Revision : 04.07.49 Release : Sep. 2004, ヤマハ株式会社 RT56v Rev.4.07.49 リリースノート 更新履歴 2005/09/01 誤字の修正 (バグ修正[27] 開放 → 解放) ========================================================================== ○ Rev.4.07.45からの変更点 ========================================================================== ■機能追加 [1] VoIP機能で、SIP着信時に、ナンバー・ディスプレイ情報を定義できるよ うにし、以下のコマンドを追加した。 ○SIPプロトコルによるインターネット電話着信時、SIPサーバ毎のナンバ ー・ディスプレイ表示内容作成ルールの設定 [入力形式] sip server arrive number display server=SIP_SERVER_NUM rule=RULE [パラメータ] ・SIP_SERVER_NUM SIPサーバの登録番号 (1-65535) ・RULE ナンバー・ディスプレイ表示内容ルール 'as-is' ... DisplayName、SIPユーザ名の順に検索、表示でき る内容をそのまま表示。 '1' ... 1. SIPユーザ名が数字であった場合、SIPユーザ名 を使用し、 1.1 8桁未満であればそのまま表示 1.2 先頭が'0'であればそのまま表示 1.3 先頭が'81'または'+81'であれば、その部分 を'0'に置き換えて表示 1.4 その他の場合は先頭に'0'を付加して表示 2. SIPユーザ名が数字のみでない場合、 2.1 DisplayName に番号非通知の理由表示が示 されていれば、その内容を表示 2.2 DisplayName が全て数字の場合、その番号 を表示 2.3 DisplayName が数字のみでない場合、ある いはDisplayName がない場合、サービス提 供不可で非表示 '2' ... '1' のルールにおいて、2.2 においてサービス提 供不可で非表示とする [説明] SIPプロトコルによるインターネット電話着信で、自分のSIPアドレ ス帳に設定されていない相手からの着信、あるいは NetVolante 電 話番号が通知された着信でない場合に、ナンバー・ディスプレイ等 での発番号情報表示内容のルールを設定する。 [デフォルト値] '1' [2] VoIP機能で、REGISTERリクエストの更新間隔を設定出来るコマンドを新 設した。 ○SIPサーバに送信するREGISTERリクエストの更新間隔を通常時と異常時に おいて何分毎に送信するかを設定する [入力形式] sip server register timer NUM OK_T NG_T [パラメータ] ・NUM SIPサーバ番号 ・OK_T 通常時更新間隔(分) ・NG_T 異常時更新間隔(分) [説明] SIPサーバにREGISTERリクエストを送信する間隔を設定する。 正常に更新されている場合には通常時更新間隔毎に更新する。 サーバからエラーが返されたり、サーバから応答が無い場合には、 異常時更新間隔毎に更新する。また、この時のExpiresヘッダは 通常時更新間隔を2倍して秒に直した値で送信する。しかし、サーバか らExpiresの指定があった場合はその値に従って、指定された値の半分 の時間で通常時の更新を行う。 [初期値] OK_T = 30 NG_T = 5 [3] ネットボランチDNS機能で、自動更新に失敗した場合のリトライ間隔と回 数を設定するコマンドを新設した。従来は、自動更新に失敗した場合は 3回リトライをさせていた。 ○ネットボランチDNSで自動更新失敗後のリトライ間隔と回数を設定する [入力形式] netvolante-dns retry interval I/F INTERVAL COUNT [設定値] INTERVAL ... 60 - 300[秒], auto COUNT ... 1 - 50 [説明] ネットボランチDNSで自動更新失敗後にリトライする間隔と回数を設定 する。 [ノート] INTERVAL に 'auto' を設定した場合、自動更新に失敗してから 30〜90 秒の任意の間隔後に最初のリトライを実行し、その後は60秒後間隔でリ トライを行う。 更新、またはリトライに失敗してから指定したリトライ間隔までの間に 手動実行をした場合は、その後のリトライは実行されなくなる。 [デフォルト値] auto 10 [4] ipv6 filter、ipv6 filter dynamicコマンドで、PDで取得したプレフィ ックスを記述できるようにした。プレフィックスを取得していない状態 では、このようなフィルタは無視される。 [設定例] プレフィックスやアドレスの記述方法は、ipv6 INTERFACE address コマンドやipv6 prefixコマンドと同じである。 ipv6 filter 1 pass dhcp-prefix@pp1::/64 * tcp * telnet ipv6 filter dynamic 1 dhcp-prefix@pp1:1000::1 * ftp [5] かんたん設定ページでIPv6/IPv4同時接続を行うPPPoE設定を追加した。 ■仕様変更 [1] VoIP機能で、sip sesstion timer, sip server session timer コマンド にて設定出来るタイマ値を60秒〜540秒に変更した。 [2] VoIP機能で、sip server qvalueコマンドで設定出来る値を小数点以下 1桁から小数点以下3桁に変更した。 [3] VoIP機能で、show status sip presenceコマンドにおいてExpiresの値を 表示させるようにした。端末がオフラインの場合は'-'と表示する。加え て、REGISTERクライアントのIPアドレスを表示するようにした。 表示例) # show status sip presence 登録済 オンライン 登録名 IPアドレス 電話番号 Expires sip:rt_test@test.com 192.168.100.2 12345 16[分] 登録済 オフライン 登録名 IPアドレス 電話番号 Expires sip:test@domain.ne.jp - 11111 - 未登録 オンライン 無し [4] VoIP機能で、To、From、Call-ID、CSeqが同じでRequest-URIだけが違う INVITEリクエストを約40秒以内に受信した時に、INVITEリクエストの再 送と判断して後発のリクエストを捨てていたが、それぞれを別々の呼と して着信させる事が出来るようにした。 [5] VoIP機能で、FUSION IP-Phoneのサービスにおいて、番号通知発信/非通 知発信を通常時どちらを使うかを設定可能にした。また、必ず通知/必ず 非通知を設定する事も可能にした。 この変更に伴い、sip server privacyコマンドの仕様を変更した。 ○VoIPに対する発呼で先頭に付加された184/186をどのように取り扱うかを 指定する。 [入力形式] sip server privacy NUM SW [PATTERN] [パラメータ] ・NUM ... サーバの登録番号 (1-65535) ・SW off ... ダイヤルされたそのままの番号で発信する always-off ... ダイヤルされた番号から184/186を取り除き、 常に「通知」で発信する always-on ... ダイヤルされた番号から184/186を取り除き、 常に「非通知」で発信する default-off ... ダイヤルされた番号から184/186を取り除 き、184が付加されている場合には「非通 知」で、それ以外の場合には「通知」で発 信する。 default-on ... ダイヤルされた番号から184/186を取り除き、 186が付加されている場合には「通知」で、 それ以外の場合には「非通知」で発信する。 ・PATTERN sip-privacy ... draft-ietf-sip-privacy-01に従って発信者 番号の通知/非通知を行う。 rfc3325 ... RFC3325に従って発信者番号の通知/非通知を行う。 as-is ... ダイヤルされた番号に184/186を付加して発信する。 [説明] ダイヤルされた番号の先頭に付加された184/186をどのように取り扱う かを指定する。 各パターンパラメータで指定した方式に従って、ダイヤルされた番号 を処理する。 パターンパラメータを省略した場合は、draft-ietf-sip-privacy-01に 従って、ダイヤルされた番号を処理する。 [デフォルト値] off [6] VoIP機能で、REGISTERリクエストを受信した場合、サインインかサイン アウトかをログに表示するようにした。 REGISTERの受信ログは、analog extension log onに設定されている場合 のみ表示される。 具体的には、受信したリクエストのExpiresの値を見て、0のときはサイ ンアウト、それ以外はサインインと見なしている。 例) [SIPGW Rcv] To [192.168.100.1:5060] From [192.168.100.2:1832] [SIPGW Rcv] SIP_REQUEST[REGISTER (SIGN IN)] [SIPGW Rcv] SIP_REQUEST[REGISTER (SIGN OUT)] [SIPGW Snd] To [192.168.100.2:15139] From [192.168.100.1:5060] [7] VoIP機能で、FUSION IP-Phone 経由の VoIP の発呼において、TELポー トに対する極性反転および即時発信が有効な場合の即時発信登録のタイ ミングを変更した。 変更前は、リングバックトーンや網のトーキが聞こえる時点が上記のタ イミングとなっていたが、変更後は、対向と接続された時点が上記のタ イミングとなる。 これにより、FUSION IP-Phone 経由の発呼で、相手に繋がらない状況に おいて、即時発信の登録が行われる現象や、TEL ポートに接続した機器 で接続時間に計測されてしまう現象を回避することができる。 [8] VoIP機能で、送信するSIPパケットのFromヘッダやToヘッダにおいて、 RFC3261に従い、display-name部分とaddr-spec部分に必ず一つ以上のス ペース文字を入れるようにした。 [9] VoIP機能で、電話を受ける前に着信を切断される場合に、BYEリクエスト を受信して切断されるシーケンスを、CANCELリクエストを受信する場合 と同じシーケンスになるように変更した。 [10] VoIP機能で、発信途中放棄を行った時に、INVITEリクエストに対するレ スポンス受信の有無に関わらずCANCELリクエストを送信していたのをレ スポンスを受信するまではCANCELリクエストを送信しないように変更し た。 [11] VoIP機能で、VoIPの接続数が最大値を越えて着信した時や着信可能なポ ートがない場合にINVITEリクエストに対して 600 Busy Everywhere レス ポンスを返していたのを 486 Busy Here レスポンスを返すように変更し た。 [12] VoIP機能で、REGISTERリクエストに対するエラーレスポンスを受信した 時にRetry-Afterヘッダが付加されていた場合には、その指定時間後に REGISTERリクエストを再送信するようにした。 [13] アナログ機能で、公衆回線への発信ができず、VoIPへの発信ができる設 定になっているTELポートをオフフックした際、「VoIP機能を使用する」 設定になっていれば(カスケード接続の場合カスケード親機において)、 ビジートーンの代わりに、アザー・ダイヤルトーンが鳴るように変更し た。 [14] WANポートのコネクタ抜け時のエラーコードを追加し、かんたん設定に も対応させた。かんたん設定ヘルプの切断コード表に864を追加した。 [15] schedule atコマンドにおいて、以下のコマンドを設定出来るように変 更した。 sip server connect sip server disconnect [16] かんたん設定ページ以外のTCPコネクションについて、TCPの最大セグメ ント生存時間(maximum segment lifetime)を64秒から30秒に変更した。 [17] UPnP関連のsyslogを制御するコマンドを追加した。従来デバッグレベル で出力されていたsyslogをこのコマンドがonのときだけ出力するように 変更した。 ○UPnP関連のsyslogを表示するかどうかを制御する [入力形式] upnp syslog SW [パラメータ] SW ... on UPnPのsyslogを出力する ... off UPnPのsyslogを出力しない [説明] UPnPのsyslogを出力するか否かを設定します [デフォルト値] off [メモ] 該当するsyslogの例 [UPnP] GetExternalIPAddress ... [UPnP] AddPortMapping ... [UPnP] DeletePortMapping ... [18] UPnP機能で、UPnPの通信としては問題ないが、TCPの通信シーケンスに よってはデバッグレベルでエラーとして出力されていたログを upnp syslog onのときだけ出力するようにした [19] ネットボランチDNS機能で、登録/更新/削除に成功したときはINFOレ ベルのログを表示させるようにした。 登録/更新 ... [DDNS] Update succeeded 削除 ......... [DDNS] Delete succeeded [20] PPTP機能で、1つのIPパケットに複数のGREパケットが含まれてきたとき は、2つ目以降は廃棄するようにした。また、GREパケットととして完成 していないデータを受信したときは、そのデータを破棄するようにした。 [21] IPv6機能で、グローバルユニキャストアドレスとして利用できるアドレ ス空間を拡張した。RFC3513 2.4の記述に従って、次のように区別する。 - ::/128 ... 未指定アドレス - ::1/128 ... ループバックアドレス - FF00::/8 ... マルチキャストアドレス - FE80::/10 ... リンクローカルユニキャストアドレス - FEC0::/10 ... サイトローカルユニキャストアドレス - 上記以外 ... グローバルユニキャストアドレス [22] IPv6機能で、IPv6の近隣キャッシュエントリーのインターフェースごと の上限数を、50から256に変更した。 [23] DHCPv6-PD機能で、RFC3315、RFC3633、RFC3646に対応した。 [24] かんたん設定ページの[システム管理]-[コマンド設定]、[システムログ] -[表示スタイルの変更]の「表示桁数」で設定できる値を500行までに制 限するようにした。 [25] かんたん設定ページの[付加機能]-[メール機能]ページの変更確認画面 で[メール通知機能]、[メール着信確認とメール転送機能]-[サーバの登 録]ページの「タイムアウト時間」にエラーとなる文字を設定した場合、 以下のコメントを表示するようにした。 タイムアウト時間の設定に誤りがありましたので、「(デフォルト値)秒」 に設定します。 デフォルト値:メール通知機能 ... 120秒 サーバの登録 ..... 30秒 ■バグ修正 [1] VoIP機能で、発信側が設定したディスプレイ名にスペース文字が含まれ ると、着信時にネームディスプレイでスペース文字までしか表示されな いバグを修正した。 [2] VoIP機能で、FUSION IP-Phone使用時にREGISTERの更新間隔が短くなる事 があるバグを修正した。 REGISTERリクエストに対するレスポンスに複数のContactヘッダが付与さ れていた時、SIPサーバでの登録情報の保持期間を誤認識していたのを正 しく処理出来るようにした。 [3] VoIP機能で、re-INVITEを受信せずセッションタイマが満了して切断処理 を開始する契機をSession-Expiresヘッダで指定された時間よりも30秒遅 くしていたのを指定された時間より10秒早くするように修正した。 [4] VoIP機能で、TELポートに設定したディスプレイ名が再起動後に相手に伝 わらないことがあるバグを修正した。 [5] VoIP機能で、FUSION IP-Phone着信時に、ナンバー・ディスプレイ情報が 正しく通知されないバグを修正した。 [6] VoIP機能で、TELポートからのSIP発信時、リングバックトーンやトーキ が聞こえる前にオンフックすると、次の同じTELポートのオフフック時に ビジートーンが聞こえ、一度オンフックしないと発信ができなくなるバ グを修正した。 [7] VoIP機能で、FUSION IP-Phone経由の発信時にすばやく発信放棄を繰り返 すとVoIP機能が使用できなくなるバグを修正した。 [8] VoIP機能で、高負荷時の発信を繰り返し行うことにより、SIPの最大通話 数が減少してしまうことがあるバグを修正した。 [9] VoIP機能で、SIPサーバを利用した通話において、発信放棄と着信応答の 衝突を繰り返すとVoIP機能が使えなくなるバグを修正した。 [10] VoIP機能で、発着信時に200秒呼び出し続けた後に自動的に切断を行う 際、切断理由がビジーになっていたバグを修正した。 INVITEに対しては 408 Request Timeout を返すように修正した。 [11] VoIP機能で、ネットボランチ電話番号が設定されている時に、プライベ ートIPアドレスへ向けて発信すると、ネットボランチ電話番号が相手に 通知されてしまうバグを修正した。 [12] アナログ機能で、TELポートからのダイヤルにおいて、前の発信がオフ フック時に既にLINEのLEDが点いている、または、オフフックによって LINEのLEDが点かない状態でダイヤル中にオンフックした次の発信時、オ フフックでLINEのLEDが点いた場合、2桁目以降のダイヤルがタイムアウ トまで通知されず、発信まで時間がかかってしまうことがあるバグを修 正した。 [13] アナログ機能で、主にカスケード接続で通話数が多い場合などの高負荷 時において、以下の条件でリブートしてしまうことがあるバグを修正し た。 ・one-by-oneの着信設定をしている場合の、VoIPまたは公衆回線からの 着信時 ・即時の着信転送が設定されている場合の、公衆回線からの着信時 [14] アナログ機能で、高負荷時においてTELポートでの通話の接続・切断時 にリブートしてしまうことがあるバグを修正した。 [15] アナログ機能で、公衆回線への発信ができない設定になっているTELポ ートの電話機からの設定およびVoIPへの発信が、LINEポート使用中にで きなかったバグを修正した。 [16] アナログ機能で、通話を切断するためにオンフックしたあとにすぐにオ フフックすると、その後の通話が片通話になるなど電話機能が不安定に なることがあるバグを修正した [17] アナログ機能で、発信による通話を相手に切断されたり、発信ができな かったときなど、発信操作後にビジートーンが聞こえるような場合に、 30秒経過しても無音にならなかったバグを修正した。 [18] アナログ機能で、一般回線との接続をpstn disableコマンドによって止 めている場合にTELポートから一般回線に対して発信を行った場合、何も メッセージを出力せずにビジートーンになっていたが、INFOレベルの出 力として、 [TEL] Call request is rejected because LINE is not active. のメッセージを出力するようにした。 [19] アナログ機能で、以下のような操作によりパケットの再送が大量に発生 する場合にリブートすることがあるバグを修正した。 - データ通信による負荷がかかった状態での電話の発着信を行ったとき - 機器間アナログ通話のモード設定切り替えを連続で行ったとき - 下に示す設定の登録数が多い子機で、親機と子機のネゴシエーション の通信が行われたとき analog sip arrive myaddress analog sip arrive incoming-signal [20] アナログ機能で、発着信操作の際、高負荷などが原因により、発信操作 でメモリ使用率が上昇することがあるバグを修正した [21] アナログ機能で、PSTN着信、SIP着信にかかわらず、複数のTELポートが 着信する場合に、着信直後に切断が行われる場合に以下の不具合が発生 することがあるバグを修正した。 ・切断が行われているのにもかかわらず、リンガが止まらない ・SIP着信時にはこの現象を数回繰り返すことによりSIPの発着信ができ なくなる [22] アナログ機能で、TELポートでのSIP発信時に、発信放棄のオンフック、 その直後のオフフックの操作と相手の応答が交錯すると、その後のSIP通 話が片通話になってしまうバグを修正した。 [23] アナログ機能で、高負荷時にTELポートが関係する通話の通話確立のタ イミングにおいて、短い時間でのオンフック、オフフック操作が行われ ると、その後の通話で片通話になることがあるバグを修正した。 [24] アナログ機能で、高負荷な状態で電話の発着信を繰り返していると、そ の後発信できなくなるなどの不安定な状態になることがあるバグを修正 した。 [25] 機器間アナログ機能で、機器を最大数登録した際、システムが不安定に なることがあるバグを修正した。 [26] 機器間アナログの構成で、VoIPの着信によって、子機のTELポートのリ ンガが鳴っている最中に、機器間アナログ接続の親機・子機間の接続が 切断されると、親機がリブートすることがあるバグを修正した。 [27] 機器間アナログの構成で、カスケード接続の子機において、一般網に対 する通話中にカスケード接続に使用するIPアドレス(通常はLAN1のアドレ ス)を変更すると、対向が無音状態になり、対向から切断するまで一般網 の回線を解放しないバグをした。 [28] 機器間アナログ接続の構成で、通話中に子機のIPアドレスが0.0.0.0に 変更されたり、DHCPクライアントの設定でリース期間延長要求の失敗に よって一時的に0.0.0.0になったりすると、そのときの通話が正常に切断 されなかったり、その後同じ通話ができないことがあるバグを修正した。 [29] 機器間アナログ機能の構成で、アナログ子機のISDN回線を使用した一般 電話への発信時に、ダイヤル後に本来ビジートーンが鳴るべき状況で、 以下のような条件が共に満たされる場合では、アザーダイヤルトーンが 鳴ってしまうバグを修正した。 ・はじめに発呼のために選択された一般回線が、他の機器による使用中 の状態。 ・次に発呼に選択された機器において、ISDN回線が接続されておらず、 かつbri disableのコマンド設定がされていない。 [30] 機器間アナログ機能で、アナログ親機とアナログ子機の間での通話中に 親機と子機の間の接続が切れた場合に、リブートすることがあるバグを 修正した。 [31] 機器間アナログ接続の構成で、RT56vをアナログ親機、ISDN回線を持つ 機器をアナログ子機とし、擬似着信転送の転送先にSIPへ発呼される番号 が設定されている場合、アナログ子機のISDN回線への着信時にSIPへ着信 転送されてしまうバグを修正した。 [32] 機器間アナログ接続の構成で、RT56vをアナログ親機、ISDN回線を持つ 機器をアナログ子機とし、発番号通知のない着信を拒否する設定の TEL ポートがあり、アナログ子機のISDN回線に対する着信が TELポートの設 定においてダイヤル・インの不一致などで着信できない場合に、発呼側 がビジートーン (理由コード 21:着信拒否) とならず、「お掛けになっ た相手の通信機器は〜」という網のトーキが流れてしまうバグを修正し た。 [33] 機器間アナログ接続の構成で、RT56vをアナログ親機、ISDN回線を持つ 機器をアナログ子機とし、アナログ子機のISDN回線に対する着信が TEL ポートの設定によって着信できない設定になっている場合、TELポートが オンフックであれば「お掛けになった相手の通信機器は〜」という網の トーキが流れる状況で、TELポートがオフフックの場合にビジートーン (理由コード 17:着ユーザビジー)となってしまうバグを修正した。 [34] 機器間アナログ通話機能で、親機と通信ができていない状態の子機にお いて、TELポートに接続された電話機でダイヤル操作を行うとメモリ使用 率が上昇し、これを繰り返しているとシステムが不安定になるバグを修 正した。 [35] 機器間アナログ接続の構成で、高負荷などで親機と子機の間の通信で再 送が発生すると、子機において analog extension master auto の設定になっている場合に子機の電話機能が使えなくなるバグを修正し た。 [36] 機器間アナログ接続の構成で、親機と通信していない状態の子機で以下 の操作を行うとメモリ使用率が上昇するバグを修正した。 - 子機のISDN回線への着信 - 子機のPSTN回線への着信 - 子機のTELポートの設定 - 子機のPSTNポートの設定 [37] TCP脆弱性問題NISCC Vul236929TCPに対応した。 提示されたsolutionにより下記2点を修正した。 1) TCPでの接続中に、第三者から予測されたシーケンス番号のRSTを受け 取ったときにコネクションをクローズしてしまう問題 2) TCPでの接続中に、第三者から予測されたシーケンス番号のSYNを受け 取ったときにコネクションをクローズしてしまう問題 [38] ルータ側からTCPコネクションの終了処理を開始して、相手からFINを受 信できないとき、内部的にいつまでもコネクションが残ったままとなり、 これが繰り返されると新しくTCPのコネクションを張ることができなくな ってフリーズしたように見えたり、Malloc Faultでリブートするバグを 修正した。 [39] 経路情報がない状態でTCPのコネクションを開始しようとしたときに、 すぐに終了しないバグを修正した。 [40] ルータのTELNETサーバ機能で、クライアントから接続された時に、クラ イアントがTELNETプロトコルの処理を行なわないでいると、30秒でタイム アウトして切断するようにした。 従来は、クライアントがTELNETプロトコルの処理を行なうか、あるいはク ライアントからTCPを切断しないと処理が先に進まず、他のクライアント からのTELNET接続を受け入れることができなかった。 [41] UPnP機能で、WindowsXPの起動を繰り返すとUPnPが止まり、ハングアッ プしてしまうことがあるバグを修正した。 [42] UPnP機能で、WindowsXPとWindows2000のMSN Messengerを同時に使用し ているとUPnPのNOTIFYパケットの通知先を間違えることがあるバグを修 正した。 [43] UPnP機能で、TCPセッションが残ることがあり、それが繰り返されると システムが不安定になることがある可能性を排除した。 [44] UPnP機能で、SID付きSUBSCRIBEインストラクションを受信したときに [UPnP] SID invalid というログを出力して、正しい応答を返さないバグを修正した [45] PPTP機能で、PPTP client同士で接続しようとしたときにエラーとなら ず、このような接続を繰り返していると再起動するまでPPTP接続ができ なくなるバグを修正した。この修正後は、PPTP client同士の接続のとき はエラー終了するようになる。 [46] PPTP機能で、PPTP server同士で接続しようとしたときにエラーとなら ず、このような接続を行うと再起動するまでPPTP接続ができなくなるバ グを修正した。この修正後は、以下の場合にPPTP server同士の接続と見 なしエラー終了するようになる。 ・PPTPのコネクションを確立後、10秒以内にOutgoing-Call-Requestを受 信しない。 ・PPTPのコネクションを確立後、Incoming-Call-Requestを受信した。 [47] PPTP機能で、PPTP接続にて、相手側の設定に存在しないために接続を拒 否されたときにsyslogに何も表示されないバグを修正した。 修正後は、 TUNNEL[nn] PPTP connection is terminated by xxx.xxx.xxx.xxx のように表示される。 [48] PPTP機能で、PPTP接続可能な設定を行った後で、pp bind tunnel none にして使用するトンネルの設定を消した状態にて、 tunnel endpoint address コマンドで指定された相手からPPTP接続を行 うと、PPTPのセッションが内部的に解放されずに残り、再起動するまで PPTP接続が正常にできなくなるバグを修正した。 [49] PPTP機能で、PPTPキープアライブのログを出力する設定のときに、Echo Replyを1回しか返していないのに2回返したように表示されるバグを修正 した。 [50] かんたん設定ページでメール専用の複数プロバイダの設定後、[プロバ イダ接続管理]ページの[プロバイダ接続方式の設定]で、以下の2点のバ グを修正した。 ・[ひとつのプロバイダに接続する]-[自動接続先]で「メール専用のプロ バイダ」に指定したプロバイダを選択できない ・[メール専用のプロバイダ選択]の「メール専用のプロバイダ」に指定 したプロバイダが「なし」と表示される [51] かんたん設定ページの[接続設定]-[LAN/WAN設定]の「WANポート(LAN2) のIPアドレス設定」を「使用しない」、WANポートのプライマリ、セカン ダリIPアドレスの設定を同時に行った場合、WANポートにIPアドレスが設 定されてしまうバグを修正した。修正後はWANポートのIPアドレスはクリ アされる。 [52] かんたん設定ページの[PPTPを使用したLAN間接続VPN]の設定で、PPTPサ ーバからPPTPクライアントに設定変更した場合、設定変更直後の自動発 呼がPPTPサーバとして接続してしまうバグを修正した。 [53] かんたん設定ページの[イーサネットによる端末型プロバイダ接続]の設 定においてWAN側アドレスを「自動で設定する」設定にした場合、PPTPを 使用したVPN接続の設定を全て削除しても、PPTPを通すために設定された 静的IPマスカレードとIPフィルタが削除されないバグを修正した。 [54] かんたん設定ページの[付加情報]-[メール機能]ページで、「通知する データの最大データ長」に数字以外の値を入力すると、値が0として設定 されてしまうバグを修正した。 不正な値が入力された場合は、デフォルト値(4096)に設定するようにし た。 [55] かんたん設定ページの[付加機能]-[ファイアウォール機能[IPv6]]ペー ジで、IPv6動的フィルタの「受信先IPv6アドレス」に誤った内容を登録 すると、間違った内容のエラーが表示されるバグを修正した。 誤:「フィルタの始点IPアドレスに誤りがあります」 正:「フィルタの終点IPアドレスに誤りがあります」 [56] かんたん設定ページで「PPTPを使用したネットワーク型LAN間接続VPN」 の設定を4つ登録した状態でIPv6トンネルの設定を追加できてしまうバグ を修正した。 すでにトンネル接続が4つ登録されていた場合、「ネイティブ接続または デュアル・スタック接続」しか設定できないようにした。 また、IPv6トンネルの設定をした状態でPPTP接続の設定を4つ登録しよう とした場合に表示されるエラーの内容を以下のように変更した。 修正前: VPN接続で使用するトンネル設定は4個までしか登録できません。 修正後: トンネル接続の設定は4つまでしか登録できません。 [57] かんたん設定ページの[付加機能]-[ファイアウォール機能]と[ファイア ウォール機能[IPv6]] の両ページにおいて、プロトコルにtcpflagを指定 したときに正しく設定できないバグを修正した。 また、コマンドから設定した場合、これらのページで正しく表示できな いバグも修正した。 [58] かんたん設定の[電話設定]-[インターネット電話設定]-[IP電話サーバ] のIP電話サーバの接続状態とSIPの接続状態とで矛盾が生じた状態でIP電 話サーバの「接続/切断」ボタンを押すと、「切断/接続しました」と 表示されてしまうバグを修正した。 [59] かんたん設定ページの[電話設定]-[インターネット電話設定]- [基本設 定]ページで、各TELポートの電話ディスプレイ名が設定エラーとなった ときに表示されるコメントの誤記を修正した。 「TELnポートの電話ディスプレ名が正しくありません。」 ↓ 「TELnポートの電話ディスプレイ名が正しくありません。」 [60] かんたん設定ページで、各TELポートごとのVoIPの着信許可設定で、 「電話ユーザ名またはネットボランチ電話番号と一致した場合に許可」 から「すべて許可」に変更、または「VoIP機能を使用しない」設定に変 更すると、 analog sip arrive myaddress N 1 sip:NetVolantePhone コマンドが残ってしまうバグを修正した。 [61] かんたん設定ページで、ネットボランチ電話番号に対する発信時のプレ フィックスを設定していない場合、特定のブラウザからプレフィックス を変更できないことがあったバグを修正した。 [62] かんたん設定ページで、PPTP接続のエラー状態を認識できなくなってし まうことがあるバグを修正した。 [63] かんたん設定ページの「PPTPを使用したLAN間接続VPN」のページでPPTP クライアントに設定した場合、以下の条件を満たした状態でかんたん設 定ページの[接続]ボタンを押すと、「接続処理中」のままリロードを繰 り返すバグを修正した。 - tunnel endpoint addressに誤ったIPアドレスを設定している - 接続先のPPTPサーバがPPTP接続を受け入れない設定になっている - pp disable + tunnel disable - pptp service off [64] かんたん設定の[付加機能]-[ファイアウォール機能[IPv6]] ページの 「動的フィルタの編集」画面で、プロトコルに "netmeeting" が選択で きるバグを修正した。 [65] かんたん設定ページの[接続設定]-[LAN/WAN設定]ページで、LANポート、 またはWANポートのIPアドレス入力欄に、IPアドレスとして不適切な文字 列を設定すると設定を消してしまうバグを修正した。不適切な文字列が 入力された場合はエラーを表示するようにした。 [66] かんたん設定ページで、[電話設定]-[インターネット電話設定]ページ の「TELポートの設定」ページで、VoIP機能を使用しない設定になってい る時に着信許可の設定を変更すると、変更の確認画面に不要なコメント が表示されることがあったのを修正した。(表示上の問題で、動作には影 響しない) [67] かんたん設定ページのSIPサーバの設定で、ユーザIDを省略してパスワ ードのみを指定した場合はエラーになるようにした。 [68] ip I/F secure filter in/out clear コマンドを実行して、プロバイダ に対するフィルタの適用を全て外した状態で、かんたん設定ページの VoIP機能の「接続プロバイダ」の設定を行うとリブート、またはハング アップすることがあるバグを修正した。 [69] MMI機能で、netvolante-dns timeout pp コマンドを設定後に再起動を すると、設定がデフォルト値に戻ってしまうバグを修正した。 [70] MMI機能で、analog extension dial prefix line server=1 など、SIP 以外の line / netvolante の経路選択で server=1 などサーバ番号を指 定して設定すると、エラーにならずしかも経路が sip に置き換わって設 定されてしまうバグを修正した。 [71] MMI機能で、PPTP接続のユーザID、パスワードに「"」、「#」、「\」を 含んだ文字列を設定した場合に、以下のコマンドが正しく設定されないバ グを修正した。 pp auth myname pp auth username [72] MMI機能で、sip serverコマンドのSIPサーバアドレスにIPv6アドレスと ポート番号を設定したときの以下のバグを修正した。 ・コマンド設定後にshow configコマンドを実行すると、IPv6アドレスを 識別する '['、']' が外れて表示されてしまう。 ・再起動をするとIPv6アドレスの設定が変更されてしまう。 [73] MMI機能で、以下のコマンドを設定するとメモリリークが発生するバグ を修正した。 pstn dial type pstn number display pstn supplementary-service ip lan1 address analog extension mode analog extensiom master analog extension address refer pstn enable pstn disable [74] リアルタイム通信サービスでサインインしているMSNMessengerにおいて、 音声チャット中のインスタントメッセージ送信や、インスタントメッセ ージ送信後の音声チャット開始によって、リブートするバグを修正した。 [75] PPインタフェースを経由するIPv4 over IPv4トンネルの通信を行ってい る状態で、そのPPインタフェースをpp disableコマンドにより無効にす ると、トンネル経由で送信すべきパケットが発生したときにリブートす るバグを修正した。 ・相手側のトンネルインタフェースの端点への経路はPP経由である ・自分側のトンネルインタフェースの端点としてPPインタフェースのIP アドレスを使用している という場合に現象が発生していた。 以上