Revision : 08.00.66 Release : Aug 2005, ヤマハ株式会社 RT57i Rev.8.00.66 リリースノート ========================================================================== ○ 本ファームウェアに関する注意事項 ========================================================================== 本ファームウェアには以下の不具合があります。 [1] PPPoE上でIPv4 over IPv4トンネルを使用しているときに、PPPoEセッションが 切断すると、その後、PPPoEセッションが再接続してもIPv4 over IPv4トンネル 経由の通信ができないことがあるバグを修正した。 tunnel endpoint addressコマンドで、自分側のトンネルインタフェース端点のIP アドレスを指定しない設定にすれば、現象を回避することができます。 ========================================================================== ○ Rev.8.00.57 からの変更点 ========================================================================== ■機能追加 [1] IPv4 over IPv4トンネルを経由して転送されるパケットをファストパスで処理 するようにした。 なお、自分自身またはカスケード子機が送信元または送信先であるVoIP機能の RTPパケットは、IPv4 over IPv4トンネルを経由する場合であっても、これまで 通りノーマルパスで処理される。 [2] ルータ側には存在していないPPPoEセッションがサーバ側では通信中状態で存 在していることを検出したときに、そのPPPoEセッションを強制的に終了させる ようにした。 キープアライブ失敗により起動されたPPPoEセッションの切断がサーバには通知 されなかった、停電等により一時的にルータの電源が落ちた、または、なんら かの理由によりルータがリブートした、という場合、ルータ側では存在しなく なったPPPoEセッションがサーバ側では残り続けることがある。 このような状況下では、ルータから新たなPPPoEセッションを接続しようとして もサーバに接続を拒否されて、PPPoEセッションを接続できない状態が数分間継 続していた。 サーバ側に残り続けているPPPoEセッションを検出して強制的に終了させること により、新たなPPPoEセッションをすぐに接続できるようになった。 [3] PBダイヤルイン機能で、呼出信号送出前の極性反転時に検出した直流ループ閉 成を一次応答信号と認識できるようにした。 また、PB信号送出時間、および、ポーズ時間を変更した。 ○ PBダイヤルインの一次応答検出タイミングの設定 [書式] analog arrive incoming-signal timing pb PORT MODE no analog arrive incoming-signal timing pb PORT [設定値] PORT ... TELポート番号 MODE 1 ... 呼出信号送出前の極性反転のタイミングにおける直流ループ 閉成を一次応答信号とみなさない 2 ... 呼出信号送出前の極性反転のタイミングにおける直流ループ 閉成を一次応答信号とみなす [説明] 指定したPORTに対して、PBダイヤルインの動作を行う場合において、 呼出信号送出前の極性反転のタイミングにおける直流ループ閉成に対 する動作を選択する。 [初期値] MODE = 1 [4] SIP-NAT機能を有効にするか否かを設定できるようにした。 SIP-NAT機能を有効にした場合には、SIPメッセージに含まれるIPアドレスがNAT またはIPマスカレードの変換ルールに従って書き換えられる。 ○ SIPメッセージに含まれるIPアドレスを書き換えるか否かの設定 [書式] nat descriptor sip DESC_NUM SW no nat descriptor sip DESC_NUM [設定値] DESC_NUM ... NATディスクリプタの識別番号 SW on ... 変換する off ... 変換しない auto ... sip useコマンドの設定値に従う [説明] SIPメッセージに含まれるIPアドレスをNATまたはIPマスカレードの変換 ルールに従って書き換えるか否かを設定する。 autoと設定した場合には、sip use onと設定されていればIPアドレスの 変換を行い、sip use offと設定されていればIPアドレスの変換を行わ ない。 [ノート] 静的NATまたは静的IPマスカレードを設定して、LAN内にSIP対応機器を 設置して使用する場合、そのSIP対応機器とLANの外側に設置された機器 との間で送受信されるSIPメッセージに含まれるIPアドレスは、SIP-NAT 機能が有効なときに意図しない変換が行われる、また、SIP-NAT機能が 無効なときに意図した変換が行われない、ということがありうる。 それらを原因としてSIP通信が正常に行えない場合には、本コマンドの 設定を変更しなければならない。 また、ルータ自身をVoIP端末として使用する場合には、本コマンドの設 定を変更してはならず、LAN内にSIP対応機器を設置して使用することは できない。 なお、LAN内に設置可能なSIP対応機器はRT57iまたはRTV700のみである。 [初期値] auto ■仕様変更 [1] SIPによる着信識別で使用する自己SIPアドレスとして、"sip:"で始まるSIPユ ーザ名だけではなく、"tel:"で始まるtel URLも指定できるようにした。 これにより、宛先をtel URLで指定する方式のIP電話機からの着信に対する着信 識別が可能となった。 ○SIPによる着信識別で使用する自己SIPアドレスの設定 [書式] analog sip arrive myaddress PORT NUMBER SIP_ADDRESS no analog sip arrive myaddress PORT NUMBER [設定値] PORT 1 ........ TEL1ポート 2 ........ TEL2ポート NUMBER ....... 登録番号[1..65535] SIP_ADDRESS .. SIPアドレス(以下の形式のいずれか) "sip:xxxx@yyyy" (SIP URI) "sip:xxxx" (@を含まないSIPユーザ名) "tel:xxxx@yyyy" (tel URI) "tel:xxxx" (@を含まないtel URL) [説明] SIPプロトコルによるVoIPの着信識別に使用する自己SIPアドレスを設定す る。 [初期値] なし [2] 電話機能で、一般回線に対するプレフィックスを「なし」以外に設定した場合 でも、フレックスホンの着信転送機能を使用できるようにした。 analog supplementary-service call-deflection addressコマンドでプレフィ ックスを含む転送先番号を設定できるようにして、プレフィックスを取り除い た番号に転送するようにした。 ○着信転送先アドレスの設定 [書式] analog supplementary-service call-deflection address PORT ISDN_NUM[/SUB_ADDRESS] no analog supplementary-service call-deflection address PORT [設定値] ・PORT 1 .... TEL1ポート 2 .... TEL2ポート ・ISDN_NUM ... プレフィックスを含んだISDN番号 ・SUB_ADDRESS .. サブアドレス(0x21から0x7eのASCII文字) [説明] プレフィックスを含む形式で着信転送先を登録する。 転送先のISDN_NUMに#を含むプレフィックスを記述する、あるいは、#を含 むサブアドレスを記述する場合には、着信転送先アドレス全体をダブルク ォーテーション(")で括って指定する。 [ノート] 網提供のフレックスホンによる着信転送では、サブアドレスの指定は無効 となる。 [初期値] なし [電話機からの設定] 機能番号 56 [*][#][5][6][PORT][ISDN_NUM][[*][SUB_ADDRESS]][#] [PORT] [1] / [2] .. TEL1ポート / TEL2ポート [*] .. 設定を行っているTELポート [ISDN_NUM] ... プレフィックスを含んだISDN番号 [SUB_ADDRESS] .. サブアドレス [3] analog extension dial prefixコマンドで ・1桁目が任意の数字、2桁目が"#"、3桁目が"1"の3桁 ・1桁目が任意の数字、2桁目が"#"、3桁目が"1"、4桁目が"1"の4桁 という組み合わせのプレフィックスを設定できないようにした。 本変更前は、上記のプレフィックスを設定して、"#"の次の3桁目以降に110、 118、119のいずれかの番号を入力すると、プレフィックスを取り除いた後の番 号を相手先番号として即時に発信していた。 [4] PPPoE接続のPPについて、show accountコマンド、または、show account pp コマンドを実行したときに、「最後の呼」としては接続状態または切断時刻を、 「インタフェース」としては「PPPoE」を表示するようした。 ただし、そのPPがISDN接続のPPとしても使用されていたことがある場合には、 発着信回数と料金情報はISDN接続で使用されていたときの情報も累計される。 [5] SIP接続に関する情報を表示および削除する機能を追加した。 ○SIP接続に関する情報の表示 [書式] show account sip [説明] SIP接続の発着信回数を表示する。 ○SIP接続に関する情報のクリア [書式] clear account sip [説明] SIP接続に関する情報と通信履歴をクリアする。 [ノート] 通信履歴とはshow historyコマンドで表示される内容を指す。 SIP接続に関する情報と通信履歴は、clear accountコマンドの実行によっ てもクリアされる。 [6] かんたん設定ページの以下の画面に[追加]ボタンを追加した。 ・インターネット電話帳を新規登録した後の画面 ・ファイアウォール(IPフィルタ)を新規登録した後の画面 [追加]ボタンを押すと、それぞれの設定の新規登録画面が表示される。 [7] PPTP接続の相手先の情報をshow status ppまたはshow status pptpで表示した ときに、回線の負荷を表示しないようにした。 本変更前は負荷として誤った値が表示されていた。 [8] traceroute6コマンドで、時間の表示をミリ秒精度からマイクロ秒精度に変更 した。 [9] カスケード接続の構成で親機として使用しているときに、show status analog コマンドで表示する情報に対向の機器番号も表示するようにした。 ■バグ修正 [1] TCPにおける脆弱性の問題に対応した。 http://www.rtpro.yamaha.co.jp/RT/FAQ/TCPIP/VU637934.html - シーケンス番号予測によって生成されたパケットを攻撃者から受信すること によって、内部タイマを不正な値で更新され、接続中のTCPコネクションが切 断される。 US-CERT Vulnerability Note VU#637934、JVNVU#637934 に相当する。 [2] システム全体の処理負荷が高い状態でVoIP通話をしたときにリブートすること があるバグを修正した。 カスケード接続の構成で親機として使用したときに、現象が発生することが多 かった。 この問題はRev.8.00.46以降のファームウェアで発生している。 [3] システム全体の処理負荷が高いときに、VoIPの発信直後にオンフックするとい う操作を繰り返すと、その後、VoIPの発着信ができなくなることがあるバグを 修正した。 [4] VoIPでダイヤルイン着信した直後に発信側から切断する、という動作を繰り返 すと、その後、VoIPでの発着信ができなくなることがあるバグを修正した。 [5] システム全体の処理負荷が高いときに、ISDN回線経由の電話発信、または、Vo IP通話の発信を繰り返すと、発信できなくなることがあるバグを修正した。 [6] 電話番号ルーティング機能で、経路テーブル、または、経路情報に最大登録可 能件数を越える設定を入力すると、メモリリークするバグを修正した。 [7] ISDN回線を使用した発信を禁止しているTELポートから電話番号ルーティング 機能を使用して発信したときに、VoIPでの発信に失敗するとISDN回線を使用し て発信するバグを修正した。 本修正後は、VoIPでの発信に失敗したときにはビジートーンが鳴るように変更 した。 [8] 電話番号ルーティング機能で、VoIP発信が失敗して自動迂回機能によりISDN回 線経由で発信しようとしたが、使用可能なBチャネルがないために発信に失敗し たときに、ビジートーンが鳴っている状態でダイヤル操作を繰り返すと発着信 できなくなるバグを修正した。 [9] 電話番号ルーティング機能で、経路1にSIPサーバー、経路2にISDN回線を指 定したときに、VoIP発信したが3分以内に相手が応答しないと自動迂回機能に よりISDN回線経由で発信するバグを修正した。 SIP発信後に18x応答を受信した場合には自動迂回しないようにした。 この問題はRev.8.00.57以降のファームウェアで発生している。 [10] 電話番号ルーティング動作により番号変換が行われてISDNへ迂回したときに、 通話が確立した状態でshow status voice callコマンドを実行すると、相手番 号が変換前の番号の桁数分しか表示されないバグを修正した。 [11] IP電話サーバ経由でVoIP発信するときに、プレフィックスのみをダイヤルす ると、ビジートーンが聞こえずに無音状態になるバグを修正した。 この問題はRev.8.00.57以降のファームウェアで発生している。 [12] no sip serverコマンドを連続して入力すると、show configではコマンドが 削除されているように見えるにも関わらず、REGISTERを送信し続けることがあ るバグを修正した。 [13] no analog extension dial prefixコマンドで、経路にroutingを指定したと きに、それ以降に指定すべきパラメータを指定しなくても設定が消去される、 また、存在しない設定を消去するコマンドを入力してもエラーにならないバグ を修正した。 [14] かんたん設定ページで、[電話の設定]-[VoIPの設定]-[IP電話サーバの設定] から[ぷらら(法人サービス限定)]以外のIP電話サーバを設定するときに、 "plala.or.jp.plala.or.jp" のように[ぷらら(法人サービス限定)]で使用する サフィックスを複数個続けた値を設定しても、エラーにならないバグを修正し た。 [15] インターネット電話機能で、インターネット電話帳に登録されていない番号 に発呼操作を行なうと、動作が不安定となり、リブートすることがあるバグを 修正した。 [16] NATを適用したインタフェースを通ってSIPサーバに登録するREGISTERリクエ ストを送信したときに、受信したレスポンスの登録有効時間を認識できないバ グを修正した。 本修正前は、SIPサーバから指定された登録有効時間には従わずに、 sip server register timerコマンドで設定した値で更新していた。 この問題はRev.8.00.41以降のファームウェアで発生している。 [17] 親機と子機がVPNを経由して接続されているカスケード接続の構成で使用して いるときに、LANポートがリンクアップしていない状況では、親機と子機との間 で通話できないバグを修正した。 [18] カスケード接続の構成で使用しているときに、通話開始直後に切断するとい う操作を繰り返すと、電話の発着信ができなくなることがあるバグを修正した。 [19] カスケード接続の構成で使用しているときに、システム全体の処理負荷が高 い状態でISDN回線経由の通話を切断して、その直後にオフフックとオンフック を繰り返すと、その後、ISDN回線経由で同時に2通話できなくなることがあるバ グを修正した。 [20] カスケード接続の構成で内線発信したときに、複数のTELポートを呼び出して いる状態であっても、show status analogコマンドでは1つのTELポートのみを 呼び出しているように表示されるバグを修正した。 [21] カスケード接続の構成で複数のISDN回線を接続して使用しているときに、 ISDN回線に接続された他の機器がBチャネルを使用している状態で、擬似フレッ クスホン機能で通話中の呼を保留して、新たな接続先へ発信して通話中状態に なると、その後、フッキング操作を行っても接続先を切り替えることができな くなるバグを修正した。 [22] カスケード接続の構成で親機として使用しているときに、システム全体の処 理負荷が高い状態で子機のISDN回線経由の通話を切断すると、切断直後は同じ ISDN回線を経由した電話の発着信ができなくなるバグを修正した。 [23] カスケード接続の構成で親機として使用している状態から単独動作モードに 設定を変更した直後にISDN回線経由で着信すると、その後、ISDN回線経由で着 信できなくなることがあるバグを修正した。 設定変更してから10秒以内に着信すると現象が発生していた。 [24] カスケード接続の構成で子機として使用しているときに、システム全体の処 理負荷が高い状態でVoIPで発信して、相手が応答した直後にオンフックすると、 その後、最初にオフフックしたときにはビジートーンが鳴り、発信できないバ グを修正した。 本修正前も、現象発生時にオンフックをすれば、それ以降の発信は正常に行え ていた。 [25] カスケード接続の構成で子機として使用しているときに、システム全体の処 理負荷が高い状態ではVoIPで発信出来ないことがあるバグを修正した。 発信可能な状態でオフフックしても、ビジートーンが鳴っていた。 [26] システム全体の処理負荷が高いときに、電話発信ができないことがあるバグ を修正した。 発信可能な状態でオフフックしても、ビジートーンが鳴っていた。 [27] システム全体の処理負荷が高い状態で電話の発着信を繰り返し行うと、リブ ートすることがあるバグを修正した。 [28] システム全体の処理負荷が高い状態で電話の発信を繰り返し行うと、メモリ リークするバグを修正した。 [29] システム全体の処理負荷が高い状態で電話の発着信を繰り返し行うと、電話 の発着信ができなくなることがあるバグを修正した。 現象発生時にはオフフックしても無音になっていた。 [30] PBダイヤルインでTELポートにダイヤルイン情報を出力したときに、不正なメ モリをアクセスして、その後の動作が不安定になることがあるバグを修正した。 [31] ISDN回線経由で通話しているときに、相手からの切断とオンフックによる切 断がほぼ同時に発生すると、リブートすることがあるバグを修正した。 [32] ISDN回線経由の電話着信に対して擬似着信転送を行う、かつ、転送失敗時は 発信先にビジーを通知する、と設定しているときに、データ通信でBチャネルを 1つ使用している状態で電話着信すると、発信先にビジーを通知しないバグを修 正した。 本修正前は、発信側に「お客様と通信のできる機器が〜」という網のトーキが 流れていた。 この問題はRev.8.00.41以降のファームウェアで発生している。 [33] 電話機能で、複数のTELポートが着信を即時転送するように設定されており、 かつ、TELポートの着信優先順位が同一ではない場合に、着信しても転送が行な われないことがあるバグを修正した。 [34] フレックスホンの通信中転送または三者通話を使用しているときに、TEL1と TEL2で同時にフッキング操作を行うと、その後オンフックしても呼び返しで保 留呼と繋がらず、正常に動作しなくなるバグを修正した。 [35] フレックスホンの通信中転送機能、または、擬似通信中転送機能を使用した ときに、転送先によっては呼び出し中に転送することができないバグを修正し た。 本修正前はFOMAに転送できなかったことを確認している。 この問題はRev.8.00.57以降のファームウェアで発生している。 [36] TELポートのPAD設定を変更しても、一度通話した後でないと設定変更が有効 とはならないバグを修正した。 [37] モデム・ダイヤルイン、ナンバー・ディスプレイ、ネーム・ディスプレイの 着信をしたが通話状態になる前に呼が切断されたときに、ダイヤルイン方式の 設定をPBダイヤルインに変更すると、その後、ダイヤルイン機能が正常に動作 しないバグを修正した。 [38] PBダイヤルイン機能、および、モデムダイヤルイン機能が正しく動作しない ことがあるバグを修正した。 本修正前には以下の現象が発生することがあった。 ・ダイヤルインの内線指定信号送出後、内線指定受信完了信号到着待ちのタイ ムアウトが2秒よりも短くなる。 ・PBダイヤルインにおいて、一次応答のタイミングが6秒に近いと、内線指定信 号を送出せずに切断する。 ・モデムダイヤルインにおいて、一次応答のタイミングが6秒に近いと、内線指 定信号を送出せずに接続する。 [39] ユーザ間情報通知が含まれている着信を受け付けることが出来ず、着信を拒 否するバグを修正した。 ユーザ間情報通知サービスを着信許可に契約した回線を使用して、かつ、発信 側の機器がユーザ間情報を含む発信をしたときに、着信できなかった。 [40] ISDN回線経由で電話の着信をしたが通話状態にならなかったときに、通信履 歴にはTEL*(ポート不定)として記録されるが、clear account analog 1コマン ドを実行するとその履歴が削除されるバグを修正した。 [41] かんたん設定ページで操作を行ったときに、不正なメモリをアクセスして、 その後の動作が不安定になることがあるバグを修正した。 以下の操作を行ったときに現象が発生していた。 ・[ISDN回線によるネットワーク型LAN間接続]設定を登録する ・[電話の設定]-[ISDN電話の設定]-[TELnポートの設定]-[電話機対応機能設定] を開く ・[電話の設定]-[ISDN電話の設定]-[フレックスホンの共通設定]で「設定の確 定」ボタンを押す ・ネットボランチDNSの電話アドレスを取得する ・[電話の設定]-[VoIPの設定]-[VoIPの基本設定]で「接続プロバイダ」を変更 する ・[詳細設定と情報]-[IPv6の設定]の「IPv6マルチキャストの設定」を利用しな い設定に変更する ・[詳細設定と情報]-[LANの設定]で、LAN/WANアドレスをDHCPクライアントに設 定する ・IPv6/IPv4同時接続(プラグ・アンド・プレイ機能)を行うADSL接続を登録する ・PPTP接続を登録する ・メールの転送条件を指定してメール着信確認またはメール転送の設定を登録 した状態で、[詳細設定と情報]-[メール確認・通知機能の設定]-[メールの着 信確認とメール転送機能]でメールサーバの修正画面を表示させる ・管理パスワードを設定した状態でかんたん設定ページを開く ・プロバイダ情報を登録して、そこで設定されたデフォルトルートを削除した あとにWindows MessengerとのUPnPの通信を行う [42] かんたん設定ページで241文字以上のDNSドメイン名を指定すると、その後、 リブートすることがあるバグを修正した。 以下の画面でDNSドメイン名を指定したときに現象が発生していた。 ・CATVインターネット、またはPPPoEを用いないネットワーク型ADSL接続 ・PPPoEを用いるネットワーク型ADSL接続 ・ISDN回線によるネットワーク型ダイヤルアップ接続 ・ISDN回線によるネットワーク型常時接続 ・専用線によるネットワーク型常時接続 [43] かんたん設定ページでキープアライブ機能を使用しない設定でプロバイダの 登録をすると、不正なメモリをアクセスして、その後の動作が不安定になるこ とがあるバグを修正した。 以下の接続形態を設定したときに現象が発生していた。 ・[PPPoEを用いる端末型ADSL接続(フレッツ・ADSL、Bフレッツ)] ・[PPPoEを用いるネットワーク型ADSL接続] ・[PPPoEを用いるネットワーク型LAN間接続] ・[PPTPを用いるネットワーク型LAN間接続VPN]でPPTPクライアントに設定する [44] かんたん設定ページで、[電話の設定]-[VoIPの設定]-[IP電話サーバの設定] からIP電話サーバを登録して、電話番号ルーティングを使用する設定にした後 に、[電話の設定]-[VoIPの設定]-[VoIPの基本設定]から[ISDN回線]、[インター ネット電話帳]、[ネットボランチ電話番号]のいずれかのプレフィックスをIP電 話サーバと同じプレフィックス[直接]に変更しようとしても、エラーにならな いバグを修正した。 この問題はRev.8.00.57以降のファームウェアで発生している。 [45] かんたん設定ページの[電話の設定]-[VoIPの設定]-[IP電話サーバの設定]か ら[その他のIP電話サーバ]を設定するときに、[sip-session-timer]を使用する ように設定しても、コマンドが正しく設定されないバグを修正した。 この問題はRev.8.00.57以降のファームウェアで発生している。 [46] かんたん設定ページの[詳細設定と情報]-[自動接続先/複数プロバイダ接続 の設定]で[VoIP専用の複数プロバイダ]を設定した後に、[電話の設定]-[VoIP の設定]-[VoIPの基本設定]で[接続プロバイダ]を変更すると、不正なメモリを アクセスして、その後の動作が不安定になることがあるバグを修正した。 [47] かんたん設定ページで、1つ目のプロバイダ情報として[PPPoEを用いる端末型 ADSL接続]を登録して、[接続先の宛先情報]に[プライベートアドレスのネット ワーク]、または、[その他]を設定すると、デフォルト経路もその相手先経由に 設定されるバグを修正した。 [48] かんたん設定ページで[CATVインターネット、またはPPPoEを用いない端末型 ADSL接続]のプロバイダを登録して、[詳細設定と情報]-[IPv6の設定]で[IPv6 接続環境の設定]を[トンネル接続]と選択してIPv6トンネル接続を登録したとき に、[設定の確定]ボタンを押すごとに新たなIPフィルタの設定が追加されて、 その操作を5回繰り返すとIPv6トンネル接続用のIPフィルタが登録できなくなる バグを修正した。 この問題はRev.8.00.46以降のファームウェアで発生している。 [49] かんたん設定ページで、[プロバイダの設定]から「CATVまたはPPPoE方式を使 用しないADSL接続設定」プロバイダを登録するときに、DHCPクライアントの識 別名にスペースや'#'を含んだ文字列を指定すると識別名が正しく設定されない バグを修正した。 [50] 機器番号に「9」を設定した機器から電話の発信をしたとき、かんたん設定ト ップページの各ポートの使用状態が正しく表示されないバグを修正した。 [51] かんたん設定ページで端末型プロバイダ接続の設定を複数個登録して、かつ、 PPTPを使用したLAN間接続VPN(PPTPクライアント)を登録したときに、自動接続 先ではない端末型プロバイダ接続が通信中の状態では、トップページのPPTPク ライアントの[接続]ボタンを押しても、PPTP接続ができないバグを修正した。 [52] かんたん設定ページの[詳細設定と情報]-[IPv6の設定]-[IPv6ファイアウォー ル機能の設定] で[セキュリティレベルを2]に設定したときに、正しく[セキュ リティレベル2]の設定となっているにも関わらず、セキュリティレベルの選択 肢が[セキュリティレベル1] と表示されるバグを修正した。 以下の操作を行ったときに現象が発生していた。 ・[CATVインターネット、またはPPPoEを用いない端末型ADSL接続]のプロバイダ を登録する ・[IPv6プレフィックスの設定] にIPv6アドレスを手動設定、またはDHCPv6-PD 機能を使用する ・利用するプロバイダにWANポート(LAN2)を指定 この問題はRev.8.00.46以降のファームウェアで発生している。 [53] かんたん設定ページの[詳細設定と情報]-[コマンドの実行]で、 ipv6 INTERFACE dad retry countコマンドを入力できないバグを修正した。 [54] かんたん設定ページの[詳細設定と情報]-[LANの設定]から、DHCPスコープの 設定を複数個同時に削除しようとしても、識別番号が最も若番の設定のみが削 除されるバグを修正した。 [55] 稀にTCPの静的IPマスカレードが動作しなくなるバグを修正した。 [56] ボディ部の最後にCRLFが付加されていないSIPパケットをSIP-NAT機能で変換 したときに、ボディ部のデータを壊すバグを修正した。 [57] IPマスカレードで、外部のホストからIPマスカレードの外側IPアドレスに対 してpingを打つと、ICMPに対する静的IPマスカレードが設定されていない限り は、ルータ自身が返事を返してICMPパケットは内側へは転送しない仕様だが、 特定の場合にICMPパケットを内側へ転送するバグを修正した。 IPマスカレードで、内側から外部のホストへpingを実行して、それにより生成 された変換テーブルが残っている状態のときに、その外部のホストからIPマス カレードの外側IPアドレスへpingを実行すると、ICMP ECHOパケットのIDの値が 変換テーブルの変換後の値(show nat descriptor addressコマンドで「マスカ レード」項に表示される値)と一致していると、変換テーブルに従ってパケット 変換を行い、内側のホストにパケットを転送していた。 そのため、内側のホストがpingに返答しない設定になっている、あるいは、内 側のLANインタフェースがダウンしているなどの場合に、外部のホストからの pingに返事が返せない状態になっていた。 [58] プロトコルのニーモニックにdomainを指定して動的フィルタを使用すると、 TCPのDNSメッセージがフィルタで破棄されるバグを修正した。 DNSサーバ間のゾーン転送が行えない現象が発生していた。 この問題はRev.8.00.27以降のファームウェアで発生している。 [59] PPTPメッセージの後ろにデータが含まれるIPパケットをPPTPパススルー機能 で処理すると、リブートすることがあるバグを修正した。 複数のPPTPメッセージが1つのIPパケットに含まれている場合には、最初のPPTP メッセージのみが処理されるように変更された。 [60] LCP Echo Replyのデータ部にLCP Echo Requestのデータ部がコピーされない 装置と接続したときに、LCP Echo RequestまたはLCP Echo Replyを利用したキ ープアライブが機能しないバグを修正した。 PPPのLCP Echo Replyを受信したときに、データ部の確認を行わないように変更 した。 [61] ルータ宛のICMPv6パケットを受信したときに、稀にルータ内部のタイマの一 部が停止して、以下の現象が発生するバグを修正した。 ・NAT、ARPテーブルの各エントリのTTLが減らなくなる。 ・LANインタフェースのリンク状態の変化を検知できなくなる。 この問題はRev.8.00.46以降のファームウェアで発生している。 [62] 動的フィルタでFTPのコネクションを管理している状態で、FTPの制御コネク ションで通常のコマンドとは異なるデータを送受信すると、メモリを過剰に消 費して、ルータがリブートすることがあるバグを修正した。 [63] 同時に複数のTCPコネクションを接続している状態で、TCPコネクションの接 続と切断が頻繁に行われると、リブートすることがあるバグを修正した。 [64] PP Anonymousの名前によるルーティング機能で、本来向けられるべき相手先 とは違うところへパケットが転送される、または、名前によるルーティングで 発呼できなくなることがあるバグを修正した。 以下の条件が重なったときに現象が発生していた。 ・名前によるルーティング機能によりPP Anonymousから発信する ・MSコールバックを利用している ・コールバックによる着信時に、相手をPAP/CHAPで認証している ・PP Anonymousの通信が複数同時に行われる ・1つ目のPP Anonymousで、最初の発信の契機となるパケットとは別にコール バックの着信を処理している間の特定のタイミングで更にパケットを受信 する [65] NATの外側アドレスを終点アドレスとするパケットを受信したときに、その終 点アドレスを不特定の不正なIPアドレスに書き換えた上でルーティングを続行 することがあるバグを修正した。 以下の条件が重なったときに現象が発生していた。 ・nat descriptor typeコマンドでnatまたはnat-masqueradeに設定している。 ・nat descriptor address innerコマンドでautoを設定している。 ・受信したパケットの終点アドレスがNATの外側アドレスに一致する。 ・この外側アドレスを特定の内側アドレスに変換するようなNATテーブルが存在 しない。 [66] ISDNリモートセットアップによる着信を受けている状態でremote setupコマ ンドを実行すると、コマンドは実行されずに「他のユーザが使用中です」ある いは「Remote already used」というエラーメッセージが表示されるが、このエ ラーメッセージが、console characterコマンドの設定に従わず、常に日本語か 英語どちらかの表示になるバグを修正した。 [67] IPIPトンネル接続で、tunnel endpoint addressコマンドの相手側のアドレス として自分自身のアドレスを誤って設定しているときに、そのトンネルインタ フェースにパケットを送信するとリブートするバグを修正した。 [68] tunnel endpoint addressコマンドで、自分側の端点アドレスを指定せずに、 相手側の端点アドレスにIPv6アドレスを指定したときに、そのIPv6アドレスへ の経路が存在しないと、当該トンネルインタフェース宛のパケットを送出した ときにリブートするバグを修正した。 [69] dns serverコマンドなどでDNSサーバに自分自身のIPアドレスを指定すると、 DNS問い合わせができなくなり、ルータ全体の処理速度が著しく低下するバグを 修正した。 [70] ファストパス処理での通信負荷が非常に高いときに、時計が遅れる、タイマ がタイムアウトするまでの時間が長くなる、あるいは、ルータ内部のリソース が枯渇してハングアップすることがあるバグを修正した。 [71] ipv6でtelnetを実行する、または、ipv6でtelnetアクセスを受けると、リブ ートするバグを修正した。 この問題はRev.8.00.57以降のファームウェアで発生している。 [72] IPv6マルチキャストパケットをファストパスで転送しているインタフェース にIPv6フィルタを設定すると、リブートするバグを修正した。 [73] ip keepaliveコマンドでicmp-echoのキープアライブを行うときに、lengthパ ラメータを省略してコマンドを設定すると、キープアライブに使用されるICMP パケットでICMPデータ部分の長さが0バイトになるバグを修正した。 [74] nat descriptor masquerade staticコマンドを実行するたびにメモリリーク するバグを修正した。 設定が保存された状態で再起動した場合には現象は発生しないが、動作中にコ マンドを実行した場合には現象が発生していた。 [75] pingコマンドでパラメータを誤って入力すると、リブートすることがあるバ グを修正した。 [76] isdn remote addressコマンドで、callまたはarrive以外の誤った文字列をキ ーワードに指定しても入力エラーにならず、callキーワードが指定されたもの として動作するバグを修正した。 [77] no queue INTERFACE lengthコマンド、no login timerコマンド、または、 no console infoコマンドを実行した後に、管理モードからexitコマンド、また は、quitコマンドで一般モードへ抜けるとき、restartコマンドで再起動すると きに、設定を保存するかどうか問い合わせないバグを修正した。 [78] netvolante-dns delete goコマンドでホスト名を指定して削除すると、不正 なメモリをアクセスして、その後の動作が不安定になることがあるバグを修正 した。 [79] show accountコマンドとclear accountコマンドで、以下のバグを修正した。 ・PPPoE接続に関する情報がBRI1(data)の情報に含まれて表示される ・SIP接続に関する情報がBRI1(analog)の情報に含まれて表示される ・BRI1の情報をクリアすると、PPPoE接続に関する情報とSIP接続に関する情報、 および、それらの通信履歴がクリアされる ・show account ppコマンドとclear account ppコマンドで、相手先番号を指定 することが出来ない ・clear account analogコマンドで、通信履歴の一部がクリアされない [80] TELポートを指定してclear account analogコマンド実行したときに、機器番 号を設定した機器のTELポートの通信履歴が削除されないバグを修正した。 以上