番号認証型ダイヤルアップサーバの情報が加算されてないバグを修正した。 具体的には、発信者番号認証型ダイヤルアップサーバの以下の情報が合計欄に加算さ れていなかった。 ・累積料金 ・累積接続時間 ・累積発信回数 ・累積着信回数 [144] telnet経由で長いconfigをペーストすると表示が途中で止まってしまい、任意のキ ーを入力しないと、続きの処理が実行されないバグを修正した。 [145] 設定・状態表示で「つづく」が表示された状態でタイムアウトすると、メモリリー クするバグを修正した。 [146] TFTPでconfigファイルをルーターにアップロードする場合に、configファイル中に restartコマンドが記述してあっても、以下の条件に合致する場合にはルーターの再 起動が行われないバグを修正した。 ・restartコマンドの直前が、設定を変更するコマンドである。 または、 ・configファイルの先頭がrestartコマンドで、かつ、configファイルのアップロー ド以前に何らかの手段で設定が変更され、保存されていない。 configファイル中のrestartコマンドの直前にsaveコマンドが記述されていればこの 問題は発生しない。 [147] show commandの出力に、no形式のコマンドが含まれているのを修正した。 [148] sip serverコマンドにおいて、以下のように入力したときにヘルプ文が表示されな かったバグを修正した。 # sip server 1 ? # sip server 10 ? # sip server 100 ? [149] telnetでルータにログインし、以下のコマンドを実行後、すぐに任意のキーを入力 すると、実行中の処理が中止されてしまうバグを修正した。 ・netvolante-dns go ・rdate ・ntpdate ・mail-notify status exec ・http revision-up go ・mail-check go ・ddns go [150] 手動接続、切断後、かんたん設定ページからrestartコマンドを実行すると、 restartせず設定画面にアクセスできなくなるバグを修正した。 [151] 入力したコマンドのパラメータヘルプを表示させたときに、別のコマンドになるキ ーワードが存在する場合に、文字化けやリブートしてしまうバグを修正した。 sip server コマンドなど、この後に続けて入力すると別コマンドになるキーワード の表示が複数行にわたる場合に現象が発生していた。 [152] ipv6 routeコマンド設定において、networkが0::0となるような入力ができてしま うバグを修正した。 [153] 以下のコマンドについて、IPアドレスとして0.0.0.0を入力してもエラーにならな いバグを修正した。 dhcp relay server dns server ip pp remote address pool tunnel endpoint address wins server [154] ip/ipv6 filter dynamic コマンド設定の入力時に、プロトコルを不正な文字列で 設定を行うとパラメータの数が不適当ですと表示していたが、正しくパラメータのキ ーワードが認識できませんと表示するように修正した。 [155] analog supplementary-service コマンドで、以下のように call-deflection の後 にTELポート番号を指定しないとリブートすることがあるバグを修正した。 # analog supplementary-service pseudo call-deflection # analog supplementary-service network call-deflection [156] ip/ipv6 filter dynamic コマンドのsyslogオプションの設定でon/offの後に文字 を続けてもエラーにならないバグを修正した。 [157] wol send コマンドで、一部のパラメータについてタブ補完が効かなかったバグを 修正した。 [158] コマンドのIPアドレス指定で、降順に範囲指定を設定した場合は、昇順に変換して 設定を保存するように修正した。 降順で指定した場合は、範囲指定の始点アドレスしか有効とされなかった。 (例) コマンドで「httpd host 192.168.100.191-192.168.100.2」 を実行 → 内部的には「httpd host 192.168.100.2-192.168.100.191」で保存する。 対象となるコマンドは以下。 dns host httpd host ip filter ipv6 filter telnetd host [159] nat descriptor staticコマンドでIPアドレスの指定で"-"や"="を不正に入力して もエラーとならないバグを修正した。 [160] schedule atコマンドで、ppの相手先としてanonymousを入力するときに、その anonymousキーワードに対してTAB補間が効かないバグを修正した。 [161] ルーターにログインする際、パスワードを入力後、Enterキーを押すと、入力した 文字数分だけ、カーソルが一瞬右に移動するバグを修正した。 [162] speed コマンドで 1k を設定した場合に帯域制限がなされないバグを修正した。 [163] dhcp scopeコマンドで、expire/maxexpireオプションで0を入力してもエラーとな らないバグを修正した。またヘルプ文で同オプションの最大値の表記が間違っていた バグを修正した。 [164] ip rip auth keyコマンドで十六進数列を設定するとき、不正な入力でもエラーと ならないことがあるバグを修正した。 [165] pp keepakive useコマンドでicmp-echoを指定して、downwait=で時間を指定したと きに、指定した時間でのダウン検出が正しく行われないバグを修正した。 また、ダウン検出後にアップ検出することができないバグを修正した。 [166] ip hostコマンド、dns staticコマンドで、ホスト名やFQDNに空文字列が設定でき てしまうバグを修正した。空文字列を設定した場合、コマンドがエラー無く受け付け られてしまうが、show configコマンドやTFTPでの設定取得では、空文字列のホスト 名は表示されず、不完全なコマンドとして表示される。また、設定を保存することも できない。 [167] ip hostコマンド、dns staticコマンドで、ホスト名やFQDNにDNSルートを表すドッ ト(.)を設定しても、DNSルートに関する問い合わせに対して返事を返せないバグを修 正した。 この修正に伴い、ip hostコマンド、dns staticコマンドではホスト名やFQDNの末尾 にドットがあっても無くても同じ名前として扱うようになった。 つまり、以下の2つのコマンドは同じ意味になる。 ip host a.com 192.168.0.1 ip host a.com. 192.168.0.1 show configなどの表示では、ドット一文字だけであるルートの場合を除き、末尾の ドットは表示しない。 [168] netvolante-dns get hostname list ppコマンドを、PP番号の指定無しに実行する と、不正なPP番号の情報を取得してしまう、またはリブートすることがあるバグを修 正した。 [169] pp encapsulationコマンドでパラメータに"fr"が入力できるバグを修正した。 コマンドヘルプも合せて修正した。 [170] mail-notify intrusionコマンドで、通知方法を"auto"と指定して、回数に誤った 値を指定すると、コマンド入力時にエラーになるにも関わらず、回数に1を指定した ものとして"mail-notify intrusion N auto 1"と設定されるバグを修正した。 また、"mail-notify intrusion N off"と設定したときに、show config で設定が表 示されないバグを合わせて修正した。 [171] ip lanN dhcp retryコマンドで、回数と時間の2つ必要である引数のうち、回数だ け指定して時間を指定しないと、本来であればパラメータの数が不適当である旨のエ ラーメッセージを出力してエラーにしなければいけないところを、他の理由のエラー にしたり、あるいはリブートしてしまうことがあるバグを修正した。 [172] provider auto connect forced disableコマンドでon/off以外の不正な値を設定し てもエラーにならず、offとして設定されてしまうバグを修正した。 [173] no analog call route, no analog call route-table コマンドを実行後、 Administratorから抜ける際に、設定変更を保存するかどうかの確認メッセージがで ないバグを修正した。 no console charctor, no console columns コマンドを実行後、Administratorから 抜ける際に、設定変更を保存するかどうかの確認メッセージがでないバグを修正した。 以下のnoコマンドを実行後、Administratorから抜ける際に、設定変更を保存するか どうかの確認メッセージがでないバグを修正した。 no ipv6 mtu no security class no timezone no console speed no serial line no system power no system temperature threshold [174] ipv6 INTERFACE rip filterコマンドにおいて、入力時には100個のフィルタIDを受 け付けるが、実際には10個しか設定されないバグを修正した。 この修正の後、IPv6のRIPフィルタは100個まで設定ができるようになる。 [175] analog call routeコマンドにおいて、出力ダイヤル番号の1桁目にxを設定できな いバグを修正した。 [176] nat descriptor staticコマンドの外側アドレスと内側アドレスにIPアドレス以外 の文字列を入力してもエラーとならず、不正な設定となってしまうバグを修正した。 [177] スケジュールの設定を削除するとき、no schedule atコマンドでcommandパラメー タまで入力するとエラーとなって削除できない場合があるのを修正した。 また、tftpでclear configurationコマンドを用いてすべてのconfigを削除しようと してもschedule atコマンドだけが削除できずに残ってしまう場合があるのを修正し た。 [178] sip server コマンドでプロトコルをtcpに設定し、SIPアドレスを39文字以上で設 定した場合に、リブートすることがあるバグを修正した。 [179] 以下の3点を修正した。 ・スケジュールでrdateを実行した場合、またはコンソールからrdate実行後、任意の キーを入力した場合に、実行中のまま応答が返らなくなるバグを修正した。 ・rdate実行中にログインタイマがタイムアウトしてもログアウトしないバグを修正 した。 ・rdateを実行したとき、Ctrl+Cでの中断やサーバへの接続失敗などで正常に終了し なかった場合、メモリリークするバグを修正した。 [180] 長いログを保持した状態で、コンソールとtelnetなど、複数の方法で同時にSYSLOG を表示させようとすると、正しく表示されないことがあるバグを修正した。 - 先のログと同じログにも関わらず,"same message requested XX times"が記録 されずに、先と同じログが表示されてしまう - かんたん設定ページの場合、ログが何も表示されない [181] nat descriptor address outer コマンドで外側IPアドレスにipcp/primary/ secondaryを指定したとき、その後に任意の文字列を記述してもコマンドエラーにな らないバグを修正した。 [182] description INTERFACEコマンドで設定できる文字列の長さを64文字に制限するよ うにした。これを超える長さの文字列を設定したときには、先頭から64文字を登録し、 それ以降の部分を無視する。 [183] コマンド入力時、不正なパラメータを指定すると、デフォルト値に戻ってしまうバ グを修正した。 以下のコマンドで現象が発生していた。 - alarm connection analog - alarm connection data - alarm entire - alarm intrusion - alarm mp - analog arrive another-device permit - analog arrive global permit - analog arrive ring while talking permit - analog arrive without subaddress permit - analog mp prior - analog rapid call - password reenter [184] mail-check server、mail-transfer serverコマンドで、宛先に255文字を指定する とリブートするバグを修正した。 [185] httpd hostコマンドで、IPアドレス以外のパラメータを複数入力しても、エラーメ ッセージが表示されないバグを修正した。 [186] no ipv6 INTERFACE mld staticコマンドで、以下のバグを修正した。 ・グループのマルチキャストアドレスを省略して入力するとメモリの不正アクセスを して、リブートすることがある。 ・コマンドヘルプにADDRESSパラメータを追加した。 [187] lan typeコマンドで、スイッチングハブのないLANインターフェースに対して、ポ ート番号を指定できるバグを修正した。 [188] http revision-up url コマンドでファイル名を指定せずにHTTPリビジョンアップ を実行すると、リブートすることがあるバグを修正した。 [189] no ip I/F intrusion detectionコマンドで以下のバグを修正した。 ・DIRパラメータを指定しないと、リブートすることがある。 ・コマンドヘルプに「方向」パラメータに関する記述を追加した。 [190] ipv6 filterコマンドで以下のバグを修正した。 ・始点IPv6アドレス以降のパラメータで入力エラーになるとメモリリークする ・ipv6 filterコマンドを修正するとき、始点IPv6アドレス以降のパラメータで入力 エラーになると、そのフィルタの設定が適用されなくなる 始点、または終点IPv6アドレスにra-prefixやdhcp-prefixを設定したときが該当す る。 例) ipv6 filter 1 pass ra-prefix@lan2::/64 * tcp * telnet [191] dhcp client client-identifierコマンドの不完全入力でリブートすることがある バグを修正した [192] console character sjis/eucに設定されているとき、no pp selectコマンドのコマ ンドヘルプで [ ] を閉じていなかった誤記を修正した。 [193] ping6コマンドでPPインタフェースを指定するとき、PP番号に登録可能な (相手先 情報番号+1) を指定できてしまうバグを修正した。 [194] timezone コマンドで -00:01 〜 -00:59 の範囲を指定したときに、符号が反転し てしまうバグを修正した 例えば "timezone -00:30" と入力した場合に "timezone +00:30" と設定されてしま う。 [195] nat descriptor timerコマンドで、no形式で設定を削除する場合に、本来不要なパ ラメータを指定しないとエラーになることがあるバグを修正した。 [196] 以下に示すコマンドのパラメータで、不正な形式であってもエラーを表示しないこ とがあるバグを修正した。 - ip filter、ipv6 filterコマンドのプロトコル、始点/終点ポート番号 - ip tos supersedeコマンドのTOS値 - syslog facilityコマンドのファシリティ値 - nat descriptor timerコマンドのプロトコル - nat descriptor masquerade staticコマンドのプロトコル 不正な形式でもエラーにならない例は以下のとおり。 - 「''」 (空文字列、「0」と解釈される) - 「0x」 (「0」と解釈される) - 「,」 (ip/ipv6 filterコマンドでのみ指定可能、「0,0」と解釈される) [197] syslog hostコマンドで、スコープIDを指定していないIPv6リンクローカルアドレ スを設定できないようにした。 [198] show accountの表示において、リモートセットアップの回数をPPPoEの回数に追加 して表示していたバグを修正した。 [199] analog call route コマンドのコマンドヘルプにおけるlineの解説として、ISDN公 衆回線(ISDN public line)と記載されたいたものを、公衆回線(public line)に変更 した。 [200] ip/ipv6 filter dynamic コマンドのヘルプ文において、コマンドリファレンスで プロトコルと表記している部分がアプリケーションとなっていたのを修正した。 [201] queue INTERFACE default class コマンドのヘルプ文の誤記を修正した。 ヘルプ文の日本語表示で『クラス』の後ろに『...』が付いていて複数の入力ができ るように見えていた。 [202] helpコマンドのヘルプ文で、ctrl-Cの説明が誤っているのを修正した。 [203] isdn auto connectコマンドのヘルプ文で、ctrl-Cの説明が誤っているのを修正し た。 [204] tcp logコマンドのコマンドヘルプの誤記を修正した。 [205] dns serverコマンドのヘルプにおいて、指定可能なタイプとして"aaaa"の表記がな いのを修正した。 ■更新履歴 Feb. 2009, Rev.8.00.89 リリース 以上