Revision : 08.00.70 Release : Feb 2006, ヤマハ株式会社 RT57i Rev.8.00.70 リリースノート ========================================================================== ○ Rev.8.00.66 からの変更点 ========================================================================== ■機能追加 [1] 他のPP経由のホスト経路が既に存在しているIPアドレスをPP接続時に相手側IP アドレスとして通知されたときに、そのIPアドレスを受け入れることが出来る ようにした。 これまでは、そのようなIPアドレスを通知された場合には、PPP/IPCPネゴシエ ーションで拒否していた。 ○ ホスト経路が存在する相手側IPアドレスを受け入れるか否かの設定 [書式] ppp ipcp remote address check SW no ppp ipcp remote address check [SW] [設定値] SW on ... 通知された相手のPP側IPアドレスを拒否する off ... 通知された相手のPP側IPアドレスを受け入れる [説明] 他のPP経由のホスト経路が既に存在しているIPアドレスをPP接続時に相手 側IPアドレスとして通知されたときに、そのIPアドレスを受け入れるか否 かを設定する。 [初期値] on [2] かんたん設定ページの[電話の設定]-[VoIPの設定]-[IP電話サーバの設定]に、 ヤマハ電話帳サーバー専用の設定画面を追加し、接続に必要な設定が容易に行 えるようにした。 これにより、単独の電話帳サーバーに対する接続設定だけでなく、通常使用し ているサーバーに障害等が発生している場合に、予備のサーバーに迂回発信す るための設定も容易となる。この場合、電話番号ルーティング機能が自動設定 される。 設定時には、以下の即時発信のコマンドが自動追加されるが、カスケード接続 の子機には反映されないため、使用環境に合わせて子機にもコマンドを追加す る必要がある。 analog rapid call 1 off analog rapid call 2 off [3] VoIP機能において、自分自身またはカスケード子機が送信元または送信先であ るRTPパケットのうち、IPv4 over IPv4トンネル経由で送受信されるRTPパケッ トをファストパス処理する機能を実装した。 [4] SIPサーバ毎の設定において、自分自身のSIPアドレスへの発信を許可するかど うかの設定を出来るようにした。 ○ 自分自身のSIPアドレスへの発信を許可するかどうかの設定 [書式] sip server call own permit server=NUMBER SW no sip server call own permit server=NUMBER [設定値] NUMBER ... SIPサーバ登録番号 SW ... on / off [説明] To,Fromが同じSIPアドレスとなるような発信を許可します。 この機能を利用して正常に発信が出来るのは、Call-IDやtag等の乱数値を 発信側と着信側で別の値を付加して管理するSIPサーバを利用する場合の みです。通常はoffと設定してください。 [初期値] off [5] アナログ機能において、位相反転のない2100Hzの音を検出した際にエコーキャ ンセラを無効にするかどうかの動作選択をできるようにし、以下のコマンドを 追加した。 ○ エコーキャンセラを無効にする音の設定 [書式] audio echo-canceller disabler MODE [設定値] MODE 2100hz ... 2100Hz検出でエコーキャンセラ無効 with-phase-reversal ... 位相反転ありの2100Hz検出でエコーキャン セラ無効 [説明] エコーキャンセラを無効にする音の種類を設定する。 [ノート] 音の種類は機器全体で単一の設定となる。 [初期値] 2100hz [6] カスケード接続の状態を表示するコマンドを実装した。 ○カスケード接続の状態表示 [書式] show status analog extension [設定値] なし [説明] カスケード接続に関する状態の表示を行う。 具体的な内容としては以下の通り。 ・カスケード接続のモード(全モード) ・IPアドレス取得インターフェース(親機または子機) ・子機情報および子機受け入れモード(親機) ・親機との接続情報(子機) [7] sip server analog service コマンドを実装し、SIPサーバを経由した通話時 に設定によってSIPのメッセージによる被保留・被保留解除動作を可能にした。 ○SIP サーバ経由接続時におけるアナログ付加サービス設定 [書式] sip server analog service NUM rule=RULE sip server analog service NUM off no sip server analog service NUM [設定値] ・NUM SIPサーバの登録番号 (1-65535) ・RULE 5 ... アナログ付加サービスルール5 [説明] SIP サーバ経由の通話時におけるアナログ付加サービスサポートを設定す る。 [ノート] rule=5 においてサポートする付加サービスは以下の通り。 ・被保留 / 被保留解除 (m=sendonly, c=0に対応) 通信中転送を動作させるためには、従来のアナログ付加サービスの設定に おいて、通信中転送を可能にしておく必要がある。 なお、通信中転送 / 被通信中転送の動作については、カスケード接続を またいでの使用を禁止する。 off の場合、アナログ付加サービスは機能しない。 [初期値] off [8] リンクダウンしているインタフェースに付与されたIPアドレスに対するpingに 返事を返すかどうかのコマンドを新設した。従来は、リンクの状態に関わらず 返事を返していた。 [書式] ip icmp echo-reply send-only-linkup SW ipv6 icmp echo-reply send-only-linkup SW no ip icmp echo-reply send-only-linkup [SW] no ipv6 icmp echo-reply send-only-linkup [SW] [設定値] SW ... on リンクアップしている時だけICMP Echo Replyを返す off リンクの状態に関わらずICMP Echo Replyを返す [説明] リンクダウンしているインタフェースに付与されたIPアドレスを終点IPア ドレスとするICMP Echoを受信した時に、それに対してICMP Echo Replyを 返すかどうかを設定する。 onに設定した時には、リンクアップしている時だけICMP Echoを返すので、 リンクの状態をpingで調べることができるようになる。 offに設定した場合には、リンクの状態に関わらずICMP Echoを返す。 [初期値] off ■仕様変更 [1] TCPにおける脆弱性の問題に対応した。 http://www.rtpro.yamaha.co.jp/RT/FAQ/Security/VU102014.html - 自分自身がTCP端点となる通信で、optimistic ACKを受信した時には、スロー スタート状態に戻るようにした。 US-CERT Vulnerability Note VU#102014、JVNVU#102014 に相当する。 [2] 電話番号ルーティング機能で、迂回路としての発信経路にSIPサーバを指定で きるようにした。 迂回路にSIPサーバーを指定した場合には、以下の動作が可能になる。 ・2台のRTV01を使用していて、一方のRTV01に障害が発生した場合には、他方の RTV01を経由して迂回発信する。 ・1台のRTV01を使用していて、RTV01に障害が発生した場合には、RTV01を経由 せずに迂回発信する。 analog call routeコマンドのパラメータ「経路2」に、'server='を指定できる ようにした。また、sip server call modeコマンドを追加した。 ○ダイヤル番号と発呼経路との関連付けの設定 [入力形式] analog call route ROUTE_NUM IN_DIAL [OUT_DIAL1] ROUTE1 [[OUT_DIAL2] ROUTE2] no analog call route ROUTE_NUM [設定値] ROUTE_NUM ... 経路登録番号(1..65535) IN_DIAL ... 入力ダイヤル番号 OUT_DIAL1 ... 第1経路の出力ダイヤル番号 ROUTE1 ... 第1経路 line ... 公衆回線(ISDN)でかける server=SERVER_NUMまたはSERVER_SIGN ... VoIP(SIP)でかける prohibit ... 発呼禁止 OUT_DIAL2 ... 第2経路の出力ダイヤル番号 ROUTE2 ... 第2経路 line ... 公衆回線(ISDN)でかける server=SERVER_NUM ... VoIP(SIP)でかける [説明] ダイヤル番号によって発呼経路を自動選択して発呼する場合のダイヤル番 号と発呼経路との関連付けを設定する。 正規表現に準ずる書式を使用してダイヤル番号をIN_DIALに記述すること により、1つの設定で複数のダイヤル番号を対象とする経路を指定するこ とが可能である。 第1経路にVoIPでの発信を指定して、第2経路を指定したときに、第1経路 のVoIPでの発信に対してサーバが応答しない、または、サーバがエラーを 返すと場合には、第2経路に指定したISDN回線またはVoIPに自動的に迂回 して発信をに行う。 VoIPで発信する場合は、sip serverコマンドで設定しているSIP サーバの 登録番号を指定する方法と、analog extension dial prefixコマンドで設 定しているSIP サーバ記号を指定する方法のどちらを使用することも可能 である。 SIPサーバ記号を指定する場合、例えば、発信ポートによって別々のSIP サーバを経由する使い方の場合でも、発呼経路情報としては共通の設定を 使うことができる。 出力ダイヤル番号が指定されている場合には、入力ダイヤル番号の一部に 番号を追加する、一部から番号を削除する、一部の番号を置き換える、等 の操作を行った後に発信を行う。 [ノート] 発呼経路情報は、経路情報は、全部で最大100件まで登録できる。 第1経路としてVoIPでの発信を指定しない場合には、第2経路を設定するこ とはできない。 SIPサーバを記号で指定する場合に、プレフィックスの設定で該当するSIP サーバ記号の指定が存在しなければ、発信できない。 第2経路としてVoIPでの発信を指定する場合に、SERVER_SIGNを指定するこ とはできない。 入力ダイヤル番号、および、出力ダイヤル番号は、以下に示す正規表現に 準じた書式で指定する。 *:任意桁の数字列を示す x:1..9のどれか数字を示す [1-5]:範囲指定を示す(この例では1から5までの1桁の数字) [789]:7,8,9のどれか1桁の数字を示す 例えば、 「0x0」は「010」「020」..「090」の9個のいずれか、 [01][0-2] ... 「00」「01」「02」「10」「11」「12」の6個のいずれか を表している。 出力ダイヤル番号は、入力ダイヤル番号の記述と呼応した形で設定しなけ ればならない。 例えば、 入力ダイヤル番号=A*、出力ダイヤル番号=* 番号Aを入力ダイヤルの先頭から削除することを示す 入力ダイヤル番号=*、出力ダイヤル番号=A* 番号Aを入力ダイヤルの先頭に付与することを示す 入力ダイヤル番号=A*、出力ダイヤル番号=B* 番号Aを番号Bに置換することを示す [初期値] なし ○SIPサーバーへの接続状態に応じて発信するか否かの設定 [入力形式] sip server call mode NUM MODE no sip server call mode NUM [MODE] [設定値] NUM = SIPサーバ登録番号 MODE normal ......... SIPサーバへの接続状態に関わらず、常に発信する connect-only ... SIPサーバと通信中の場合にのみ発信する [説明] SIPサーバへの接続状態に応じて、そのSIPサーバへの発信を行うか否か の動作モードを設定する。 動作モードをnormalに指定すると、接続状態に関わらず常に発信する。 動作モードをconnect-onlyに指定すると、接続状態が「通信中」の場合に のみ発信する。 電話番号ルーティングの自動迂回機能を使用して、第1経路としてSIPサー バを指定している場合、そのSIPサーバへの動作モードをconnect-onlyに 指定することで、第1経路のSIPサーバがアクセス不能のときには、直ちに 第2経路へ迂回発信させることができる。 接続状態が「通信中」であっても、タイムアウトする、あるいは、500番 台の応答コードを受信することにより、SIPサーバへの接続が失敗すると、 次の発信からは、直ちに第2経路へ迂回発信するようになる。 第1経路のSIPサーバへのアクセスが可能となり、接続状態が「通信中」 になれば、再び第1経路のSIPサーバへの発信が行われるようになる。 サーバ種類をno-registerと指定しているSIPサーバについては、接続状況 を予め知ることができないので、動作モードの指定に関わらず、常に発信 する動作となる。 [初期値] normal [3] かんたん設定ページの[電話の設定]-[VoIPの設定]-[IP電話サーバの設定]で、 [KDDI法人サービス用サーバ]を選択して登録したときに、 audio echo-canceller disabler with-phase-reversalコマンドを設定するよう にした。 [4] VoIP機能で、発信に対して180 Ringingを受信したときに、リングバックトー ンが送られてきている場合には、そのリングバックトーンを鳴らすようにした。 本変更前は、本機で生成したリングバックトーンを鳴らしていた。 [5] かんたん設定ページから以下の設定をするときに、経路情報にルータのLAN側 のアドレスを含むアドレスを指定できないようにした。 ・[PPPoEを用いる端末型ADSL接続(フレッツ・ADSL、Bフレッツ)]の「宛先アド レス」 ・[PPPoEを用いるネットワーク型 LAN間接続]の「経路情報」 ・[ISDN回線によるネットワーク型 LAN間接続]の「経路情報」 ・[専用線によるネットワーク型 LAN間接続]の「経路情報」 ・[PPTPを使用したネットワーク型 LAN間接続VPN]の「経路情報」 [6] 本機の設定内容をtftpで読み出したときに作成される設定ファイルにおいて、 不要なnoコマンドの記述を削除した。 [7] IPv6のRouter Solicitationの返答としてRouter Advertisementを送信する場 合に、Router Solicitationの送信元宛てではなく、全ノードマルチキャストア ドレス宛に送信するようにした。 [8] syslog hostコマンドでSYSLOGサーバとしてホスト名を指定している時、従来 そのホスト名のDNSによる名前解決は初めてSYSLOGを送信しようとした時に行い、 その後は得られたIPアドレスを再起動するまで使い続ける仕様だったが、これ をDNSのTTLが切れたら再度名前解決を試みるように変更した。 2回目以降の名前解決に失敗した場合には、一番最後に得られたIPアドレスをそ のまま使い続ける。 [9] 複数のDNSサーバを設定しているときに、従来は最初のDNSサーバに対して複数 回DNS問い合わせのパケットを送信しても返事が無い場合には、2つ目以降のDNS サーバに問い合わせを再送していたが、返事が得られない毎に順番に問い合わ せるDNSサーバを切替えるように変更した。 [10] (欠番) [11] ファストパスでパケットを転送する時に、IPヘッダのチェックサムフィール ドに0xFFFFをセットすることがあったが、その場合は0x0000をセットするよう に変更した。 また、ファストパスでIPマスカレードの変換を行う時には、IPヘッダのチェッ クサムに加えて、TCPヘッダのチェックサムでも同様に0xFFFFをセットすること があったので、TCPヘッダでも0x0000になるように変更した。 UDPヘッダのチェックサムでも0xFFFFをセットすることがあるが、UDPヘッダで は0x0000は「チェックサム無し」を表す特別な値なので、UDPについては 0xFFFFのままとする。 ■バグ修正 [1] VoIP機能において、以下の操作を行った場合に、本来ならばSIPサーバー において登録状態であるべきところ、デフォルト設定で最大30分間未登録 状態になってしまうことがあるバグを修正した。 ・起動時に、設定に従ったSIPサーバに対する自動的な接続動作を行うタイ ミングでの sip server connect コマンドの実行や、かんたん設定ペー ジのSIPサーバーへの接続ボタンの押下。 ・既に sip server コマンドにより設定がされている状態で、同じサーバ 番号での新たな sip server コマンドの実行や、かんたん設定ページの SIPサーバーの設定内容変更。 このような操作を行った場合、連続してREGISTERリクエストが送信されて いた。修正後は、先に送信したREGISTERリクエストの処理終了後に新たな REGISTERリクエストの送信が行われる。 [2] VoIP機能で、インターネット電話帳に登録されていない番号に発呼操作を行な うと、動作が不安定となり、リブートすることがあるバグを修正した。 [3] IP電話サーバ対応機能で、発信に対して180 Ringingを受信して、その後 183 Session Progressを受信すると、呼が通話状態になるバグを修正した。 [4] FromヘッダやToヘッダのパラメータにおいて、括弧の内側に記述されたパラ メータを括弧の外側に記述してレスポンスを送信していたバグを修正した。 [5] カスケード接続の構成で子機として使用しているときに、システム全体の処理 負荷が高い状態でTELポートからの発着信を頻繁に繰り返すと、片通話になり、 正常に通話することができなくなるバグを修正した。 [6] 電話番号ルーティング機能で、DNS名前解決の失敗によりSIPサーバへの発信が 失敗して迂回発信を行うと、通話中のVoIP呼が切断される、あるいは、連続し て発信したときに発信が失敗することがあるバグを修正した。 多数の迂回発信が同時に発生したとき、迂回発信で相手が応答する前に切断を した直後に発信をしたときに現象が発生していた。 [7] かんたん設定ページの[電話の設定]-[ISDN電話の設定]-[TELnポートの設定]- [着信機能設定]-[着信ベルの登録]または[識別番号の登録]で、複数個の着信ベ ル、または、識別番号を登録した状態で、登録内容を一つ削除した後に新たに 設定を追加すると、削除する前に一番下に表示されていた設定内容が削除され ることがあるバグを修正した。 例えば、 analog arrive ringer-type list 1 1 1 11111111 analog arrive ringer-type list 1 1 2 22222222 analog arrive ringer-type list 1 1 3 33333333 が登録された状態で、"11111111"の登録内容を削除した後に、新たにベルタイ プを1に指定して"44444444"の設定を追加すると、 analog arrive ringer-type list 1 1 3 33333333 が削除されて analog arrive ringer-type list 1 1 3 44444444 が追加されることがあった。 [8] かんたん設定ページの[電話の設定]-[VoIPの設定]-[IP電話サーバの設定]で、 「その他のIP電話サーバ」のプレフィックスを設定するときに、そのプレフィ ックスが既に電話番号ルーティングに対して設定されていると、エラー文中の IP電話サーバの番号が正しく表示されないことがあるバグを修正した。 Rev.8.00.57以降のファームウェアで現象が発生する。 [9] かんたん設定「IP電話サーバの設定」の「ヤマハ電話帳サーバーの登録」画面 で、Q値として小数点以下の先頭に0を含む値を登録した後に、再び設定画面を 開くと、その0の表示が省略されてしまうバグを修正した。 [10] かんたん設定ページで端末型プロバイダの設定を登録した後に、ip routeコ マンドでデフォルト経路以外の経路を新たに追加して再起動をすると、 provider selectコマンドの設定が消えるバグを修正した。 また、その状態でprovider selectコマンドを実行すると、デフォルト経路の設 定が消えるバグを修正した。 Rev.8.00.66以降のファームウェアで現象が発生する。 [11] かんたん設定ページで、[CATVインターネット、またはPPPoEを用いないネッ トワーク型ADSL接続]と[専用線によるネットワーク型LAN間接続]の設定を行い、 [詳細設定と情報]-[基本設定の詳細な設定]から[CATVインターネット、または PPPoEを用いないネットワーク型ADSL接続]の静的NAT、静的IPマスカレードを 登録したときに、登録の確認画面に表示される[戻る]ボタンを押すと「専用線 によるネットワーク型LAN間接続」の設定画面へ進むバグを修正した。 [12] かんたん設定ページの[詳細設定と情報]-[メールの設定]-[メール通知機能] の設定で、不正アクセス検知情報、または、累積課金情報の「通知メールの題 名」を空欄のまま登録しても設定が削除されないバグを修正した。 [13] かんたん設定ページの[詳細設定と情報]-[コマンドの実行]で、 login passwordコマンド、または、administrator passwordコマンドでパラメ ータを指定せずに入力すると、パスワードに不正な文字列が設定されて、ルー タにログインできなくなるバグを修正した。 [14] ファームウェアをリビジョンアップしたときに、リビジョンアップが成功し ても、再起動するまでに20〜30秒の時間が掛かることがあるバグを修正した。 Rev.8.00.66以降のファームウェアで現象が発生する。 [15] コンソールコマンド、または、かんたん設定ページからリビジョンアップを 実行しているときに電話機でのリビジョンアップを行うと、エラーとならず、 リビジョンアップ中のトーンが鳴ったままになってしまうバグを修正した。 [16] 電話機からの設定で、機能番号82の着信時サービスを設定するとき、すでに 設定されているダイヤルイン番号を再度設定すると、その後、そのTELポートで オフフックしても無音となり、使用できなくなるバグを修正した [17] フレックスホン機能で三者通話を行っているときに、2つの通話相手がほぼ 同時にオンフックして通話が切断されると、不正なメモリアクセスが発生して、 その後、リブートすることがあるバグを修正した。 [18] NATディスクリプタ機能で、全ての外側アドレスを静的NATの対象として個数 で設定している場合、外側アドレスの範囲外のアドレスの通信が発生するとリ ブートすることがあるバグを修正した。 [19] IPマスカレード使用時に、ルータの内側から外側に対してパケットを送信す るときに異なるIPアドレスで同じ内側ポート番号のマスカレードエントリがあ ると間違ったエントリを選択して、通信できなくバグを修正した。 [20] IPv4 over IPv4トンネルを経由して転送されるパケットがノーマルパスで処 理されると、同じトンネルを経由して転送されるファストパスで処理されてい るパケットが正しく送信できずに、受信側で不正なパケットとして廃棄される バグを修正した。 Rev.8.00.66以降のファームウェアで現象が発生する。 なお、tunnel endpoint addressコマンドで、自分側のトンネルインタフェース 端点のIPアドレスを指定した場合に現象が発生していた。 [21] PPPoE上でIPv4 over IPv4トンネルを使用しているときに、PPPoEセッション が切断すると、その後、PPPoEセッションが再接続してもIPv4 over IPv4トンネ ル経由の通信ができないことがあるバグを修正した。 Rev.8.00.66以降のファームウェアで現象が発生する。 [22] IPv4 over IPv4トンネルの相手側のゲートウェイへの経路がフィルタ型経路 の2番目以降で指定されているときに、指定した経路を経由してパケットを送信 することができず、常に1番目に指定された経路を経由してパケットを送信する バグを修正した。 Rev.8.00.66以降のファームウェアで現象が発生する。 [23] UPnPにより割り当てられたポートマッピングを通過するパケットについて、 SIP-NAT機能のようなパケット内のIPアドレス等を書き換える機能を適用しない ようにした。 [24] TCPのデータ受信時に動作が不安定になる、または、リブートすることがある バグを修正した。 UPnPの通信時に発生しやすかった。 [25] 存在しないアドレスに対してping6を実行するなどの近隣キャッシュのエント リの削除が発生する場合に、不正なメモリアクセスが発生して、その後の動作 が不安定になるバグを修正した。 [26] システムの処理負荷が高い状態でシリアルコンソールを使用する、または、 TCPコネクションの接続と切断が行われると、リブートまたはハングアップする ことがあるバグを修正した。 [27] 他のRTからremote setupでログインして、telnetクライアントで他の機器に ログインしようとすると、メモリリークする、または、リブートするバグを修 正した。 [28] ルータ自身が発したDNS問い合わせに対して、DNSサーバからの返事が返って くるタイミングによっては、ルータ内部で不正なメモリアクセスが発生して、 その後の動作が不安定になり、リブートすることがあるバグを修正した。 [29] telnet接続およびリモートセットアップ接続で、セッション終了寸前にデー タを入力すると、そのデータがセッション終了時に廃棄されずに、次のセッシ ョンが開始された時に誤って処理されるバグを修正した。 [30] 非常に大きなconfigファイルをTFTP経由で設定しようとしたときに、すべて が設定しきれないことがあるバグを修正した。 [31] ip INTERFACE rip auth typeコマンドで、実際には利用できないパラメータ 'md5'が設定できるバグを修正した。 RIP2のMD5認証(RFC2082)には対応していない。 [32] ip routeコマンドで、ネットワークアドレスとして0.0.0.0や、ネットマスク に0を指定することができるバグを修正した。 [33] ip INTERFACE intrusion detectionコマンドで、rejectパラメータとして正 しくない文字列を与えてもエラーにならず、コマンドが一部設定されることが あるバグを修正した。 [34] ip pp addressコマンド、ip pp remote addressコマンドでPPのローカルIP アドレス、リモートIPアドレスを設定している状態で、同じコマンドで設定を 上書きしたときに、不当な経路が追加される、または、リブートすることがあ るバグを修正した。 [35] ip INTERFACE dhcp lease timeコマンドで、引数として「時間:分」形式で 設定しようとしたときに、357854時間00分から357913時間56分(21474836分) までの値を設定できないバグを修正した。 [36] dhcp scope optionコマンドが設定されているときに、dhcp scopeコマンドの 削除、または、再設定を行うと、その後の動作が不安定になることがあるバグ を修正した。 [37] dhcp scopeコマンドで、除外IPアドレスの範囲を重複して指定した場合でも エラーにならないバグを修正した。 [38] tunnel endpoint nameコマンドで、自分側端点の名前を省略して、相手側端 点の名前だけを指定して実行すると、コマンドを受け付けないことがあるバグ を修正した。 [39] syslog hostコマンドで、IPv6アドレスを指定するときにスコープIDを同時に 指定すると、IPv6アドレスではなくFQDNとして扱われるバグを修正した。 [40] シリアルまたはリモートセットアップ経由でログインしているユーザのログ インタイマを、他のセッション経由でlogin timer clearと設定しても停止させ ることができないバグを修正した。 [41] ネットボランチDNS機能に関するコマンドがPP Anonymousに対して設定できる バグを修正した。 以下のコマンドをPP Anonymousに対して設定できないようにした。 - netvolante dns auto hostname pp - netvolante dns hostname host pp - netvolante dns retry interval pp - netvolante dns timeout pp - netvolante dns use pp - netvolante dns sip use 本修正前は、netvolante-dns hostname hostコマンドをPP Anonymousに対して 設定していると、PP Anonymousの接続が完了したときにリブートすることがあ った。 [42] http revision-up timeoutコマンド、http revision-up proxyコマンドで、 ポート番号に数字以外の文字列を設定しようとしたときに誤ったエラーが表示 されるバグを修正した。 [43] no console linesコマンド、no queue INTERFACE typeコマンドを実行した後 に、管理モードからexitコマンド、または、quitコマンドで一般モードへ抜け るとき、および、restartコマンドで再起動するときに、設定を保存するかどう か問い合わせないバグを修正した。 [44] show file list、less file listコマンドでパラメータを一つも付けずにコ マンドを入力すると、パラメータ不足のエラーにならずに、他のエラーになる、 または、リブートすることがあるバグを修正した。 [45] nat descriptor staticコマンドで、引数を2つまでしか入力せずにコマンド を入力すると、パラメータ数誤りのエラーにならずに、他のエラーになる、 または、リブートすることがあるバグを修正した。 以上